芥川龍之介のレビュー一覧

  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    癇の強い登場人物がありながらも、悪い人に感じない、優しさのようなのを感じる。「お富の貞操」がよかった。12.12.13

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    2012年12月13日
  • 【語注付】地獄変

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    「羅生門」と「蜘蛛の糸」は読んだことがあったと思いながら、ほかの作品を読んでいくが。言葉が難しく理解がなかなかできないのが実際の読んだ感想。ほかの本も読んでボキャブラリを増やさないと楽しめないかもしれない。いつか再挑戦したい。

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    2012年08月19日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    江戸期もの、明治開化期もの。
    明治開化期ものは自分がイメージするままの、言葉にするのが難しくそれが正しいのかどうかもわからないが”文明開化”の雰囲気を味わうことができた。
    がしかし、いかんせん思いついた時に一作毎にぶつ切りで読んだため、その時々の環境・感情に左右され、いまいち入り込めない作品も多かった。

    まあ芥川はこれからじっくり何度でも読み返していけばいいだろう。いつ読んでもいい。そういう楽しみ方ができる作家。

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    2012年04月14日
  • 【語注付】地獄変

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    有名な「蜘蛛の糸」「羅生門」も収録されてました。
    基本的に御伽噺っぽくて、人の世とか、善とか悪とか、芸術とか欲望とか変人とかについて描かれている作品だと思います。
    旧体??な日本語の作品でも、なぜかすらすら読めて引き込まれるのはなぜだろう。

    「トロッコ」の、少年のとある冒険した一日を描いたのがちょっといい。懐かしさを覚える。
    また、「蜜柑」のような切ない話も。
    「芋粥」や「鼻」は、求めているうちが一番幸せで人生が楽しいときと思えるような作品。

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    2012年03月25日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    夫と読書会しました。

    なんか細切れで散逸的で、
    ちょっとちらかったかんじでした。
    ただ、たまに芥川らしいはっとするかんじもあって、
    やっぱり好きだなぁと思いました。

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    2012年03月14日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    心の葛藤が凝縮されている

    萩の中がすき。主観の違いが衝突を生み出すことを証言形式で描くのは、当時としては斬新だったと思う。袈裟と盛遠では愛が憎しみへと変わる過程が殺人者の心理描写のようで生々しく、惹きつけられた。どれも短い作品なのに端的に描かれている。すごい。

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    2012年02月23日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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     伊坂さんの「チルドレン」で影響を受け読みました。結構笑えて、又納得することの多い格言集だと思います。

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    2011年11月26日
  • 河童 他二篇

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    芥川晩年の3作品。
    中でも、「三つの窓」は生前最後に発表された作品なんだとか。

    「河童」は精神病者の語る体験を筆記したという体で書かれた作品。
    その精神病者「第二十三号」は河童の国に行ったことがあるそうで、その体験がとうとうと述べられる。
    そんな冒頭部だけを知って、興味を持ち、いつか読もうと思っていたわけですよ。
    綾辻行人さんの『フリークス』なんかでも、こういった手法はとられており、
    要するに一つの手法として固まったやり口なわけですな。
    でも、こういう不可思議な体験談を筆記した作品は、例外なく面白いことを僕は知っているわけです(笑)。
    うひょー楽しみだ!ってな感じで読み始めました。

    さて、

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    2012年01月18日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    芥川によるイエス論である『西方の人』。彼はキリシタン物の作品も多く残してるんだよね。作者はこの時期、確実に自殺を考えていたはずだけど、文字通り自殺したユダにはそこまで思い入れはなかったようで、「殺された」もしくは「死ぬ運命にあった」イエスと自己を同一視している様子なのが興味深い。芥川の考えでは、誰でも裏切り者になる可能性は大いにあったけれど、それがたまたまユダだった、ということなのだろうか。あと、この作品に出てくるマリアはすごく悲しい存在に描かれていて印象に残った。注釈も細かくて参考になります。

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    2011年07月28日
  • ちくま日本文学全集芥川龍之介

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    収録作品:トロッコ / 蜜柑 / お時儀 / 鼻 / 芋粥 / 地獄変 / 薮の中 / 杜子春 / 奉教人の死 / 開化の殺人 / 魔術 / ひょっとこ / 玄鶴山房 / 枯野抄 / 河童 / 或阿呆の一生 / 発句 / 詩

