誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026年にして誉田哲也さん初読でした!
ドラマ化された姫川玲子が活躍するシリーズの第1弾
めっちゃくちゃ読みやすいじゃないですかー!何で今まで読んでこなかったんだろう。
ドラマをやってて面白そうだな〜とは思ったけど、全く見なかったので内容は全然知らず、読むのを楽しみにしてた。
冒頭からグロい、かなりグロい
よく実写化できたな(笑)
でも話は面白くて読みやすいので、すっと頭に入ってくる。
中盤、玲子の過去の話になるが、そこはめっちゃ泣ける。
姫川が活躍する場面は爽快で読んでて楽しいが、勝俣は出てくるたびにイライラしたー。あんなのが職場に居たらしんどいわ -
Posted by ブクログ
多摩川土手に放置された車から、血塗れの左手首が発見される。近くの工務店には大量の血痕。しかし、肝心の遺体は見つからない。姫川玲子ら捜査一課が、死体なき殺人事件の真相を追う。
前作『ストロベリーナイト』とは、まるで真逆と言っていいほど異なる物語だった。
エンターテインメント性では前作の方が強いと思う。けれど、どちらが上ということではない。本作は、前作にもあった人間の内面を描く部分をさらに深く掘り下げた、重厚な人間ドラマだった。この振り幅こそが、シリーズ2作目にして姫川玲子シリーズの幅と深みを大きく広げている。
特に考えさせられたのは、父と子、家族、そして「守る」ということ。
誰にでも守りたいものがある。自分自身、家族、所属する組織、価値観や信念。しかも、それは一つとは限らない。
守るものができる。
それは人を強くする一方で、時に弱さにもなる。
何かを守ろうとする思いが生きる支えになることもあれば、その思いに縛られ、判断を誤ることもある。そして、あるものを守ろうとした結果、別の何かを傷つけてしまうことさえある。
家族を守る正しさ、組織を守る正しさ、信念を守る正しさ。それぞれの立場にそれぞれの正しさがあるから、単純な善悪では割り切れない。守りたい気持ちは理解できる。それでも、選んだ手段は正しかったのか。では、どうすればよかったのか。
読み終えても答えは出なかった。
その一方で、警察小説としての面白さもしっかりある。捜査官それぞれで捜査方法は違う。地道に証拠を積み重ね、それぞれのやり方、それぞれの執念で真相へ迫っていく。ばらばらに見えた点が少しずつ結びつき、一つの線となって真相へ収束していく過程には強く引き込まれた。人間ドラマだけでなく、「この事件の裏に何があるのか」を追うミステリーとしての面白さも最後まで失われない。
前作では姫川との対比もあって、冷静沈着で、感情より事実を積み重ねていく日下は、どこか捜査マシンのようにも見えた。しかし、彼にも守るものがあると分かった途端、一気に人間味が増した。シリーズものだからこそ味わえる、人物の見え方が変わっていく面白さでもある。
真相が明らかになれば事件は終わる。しかし、失われたものまで元に戻るわけではない。その「解決しても救われきらない」感覚が、ずっしりと残る。
守りたいものがあるから、人は強くなれる。
けれど、その思いが強くなるほど、それ自体が自分を縛る「檻」にもなってしまう。
もしかすると、それこそが『ソウルケイジ』なのかもしれない。
守るものがあり、何かを守ろうとした経験がある人ほど、この物語の選択や迷いを自分自身に引き寄せて考えてしまうのではないかと思う。読み終えてからも「どうすればよかったのか」が残り、タイトルの意味まで考えたくなる。事件の真相だけではなく、その先にある人間の選択まで心に残る、重く、深く、余韻の残る一冊だった。 -
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ソウルケイジ
姫川玲子シリーズ2作目長編。
河川敷に放置された車の中から血塗れの左手首が発見される。近くの工務店のガレージが血塗れであり、被害者は工務店の主人である事が場判明する。
姫川は「ストロベリーナイト事件」で殉職した部下を思い出しつつ捜査に望む。菊田との関係も曖昧なまま。彼女の弱さ、強さなど、人間的な魅力がさらに増した作品である。
