誉田哲也のレビュー一覧

  • 新装版 ジウIII 新世界秩序

    Posted by ブクログ

    ジウ三部作が新装版で出たと知り、これを機に再読。

    その犯行の残酷さ、凄惨さと、ジウの無垢さや孤独などが矛盾しないということにまず驚いた。
    黒幕は別にいるということも関係しているとは思うが、やはりジウのバックグラウンドがあまりにも悲惨というか、何とも言えない哀しさがある。

    でも、決して犯罪を犯してはいけないのだよね。
    どんな理由があっても、人を傷つけたり殺したり、存在を脅かしてはいけない。

    ジウの哀しさと警察側の正義、具体的には東と美咲の地道な捜査と正義感のコントラストが強くてくらくらしてしまう。
    そこに伊崎基子という、これもまたジウに似た背景を持つ孤独な人間の人生も交錯してきて、これは警察小説というカテゴリーではあるけれども、人間というものについていやでも考えざるを得ない物語だった。

    世界に愛があふれて、孤独から犯罪を犯す人がいなくなればいいのに、なんて、子どもみたいなことを考えてしまった。

    0
    2021年10月31日
  • 歌舞伎町ゲノム

    Posted by ブクログ

    誉田哲也『歌舞伎町ゲノム』中公文庫。

    〈ジウ〉サーガの第9弾。ジロウ、市村、杏奈、シン、陣内のそれぞれの視点で描かれる5編の連作形式の短編で、現代の必殺仕置人、歌舞伎町セブンの活躍を描く。

    今回も法の網をかいくぐり、悪行の限りを尽くす悪党どもに歌舞伎町セブンが胸のすくような正義の鉄槌を下す。

    短編であるがためか、少々物足りない気がする。出来れば長編で歌舞伎町セブンの活躍とスリリングな物語を味わいたいものだ。

    『兼任御法度』。ジロウの視点で描かれる短編。三人組の大学のラグビー部OBによる極悪非道なレイプ事件。被害者の女性は自殺し、思い詰めた婚約者の男は歌舞伎町セブンに復讐を依頼する。

    『凱旋御法度』。歌舞伎町ナンバーワンホストのテルマが雇ったエジプト人運転手のアイマンが交通事故で死亡する。間近に帰国を控えた人の良いアイマンは何者かに暴行を加えられ、ふらふらになったところを車に跳ねられたらしい。市村は半ば強引にテルマから依頼を受ける。

    『売逃御法度』。杏奈の元に来た依頼。29歳の女性からの恋愛相談という触れ込みだったのに、親友の35歳の女性が会社役員の男性に弄ばれて亡くなったので、男性を殺して欲しいという依頼に変わる。報酬は破格の300万。美味しい話には裏がある。

    『改竄御法度』。シンが特殊清掃の仕事で処理したのはホストの死体だった。仕事に行く前にヤクザから逃げる少女から預かったICレコーダー。その後、その少女からある依頼を受ける。

    『恩赦御法度』。ある夜、陣内にフリーライターの土屋昭子からの助けを求めるメールが入る。もっとも〈ジウ〉サーガを感じた短編。

    本体価格740円
    ★★★★★

    0
    2021年10月22日
  • 新装版 ジウIII 新世界秩序

    Posted by ブクログ

    日常が突然地獄に変わる、壮大なスケールの話でおもしろかった。場面描写も丁寧だからゲームの画面のように頭の中で再現できる

    0
    2021年10月15日
  • あなたが愛した記憶

    Posted by ブクログ

    これはいい。
    久々に一撃で読み続けてしまった。

    誉田さんの作品は、テンポが良くキャラ映えが強いので、頭にすんなりと入って読みやすいイメージがあり、やや漫画を読んでる感覚に近いと感じる。そのせいか、読後感は「うん、面白かったな」くらいのさらりとした印象しかなかった。

