芥川龍之介のレビュー一覧

  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    切ない
    でも、これが本当に御伽話なんかじゃなかったのがもっと切ない
    美しい思い出の走馬灯の流れに合わせて私とどうかワルツを

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    2025年08月26日
  • 奉教人の死(新潮文庫)

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    芥川さんの文章が好き。今は漢字も少なく会話多めですいすい読めるものが主流ですが、芥川さんの作品は、熟語や言い回しが丹念に練られていて、華美になることなく、かつたっぷりと表現されていて、1ページに詰め込まれた「内容」の密度が素晴らしい。それでいて難解ということもない。ペルシャ絨毯みたいな緻密さだけど、素材はウールじゃなくて麻でスッキリ、みたいな。
    この本は、芥川さんの作品のなかでも比較的ライトな(?)ラインナップなので、重たすぎず、繰り返し手に取りたくなる。日本語の魅力が詰まっていると思います。

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    2025年08月18日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    昔話のような、教訓を含んだものが多かった。
    今読んでも十分面白い。

    子供向けに書かれた話が多いせいか、丁寧な言葉遣いが美しいと思ったが、よく見る写真のイメージとのギャップがあっていい。

    特に、「杜子春」や「トロッコ」は国語と授業で習った記憶があり、改めて読んでもやはり好きな話だなと思ったし、「蜜柑」や「白」もよかった。

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    2025年08月17日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても豪華な1冊。
    求めていた文豪の短編がビッシリ詰まっていて、不気味!耽美!最高!
    夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、太宰治が入っていてとても嬉しい。
    どれも面白くて良い。

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    2025年08月14日
  • 【語注付】地獄変

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     『羅生門』『鼻』『地獄変』『蜘蛛の糸』など一度は聞いたことがある作品が収録された短編集で、美しい情景描写や人間心理の複雑さ、今で言う「信用できない語り手」といった様々なジャンルの話があって一つ一つが味わい深く感じた。

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    2025年07月30日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    芥川龍之介文学忌、河童忌

    1920年大正9年「新潮」雑誌掲載

    17歳の令嬢 社交界デビューへと
    父と共に鹿鳴館へ
    フランスの海軍将校に見そめられダンスを踊る
    儚く艶やかな一夜
    それが明治19年の出来事

    大正7年老婦人の回想という形で
    小説家の青年に語られる

    ピエール・ロティ「お菊さん」
    軍人であり文筆家 彼の「江戸の舞踏会」が着想
    本名は ジュリアン ヴィオー

    当時の国策としての鹿鳴館
    日本の女性達は菊のごとく花火のごとく
    美しかったんですよ

    SAKIZOさんの女性陣のドレスが美しく
    なーんとなく 着せ替えの切り絵を思い出し

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    2025年07月24日
  • 歯車 他二篇

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    漱石の『道草』を読んで、芥川の『歯車』を思い出した。
    神経が剥き出しになったような、痛々しい文体がそっくりだと思った。
    漱石は、自分と近い資質を大学生の芥川に見出してに違いない。

    漱石が激賞したのは芥川23歳の作品『鼻』だが、初期芥川作品を読んだだけで、漱石は将来の芥川の作品(芥川死の直前35歳時の作品)を既に予期していたのかもしれない。
    そして、死を意識した芥川は、尊敬する漱石の作品を思い描きながら『歯車』を書いたのではないか。

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    2025年07月19日
  • 藪の中(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    表紙捲ってびっくり。絵柄が全然違う。というかこの話証人が沢山出てくるので巡る度ガラッと絵柄が変わって楽しかった。斬り合いの描写に合うあの一枚絵が凄い。暗闇の中の小刀の描写に感服。
    読み終わって題名に頷くしか出来なかった。犯人が分からない。

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    2025年07月08日
  • 羅生門・鼻

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    陰鬱で不気味な羅生門。人生に詰んだ下人の心が行ったり来たりする。生きていくために盗人になろうか、どうしようか。(若いんだから、真っ当に働けよ、と思ったのは私だけではないはず)
    羅生門の二階で罪深い老婆の悪行を見て、人の心を取り戻し正義を守ろうとする。
    が、その老婆の言い訳を聞いて反転する。
    コロコロ心変わりをしていくさまに、読んでる私も右往左往してしまう。
    気持ちがひっくり返るのが面白い。そして最後は…。

    「羅生門」は昔、読んだ記憶があるものの今イチ面白さがわからなかった。そして大人になった今、マイ芥川ブームで作品の読み直しを始めて改めて物語の深さに気づいている。どの作品も面白過ぎる。人の心の闇を書くのがうまい。
    こんな気持ち、私にもあるなぁ、と思い起こさせてくれる。

