芥川龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
引き続き昔の文学を…の流れで、芥川龍之介作品を。
オーディオリスニングにて読める代表作をパラパラ(蜘蛛の糸、蜜柑、羅生門、トロッコ、杜子春、鼻)と…代表して感想をここに記載。
いや…何かエモいやん、芥川龍之介・大先生( ̄∇ ̄)
美しいながらも読みやすい…程よく装飾性のある文章、個人的にはスゴく心地良かったです。
今読むと話自体は決して珍しくはないんですが…
芥川龍之介作品とは、その超絶王道なストーリーを「巧みな筆力」と「偉大なる文豪の肩書き」を命綱にして読む作品なのかなぁと…我ながら、結構なお手前で…( ̄∇ ̄)wwwww
あと、どの作品も最後(あたり)の一文が素晴らしいですね。
羅生門 -
Posted by ブクログ
正直、前半の『運』『道祖問答』はあまりおもしろくなく、妙に説教臭さばかり鼻についた。『袈裟と盛遠』に至っては全く意味がわからない。
次の『地獄変』は伊藤整などの小説評論や近代文学の概括によく出てくるので期待しつつ、流石にちょっと面白いなと思ったが、その続編みたいな入り方で始まった『邪宗門」の前半はまた退屈になり、後半になって盛り上がってきたところでこの作品は中絶。
『龍』『往生絵巻』とまた説教臭いのが続き、買ったのを少し後悔し始めながら『好色』を読み始めると、平中が侍従のとこに忍び込む夜の情景がやたらにリアルで、文字通り実際にみるようだったことで急に感動を覚え、『藪の中』は少し狐に摘まれたよう -
購入済み
自分の幸せ=周りの人の幸せ
子どものころ読んで受けた印象は恐ろしさが先に立ち、自分だけ良ければということはいけないことぐらいしか記憶にありませんでしたが、様々な経験を経てきた今は随分感じ方が違ってくるものです。
私たちのなかには自分さへ良ければという感情は誰にでもあると思いますが、それでは本当の幸せはつかむことができません。
目の前の人の幸せを願える思いやりの心を強くすることによって、はじめて自分の幸せが得られるもの、人間は周りの人々に支えられて生きているということを忘れてはいけませんね。
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Posted by ブクログ
前回読んだ「蜘蛛の糸・杜子春」とはうって変わる世界観
うひゃーたまりません!
完全にこちらが好み♪
■偸盗
偸盗…盗人団
京の都が荒れ果てていた頃、二人の男兄弟がおりました
兄の太郎は疑い深く斜に構えたような卑屈な性格
見たくれは痘痕で片目の潰れた醜い男
一方の弟、次郎は優しく目鼻立ちの整った好青年
以前は仲の良かった兄弟が一人の偸盗の頭である女に翻弄され、盗人仲間に加わるのでした
そして女は兄弟ともに関係を持っているため、当然ながら兄弟はお互いを探り合い、妬み合い、ギクシャクし出すのでございます
そんな異常な美しさを持った娘は平気で嘘をつき、殺しも行い、多くの男に身を任せるような悪女でござ -
Posted by ブクログ
芥川、晩年の作品。芥川の神経のすり減っていく様、精神のバランスが崩れていく様が描かれている。
産まれたばかりの自分の子を見て「何のためにこいつも生れて来たのだろう?」と思いそれをわざわざ書き残す深刻さといい、なぜこの人はいつも何かに打ちひしがれているのか。なぜこんなに罪悪感に駆られているのか。と正直度が過ぎており理解の範疇を超えていると思っていた。しかし、小林敏明氏の評論に或る「露出する神経」というワードがしっくりきて、腑に落ちた気がした。
小説というより彼の遺書のようで、重々しい内容だった。この精神状態を書き残せること事態が並々ではないからこそ、後世に伝えられる作品なのかなと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作「杜子春」は幼い頃に読んだ記憶はありますが、今読むとより胸にくるものがありました。子供のころより、両親の死を近く感じるからかもしれません。
他の話で印象的だったのは「南京の基督」と「影」。あとは随筆も楽しく読みました。
「南京の基督」は娼婦、娼館が題材なわりにさすが芥川!と言わざるを得ない美しい文章で感嘆しました。夢物語のようで背景には暗澹たる現実が広がっている、でもそれに娼婦は気づくことなく朗らかに笑っているその対比がよかったです。
「影」が印象に残ったのは、私自身が乱歩が好きで、ミステリ小説に惹かれたからです。
ミステリとしては、あまり出来がいいとは言えないかもしれませんが…芥