芥川龍之介のレビュー一覧

  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    ネタバレ

    地獄変、道祖問答、袈裟と盛遠、竜往生絵巻、六の宮の医者。二人のこまち、が入っている。中でも印象的なのは、二人のこまち。と藪の中。
    ふたりのこまちは、死にたくないあまりに女の武器を使って使いをたぶらかす。死なないように説得する。
    おいて後悔する。使いは二度とだまされない。ように取り扱わない。女は怖いという。
    藪の中は、、それぞれの視点から事件が語られる。殺された人は例として話される。面白いと思う。

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    2016年10月10日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    有名な羅生門はもちろんおもしろかった!
    ひょっとこ、父、煙草と悪魔がおもしろかったなー

    ひょっとこの、息を吸うように意味の無い嘘をつく男には、自分を重ねてしまう。。
    虚しくて、寒々しい。でも、そこが妙に惹きつけられる。

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    2016年07月15日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    芥川が二十歳そこそこで書いた作品に触れ、只々、感嘆してしまう。
    若い青年の書いた文章のわりに、大人びてというより老けすぎていて、なんだか生き急いでいるようで、ちょっぴり哀しくなってしまった。

    本書は表題3作品の他プラス15作品収めてあり、その中でも私が印象に残った作品は『葬儀記』。
    これは夏目漱石の葬式の記なのです。
    大正5年12月に胃潰瘍のため死去した漱石先生の死顔に、たくさんの文学青年たちが最後の別れを惜しんでいる様子が伝わってくる。
    その文学青年たちの中でも若いほうであった芥川が、忙しない葬儀中にあたふたとしている姿に、やはり年相応の幼さがあり、あんなに大人びた作品を書いている反面、『

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    2016年06月24日
  • 河童 他二篇

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    不思議の国アリスを連想します。河童の国に転がり込み、河童の国のルールに混乱しつつも、いつしかなじんでいることに気付かず、人間の国に帰りたいと願い、戻ってきたら、自分は狂人扱いにされている。アリスは夢から目覚めまた退屈だなと思う毎日の暮らしに戻って行き、大人になって冒険談を忘れてしまうのだろうといったその先を予測できるのですが。

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    2016年05月14日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    「侏儒の言葉」
    ここまで人や世界が見てしまうと、そりゃぁ自殺したくもなるわなぁ…という感想。

    「西方の人」
    キリスト教的な前提知識が無きに等しいこともあり、晦渋過ぎて意味が全くわからなかった。

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    2016年05月07日
  • くもの糸・杜子春 (新装版) 芥川龍之介短編集

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    私は最後、カンダタは自分のことしか考えていなかったので、おシャカ様は残念なお顔をしたんだと思います。だから、相手のことを考えるということは大切なんだなと思いました。

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    2016年03月23日
  • 歯車 他二篇

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    今まで読んできた芥川とはかなり違う文体。だが頭を使わないと読めない所は変わらない。三篇とも面白かったが特に題名にもなっている「歯車」は秀逸だ。人間の奥底の黒い部分を的確に表しているのではないか。やはり短編は素晴らしい。

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    2015年11月10日
  • 歯車 他二篇

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    龍之介の遺稿集。亡くなる約半年前頃に書かれた作品集で、死臭漂う「玄鶴山房」、ジャンキーの夢を描いたような「歯車」、日記形式で支離滅裂な「或阿呆の一生」を収録。来るところまで来た時期の話だが、暗さや重さはそれほどなく清々しささえ感じる。

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    2015年06月13日
  • 河童 他二篇

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    龍之介が既に薬物依存症になった頃の作品だが、「河童」は社会風刺などを別にファンタジーとして読むのも楽しい。当時のお洒落小説風「蜃気楼」はともかく、「三つの窓」は意味不明で理解できなかった。

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    2015年06月13日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    これも王朝物のセレクション。未完で尻切れ作品の「邪宗門」のような作品もあるが、芥川の短篇の代表作「地獄変」と「藪の中」の完成度がやはり高い。京の都なのに死体が道端に放置されているのが珍しくない時代なので全体的に重い雰囲気だが、戯曲形式の喜劇作「二人小町」が一番面白かった。芥川のユーモアのセンスが光る小作品だが傑作。

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    2015年05月29日
  • リライトノベル 邪宗門

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    リライト小説って、なに?
    芥川龍之介の邪宗門なのに、現代の中学生がタイムスリップして平安時代に??でも、邪宗門と地獄変をモチーフに??
    読めばわかる、リライト小説。
    元のものとは、全く別物です。
    でも、読みやすく、そのエッセンスが入って、最後にはハッピーエンド。

