誉田哲也のレビュー一覧

  • マリスアングル
    主義主張や何を信じるかは別にして

    とてもリズム良く、納得しながら読めた。
    玲子の心の綾や、誰にだってある仲間に対する競争心や尊敬の気持ち、敗北感や劣等感が交錯して、その一々にうなづく自分がいる一方、男性である作家の思考回路は驚異だった。

    興味深く読めたと同時に、単一の思い込みではなく、それこそ様...続きを読む
  • もう、聞こえない
    最初は普通のミステリーかなと思いきや、中盤でストーリーをガラッと変えられた。
    180°まではいかなくても、120°は回されて、「おいおい、こんな話なんかよ」と引き込まれていく。

    色々な人の目線で解説されてる感じで非常に読みやすかったし、読み応えもあった。
  • プラージュ
    映画「ヤクザと家族」を彷彿とさせるテーマ(あれよりは救いがあるが)。自分だったらどうするか、どう接するかを考えながら読んでみたものの、明確な答えは出なかった。
  • ジウX
    感想
    歌舞伎町封鎖事件から11年がすぎて門倉美咲も40前後と聞いて小説でもそんなに時間が流れたのかと思うとびっくりする。

    日本の弱腰外交もここまで無理矢理しないと治らないのかもしれないが、やり方がちょっと怖い。

    あらすじ
    新世界秩序が再び動き出した。渋谷管内で子宮が摘出された死体が見つかった。東...続きを読む
  • ルージュ~硝子の太陽~
     **「過去と現在をつなぐ謎解き: 『ルージュ 硝子の太陽』への深い愛」**

    『ルージュ 硝子の太陽』は、姫川玲子シリーズの中でも、特に心を揺さぶる作品です。この物語は、祖師谷で起こった母子三人の惨殺事件から幕を開けます。事件の残酷さと、遺体の損壊の徹底さは、読み進めるうちに、ただならぬ緊張感を生...続きを読む
  • ソウルケイジ
    姫川玲子シリーズ第2弾を読みました。
    警視庁捜査一課の刑事達が事件の捜査を進める場面の描写は、のめり込みまますね。
    佳境に入るにつれて驚くべき事実が次々と浮かび上がりまして、ラストまでビックリです。
  • ストロベリーナイト
    警視庁捜査一課の警部補(主任刑事)姫川玲子が事件を捜査していく物語で、一気に読んでしまいました。
    クセ者揃い刑事達と共に悪戦苦闘の末、辿り着いた事実は、あまりも衝撃的でしたね。
  • 妖の掟
    過去の感想を読み返してみたら一作目は可もなく不可もない印象だったようですが、本書は面白い。生意気なコメントながら17年間でそれだけ誉田氏が成熟されたのかも。
    闇神と人間が共存する日常や、長生きならではの時代感覚など、細かな描写や会話がちゃんと作り込まれていて、もし自分がこんな場面に遭遇したらどんな反...続きを読む
  • マリスアングル

    姫川玲子シリーズ最新作

    ということで期待して購入、いつもの如く一気に読み終えてしまいました。最近の著者の小説はシリーズ外の登場人物が登場することが多いですが、本作では魚住刑事が登場。全ての小説が同じ時間軸で展開されている著者ならではのコラボでどちらもファンな私にとっては嬉しい作品でした。
    本作の前にジウ最新作も読みましたが...続きを読む
  • ジウX
    ジウをお題に持ってくることもあり、久々にグロさ満載。の割には、なんだかカタルシスに欠ける展開は続編ありきとも考えられるからか。テーマはよくよく考えさせられるものであり、今後の日本外交の在り方を真正面から捉えたもの。
  • フェイクフィクション
    あっという間に読めた、面白かった、魅了された、でも、重かったーー辛かった、という感じです。

    いい話しだったとか、人にオススメしたいとか、何かを学んだわけではないけど、読書の時間としてはとても楽しめました。
    宗教絡んでくると、難しいですよね。
    人がなにを信じて、それによって救われるかは、自由ですもん...続きを読む
  • フェイクフィクション
    面白くて一気読みしました。
    久しぶりの誉田哲也さんの本でしたが、
    誉田さんの作品の中では、グロが控えめな気がしました。
    クライマックス、個人的に好きな部類に入ります。
  • もう、聞こえない
    ガッツリミステリーかと思いきやガッツリファンタジーだった。という感じ。
    最初はえぇ!?幽霊?読むの辞める?
    ってなったけど意思疎通しだしてからは
    ファンタジーとして読めた。
    本の装丁はめっちゃシリアスぽいからシリアス読むぞ。って人には肩透かしかも。笑
    ファンタジー読むぞ。って時にはどうぞ。
  • ジウX
    ジウシリーズ。ストーリーは相変わらずのノンストップ感ですが、今までより政治的な主張が増えたような。。
  • Qros(キュロス)の女
    芸能事務所スマッシング・カンパニーに勤務する、極々普通の女の子 市瀬真澄
    彼女は、タレントでもモデルでも無い、ましてや有名になる事すら望んでいない。
    そんな内勤の彼女が、スポット的に所属タレントの撮影現場にマネージャーとして(人手不足による兼務)に同行してしまったが為に・・・
    あれよあれよという間に...続きを読む
  • オムニバス
    読み味スッキリ!
    ドルチェかい!

    姫川玲子と捜査一課の仲間たちとの掛け合い、心の読み合いがの傑作集って感じの短編集でした。

    グロい感じのシリーズでしたが、この作品はライトタッチで、でも事件解決の意外性は高く、ミステリーとしても楽しめました。姫川玲子に言葉責めされたくなる一品かも(笑)
  • マリスアングル
    こんな場所で殺人事件とは!まともじゃ無い!さてこれをどう解決行くのかな?そんな事を考えながら読み進めた。実に面白かった。
  • マリスアングル
    主語が不明瞭でわかりにくい部分もしばしば。おぞましくも、卑しい登場人物。いろいろ思うところはあったが、読後間は悪くない。流石に手練の誉田さん。それにしても、犯行の動機や背景に従軍慰安婦問題、それも“捏造報道”絡めるなんて、ナント大胆な。朝陽新聞、広告載せてくれないだろうな。「真実かどうかなんて関係な...続きを読む
  • もう、聞こえない
    ネタバレです。

    こんなふうに亡くなった人が全部全部教えてくれたらいいのに。。と思わずにはいられない。
    だからなんだかスッキリはできなかったけど、ラストの凱斗の胸の内や、雪実のしたたかさは面白かった。
  • ヒトリシズカ
    女はいつでも大人になれる
    つくづくそう感じる事を再認識させられる内容だった。先にカンボジアの少女が売春宿に売られ、その後今度はそんな少女らを救うボランティア活動に営む人の本を読んでも思ったが男は心の底からクズだなぁと感じずにはいられない。誉田さんは癖のある登場人物を描かせたら天才だなぁ。
    グイグイ引...続きを読む