【感想・ネタバレ】プラージュのレビュー

あらすじ

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

誉田哲也はこんな本も書けるんだ。
いつもと違って何だか温かい感じさえする。
キャラクターが揃っていて、1冊読み切りで終わるのは残念。続編が待ちどおしい。

0
2025年10月08日

Posted by ブクログ

誉田哲也さんの本が好きでたくさん読ませていただいていますが、今まで3本指に入る面白さでした。
ストロベリーナイトを初めて読んだ時の衝撃に近い!!

前半はだいぶ穏やかに淡々と…登場人物紹介みたいな感じで進みますが、唐突に始まりました。

キタキター!!始まったー!!って感じで、そこからは一気読みです
誉田哲也さん好きな方は是非読んでください。

おススメです。面白すぎます。

0
2025年07月17日

Posted by ブクログ

やっぱり、犯罪と陰のある人を書かせるとすごいし、主人公が根がまっすぐで限りなくポンコツに近いのも他で読んだような。真犯人が判明した時には予想を超えてて驚いたし犯罪にも背景があり、実際は難しくても人の更生を信じる世界がどこかにあっても良いと思った。

0
2024年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ何かを抱えて生きている。犯罪を犯してしまった人々が本当の意味で復帰することはなかなか難しい。でも必死に足掻いて日常を取り戻すために懸命に生きる、そんな話。あきらが最後の告白通りに行動できたらなと、読み終わってから思う。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前にドラマを見たことがあって、今回原作を読んでみました。ドラマを見たのは大分前なので記憶は定かではないけど、ラストは違ったような‥「マジかぁ」てなった。とても面白かった。
現実とは、光と同等の闇であり、死に囲まれた偶然の生であり、残酷なまでに一方的な時間の流れだ。
人を思うということは、むしろ相手にあたえるということさ。
本当に怖いのは、静寂をなくすことだ。孤独を選ぶ自由すら奪われることだ。

0
2025年10月23日

Posted by ブクログ

前科者だらけのシェアハウス。エグい展開になると勝手に予想して肩透かしを喰らった。
だが内容は満足。海辺でもがく住人達の心理が悲しく、応援したくなった。

0
2025年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前科者専用のシェアハウスと聞いて、これはしんどい展開になるぞと覚悟した。
ところが…全くもって読みやすかった。
自身の罪と向き合ったり、住人同士の心の交流に重きを置いているからかな。
たとえ罪を償っても過去の過ちを無かったことにはできない。
それでも社会に戻るため、彼らは努力する。
そんな彼らをサポートするべく、この『プラージュ』という場所は存在する。
そういう温かい場所を用意した潤子さんはすごい、と思った。
フィクションだと分かっているけど不覚にも涙が出た。
物語の終盤、彰の部屋で暴れた美羽も印象的だった。
ずっとロボットみたいに振る舞っていたのに。
あの瞬間、彼女の感情が揺れたんだなと思ったら、また泣けた。

0
2025年05月28日

Posted by ブクログ

最後まで読んで、とても良かった。温かい気持ちになった。
最初は、主人公の男性が前科持ちになるまでの過程に、何とも間抜けだなと感じたり、人のせいばかりにする心の声にうんざりした。ただ、主人公の貴生の犯罪歴だから、温かい目で見ることができたのだろうとも思った。その設定はよかった。
読み進めると、いくつかの仕掛けがあり、何がどう絡んでいくのか楽しみになった。
犯罪を犯した人を断罪することはかんたんだが、その人にもその人の人生があり、事情があり、また、本当に更生したい思いをどう萎ませないで支えられるかは社会の課題なのだろうと思った。
とは言え、犯罪の内容にもよるなぁ…

0
2025年03月03日

Posted by ブクログ

このところは起訴後の有罪確率99.9%、その舞台裏を映したものを読んでいました。この作品ではさらにその後、再犯率49.1%(2020年)という現実を生々しく再現してくれています。

あの人は犯罪者だから。どうせまたやる。ほらね、やっぱり。

私を含めた世間の目がどれほど無責任か、痛感させられました。「メディアが犯罪を取り上げるほど社会は悪くなる。」有名な保護監察官の言葉です。
犯罪のなかの0.1%に満たない凶悪犯罪を毎日毎日取り上げる。まるでエンターテイメントのように、です。

