誉田哲也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
それぞれの剣道を真摯に歩いている二人の少女の、高校最後の物語。
いよいよ天王山、それぞれの道であがいてきた二人が、全国という舞台で相対します。
- すべての道は、この武士道に通じている-。
笑いながら向き合うことができるなんて、幸せな関係、ですね。
そうそう、外伝として差し込まれる手書きの章がいい味出してました。
守って、破って、離れる、いい言葉だと思います。
- 負けは死でも、恥でもない
ただ優劣を競うだけではない、連続性のある"道"の上で人として交わっていく。
そんな事を感じさせてくれました、19歳の物語がいつか出ることを、信じています。 -
Posted by ブクログ
「ジウ」サーガの5作目であり、6作目以降のエピソード0のような作品でした。
警視庁特捜一係堀田班の津原英太とその同僚は、宝飾店オーナー殺人事件の継続捜査を担当し、自供により容疑者を逮捕。だが直後、班員全員に異動辞令が下され、公判では警察の自白強要があったと証言されてしまう、というお話。
穏やかな雰囲気からの振れ幅がすごく、主人公の感情が揺さぶられるシーンは、「文字で魅せる」と言いたくなる迫力ある描写で読み応えがすごかったです。
ジウサーガ1〜3作品目と比べるとかなりハードボイルドで、良い意味で男くさい面白さもありました。
今後ここからどう新しい世界が広がっていくのか今から楽しみです! -
Posted by ブクログ
見事に一本決められた一冊。
主人公の磯山香織と西荻早苗。この二人の正反対な「武士道」がとにかく面白い。
宮本武蔵を心の師とあおぎ、愛読書は『五輪書』。香織の武士道は「斬るか斬られるか」の真剣勝負。それはもはやスポーツとしての剣道ではなく、武士そのものだ。この時代錯誤な感じが私は好きだ。
一方の早苗は、勝ち負けにこだわらない「ゆるふわ系」のエンジョイ派。水と油のような二人が、ある試合をきっかけに出会い、ぶつかりながら成長していく姿が最高に熱かった。
特に試合のシーンは臨場感が凄い。香織のヒリつくような気迫、お互いの息づかい、一瞬の技の読み合い……。鋭い一撃とそれを受け流す独特のリズムが、まるで