    「鼻」や「好色」なんかは滑稽な話で声を出して笑ってしまった。ヤバ過ぎる。こんな明るい話も書けるのか。この手の話をもっと読んでみたいと思った。初期、中期の作品をしっかり読んでから、後期に突入するのが良さげかな。

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    2025年07月05日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    ネタバレ

    『蜘蛛の糸』
    生前に一度だけ蜘蛛を助ける善行をした悪人に、お釈迦様が極楽へとつながる蜘蛛の糸をお下ろしになった。
    追って糸につかまる悪人どもを蹴落としてひとり助かろうとした男だが、糸は切れて地獄の底へと姿を消して…。
    昼前の極楽浄土の些事。

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    2025年06月23日
  • 芥川龍之介短編集 蜘蛛の糸・羅生門など

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    読みやすくなっているようだったので、現代文学ではないものもと思って読んでみた。

    うっすらと覚えのある「蜘蛛の糸」、「鼻」、「羅生門」、「杜子春」。
    改めて読むとこんな話だったのかと新鮮だった。

    時に気味の悪いくらいの描写で人間の汚い部分を表現し、それは幾年もの時を超えても変わらず心に突き刺さる。

    しかし、昔の言葉は難しい。。。
    100%は理解できず雰囲気で読み進めた部分もあったかも知れない…

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    2025年06月18日
  • 文豪死す

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    文豪たちの遺作を集めた本。
    太宰治のグッドバイ、初めて読んだけど続きがめちゃくちゃ気になる…!!!

    各作家の作品のあらすじ紹介がわかりやすくて、面白そうで、読んでみたいのをたくさん見つけられた。
    名作系にハードルの高さを感じていたけど、作家のあらすじや経歴をみて、だいぶハードルが下がった。

    夢野久作知らなかった!女坑主は読み終えたあと「あの時のあのセリフはどういう意味?」ってなって読み返してしまった。

    読んでみて良かった。自分の読める小説が広がりそう。

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    2025年06月15日
  • 羅生門・鼻・芋粥 アニメカバー版

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    三宅香帆さんの『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』を読んで芥川龍之介を読んでみようと思い、中古本を購入。食わず嫌いをしていて損したな、と思った。
    短編読み切りなので通勤中にサクサク読める。描写が上手だと、こんなにも場面を想像しやすいのか、と感心もした。

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    2025年05月12日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    藪の中と地獄変は久々に読んだが、やはり藪の中は面白かった。地獄変はところどころ記憶と違うなと思うところがあったがまあ良かった。所々曖昧な描写は考察のしがいがある。
    他の短編も短いものが多くて気楽に読めた。
    往生絵巻とか短いしオチとしては好きかも。竜のオチは途中予想できてしまったが、面白かった。今昔物語のオチとは違うらしい。姫君の話はまあ普通くらい。偸盗はそんな好きじゃなかった。

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    2025年05月04日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    100年以上前に書かれた物なので注釈が無いと分からない。しかし、いちいち注釈を確認しながら読むのは苦痛。

    芥川龍之介の初期の作品を集めた物で、なんだろうか、凄く研ぎ澄まされた刀でも突き付けられながら読む…と言う感覚があった。が、一方で小説と言うか個人の日記を読んでいる(?) 様な作品もあった。

    巻末の解説を読んでみると、、いや~そんな深いところまでは読み取れない、分からないスッ…(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)

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    2025年04月29日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    『地獄変』は中学生くらいの頃に読んだはずだけど、今回読んだら思ってたのと違った…多分『宇治拾遺』の話とごっちゃにしちゃってたんだな〜

    解説に

    『地獄変』の良秀は、他の思う通りの傑作を完成したが、しかしそのためには最愛の娘の生命を犠牲にするという残酷な所業をあえてした。絵を完成したのち、一たん道徳的な気もちに立ちかえると、くびれ死なざるを得なかったというところに、芥川の芸術家としての、また同時に人間としての、生き方なり、立脚地なりがあった。

    って書いてあって、宇治拾遺の方も『地獄変』も「芸術と道徳の相剋・矛盾」が語られる印象があるけど、『地獄変』は違う気がする。

    確かに良秀は芸術第一の変人だろうけど、娘を愛していたのは確かなのにその娘を檳榔毛の車の中に鎖で繋いで火を放ったのは堀川の大殿で、しかも火にかけようと思いついたのは手篭めにしようとして失敗したからだろう。

    良秀が見たものしか描けないって大殿に言った時の「悦しそうな御景色」「まるで良秀のもの狂いに御染みなすったのかと思う程、唯ならなかった」とかさ〜〜この時に自分の思い通りにならなかったことへの意趣返しとして娘を燃やすことを思いついて顔に出ちゃったんでしょ?外道だコイツ こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!と思いながら読んだ。

