芥川龍之介のレビュー一覧

  • 杜子春

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    ネタバレ

    お金=幸せだと思っていた主人公の杜子春が、貧乏になったことで人の薄情さを知り、仙人との出会いを通して母親の愛情を知る話。
    短い文章の中で杜子春の成長する姿が伝わってきて読んで良かったです。

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    2024年08月14日
  • 藪の中・将軍 アニメカバー版

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    短編集だが、今昔物語を題材にした作品や
    怪異趣味的な作品などバラエティーに富み、
    短い作品の中に、人間の業や性を
    巧みな文章で描いていて
    味わい深い作品ばかりだった。
    藪の中は、それぞれが自分の立場から
    証言しているが、真実は藪の中で、
    誰が一番リアリティがあるのか考えたりしたが、
    自分の都合の良いように語り、誰も
    真実は語っていない。
    個人的には、平安のプレイボーイを描いた
    好色が面白かった。


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    2024年08月08日
  • 杜子春

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    親子の情を優先

    中学校の国語の教科書に載っていたのを読んで以来、ん十年ぶりに読んでみた。素直に童話的に教訓ものとして読んでもいいが、何故 仙人になるという目的よりも親子の情を優先したのか 別の崇高な目的だったらどうなのか などと考えてしまう。

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    2024年08月07日
  • ポーの片影

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    エドガー・ポーと今は記載される作家について
    芥川がその生涯を記した短編
    ポー自身がエドガーと自身を称した事は無いとは今や知られる所である

    #共感する #タメになる

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    2024年08月01日
  • 臘梅

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    芥川の住む家の庭に植えられた蠟梅は
    芥川の実家から植え替えた株である
    芥川の家系から告げた財産は一株の蠟梅のみという話

    #切ない

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    2024年08月01日
  • 蜘蛛の糸・地獄変

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    本屋で、ブックカバーが可愛かったので買いました。
    芥川龍之介の作品はもっと読みにくいものかとおもったけど、意外にも読みやすかった

    地獄変で、芸術家の真骨頂を垣間見た

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    2024年07月25日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    羅生門に関しては、人間の本質を突いていて面白かった。下人の勇気の方向性が変わる瞬間が印象的だ。
    鼻は終始、笑える内容だった。また、人間が他人へ抱く感情が生々しく描かれており、魅力的であった。

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    2024年07月23日
  • 文豪死す

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    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

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    2024年07月10日
  • 或阿呆の一生

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    芥川龍之介の遺書

    芥川龍之介の遺書 とも言える作品である。短くて才知きらめく文章の端々に、人生に対する不安.いらだち.絶望感を読み取ることができる。しかしこのような境地だからこそ、現在まで読みつがれている数々の傑作を物にできたのかもしれない。健全な精神からは傑作は生まれないのかもしれない。

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    2024年07月02日
  • 開化の殺人

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    開化物の傑作

    芥川龍之介のミステリーものには駄作が多いが、この作品は一応ミステリー小説の体裁を取っているが、記述の主体は謎解きなどよりも登場人物の心境 暗い影 嫉妬等である。このような視点からの記述は、さすが芥川龍之介と思わせるところがある。文体が古いのでやや読みにくいが、心情描写には一層適しているかもしれない。

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    2024年07月02日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    「堕落させたくないもの程、益(ますます)堕落させたいのです。」
    美しい顔をした悪魔はこう言って、涙を流した。

    美しいものはそのままにして愛でたい、という思いはあるのに、それを汚してしまいたいと思う己の醜さに悪魔は涙した。悪魔は、人を堕落させるのが仕事なのだろうから、そう思い悩んでしまう辺りが悪魔に似つかわしくなく、哀れんであげたい気持ちになった。

    大切にしたいけど、悲しませたい。
    清くいてほしいと思うけれど、真っ黒にしたい。

    この欲望はどこから来るのだろう。
    占有したい感覚、所有して支配したい気持ちは、どうして生まれてくるのだろう。
    どうして、美しいものほど、汚したくなるのだろう。

