誉田哲也のレビュー一覧
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『インビジブルレイン』を経て池袋署へ異動した姫川玲子。現在の事件から若き日の姿まで、『ブルーマーダー』前後の時間をつなぎながら、さまざまな玲子の貌を描く全8編の連作短編集。
第2シーズンまで来て、ようやくこのシリーズならではの楽しみ方が分かってきた気がする。
長編で濃密な物語に浸り、短編集で少しひと息つきながら人物や物語の隙間を味わい、そして次のシーズンへの期待を高めていく。この流れが実に楽しい。
中でも、若き日の玲子を描いた「彼女のいたカフェ」はどこかほっこりさせられ、「落としの玲子」では、今泉管理官をやり込めてしまう玲子がなんとも面白い。一方、「夢の中」「闇の色」は、長編になってもおか -
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姫川玲子、勝俣健作、倉田修二、葉山則之――それぞれが関わる、一見無関係な事件。別々に見えていた物語が少しずつ結びつき、やがて一つの大きな輪郭を浮かび上がらせていく。
面白かった。勝俣、倉田、葉山が違和感なく主役級に物語を背負えるところに、このシリーズの登場人物の厚みを改めて感じた。
勝俣はたっぷり出番があり、その存在感を存分に味わえる。姫川玲子を嫌っているようでいて、完全に彼女を意識し、対抗している。その様子を見ていると、むしろ好きなのではと思ってしまうほどで、この二人の関係性も面白い。
倉田は登場こそ短いものの強烈な印象を残し、個人的には『シンメトリー』のとき以上に興味を持った。葉山も -
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暴力団員の殺害事件を追う姫川班に、「犯人は柳井健斗」という情報がもたらされる。ところが警察上層部から下されたのは、その名が捜査線上に浮かんでも追及してはならないという不可解な指示。組織の思惑が交錯する中、姫川玲子は一人で事件を追い始める。
これまで姫川班の仲間とともに捜査してきた玲子が、今回は誰にも頼れず単独で動いていく。そこで浮かび上がるのは、一人で動く心細さと、これまで当たり前のようにそばにいた仲間の存在の大きさだった。
一人で強く生きてきた玲子だからこそ、仲間から離れたことで、自分の判断が自分だけでは済まず、仲間にも影響を及ぼすことを強く感じたのではないかと思う。組織を背負う以上、責 -
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ベースになった実際の事件についてはうっすら知っています。
「冷たい熱帯魚」は観てます。
「胸くそ悪いのわかってるから最初から読まない」と悪評高いそうなので、そう聞くとつい手に取ってしまう。
私には合っていて一気に読み終えました。
実話ベースだけあって全てが解決するわけではなく、スッキリしない結末ではありますが、それがある意味ホラーとしては質が高く感じます。
ジャンルとしてはホラーと言うよりミステリーだと思うのですが、本書の、「解決はせず最後まで嫌な気持ちが残る」というのはある意味ホラーとしては最強です。
ホラーはもともと、「解決して対決する段になると失速する」という宿命を帯びていますが -
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2026年にして誉田哲也さん初読でした!
ドラマ化された姫川玲子が活躍するシリーズの第1弾
めっちゃくちゃ読みやすいじゃないですかー!何で今まで読んでこなかったんだろう。
ドラマをやってて面白そうだな〜とは思ったけど、全く見なかったので内容は全然知らず、読むのを楽しみにしてた。
冒頭からグロい、かなりグロい
よく実写化できたな(笑)
でも話は面白くて読みやすいので、すっと頭に入ってくる。
中盤、玲子の過去の話になるが、そこはめっちゃ泣ける。
姫川が活躍する場面は爽快で読んでて楽しいが、勝俣は出てくるたびにイライラしたー。あんなのが職場に居たらしんどいわ -
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多摩川土手に放置された車から、血塗れの左手首が発見される。近くの工務店には大量の血痕。しかし、肝心の遺体は見つからない。姫川玲子ら捜査一課が、死体なき殺人事件の真相を追う。
前作『ストロベリーナイト』とは、まるで真逆と言っていいほど異なる物語だった。
エンターテインメント性では前作の方が強いと思う。けれど、どちらが上ということではない。本作は、前作にもあった人間の内面を描く部分をさらに深く掘り下げた、重厚な人間ドラマだった。この振り幅こそが、シリーズ2作目にして姫川玲子シリーズの幅と深みを大きく広げている。
特に考えさせられたのは、父と子、家族、そして「守る」ということ。
誰にでも守り -
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ソウルケイジ
姫川玲子シリーズ2作目長編。
河川敷に放置された車の中から血塗れの左手首が発見される。近くの工務店のガレージが血塗れであり、被害者は工務店の主人である事が場判明する。
姫川は「ストロベリーナイト事件」で殉職した部下を思い出しつつ捜査に望む。菊田との関係も曖昧なまま。彼女の弱さ、強さなど、人間的な魅力がさらに増した作品である。
今回も日下といった新しい警部補が登場し、何故か姫川は日下のやり方含め相入れない様相だが、一方日下はロボットの様な人物かと思いきや、家族の問題に葛藤したり、姫川の捜査方法を危うく感じながらも一部認めている部分もあり、彼の魅力も充分に伝わる。
今までの登 -
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溜め池近くで発見された惨殺死体。警視庁捜査一課の姫川玲子は、その事件の背後にある異様な気配を察知する。やがて捜査線上に浮かぶ謎の言葉「ストロベリーナイト」。その正体に近づくほど、事件は凄惨さを増し、緊迫感と絶望感が高まっていく。
ミステリとして面白いだけでなく、人間ドラマとしても強く心を揺さぶられた。
登場する刑事たちは一癖も二癖もあり、考え方も捜査方法も違う。時には激しく対立する。それでも、それぞれの信念を背負い、事件解決に全身全霊を傾けている。その衝突は単なる反目ではなく、刑事としての魂と魂のぶつかり合いのように感じた。そして、ぶつかり合っていた者たちが最後には同じ方向を向いていく。そ -
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2,3年ぶり?の誉田哲也作品。
結論、やっぱりこの人の描く心理描写はたまんないなぁ。
警察✖️元キックボクサー✖️ヤクザ✖️カルト教団
とかいう一見もりもり過ぎる内容。だけど、読んでみると登場人物も関係性も追うのが全然辛くない。展開のテンポも良くて本の厚みを忘れるスピードで読み終えられる。
何よりも登場人物の心理描写。読者が自身を投影出来なさそうな社会的立場でも、読んでいけば自然と感情移入出来るし、理解出来ずに苦しむこともない。
潤平のちょっとバカな純粋さも、美織のカルト教団のバックボーンも、ヤクザの唐津も、世津子も、五郎も、鵜飼も、ノブも、嫌いになりきれないし、心情も理解できる。
しばら -
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小説という形をとり『首木の民』たちへ作者からの強いメッセージ。
家庭でも学校でも無論職場でも、なかなか政治の話はされずタブー視されてきた。
そう仕向けてきた側は天空の城に住み、せっせと働く国民の血税を今日も吸い上げて、愚かな国民を見下ろしているのだ。
政治の事は難しいから分からない、興味がない
それはそう仕向けているから
システムを複雑にして難解にし
エンタメやスポーツで目眩まし
考えるのは面倒だし、好きな事だけ考えているほうが楽しいし。。。
でもみんなが目を覚まして気づけば
このマトリックスは崩壊するはず
現実に久和さんのような人が
これ以上命を狙われないよう
目を覚ます人が増えま