【感想・ネタバレ】ドルチェのレビュー

あらすじ

元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。今は練馬署強行犯係に勤務する。その日、一人の父親から、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが(「袋(ブクロ)の金魚」)。女子大生が暴漢に襲われた。捜査線上には彼女と不倫関係の大学准教授の名も挙がり……(「ドルチェ」)。所轄を生きる、新・警察小説集第1弾。

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Posted by ブクログ

魚住久江さんを知ろうと思い読み進めていった。
良い人だ‼︎
このシリーズは殺人事件ではなく、生きている。生きてくれることに喜びを感じる。という姿勢にとても魅力を感じた。
派手な殺人事件も面白いけれど、生きて行く事に重点をおいた作品も良い。
しばらく殺人漬けだったので、心の休憩が出来た。

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2023年02月18日

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元捜査一課で、現在は練馬署強行犯に所属する魚住久江が主人公として活躍する短編集。
姫川玲子シリーズと比べるとグロさはあまり無いがその分、現実に近い緊張感や人間模様がより鮮やかに描かれている。
もし彼女が姫川班に加わったら、どのような化学反応が生まれるのか──今後の展開がますます楽しみだ。

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2025年10月03日

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強行犯係の為、ストロベリーナイトのような派手さや残忍さは無いが、殺人一歩手前の心情が虚しい程に表現されている。
ブルードパラサイトの話が一番好き。奥さんの気持ちを考えると辛い。殴ってくれてありがとう。

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2025年04月29日

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元捜査一課の女刑事、魚住久江が主人公。光文社の『ストロベリーナイト』姫川玲子とは異なる感じで、面白かった!

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2025年04月07日

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魚住刑事の短編集。姫川玲子シリーズと比べると地味だけど、魚住さんのキャラも立っていてまあまあ面白かった。

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2024年07月13日

Posted by ブクログ

「マリスアングル」を読んで魚住さんの事件捜査の話を読みたくなりこちらを拝読。誰かの死から始まる捜査に嫌気が刺すというのは、ああその通りだよな…とずっしり響きました。魚住さんはべつに人情の刑事というわけでもない、けど、やさしくて、ままならない現実に辟易しながらも理想を追い求める、とても強い人だと思いました。悲しむ人がいなくなるように、救われますように、と祈りのように事件を捜査しているように感じられた。聖母のようでもあるけど、内面描写があることでちゃんと人間らしく感じられて親しみも持てた。普通であることは大事だなと。

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2024年06月09日

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オムニバスの最後の辺で、彼女の名前が…
新たな女刑事やな!って感じで、既に手元にあって、積読本の中から、優先度を最高にして読んでみた。
捜査一課のラブコールを断り続ける彼女。死んでからやなく、生きてるうちに何とかしたいという思い。

はっきり言って、姫川さんと比べると、派手さはない!(断言)
あんなに、大物をガッサガッサ取りに行くような感じやない。
地味です〜
姫川シリーズとか、ジウ(歌舞伎町)シリーズとか、派手やし、グロいし、エグい!
でも、ホントはこんな感じなんかもね。
でも、彼女の動きを見ていると些細な事に気づく…
やはり、姫川さんとは反比例する?
論理が飛ばない〜
でも、なかなか読ませてくれて、こっちも面白い!(「でも」が多い^^;)

血ドバドバ派としては、合間に読んで中和しよ〜




武見検事と姫川さんの会話

「やっぱり怖い系なのかね。取調べが得意ってことは『落としの魚住』みたいな通り名があって」
「いや、そういう、脅かして落とすとか、そういうんじゃないと思います。それよりもっと『人情派』みたいな…」

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

最初の二篇までは主人公のキャラがイマイチ掴めず
ちょっと地味だなぁと。
まぁ姫川がキャラたち過ぎてるしな〜_φ(・_・
そしてジウの2人は嫌いですし笑

バスストップあたりから、あら?魚住さんいいじゃない?ギラギラしてないし?好きかも…

40過ぎの独身刑事でタバコ吸って1人鍋だけど
ちょっと乙女入ってなんだかリアル(^ ^)

派手さはないけど読ませるシリーズだわ♪

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2022年10月04日

Posted by ブクログ

中年女性刑事が主人公
独自の観点から事件を解決していく
常に柔らかな物腰は読んでいて安心させられる 
日常に間近にある事件に絡む複雑な人間模様
どれにも共通しているテーマは 愛情
愛故に起こしてしまったその行動は法で裁かれはすれども、果たして誰がそれを咎められようか
人情派刑事の言葉や行動が胸を打つ
取り巻き刑事達も人間味溢れていて面白い

