芥川龍之介のレビュー一覧

  • トロツコ

    匿名

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    ふとしたはずみで過去がよみがえり、しばらくそこから抜け出せなくなる経験は誰もがもつはずだ。意味合いはちょっとずれるが、百人一首84番を思い出す。

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    2022年09月28日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    意識のステージ高すぎて詩読んでるみたいで難しかった

    『歯車』は書いてた時しんどかったんだろうなって浅はかながら感じた

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    2022年04月27日
  • 点鬼簿

    匿名

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    近親者の死去が主眼であるが、その筆致は淡々としており、死とは誰にでも等しく訪れるものだという達観めいたものも感じる。

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    2022年09月28日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    ネタバレ

    高校生のときに読んだ本。
    芥川、最後の作品ではないだろうか?
    当時はなぜ彼は死を選んだのか?手がかりがあるような気がしたが、作風は彼らしく物語調にまとめられていた記憶

    ”ぼんやりとした不安”のフレーズが頭に残っていて、
    自死を選ぶ人にも明確な理由がないことも多いのかもしれない。逆に生を選ぶ人にも明確な意義を確信しているのは少数派な気もする。

    彼ほどに頭のキレるひとでも、劣等感や不安感がつきまとうのは、いかにも人間感あふれる作品であった

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    2022年03月10日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    偸盗は芥川自ら駄作と認めた作品とのことだったが、そう言われたらそうかもと思うが、やはり卓越した文章力であることに疑いようはない

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    2022年01月27日
  • 黒衣聖母~探偵くらぶ~

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    編者解説に曰く(p.350)

     > ミステリが探偵小説と呼ばれていた時代
     > (大正期から昭和二十年代まで)に
     > 活躍した作家の作品を対象にした
     > 光文社文庫の新シリーズ《探偵くらぶ》第二弾

    で、芥川作品のうち推理、
    あるいは怪奇幻想要素の濃い短編を集めた一冊。
    収録作は

     開化の殺人
     開化の良人
     黒衣聖母
     影
     奇怪な再会
     春の夜
     三右衛門の罪
     煙草と悪魔
     西郷隆盛
     未定稿
     疑惑
     妖婆
     魔術
     アグニの神
     妙な話
     お富の貞操
     報恩記
     藪の中

    未定稿は1920年『新小説』掲載の、
    「明治12~13年頃、《朝野新聞》に務める

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    2022年01月25日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    ネタバレ

    芥川龍之介最晩年の苦悶の短編集。こちらの気持ちが下降気味だと引きずられてしまう。
    何故そこまで死を希望したのか、理由は幾つか読んでみたけれど、本当のところはわからない。ただ、相当な遅筆だった事、スペイン風邪に2度かかり、2回目はかなり重症だった事は、今回知った。
    たぶんこの本はもう読まないと思うので覚書です。

    「大導寺信輔の半生」

    芥川の半自伝的小説と言われている。精神的風景画として6章からなる。未完らしい。
    本所 出身地への嫌悪・恨み
    牛乳 母乳への憧れから牛乳への嫌悪
       母親は身体が弱く信輔に母乳を与えず
    貧困 幼児期の貧困への嫌悪・敵意
    学校 中学校での孤独 規則への嫌悪 教師へ

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    2022年01月09日
  • 蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇

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    ネタバレ

    「蜘蛛の糸」極楽の蓮池がこんなに美しい描写だったのか。 「魔術」悲しげな魔術師。「杜子春」オチの軽妙な明るさに救われる。「トロッコ」私の道に照らして考えて、少し怖くなって寂しい気持ちになる。

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    2022年01月03日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    『戯作三昧』を読んだ。
    芸術至上主義に生きた馬琴と、「芸術は表現に始まり表現に終わる」と語った漱石。
    芸術とは、自己を表現することである?表現の技法のことと考えるのは浅薄なのか?

