誉田哲也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
異色の警察小説集。今野敏、誉田哲也、福田和代、貫井徳郎の四人の警察小説を四編収録。いずれも唸らされる出来映えの作品ばかり。
今野敏の『常習犯』は、人情刑事物なのだが、真犯人を推理するという警察ミステリーの面白さも兼ね備えている。解説によると本作の萩尾と秋穂の二人の刑事は『確証』でも活躍しているらしい。
誉田哲也の『三十九番』は、異色の警察小説。主人公の小西逸男は浅草署の留置係員の巡査部長。前半は、ちょっと変わった設定の警察小説だなと思うのだが…後半には驚いた。以前から誉田哲也の作品はまるで二重人格のように陰と陽がはっきりしていると思っていたが、この作品は…
福田和代の『シザーズ』は、正調警察小説といった作品。警視庁通訳センターの通訳捜査官の城正臣と警視庁保安課の上月千里の二人の刑事が事件に挑む。
貫井徳郎の『見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ』は、事件異様さにまず驚く。ファッションデザイナーの野明慎也が両眼を潰され、舌と両手の十指が切断された状態で発見される。犯人は誰で、目的は…同時に死刑制度についても描いており、貫井徳郎らしい面白い作品に仕上がっている。
いずれも甲乙付け難い作品だが、誉田哲也と貫井徳郎の作品が抜きん出ているように思う。 -
購入済み
面白い!
映画を先に見てしまったんですが、どうしても心理が知りたくて原作を読むことにしました。4時間くらいかな?一気に全部読んでしまいました。映画では??と思う場面もあったのですが読んで納得。
牧田は変わらず、いや映画以上にカッコ良くて、仁義があって最高でした。惚れてしまいそう…(≧∇≦)姫川も可愛い部分があり、共感できる部分多数。恋がしたくなりました。
ドラマの菊田が好きでしたが、すっかり牧田派になっちゃいましたね。
いやー本当に面白かったー(^^)
-
Posted by ブクログ
それぞれの剣道を真摯に歩いている二人の少女の、高校最後の物語。
いよいよ天王山、それぞれの道であがいてきた二人が、全国という舞台で相対します。
- すべての道は、この武士道に通じている-。
笑いながら向き合うことができるなんて、幸せな関係、ですね。
そうそう、外伝として差し込まれる手書きの章がいい味出してました。
守って、破って、離れる、いい言葉だと思います。
- 負けは死でも、恥でもない
ただ優劣を競うだけではない、連続性のある"道"の上で人として交わっていく。
そんな事を感じさせてくれました、19歳の物語がいつか出ることを、信じています。 -
Posted by ブクログ
今回の舞台は欲望と闇が渦巻く「池袋」。
全身の骨を砕くという残虐な手口で裏社会の人間が次々と殺害され、姫川玲子は闇の社会すら恐怖で支配する謎の存在「ブルーマーダー」へと辿りつく。
骨を砕く音が聞こえてきそうなほど容赦のないバイオレンス描写と、怪物の圧倒的な暴力表現には、ページをめくる指先に思わず力が入る。
そしてガンテツ(勝俣)ファンとして痺れたのが、彼との取り調べシーンだ。普段は反発し合うふたりだが、いざ同じ方向を向いたときの阿吽の呼吸と無敵感は「最強×最強の組み合わせ」と言いたくなる最高の名場面であった。
さらに心揺さぶられたのが、菊田との再会である。
結婚したことを言い出せない菊田の決断の弱さに焦れったさを覚えつつも、「あの人は安らぎを求めていないのではないか」という彼の独白には胸が締めつけられた。互いに深く理解し合い、惹かれ合いながらも、選ぶ生き方が違ってしまったふたりの切ない距離感が重厚な余韻を残す。
激しいアクションと警察小説ならではの熱量、そして哀愁漂う人間ドラマ。最後の最後までスリルが途切れない極上のエンターテインメントだった。