「ルール外」に一度踏みはずした者を怖れる気持ちも事実ある。
この隙間を埋めるようなソーシャルサポート、そんな関連作品にも手を伸ばそうと思いました。

0
2025年02月15日

Posted by ブクログ

訳ありシェアハウスの人たちの群像劇、様々な前科もち(冤罪も含む)たちが生きづらさをもちながら、少しづつ人間らしさを取り戻していく。刑罰を償っても犯した罪の過去が苦しめる。立ち直るきっかけを作るために運営されているプラージュのシェアハウス、丁寧に心情が語られていきます。ラストに過去の殺人事件の真相が明らかに。

0
2025年02月11日

Posted by ブクログ

オーディブルにて

2度と繰り返すことのない1日が尊い
私も一度しかない人生
もう少し情熱を持って生きても良いかなと思った

犯罪を犯す者と犯さない者
実はそこには隔たりがほとんどなくて、
いつ自分がそっちに行くか分からないことに思いが至る
運良く犯罪犯して無いけど、運が悪かったらそうなっててもおかしくない

トモキだけは前科もないし完全に貰い事故で可哀想
まあ幸せになってよかったけど

0
2025年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前科のある人が生きづらい日本社会をテーマにした内容で、登場人物それぞれの人柄や機微を、細かく描写しているところが印象的でした。

ただ最初読んだときには、誰が潜入記者なのか。その潜入記者も殺人を犯していたこと。美羽と貴生(主人公)が恋に落ちるのが雑な流れだと感じましたが、いやいや、どうして。もう一度読み返すと、だから記者もプラージュに入居したのだと、改めて深く考えた上でのストーリーだと、感心しました。

ちなみにタイトルのプラージュは前科ものが集まるシェアハウスです。そして、特に印象に残ったフレーズも、タイトルのくだりでした。

「プラージュ」はフランス語で「海辺」。海と陸との境界線。曖昧に揺らぎ続ける、人と人との接点。男と女、善と悪、真実と嘘、愛と憎しみ。そして、罪と赦し。

タイトルも含め、このような着想からまさにプラージュなストーリーを紡いでいく誉田哲也という小説家の魅力を、再認識した一冊にもなりました。

プラージュで提供されている食事も食べていみたい。みんなで焼き肉を食べるシーンも、ほっこりしました。

ドラマ化もされているようなので、こちらも観たいと思います。

0
2025年01月20日

Posted by ブクログ

オーディブルで聴きました。
先日、テレビで見た、女子高校生セメント詰め事件のその後の話を思い出した。準主犯格だった男は刑期を終えて、すぐに別の犯罪で刑務所に戻り、その後精神を病んで亡くなっていた。刑期を終えた8割くらいが、また刑務所に戻って来るとのこと。軽犯罪ならまだしも、事件を知っている人にしたら、刑期を全うしても、それで罪を無かったことにすることは、やはりできない気持ちは分かる。

だから犯罪を犯した人が、気持ちを入れ替えて頑張ろうとしても、前科者として一生偏見の目を向けられて生きることになる。いくら静かにしていても、SNSで簡単に身元がバレてしまうだろうし。

死刑にするなら両腕を…とか別の手段があるだろうというのも、犯罪に巻き込まれた人なら一度は考えることかもしれない。

プラージュが崩壊せずにうまく行ってるのは、でき過ぎと思うけれど、最後まで引き込まれたし、読後感も良く、選んで良かった。

0
2025年01月19日

Posted by ブクログ

プラージュ
著者:誉田 哲也

---

### **あらすじ**
あるシェアハウスに住む厄介者たちの物語。
悪と正義、法と社会、加害者と被害者……。読む者の常識や既成概念を揺るがす、新たなエンターテイメント小説。
たった一度の過ちで仕事も住む場所も失ったサラリーマンの貴生。再起を誓い、見つけたシェアハウス「プラージュ」で、個性豊かな住人たちに驚かされる日々が始まる。一人の女性住人から耳打ちされた秘密、そして住人たちの過去が明らかになる中で、新たな事件が発生する……。

---

### **感想**
誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」が大好きな私ですが、本作品も非常に楽しめました。本作は警察視点ではなく、罪を犯した加害者たちに焦点を当てた新しい切り口の物語です。罪を犯した背景や理由はそれぞれ異なり、また法的に償いを終えたとしても、社会の中で生きづらさを感じる彼らの姿に胸を打たれます。