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    2021年12月30日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    ★3.5
    "人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦々々しい。重大に扱わなければ危険である。"
    "弱者とは友人を恐れぬ代わりに、敵を恐れるものである。この故に又至る処に架空の敵ばかり発見するものである。"

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    2021年12月15日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    昭和48年5月30日 改版14版 
    (日焼け変色の為、今回で廃棄)

    文学講座 「シューマンと芥川龍之介」視聴、再読

    シューマンと芥川が歴史的背景、精神性、作品の芸術性など類似性が高くドッペルゲンガーなのだというようなことを楽しそうに講義されてました。

    作家活動初期の頃の短編集。少し堅いというか道徳的な内容が多いかなぁ。漱石が芥川を激推ししていたのは有名らしいけど、手紙の中で、無暗にカタカナ使わない方が良いとアドバイスしていた。そう言われると、英単語をそのままカタカナで使っている言葉は、読者を選択する感じがしてしまう。
    巻末に当時の先輩作家さん達からの書評が掲載されていた。厳しめの評価の方

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    2021年11月02日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    平安時代の古典を元とした短編集。文章も古典の口語訳の様な趣なので、古典や平安文化に興味がないと読みにくいかも。
    『藪の中』は古典風味のミステリーで印象深い。構成が面白くて現代的。しかも犯人は分からず、「真相は藪の中」の語源になった様だ。
    今昔物語など古典をかなり読み込んでいるばかりでなく、英語は教師までやっていたんだから、漱石先生のアドバイスの通り、ゆっくり生きて欲しかった。

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    2021年10月25日
  • アグニの神

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    勧善懲悪の筋立てであるシンプルな童話。「河童」に見られたような逆説的なメッセージは無いのか、少なくとも私は読み取れず。

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    2021年10月19日
  • 詩集

    匿名

    購入済み

    「詩集」といっても芥川による詩の寄せ集めではない。詩集がたどる運命をなぞった掌編である。2行のリフレインが強い余韻をのこす。

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    2022年09月28日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    授業で読んだ。表題作の奉教人の死は素晴らしい作品だと感じたが、最後の女オチはちょっと…ね。やっぱり個人的に美少年が好き。

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    2021年09月09日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    18編の短編集。内容含め、多種多様なスタイルで芥川の才能を感じさせられる一方、統一感はない。凡人にはその奥にある文間をよみとるのがむずかしいが、解説を読むとなるほど、と思う。頭が疲れる作品。

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    2021年09月04日
  • 河童 他二篇

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    ★3.5 「蜃気楼」「三つの窓」

    「河童」は色々と風刺しているのだろうけど、分かりづらい風刺もあったので、全部消化出来ていない。

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    2021年09月03日
  • 河童・或阿呆の一生(新潮文庫)

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    久しぶりに芥川の作品に触れたいと思い本作を読むことにした。
    今まで読んだ芥川の作品は、羅生門や地獄変のように箴言的なものを感じたり、蜜柑のように描写がきれいなものが多いと思っていた。
    本作は、晩年に作られた作品を集めたものらしく、今まで読んできた芥川の作品とは違ったものだった。

    特に、死後に出版された「或阿呆の一生」と「歯車」は中身ががちゃがちゃしており、これを解説を見ないで、いろいろと理解できる人がいたらすごいと思った。
    ただ、理解しにくい内容でも、何となく不安感や厭世感は見えているので、そのあたりの空気感を楽しむのには良いのかもしれない。

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    2021年08月01日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    ★3.5「煙草と悪魔」「奉教人の死」「きりしとほろ上人伝」「神神の微笑」(再読)「報恩記」

    悪魔の描き方が好み。

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    2021年07月27日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    カドフェス2021の中で最も価格が安かったため購入。
    蜘蛛の糸は小学生時代に読書感想文を書くために読んでおり非常に懐かしかった。地獄変は読んだことはなかったが、高校時代に宇治拾遺物語の絵仏師良秀は読んでいたので、これまた懐かしく読めた。
    個人的に気に入った話は犬と笛である。ストーリーが王道的で自分好みだった。逆に微妙だったのは袈裟と盛遠と枯野抄。前者は元ネタを知らなかったので物語に入っていけなかった。枯野抄は松尾芭蕉の弟子の知識が自分の中で乏しく、登場人物がかなり多くてこれまた話に入れなかった。

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    2021年07月13日