    本作品もそういう意味では同様だが、内容がいつもの現実的の事件解決とは異なり、まさかのファンタジー、ある意味ではホラーといった珍しい感じ。

    ストーリーの進み方がとても良く、続きも気になるし、恒例のYouTube巡りも就寝時間もすっ飛ばして、読み耽ってしまいました。

    改めて考えると、そんなに度肝を抜かれるほど凄いストーリーではないんだけど、誉田さんの表現技法にしっかり捕まえられた気がするな…

    0
    2021年10月09日
  • 警官の目

    購入済み

    今回も👍

    「警官の貌」に続くアンソロジー集。
    前作がとても良かったので、早速こちらも読んでみましたが、さすが期待を裏切りませんでした。

    今野敏氏:好きなシリーズの短編
         萩尾警部補もの、特に短篇は人情味アッ
         プで◎

    五十嵐貴久氏:私にとってはお初の作家さん。
           途中、あまりにやるせない話で読む
           のが辛くなりましたが、終わってみ
           れば感動

    三羽省吾氏:こちらもお初でしたが、後味の良い、
          心暖まる話。
          主人公の佐田も良かったですが、脇役
          の那智、いい味出してました。
          
    誉田哲也氏:正直、「裏切り」の意味が解らずじま
          いでしたが、後々、長編に繋がる話だ
          そうで……それじゃ仕方ないかなぁ。
          でもそれ、ちょっとズルいかも⁉︎

    今回も納得の面白さでした。
    警官シリーズ、今後も期待しています。

          

          

    0
    2021年09月26日
  • 警官の貌

    ネタバレ 購入済み

    GOOD👍

    もともとは、今野敏さんの「常習犯」が読みたくて購入したのですが、他まったくタイプの違う3作品も一度に読めて、すごく得した気分です。

    1作目:今野敏氏の萩尾警部補作品、人情話です
    2作目:誉田哲也氏作品、私的にイヤミスです
    3作目:福田和代氏作品、最近の世相を反映した話で外国人犯罪を取り上げています
    4作目:貫井徳郎氏作品、裁判員制度について考えさせられる話です

    短篇とは言え力作揃いでおススメの一冊です。

    0
    2021年09月25日
  • 増山超能力師大戦争

    Posted by ブクログ

     いよいよ本題に切り込み始めた感のある2作目。

     「一般社会と超能力者の共存」を実現させるために越えなければいけないハードル。正面から取り組もうとする増山と裏で動く高鍋。2人のスタンスが明示された。(高鍋との力量差は歴然。対峙すべき時は必ず来ようが、増山はそれをどう克服するのか)

     さらに勢力拡大に超能力を不正利用しようと企む国家レベルの陰謀の存在。(ない方がおかしいよね。個人レベルでは如何ともし難い問題だが…)

     そして増山の妻子、特にアリスの能力。(今後、こちらに力点が置かれることになると思う)

     緊迫の度合いを増しつつ次作へとつながるはず。ああ待ち遠しい!

    0
    2021年09月03日
  • ボーダレス

    Posted by ブクログ

    面白かったです! あっという間に読み終わってしまいました!
    誉田さんの作品は初めてだったので、他の作品も読んでみます!
    作品にストロベリーナイト?が出てきたから、それから読んでみようかな〜

    0
    2021年08月28日
  • 新装版 ジウIII 新世界秩序

    Posted by ブクログ

    ジウ三部作ここに完結。
    なんだか重苦しいけど、救いたかった人はたくさんいたし…でもおもしろかった。しかーし!次はも少し軽いもの読みたい(笑)悪いいみでなくずーーーんと沈む三部作であった。

    0
    2021年07月06日
  • あの夏、二人のルカ

    Posted by ブクログ

    つくづく、巧みな作家さんだと思う。誉田氏の「武士道シリーズ」が好きで、同じ「青春もの」と思い、手に取った。時間軸が交差している上に、「私」が入れ替わるので、中盤以降まで、かなり複雑な構成で、先が知りたくて止められず、一気に読んでしまった。高校生たちの(当人たちには苦々しくも)甘やかな、複雑な気分が甦るような、懐かしいような雰囲気…。最後は一気に爽やかな読後感で、いい気分を味わえました。