それでも、「プラージュ」の住人たちは互いに支え合い、新たな希望を見出そうとします。その過程には厳しい現実がありつつも、人の温かさや優しさが描かれており、読後感にはどこか救いがあります。物語はミステリー仕立てで展開も緊張感があり、最後までハラハラしながら読むことができました。過去と向き合いながら未来を模索する人々の姿に、深く心を動かされる一冊です。

0
2025年01月14日

Posted by ブクログ

構成と展開が素晴らしく良くて惹き込まれた。
面白かった。
途中、そろりと挿入された殺人事件が大波乱に繋がって余韻を残すエピローグに繋がるとは思わなかった。
星野源が貴生をやってるドラマも観てみよう。他のキャストも良さげだし。

0
2025年01月01日

Posted by ブクログ

誉田氏ということでストロベリーナイト系のストーリーかと思いきや全然違った。
が、シェアハウスに住む訳アリ住民の話。ミステリー要素もあり、考えさせられる内容ありとおもしろかった。

0
2024年11月02日

Posted by ブクログ

初の作家さん。長いし、難しいかなとか思ったけどそんなことない。ミステリ要素もあるんだけど、わりと人間ドラマ的な雰囲気。前科者でもやり直せるような世の中になればいいね。そう思えました

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

身も蓋もない言い方をすると前科者シェアハウスの物語だが、なんだか深く考えさせられた。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるけど、自分はそうできるかと言われると自信がない。どうしても色眼鏡で見てしまうんじゃないたろうか。
でも、きっと人は変われるとも思う。そういう人達が再起を図ることができるシステムが当たり前になってほしい。

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

「前科あり」の記号が付くと、その人の想いや人柄よりも、その記号で判断されてしまう。

記号は強い。記号を無視することはできない。
運転が上手くても免許が無いなら運転できない。建物の構造を理解していても建築士でないなら設計できない。
運転の下手な免許取得者や、設計の下手な建築士もいる。けど、「有資格者」の記号を持っていないと、土俵に上がれない。

問題は、資格はあとから努力で取れるけど、前科者の記号はあとから努力で消すことができないんだ。

罪を償ったこと。
それから⚪︎年間真面目に働いてきたこと。
信頼してくれる仲間が⚪︎人いること。
そういう新しい記号を、細々と増やしていくほかない。

まともな人とおかしい人。
ふつうの人と犯罪者。
その境目は、プラージュのように揺れ動いている。
「前科者」という記号でパッキリ分けてしまえるものではないんだな。

人が人として生きていくのに必要なのは、赦しと承認だと、改めて認識。

0
2025年08月06日

Posted by ブクログ

シェアハウスに住む住人は全員ワケあり。
そしてお店を営む店主も。

内容が入ってくるまでに時間がかかったが、
読み進めていくうちに
登場人物たちの過去の話が浮き彫りになり
ラストまで目が離せませんでした!

『1度罪を負った者は、死ぬまで、赦されないのか。』
この一文の重さがとても苦しかったです。

0
2025年07月06日

Posted by ブクログ

読書録「プラージュ」3

著者 誉田哲也
出版 幻冬舎文庫

p104より引用
“ 人は誰しも自己顕示欲というもの
を持っている。それは警察官とて例外
ではない。相手の持っていない情報を
与え、感謝されたい。凄い仕事をして
いるんですねと感心されたい。ほんの
少額の現金が同じ役割を果たす場合も
ある。そもそも人間にとって秘密と
は、明かすためにあるものだ。”

目次より抜粋引用
“貴生の事情
 記者の眼差
 紫織の気持
 通彦の傷痕
 潤子の休息”

 シェアハウスを舞台とした、訳アリ
の住人たちが織りなす群像劇。
同社刊行作文庫版。
 火事でアパートから焼け出されてし
まった吉村貴生、新しい住居を探そう
とするが、貴生にはとある問題が…。

 上記の引用は、とあるジャーナリス
トが警察官から情報を得ている場面で
の一節。
自己顕示欲についてはまあわかるので
すが、秘密は明かすためにあるという
のは、情報を扱うことを仕事にしてい
る人にとっての、都合の良い理屈に聞
こえます。
 ほんの少しの失敗で、その後の人生
が大きく変わってしまう。そんなこと
を考える様になるであろう作品です。
シェアハウスに集まる人たちが、皆何
がしかの理由のある人ばかりで、あま
り面白おかしいような話の展開にはな
りません。
読んだ後に、「ああ面白かった」とか
「楽しかった」と言った気持ちで過ご
したい人には、向いていない作品では
ないでしょうか。
 映像化もされているようなので、
活字が苦手な方はそちらで楽しむこと
が出来るでしょう。
人と人との関係が描かれ、後からゆっ
くりと噛みしめるような作品が好きな
方なら、もっと評価は高いのではない
でしょうか。私にはあまり合いません
でした。