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2021年10月03日

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3.5
魚住久江シリーズの第一弾。

警視庁練馬署強行犯係・巡査部長・魚住久江(42歳)は、かつて刑事の花形・捜査一課に在籍していたが、人が死んでからでなく、死なぬようにする捜査に気持ちが傾き、昇進による移動後あえて所轄に止まっている。

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2021年01月12日

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ストロベリーナイトのシリーズを先に読んでいて、誉田哲也の作品はグロとか、きつい描写が多いイメージであったけれど、同じ警察ものでも、これは比較的柔らかい印象。
バリキャリの姫川玲子と違って、魚住久江のキャラクターもまた違った魅力があるし、とても優しさに満ちていて共感しやすい。

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2020年12月29日

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誉田哲也さんと言えば『ストロベリーナイト』をまず思い出します
姫川玲子シリーズ…
本作は姫川玲子とはまた毛色の違う女刑事魚住久江が主人公の短編集です

魚住は元は捜査一課にいましたが、今は異動で練馬署に勤務しています
事件が起きてしまってからの捜査に心底疲れてしまった魚住は捜査一課への復帰を拒み続けています

男勝りで凶悪な犯罪にも怯むことなく立ち向かう姫川玲子とは対照的に魚住久江は40代の普通の女性で悩んだり落ち込んだりする姿が共感できます

舞台が捜査一課ではなく、所轄というだけあり、事件も割と地味め
ハードな事件ものばかりも疲れるので、たまにふっと息がつけます
年下刑事峰岸との仲も気になるところです

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2020年11月10日

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ネタバレ

長期間積読した誉田作品。警視庁練馬署強行犯係の42歳の女性刑事 魚住久江が主人公。印象としては熱い感情というか、温かい「情」を持っている。姫川のように背伸びした最強刑事としてではなく、等身大の一人の刑事が自分の「情」によって解決していく。時には、裁判で裁けないような犯人の悪態を「情」によって浄化する。そう言えば、これまで読んできた本は捜査1課の話=殺人が中心でしたが、魚住シリーズはマル被とマル害ともに死なないストーリーなので「情」は重要で、久江の聴取はとてもキレがある。少し物足りないがそこが魅力的。

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2020年08月14日

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決して日の目を見るような出来事はないけれど、人それぞれ、それぞれの営みが確かにあって、その一つひとつに物語が存在するという、当たり前ではあるけれど、ふと忘れがちなその当たり前に気づかされるというか。
つまりは派手さもなく、地味ではあるけれど、ふと感じる優しさとか、切なさとか、哀しさだとか。我々の日常にあるそういうものを上手く取り入れ、表現しているなと(分かり難くてスイマセンが)

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2019年03月07日

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元捜査一課の刑事、魚住久江が彼女ならではの視点から
事件を解決していく短編集る。
意外な展開と、人間味を感じさせるストーリーも
興味深いところである。

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2019年02月13日

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2015年50冊目
主人公は42歳の独身女性刑事 魚住久江。

久江の勤務先は練馬の警察署。いわゆる所轄である。
殺人事件を扱う警視庁捜査1課の勤務経験もあり、今も誘われているのだが、
あくまで所轄勤務にこだわる。
その理由は、
人が殺されてから始まる捜査より、誰かが死なずに済むような殺人の一歩手前で踏みとどまらせるような仕事をしたいと思うようになったということ。

そんな久江に降りかかる6つの事件。
どれも日常の生活の中で、ちょっとした気持ちのズレから起こる事件。
どれも悲しいんだなー。
特に6編目は東野圭吾の「容疑者Xの献身」につながる様な悲しさ。
いいですよー、本書。

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2018年10月28日

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魚住久江巡査部長、このシリーズももっと読みたいです。
女性が活躍する話は好きです。
「ドルチェ」は、練馬警察署が舞台になっているので、知っている地名が出てきて楽しみました。

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2018年09月09日

Posted by ブクログ

元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。今は練馬署強行犯係に勤務する。その日、一人の父親から、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが(「袋の金魚」)。女子大生が暴漢に襲われた。捜査線上には彼女と不倫関係の大学准教授の名も挙がり…(「ドルチェ」)。

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2018年06月15日

Posted by ブクログ

しみじみ面白かった。

誉田さんらしくもありらしくもなく、って感じの短編集。

主人公の魚住久江は姫川玲子とも東警部補ともまったく違うタイプの刑事。捜査一課への誘いを断り所轄で日々起こる事件に関わることを望んだ刑事。自ら寂しさを抱えながら事件の被害者や加害者に優しさをもって関われる刑事。なんて魅力的なんだろう。

エピソード自体は誉田さんの刑事ものとしては珍しくバイオレンスもエロもグロもなく、割と小ぶりで地味な事件しか起こらない。その一つ一つに丁寧に対応する魚住久江。淡々と短編が続く中、最後の作品のラストがなかなか泣ける。これはやっぱり誉田さんすげーわ。

魚住久江シリーズ、続編は長編らしいので、楽しみ。

と、ここでドルチェでググってみたらテレビドラマになってたんだ!しかも監督は大谷健太郎さん!めっちゃ観たい!