    読まずして拒否するより、読んで、別物として楽しんだらいいのでは。そして後、芥川龍之介に手を伸ばしてくれる生徒もいると思う。

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    2015年05月09日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    『侏儒の言葉』は日常の事柄を別の視点からみた短文を収録してある。ハッとする文章あり。
    『西方の人』は芥川のキリスト観を記述。難解ではあるが、解説が秀逸なため勉強になった。

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    2015年01月04日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    初期作品集とのこと。「最初」には誰しも気負いがある、だからこそそこによく現れる。初期でこれなのか…と考えると完璧主義もあまり良いものではないね。

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    2014年11月08日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    『チルドレン』(伊坂幸太郎)で引用さてれいた本。

    以下 気に入った文
    文書の中にある言葉は辞書の中にある時よりも美しさを加えていなければならぬ

    道徳は便宜の異名である。 左側通行と似たものである

    敵意は寒気と選ぶ所はない。適度に感ずる時は爽快であり、且又健康を保つ上には何びとにも絶対に必要である


    ………
    他にも気に入った文はあります。
    ただほとんど 意味のわからなかったものばかり。知識と経験が足りないなー。

    西方の人は 聖書を読んでから読み直したいと思います。

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    2014年05月27日
  • 歯車 他二篇

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    これは辛い。
    或る阿呆の一生は発表しない方がよかったのではないでしょうか。プライベートの独白か、それに近い虚構。小説の体をなしてない。これだと芥川のプライベートを探る後世の批評家の餌でしかない。

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    2014年04月29日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    事をなそうとする人には、逆説が有用な警句を与える
    しかし怠け者には、逆説が言い訳をもたらす
    「侏儒の言葉」は、いろんな意味で芥川的だ
    後世の批評を、ほとんどこれで先取りしてると言っても過言ではあるまい

    「西方の人」「続西方の人」
    芥川は若いころから聖書を愛読していたらしい
    しかし、キリスト教の信徒というわけではなかった
    彼が愛したのは、あくまでイエス・キリストとその物語で
    「悲しき天才」としてのキリストに、どうものめりこんでいたフシがある
    …しかし悲しき天才ということで言うならば
    たとえば、イエスに洗礼を与えたバプテズマのヨハネも悲しき天才だったし
    芥川に言わせれば、ゴルゴダにおいてイエスを

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    2014年01月30日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    「道徳の与えたる恩恵は時間と労力との節約である。道徳の与えたる損害は完全なる良心の麻痺である」(修身:p11)

    「軍人は小児に近いものである。英雄らしい身振りを喜んだり、所謂光栄を好んだりするのは今更此処に云う必要はない。機械的訓練を貴んだり、動物的勇気を重んじたりするのも小学校にのみ見得る現象である。殺戮を何とも思わぬなどは一層小児と選ぶところはない。殊に小児と似ているのは喇叭や軍歌に鼓舞されれば、何の為に戦うかも問わず、欣然と敵に当ることである。
    この故に軍人の誇りとするものは必ず小児の玩具に似ている。緋縅の鎧や鍬形の兜は成人の趣味にかなった者ではない。勲章も―わたしには実際に不思議であ

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    2014年01月02日
  • 歯車 他二篇

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    文体が硬いわけでも、まどろっこしい書き方をしているわけでもない。昔の作品にしては読みやすいし短編集なのでとても薄い本です。
    だというのに読むのがしんどかった。
    人間のドロドロとした面が全面に押し出した作品を普段は手に取らないからなのかもしれないです。
    つまらなくはない、けど読むのが本当にしんどい。

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    2013年12月10日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    歴史もの、キリストもの、エッセイ、童話(寓話?)と振り幅の広い短編集。おなじみ蜘蛛の糸でようやく見知った話に出会えた安心感があったものの。全体的にどう受け止めていいのか今二つ三つ困る構成。鬼灯の冷徹を読んでいたおかげで地獄変とかはあの世界観で脳内変換されて読みやすかった。と。

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    2013年10月18日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    表題の3作以外の話を、じっくり読むのは初めてだった。
    とりわけ印象深かったのは「孤独地獄」「手巾」「煙草と悪魔」「煙管」「MENSURA ZOIRI」「日光小品」「葬儀記」。
    著者は「手巾」のなかで語られる長谷川先生のように、日本の文化を愛する一方で、海外の芸術や文化の知識にも長けている。その見識の深さには、ただ脱帽するばかり。
    この時代の娯楽といえば遊芸や工芸品の類など限られており、だからこそ興味や関心がそういう方向にいったのかもしれない。けれど、それだけでもないと思う。「日光小品」で描写されているような日常生活におけるちいさな発見を見逃さない洞察力があってこそ、先述の豊富な知識が威力を発揮

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    2013年09月14日