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    2011年09月10日
  • くもの糸・杜子春 (新装版) 芥川龍之介短編集

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    単調だが、風景がリアルに見えてくる、たらされた蜘蛛の糸一本の描写。中国の伝記ものに材を置き、人間の業を追究した、杜子春など短編集。できればオリジナルで勝負してほしいのだが、漢語など大陸ものに強い作者の、さぼらず丹念な作業が反映されている。

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    2011年05月12日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    芥川の「切支丹物」作品集。「煙草と悪魔」「さまよえる猶太人」「るしへる」「神神の微笑」「おぎん」が面白い。実存が信仰を決断しそれを意味あるものたらしめるのだろうか。或いは、信仰そのものが信仰に報いるのだろうか。実存が信仰に意味を与えるのか、信仰の中で実存は意味を与えられるのか。実存/信仰、個人/神。難しい問題だ。

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    2011年03月26日
  • 河童 他二篇

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    ネタバレ

    先日天声人語で紹介されてから読んでみたいと思っていたのですが読書会できっかけをいただきました。子供に生まれて来たいかと問われ自らの意志で生まれ出づる河童。人は自らの意志ではこの世に現れない、もし生まれる前に聞かれたならばなんと答えるのか。自ら死を選んだ彼は、それでも生まれる事を選んだのだろうか。後半は大島弓子の宇宙人のウさんの話を思い出していた。

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    2011年02月14日
  • 【語注付】地獄変

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    ※表紙が違います※
    所持しているものは小畑健氏のカバーです。
    表紙買い。

    奉教人の死が好きです。
    「鼻」はTVドラマで、「地獄変」「蜘蛛の糸」はアニメ青い文学で知り、原作は今回はじめて読みました。
    随分違って吃驚。

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    2011年06月30日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    芥川龍之介の短編集。
    短編なので、読みやすかったです。
    どの話もユーモアがあって面白かったです。
    読者の想像によって結末が変わっていくので、想像力が膨らむ本だと思います。

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    2010年01月15日
  • 侏儒の言葉・西方の人(新潮文庫)

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    ******引用******

     懐疑主義

     懐疑主義も一つの信念の上に、――疑うことは疑わぬという信念の上に立つものである。成程それは矛盾かもしれない。しかし懐疑主義は同時に又少しも信念の上に立たぬ哲学のあることをも疑うものである。


    ――『侏儒の言葉』 p.74

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    2010年04月23日
  • 侏儒の言葉 文芸的な,余りに文芸的な

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    ほとんど小説しか読んだことがなかったので、かたい印象しかなかったのだけれど、まあ、やはり真面目なんだなあと。あと、皮肉っぽいなあとも。そして、「小説とは」ということについてみんなちゃんと考えていたのだなあと。漱石や谷崎、佐藤春夫、正宗白鳥なんかに関する言及もあって、そうかそういう感じかと思ったりした。あとはやはり、フランス文学に通暁しているなあと、メリメとかアナトール・フランスとか。しかし、発音そのままというか、ベル・アミ(ベラミ)とか、ダスタエフスキ(ドストエフスキー)とかいう表記で出てくるのがおもしろい。

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    2011年09月03日
  • 羅生門 杜子春

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    これもDS。
    羅生門も杜子春も読んだ。

    これはおもしろかったな〜。どっちも。
    なんか世界観が好き。ファンタジーチックなとこが。
    それと主人公の心情の変化とか。

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    2009年10月04日
  • 戯作三昧・一塊の土(新潮文庫)

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    もっさりとした印象を受けた。悪い意味では無く、母や父などの家族や日常生活を描いたものが多く、彼の洒落っ気のある物語的な短編とは違って、当り前の様に私たちの目の前に迫ってくるから、だろうと思う。

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    2009年10月04日
  • 河童 他二篇

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    ちょっと不思議でユーモラスな異界譚。
    でも、河童から見て人間のおかしなところが書かれていたり、人間と河童に共通する制度だけれど河童からみても批判的なものがあったり、河童を使った風刺画のよう。

    ある河童が突然自殺する場面や、その河童の霊と話をする場面の真剣さもすごい。
    …と思っていたら、著者本人が自殺する5ヶ月前の作品なのですね。
    あとがきで知って、鳥肌がたちました。

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    2009年10月07日