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2018年02月20日

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魚住久江シリーズ第一弾らしい…

姫川玲子シリーズの
「オムニバス」を読んだ後に
魚住久江シリーズがあると知った私

グロくないし、エロくないし
姫川シリーズや、歌舞伎町シリーズを
先に読んでる私には
若干物足りなさが…

まぁでも誉田さんらしい本でした。


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2022年03月27日

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 元捜査一課の女刑事・魚住久江シリーズ第1弾の連作短編集。
 警視庁捜査一課は警察の花形部署ではあるが、扱うのは強盗・殺人・死体遺棄などの重犯罪ばかり。そこでは必ずと言っていいほど誰かが亡くなっている。そんな捜査一課に嫌気がさし、誰かが亡くなる前に事件を解決したいとの思いから所轄に移動した魚住。著者の警察小説は「姫川玲子シリーズ」が有名だが、姫川ほどのカリスマ性もなければ、捜査における勘などの派手さもない。存在として、姫川とは対照的で地味で素朴な印象を受ける。そのためか事件も姫川シリーズほど凄惨なものではない。ただ、脇を固める周囲の人間像は個性的で姫川班に通じるものがある。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

読みやすく面白かった。

魚住シリーズの第一段。
主人公は42歳の巡査部長。刑事としての芯がありながらも、人としての弱さと優しさも表現されておりその人物がどんな人なのかを物語の中で上手に伝えていたと思う。

事件は日常生活で実際に起こりうると思わせる話になっており難しいトリックなどは登場せず。違和感とその違和感を一つずつ紐解く推理になっており、突拍子もない展開で読者を置いてくこともない。

後書きも良かった。理想と現実に悩む姿は多くの人に当てはまるのではないか。

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2021年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

練馬署に所属する魚住久江。誰かが死ぬ前にも事件に関われる所轄勤務を希望する優秀な刑事。
今回の6編も奇抜なトリックはなく、人間の機微を鋭く観察した久江の推理が際立つ内容。
誉田作品にはグロテスクな内容が見られる作品もあるが、この作品はそういった場面もなく気楽に読める作品

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2020年10月18日

Posted by ブクログ

誉田哲也の警察小説もの。主人公は、元捜査一課の独身42歳の魚住久江。斜に構えて、事件を、世の中を見ているのがいい。
サクサクと読める。

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2020年07月12日

Posted by ブクログ

文庫化された姫川玲子シリーズ、ジウシリーズは一通り読んだので、魚住久江シリーズに手をのばしました。

他作品に比べると派手さはありませんが、そのぶんリアリティはあるのかな? って感じです。
主人公の久枝は、姫川とは対局の人柄です。

誉田さんは、いくつかのシリーズ共通の年表を持って、それを意識しながら執筆されていると聞いたことがあります。
そのため、ジウシリーズと姫川シリーズのコラボも実現できたかと(硝子の太陽N・R)。

この魚住久枝シリーズと他作品のコラボも期待したいです。

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2020年04月24日

Posted by ブクログ

文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他


短編集。
かまえず読めて良かった。

『ブルードパラサイト』が一番好き。

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2019年02月16日

Posted by ブクログ


人が殺されてからがスタートの警察の花形より、
地味でもまだ命を守れる余地のあるところから事件に関わりたい。

姫川とはまた違う魚住久江の信念。
長編で読みたい。

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2019年01月10日

Posted by ブクログ

練馬署 強行犯捜査係に勤務する42歳独身の女性刑事 魚住久江(巡査部長)の物語。係長の宮田警部補、里谷巡査部長、原口巡査長、峰岸巡査長の仲間たち。誉田哲也「ドルチェ」、2014.6発行、連作短編6話です。バスストップが良かったです。女性刑事が主役だからか、全体的におとなしめの展開です。もっときびきび、メリハリがきくと面白いと思います。続編「ドンナビアンカ」に期待します!

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2018年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。今は練馬署強行犯係に勤務する。その日、一人の父親から、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが(「袋の金魚」)。女子大生が暴漢に襲われた。捜査線上には彼女と不倫関係の大学准教授の名も挙がり…(「ドルチェ」)。所轄を生きる、新・警察小説集第1弾。

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2017年12月08日

Posted by ブクログ

まあ、流し読み。40才を超えた独身巡査部長という設定から見えてくる、ステレオタイプなのだが、退屈はしない。

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2018年10月14日

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