誉田哲也のレビュー一覧
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「ザイム真理教」批判が、エンタメ小説の世界にも及んできました。
日本の金融について分かり易く説明されている部分もあり、これはいま読むべき小説であろうと思います。
ただ、アベノミクス以前は日銀が批判されており、日銀の金融政策をなんとかすれば日本経済が良くなると思われていたのですが、あれだけのことをしたにもかかわらず(日銀批判の代表的論客を日銀副総裁にまでするなんてことも)、金融緩和の目標であったインフレ率上昇は長年実現せず、ここ最近、主として海外要因によって上昇してきたという経緯にかんがみますと、財務省が主導する政策だけをひっくり返せば日本経済が立ち直るのいうのは、やや楽観的な見方と思えてしまい -
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麻薬と暴力で荒廃し、悪がはびこる近未来の東京
反社会的勢力「異人」がのさばる世界と化していた
異人たちが勢力を拡大し占領していく
日本人が異人どもになぶり殺されていく
国籍もない奴らが勝手にそこら中に棲み付く
図に乗りやがって、好き放題、やりたい放題やりやがる
こんなの日本ではない!
まるでゴッサムシティやないかい
ゴッサムシティならバットマンが犯罪者たちと戦ってくれる
しかーし、ここは日本
東京だ
バットマンはいない…
だが、バットマンはいなくても奴がいる
漆黒に身をまとった悪魔が
グランダイバーだ!
グランダイバーは悪魔か…、それとも正義の味方か…
これ、面白い!
シリーズ -
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ネタバレ警視庁捜査一課主任・姫川玲子を中心としたミステリー。
TVerの連ドラ再放送を見て、急に読みたくなったので再読。久しぶり読んでも面白かった。元テレビDとしての経験を踏まえても、基本的に原作より面白い映像化は無いと思っている…が。
このストロベリーナイトシリーズ(竹内結子ver)だけは、演出がとても好きで、唯一原作にも負けない良さがあると思っている。
原作の細かいところは端折っているし、色々変えてるところもあるので、内容は圧倒的に原作の方が濃い。濃いし、キャラクターが面白い。ガンテツは原作の方がいい奴に見えるし、井岡は頭がよく見える。
でもドラマはドラマで、キャラクターが生きている。うま -
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誉田哲也の幸せの条件を読みました。
就職に失敗して何とか小さな化学会社には入ったけど仕事も恋も中途半端な梢恵がヒロインです。
突然社長からバイオエタノールを作るためのコメを作付けしてもらえるように農家を説得して契約を取ってくるよう指示されます。
右も左もわからないまま長野の穂高村に来た梢恵ですが、訪問した農家に軒並み門前払いをくらってしまい、意気消沈してしまいます。
翌日、農業法人「あぐもぐ」でも門前払いをくらった梢恵ですが、社長の奥さん君江さんから暖かい言葉をかけてもらい、「あぐもぐ」で農業の手伝いをすることになってしまいます。
都会育ちの梢恵には初めてのことだらけですが、だんだん農業の -
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ネタバレ前作、『武士道シックスティーン』を読んだのがかなり以前だったので、前作も横に置きながら、登場人物やあらすじを思い出し、確認しながら、読み進めました。
新たなライバル、レナの登場。「本当に正しい理論は、簡単に説明できると」との、ランチでのお姉ちゃんからのシンプルだけれど、深い言葉。武士と武者のちがい、武士道とは、など。なるほど、と頷く、学ぶべき内容も多かったです。
一方で、天満宮での決闘、不良を木刀で退治する場面など、情景をイメージしながら、ワクワクしながら読み進むことのできるシーンも満載。ユーモラスな心の声。主人公2人の視点が交互に入れ替わる構成など、読みやすさも抜群でした。
そして殺意 -
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ネタバレヤクザ絡みが多いと思いつつ今回は半グレ集団や不良中国人を巻き込んだ物語。
誉田さんの物語のテンポの良さと情報量が凄い。
登場人物の名前をここぞという時に出して読者にハッとさせる感じ。予想が当たった時や分かった時の快感。
まさかの菊田結婚はショック。
結婚したのに玲子の事ばかり結局考えまくってる菊田よ。
最後の最後では立てこもり事件に巻き込まれた菊田を玲子が救い、玲子の本音を菊田が聞くという熱い展開。
エピローグてきな菊田、玲子、梓が良かった。菊田と玲子のやり取りを聞いていたであろう梓。これからどうなるんだろうか。
強い正義感故にこうなってしまった木野が切ない。
勝俣ことガンテツは初期よ