誉田哲也のレビュー一覧
-
購入済み
硝子の太陽NとRを読む前に
歌舞伎町セブン、ジウ、この二つの物語が硝子の太陽に続いているのだが、大事な要素が抜けていた。本書が全てを繋げてくれた。闇を受け継ぐ者、亡霊に憑かれた者、闇の中で光に向かってもがく者、正義を貫く者・・それぞれの立場が交錯しながら歌舞伎町という魔界を魅力ある場所にする。・・読了し、トンカツ茶漬けが食べたくなった。
-
Posted by ブクログ
まるで翼をちぎられたような黒い瑕。
その瑕のせいで子ども時代はいじめられ、大人になっても苦しめられる日々。
あらゆる治療を施しても治る気配のない瑕に、担当医が提案した遺伝子治療。
その研究所へ向かうバスが事故に遭い、生存した4名で研究所へ向かうが…彼女たちを待っていたのは、見るも無惨な死体たちだった。。
ジャンル的にはホラーで、黒誉田さんになるんだと思いますが…読後感は良いというか、いろいろ考えされられる作品でした。
普通に生きることの難しさ。
普通に生活できることの有り難み。
たくさん考えました。
いろんな見方があると思いますし、いろんな選択があると思います。
結末は心があったかく -
Posted by ブクログ
大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
正直楽しかったです。
作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
限ら -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ(シリーズものでは、本来なかったはずのようだけれど)
「疾風ガール」の続編。
漫画でも小説でも映画でも、“天才”が描かれた作品は、昔から好きだった。
その中でも3指に入る面白さ。
“白誉田”、最高です(^-^)v。
人間の屑のような敏腕音楽プロデューサーに天誅が下される描写も欲しかったところではあるけれど、よしとしよう(笑)。
文句なしの★5つ、10ポイント。
2015.03.05.了。
※上述したように、既出作品の続編という位置付けだけれど……
本作のみでも十分面白いし、
何より、
続編というよりも前後編の後編と捉えてまとめて読めば、感動も倍増するだろうと思われる。 -
Posted by ブクログ
異色の警察小説集。今野敏、誉田哲也、福田和代、貫井徳郎の四人の警察小説を四編収録。いずれも唸らされる出来映えの作品ばかり。
今野敏の『常習犯』は、人情刑事物なのだが、真犯人を推理するという警察ミステリーの面白さも兼ね備えている。解説によると本作の萩尾と秋穂の二人の刑事は『確証』でも活躍しているらしい。
誉田哲也の『三十九番』は、異色の警察小説。主人公の小西逸男は浅草署の留置係員の巡査部長。前半は、ちょっと変わった設定の警察小説だなと思うのだが…後半には驚いた。以前から誉田哲也の作品はまるで二重人格のように陰と陽がはっきりしていると思っていたが、この作品は…
福田和代の『シザーズ』は、正調