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    2024年06月24日
  • 黒衣聖母~探偵くらぶ~

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    ”何?「芥川龍之介のミステリ作品集(by裏表紙)」だと・・?”
    ・・と、“探偵モノ”的な内容なんかな?と、期待して手に取った本書。

    えー・・まず申し上げますと、“探偵モノ”的なミステリではないです~。(ただ、例外の作品があるのでそれは後述します)
    そうですね・・“奇譚集”といったところが正直な印象ですね。
    とはいえ、各話ミステリアスな雰囲気を存分に堪能できる、珠玉の作品集となっております。

    収録されている作品の中には「藪の中」「魔術」といった有名作から本書で初めてお目にかかる話まで、端正な文体で綴られる、“謎(mystery)”に包まれた短編18話が収録されていて、既読の話でも改めて読んで

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    2024年07月01日
  • 地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇

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    王朝物。ほとんど全て再読。地獄変や藪の中は何度読んでも面白い。邪宗門は古い少年漫画のようで、しかも尻切れトンボ。

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    2024年06月20日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    ネタバレ

    名前だけ知ってても一度も手にしたことがない、
    歴史的文豪、芥川龍之介の世界に触れてみよう。このたびやっと決心致しました。

    短編集で各々、読みやすいものから難解なものまで
    用意されていて、出し手の波長の変化を受け取りつつ、
    そして、どれも内容は違うようで横文字混じりの『芥川節』が随所に込められていて、
    それが全体を束ねる、いわゆる芥川色の紐として機能してると思いました。


    表題にもなっている有名な『羅生門』ですが、一見して、
    正直なところ自分には、これの何がそんなにいいのかがわかりかねましたが、
    落ち着いていま考えるとこれは、老婆の言葉尻を捕らえて、
    食うに困るなら相手の道理にならって追い剥

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    2024年06月17日
  • 羅生門 鼻 芋粥 偸盗

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    個人的には「偸盗」がいちばんおもしろかった。
    語駐を最小限にしたのは仕方がなかったのかもしれないが、欄外に古語の語意くらいは載せてもよかったのではと感じた。

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    2024年05月22日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    「芋粥」と、「父」は、とくに面白かったです。どのお話も「人」に触れられていて、心情表現などが、精巧に書かれていて、読んでいてワクワクしました!

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    2024年05月14日
  • 或阿呆の一生・侏儒の言葉

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    西方の人・続西方の人はキリスト教の知識があまり無いのでよく分からなかった...泣

    1番刺さったのは侏儒の言葉。人生生きててふと思い出すような言葉が多くあったと思う。

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    2024年05月12日
  • 河童

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    河童忌

    芥川龍之介の晩年の作品である。(晩年と言っても35歳で死んでしまっているのだが)自分自身そして社会に対する諦めににも近い虚無感 徒労感を読み取ることができる。この作品は、芥川龍之介の命日を「河童忌」というように代表作と評価されているが、私はあまり好きな作品ではない。

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    2024年05月03日
  • 羅生門・鼻・芋粥

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    短編がたくさん載っていて読みやすい。
    『鼻』をはじめ、『芋粥』、『煙管』なんかは執着していたものが、ある出来事を機に全く別のものの見方になるところが興味深い。
    『大川の水』は隅田川沿いの地名、橋の名前なんかが具体的で、私も縁がある場所なので楽しかった。川の場所によって水の色が違うかなあ?今度見てみよう。

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    2024年05月01日
  • 蜘蛛の糸・杜子春

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    『羅生門』を授業で習ったので読んだ。
    1年ぐらい前に読んだ『こころ』などよりは、この本の方が分かりやすかった。
    難しい漢字には振り仮名があって、こんな読み方をするんだという発見になった。

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    2024年05月01日