今回も日下といった新しい警部補が登場し、何故か姫川は日下のやり方含め相入れない様相だが、一方日下はロボットの様な人物かと思いきや、家族の問題に葛藤したり、姫川の捜査方法を危うく感じながらも一部認めている部分もあり、彼の魅力も充分に伝わる。
今までの登場人物は相変わらずだが井岡についてはますます存在感をましている(笑)
手首が発見されて以降、中々残りが発見されず、更には被害者、被疑者共に足取りが掴めない。工務店主人の高岡の過去を探る中、とある糸口が見つかり、そこから驚愕の事実が判明して行く。
実は再読になるはずだが詳細は忘れていた。読み進めるうちに思い出しつつ、結末に驚愕はしてしまう。起承転結がとてもはっきりとしていてトリックしかり、どんでん返ししかり最後まで怒涛の如く物語が展開される。前作では愛情を得られなかった人物がおぞましい殺人に関わる様になってしまったが、今作では反面、父親の愛情、想いがどれほど強いかという事を突きつけられる、ある意味感動的な作品だ。
最後、結末としてはあまりにも悲しい結果だが、何故かとても温かい気持ちになる物語だった。 -
Posted by ブクログ
溜め池近くで発見された惨殺死体。警視庁捜査一課の姫川玲子は、その事件の背後にある異様な気配を察知する。やがて捜査線上に浮かぶ謎の言葉「ストロベリーナイト」。その正体に近づくほど、事件は凄惨さを増し、緊迫感と絶望感が高まっていく。
ミステリとして面白いだけでなく、人間ドラマとしても強く心を揺さぶられた。
登場する刑事たちは一癖も二癖もあり、考え方も捜査方法も違う。時には激しく対立する。それでも、それぞれの信念を背負い、事件解決に全身全霊を傾けている。その衝突は単なる反目ではなく、刑事としての魂と魂のぶつかり合いのように感じた。そして、ぶつかり合っていた者たちが最後には同じ方向を向いていく。その流れも熱い。
そして何より魅力的だったのが、姫川玲子という人物。
最初は強く、鋭く、何事にも動じない刑事に見える。しかし読み進めるほど、決してそうではないことが分かる。むしろ脆く、過去の事件でも今回の事件でも、心が崩れてしまってもおかしくない。
玲子の家族とのすれ違いも印象に残った。事件を境に変わってしまった玲子を案じる家族と、変わらなければ前に進めなかった玲子。どちらかが間違っているわけではなく、ただ立場が違うから思いが噛み合わない。そんな人間の内面まで描かれているからこそ、玲子が単なる「強い女性刑事」ではなく、一人の人間として立体的に見えてくる。
そんな玲子が警察官を志す原点となった、佐田倫子との過去のエピソードが強く胸に残った。玲子が自分の傷と向き合い、前を向こうと決意していく姿。そんな玲子に寄り添う倫子の接し方。そして後になって見えてくる、その思い。深く心を揺さぶられた。
なかでも忘れられないのが、裁判所で玲子が自分の思いを訴えたあと、その場にいた警察官たちが全員起立し、玲子に向かって敬礼する場面。
そこには玲子への思いだけではないものがある。警察官として命を懸ける者たちの思い、仲間への思い。そのすべてが、あの一斉の敬礼に凝縮されているように感じ、本当に心が震えた。
そして、この過去があるからこそ、今回の事件での玲子の姿がさらに胸に迫る。
今回も玲子は崩れそうになる。それでも心を奮い立たせ、もう一度事件へ向かっていく。
玲子の強さとは、傷つかないことでも、決して折れないことでもない。傷つき、崩れそうになりながら、それでも人に支えられ、自らもう一度立ち上がること。その脆さを抱えた強さこそが、姫川玲子という人物の大きな魅力なのだと思う。
「ストロベリーナイト」の真相が明らかになるにつれ、物語はさらに加速していく。展開も多く、緊張感も途切れない。人間ドラマとして、警察ミステリとして、そしてエンターテインメントとして非常に面白く、読む手が止まらなかった。
事件の結末以上に心に残ったのは、姫川玲子という人間そのものだった。
この先、彼女がどんな事件に向き合い、どんなふうに傷つき、それでもどう立ち上がっていくのか。