    燃える娘と車を見ながら

    あのさつきまで地獄の責苦に悩んでいたような良秀は、今は云いようのない輝きを、さながら恍惚とした法悦の輝きを満面に浮べながら、(…)両腕をしっかり胸に組んで、佇んでいるではございませんか。それがどうもあの男の眼の中には、娘の死ぬ有様が映っていないようなのでございます。唯美しい火焔の色と、その中に苦しむ女人の姿とが、限りなく、心を悦ばせるーそう云う景色に見えました

    ってあるけどさ〜悦んでるんじゃなくて限界を越えて心が壊れちゃった様子としか思えない。辛い。

    八で語られる良秀の変人エピソードの中に

    「誰だと思ったらーーうん、貴様だな。己も貴様だろうと思っていた。なに、迎えに来たと?だから来い。奈落へ来い。奈落にはーー奈落には己の娘が待っている」

    っていうこの物語のオチを仄めかすような独り言を言ってる場面があったけど、これも語り手が直接見たことじゃなくて伝聞した話だし…この語り手って明らか大殿の肩を持っていて、乱れた服装で転び出てきた娘を見て「性徳愚かな私には、分りすぎている程分っている事の外は、生憎何一つ飲みこめません」とかどういうこと??

    生前の出来事を語ることは死者の鎮魂となり得るはずけど、大殿の従者であろう語り手が、お上に逆らえない状況で多少なりとも良秀に同情を寄せていたのか。個人的には良秀と娘が可哀想すぎて同情していて欲しいと思ってたけど、八のエピソードから語り手の存在も含めザ・作り物語って感じで、それにしても、大殿のゲスさや娘を燃やされた良秀の描写は作りモノにしてはあまりにも凄まじい

    追記
    女が自分の思い通りにならなかったら殺すってまるでノートルダムの鐘のフロロー判事だなと思った

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    2025年04月27日
  • 河童 他二篇

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    『河童』・・・面白おかしく読み進めていたら、なんだか所々、重く暗くなってきて、後半は心がざわざわしてしまった。産まれるか否かを自分で決めることになっていること、また、産まれた時が老人で徐々に若返っている河童が、だから欲に囚われずに幸せだというのが印象的。
    他の二篇も薄暗い話なのだけど、妙な綺麗さがあって良かった。

    映画館でアクション映画を観た後の街中で、何か危険が迫っている気がしてしまう私。この本を読み終わったばかりの今、自分の作品の評価を死後に気にする河童と芥川龍之介が重なって、ここの私の感想が届いたら何か起こるんじゃ?とそわそわしている。
    世界に入りすぎ(笑)

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    2025年04月03日
  • 舞踏会(乙女の本棚)

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    イラストが美しすぎる…!!
    ロティって誰だろ。
    舞踏会ってこんな感じなのかな。
    行くことはないけれど憧れてしまいますね。

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    2025年03月31日
  • 地獄変・偸盗(新潮文庫)

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    主に地獄変の感想となります。
    モデルとなる宇治拾遺物語は何となく知っている程度です。それを元に描かれた画師・良秀の芸術と狂気の紙一重の描写が重く思えました。

    作品を生み出すため自身の愛情を込めた人物が犠牲となった際の良秀の情景描写で、人としての良心と芸術家としてのエゴが相反し、複雑に混ざりながら葛藤している様子が痛いほど伝わります。
    その後、事象を経て描いている良秀の様子は忘我の状態と表現すべきか、神懸かり的な様子で描写されていました。その場面は読んでいて、ついに作品を生み出すために犠牲を厭わなく思ったのかと怖さを抱きました。その一方で、常人では到達できない所に辿り着いたのかとも思いました。

    読んでいて気になった所が、良秀については悪く(醜くというべきか)表現されているのに対し、作品を描かせるように仕向けた大殿は良く書かれており対比されるようになっていた所です。その対比は物語の最後まで続いていますが、果たしてこの視点は公平なのでしょうか?そして良秀が迎えた結末は本当に呵責に耐えられなくなったからなのでしょうか?違う視点を持って読み直すとまた、違う感想を抱くのではないかと思いました。


    偸盗に関しては作中の情景描写から平安時代、別作品の羅生門の頃の物語なのかと思いました。しかし羅生門とは違い登場する人物が多く、愛憎が交錯した描写や物語の視点が変わる事が多く今どちらの視点なのか?と混乱する感覚がありました。

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    2025年03月23日
  • 羅生門・鼻

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    源平盛衰記や仏教用語など調べないとわからないことが多くあったのでそこは難しかった。ただ、羅生門など教科書に載るような短い話は理解が比較的簡単で面白い。

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    2025年03月17日