    0
    2021年07月01日
  • 世界でいちばん長い写真

    Posted by ブクログ

    何か夢中になれるものがあると日常が生き生きして、自分自身も潤って、そういうことを幸せというのだなとおもった。

    0
    2021年06月18日
  • ノーマンズランド

    購入済み

    脳裏をよぎるのは

    姫川玲子に久しぶりに会った。文庫化を待つ間の時の流れを感じた。読み進むうちに人間として、警察官としての悩みやジレンマが動画として竹内結子さんはじめ、俳優陣の姿が脳裏を飛び交う。そして、もう竹内結子の姫川玲子は帰ってこない現実に胸が痛む。これは誉田先生には失礼だと思うがそれほどまでに私の心に響く。姫川玲子に会う事は彼女に会うというに等しい。また苦しみながらも事件を解決する彼女にはやく会いたい。

    #カッコいい #泣ける #切ない

    0
    2021年05月10日
  • あの夏、二人のルカ

    Posted by ブクログ

    誉田哲也の青春小説
    離婚して地元に戻った女性、その街でギター修理を営む男性、バンドを結成し活動に励む女子高生の3つの視点から、あるバンドにまつわる顛末を描いています。
    誉田哲也の青春モノ、音楽モノに間違いはありません。一気読みにて・・・大満足でした!

    0
    2021年05月04日
  • ノワール 硝子の太陽

    Posted by ブクログ

    これだけ盛り込んで面白くない訳がない! 過去作を読んでいなくても十分楽しめるとは思うが、『ルージュ』との併読は必須! 二粒で五度美味しい感じ(笑) 
    参考文献以外では谷部宏治さんの本を読んでおくといいかな。ジウ・サーガを読み返したくなった。
    「悲しみや苦しみ、憎しみに、怒り。そんなものの二つや三つ、いつも肚の底に転がしておくくらいで、人間はちょうどいい。」

    0
    2021年03月31日
  • あなたが愛した記憶

    Posted by ブクログ

    ちょっと非現実的な要素があるので、ミステリーともホラーともなんともいえないけど、とにかく面白かった。

    ラスト間際で

    0
    2021年02月23日
  • 警官の目

    Posted by ブクログ

    今野敏、五十嵐貴久、三羽省吾、誉田哲也による警察小説アンソロジー第2弾。独立した四編の、趣きの異なる作風が楽しめます。
    今回は三羽省吾氏のみ初見で(^_^;)
    前作は軽めが多い印象でしたが・・・今回は読みごたえ充分!特に五十嵐貴久「汚名」と誉田哲也「裏切りの日」は実に楽しく、切なく読みました。
    しかも「裏切りの日」は別な長編の一部・・・それも読まなければ!(^_^)

    0
    2020年08月16日
  • 増山超能力師大戦争

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾、面白かったー。前作は短編集のような感じだったけど、今回は一編で、前作よりも重かった。最後にモヤモヤが残るので、絶対に続編が読みたい!

    0
    2020年07月22日
  • ケモノの城

    Posted by ブクログ

    誉田哲也さんにハマったきっかけになった小説。
    描写の細かさやトリハダの立ちそうな内容が一目惚れになった。

    0
    2026年02月10日
  • 世界でいちばん長い写真

    Posted by ブクログ

    ちょっとヘタレな中学生が世界でいちばん長い写真を撮ることで成長していく物語。
    ひょんなことからパノラマカメラを使うことができた主人公はその魅力に取り憑かれていく。そのカメラの作者との出会いが、ヘタレの主人公をカッコいい少年へと変えるきっかけとなる。
    パノラマカメラを使って、皆が楽しみ、笑顔になるきっかけを作って全校生徒をまとめる役になることで、自信を持ち、絆を作り、周囲からも認められる存在になっていく。
    破茶滅茶な従姉妹も要所要所で主人公の少年を助けてくれ、同級生で少年のことを鼓舞する少女、憧れのマドンナとの触れ合いなど青春の要素てんこ盛り。
    サクッと読めて、面白かった。

    0
    2020年03月29日
  • アクセス

    Posted by ブクログ

    こういう系は、くだらなかったハズだけど
    ストライクでした。
    雪乃ちゃん好きだな。
    高校生くらいになら丁度良さそう。

    0
    2020年02月20日