シリーズを追いかけたくなった。 -
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2,3年ぶり?の誉田哲也作品。
結論、やっぱりこの人の描く心理描写はたまんないなぁ。
警察✖️元キックボクサー✖️ヤクザ✖️カルト教団
とかいう一見もりもり過ぎる内容。だけど、読んでみると登場人物も関係性も追うのが全然辛くない。展開のテンポも良くて本の厚みを忘れるスピードで読み終えられる。
何よりも登場人物の心理描写。読者が自身を投影出来なさそうな社会的立場でも、読んでいけば自然と感情移入出来るし、理解出来ずに苦しむこともない。
潤平のちょっとバカな純粋さも、美織のカルト教団のバックボーンも、ヤクザの唐津も、世津子も、五郎も、鵜飼も、ノブも、嫌いになりきれないし、心情も理解できる。
しばらく誉田哲也作品から離れてたけど、やっぱり個人的には至高な存在なようです。 -
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小説という形をとり『首木の民』たちへ作者からの強いメッセージ。
家庭でも学校でも無論職場でも、なかなか政治の話はされずタブー視されてきた。
そう仕向けてきた側は天空の城に住み、せっせと働く国民の血税を今日も吸い上げて、愚かな国民を見下ろしているのだ。
政治の事は難しいから分からない、興味がない
それはそう仕向けているから
システムを複雑にして難解にし
エンタメやスポーツで目眩まし
考えるのは面倒だし、好きな事だけ考えているほうが楽しいし。。。
でもみんなが目を覚まして気づけば
このマトリックスは崩壊するはず
現実に久和さんのような人が
これ以上命を狙われないよう
目を覚ます人が増えますように
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Posted by ブクログ
待ちに待っていた!姫川玲子シリーズ!
今回は特に楽しみにしていた。
なぜならあの!魚住久江さんが捜査一課に加わるから。
今までの姫川シリーズも良かったが、今回は読んでいる私も魚住さんに癒された。
彼女の深い優しさと洞察力。
今までの姫川シリーズにはない何ともいえない慈愛を感じ、気持ちの奥底が優しい泉に満たされたように感じた。
これからも2人の活躍を楽しみにしたい。
今回も、だが。
知っているようで知らない事が、まだまだ沢山あるんだとちょっとショックを受けた。
歴史は残酷で一度ついた傷は簡単には癒えない。
わかったような気持ちでいた自分を恥ずかしく思う。
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購入済み
歌舞伎町セブン大好き♡
猟奇事件の謎: 「生きたまま臓器を摘出された死体」というショッキングな事件から幕を開け、
交差する勢力: 警察(東警部補)、歌舞伎町セブン、そしてかつての巨大な陰謀「新世界秩序」が複雑に絡み合う展開にあっと言う間に読破してしまいました。いやぁ面白かったです!続きが気になります。
歌舞伎町セブンシリーズを1から読み直そうか?と思ってしまいました。
誉田先生大好き♡ -
Posted by ブクログ
以前読んだ本を再読。なんとなく読みたくなって。
父性をフューチャーした話。父性、いまだとあまり言わないのかもしれない。けど母性とはまた違う尊いものであるなあと思う。子どものためなら親はどんなことでもする。それが正しいのかどうかとは一概に言えないけれど、美しいものであるのは確か。それにどんなことでもするとはいえここまでできるのは並大抵ではないと思う。ほんとうに強い。けど、子どもからしたらそんなことしないでこれからも一緒に生きてほしかっただろうなとも思うから苦しい。蟻地獄を抜け出すにこれしかなかったんだろうか。ほかの道もあったと思いたいよ。
最新まで読んでから戻ってこの巻を読むとみんな若く見える。菊田と姫川さんの関係って改めて読んでもすげーな。日下さんの捜査の方法が正しいと思うしそうすべきだと思う。姫川さんとても生き急いでて見ててつらいな…若さゆえか…。