ーーーーー

0
2025年06月17日

Posted by ブクログ

1階はカフェバー、2階はシェアハウスな建物プラージュに住まう人たちのお話。
このハウスはいわゆる更生保護施設で、住人は皆が何かしらの過去を持つ。
プラージュは海辺という意味で、海と陸を分けるように、善と悪、過去と未來のように物事を隔てる象徴として描かれる。
本格社会派小説というわけではないので、サラッと読めます。

0
2025年06月02日

Posted by ブクログ

読み終えて、前科のある人に対する評価の仕方が変わる、そう思いました。

殺人や窃盗、薬などニュースで見る事件では容疑者はすごく写りも悪いし極悪人のように取り扱われます。
この物語に出て来る前科のある人たちは、とても人間らしくて優しいし、情に厚いと感じました。

暴力的なシーンは怖く感じることはありましたが、登場人物たちの仲間を大切に想う気持ちに心が温かくなりました。

どうか、プラージュのみんなが今後も穏やかに過ごせますように…

0
2025年03月28日

Posted by ブクログ

うーん……
作品において、その話が好きになるかどうかはいかにメインキャラクターに感情移入できるか、好きになれるかだと個人的に思っている。
その視点でいうと、こちらの作品はそのどちらの琴線にも触れなかった。
メインの男はどことなくパッとせず、平凡。
後半になるとかっこいい場面もあるのだが、一体どこにそんな包容力があったのかと疑問に思ってしまうほどだ。
ヒロインはというと、不思議ちゃんのサイコパスで、てんで理解できるキャラクターではない。

この話のメインは、犯罪を犯してしまった人たちの社会復帰がいかに大変か……ということで、自分もそのピースにハマっているのかと……と思うが、別にみちひことか、しおりは好きだ。

話の最後はまとまっており、すっきりしたのでよかった。
が、どうしてもそこまで人物を好きになれなかったため、辛口評価にならざるを得ない。

0
2025年03月15日

Posted by ブクログ

2025.03.01
星の数を3にするか4にするかで悩んだ一冊。
しかも、それは本の内容ではなく、道徳的判断に左右されているから我ながら始末に悪い。
内容は星4です。しかし、犯罪を犯した者かの見方だけでよいのかという道徳的、倫理的にどうなんだと本論とは外れたところで悩んでしまった。
改めて思ったこと、被害者のいる犯罪と薬物のような反社会的な犯罪とで同じ前科者であっても自分自身に対する考え方は違うものなのだろうか?という素朴な疑問。

0
2025年03月01日

Posted by ブクログ

前科者向けのシェアハウス。
住人たちは、それぞれ悪人なわけではなく同情の余地があるように思えた。
ちょっとしたきっかけで誰にでも一線を超えてしまう可能性があると思うと怖いし、例え罪を真摯に受け止め刑期を全うしても前科者は社会に冷遇されてしまうのは辛い。
プラージュのような前科者同士が孤独にならずに協力しあえるシェアハウスがあっていいと思った。
だけど前科者が人生をやり直すために更生させることって社会的に必要なことではあるけど、被害者側の立場からしたら複雑なはずで、プラージュの住人を応援する気持ちと、でも相手は亡くなってるんだよなという気持ちで単純に温かい気持ちだけでは読めなかった。

娘を殺された老人、伸介が死刑の代わりに腕を切り落とすという刑にすれば犯罪を犯せないと語ったのには一理あると納得してしまった。
再犯の可能性が高い凶悪犯にはありかもしれない。

プラージュは仲間意識が高く、お店は『バグダッドカフェ』みたいなかんじを想像して楽しそう。
でも前科者の男女が集まって揉め事や、再犯が起こらず和気あいあいとできるのは、プラージュの住人が例え殺人者であってもそれに至る事情がかなりマシなほうだったり、ちょっとしたきっかけで犯罪を犯してしまった普通の人たちだけだからじゃないのかな。
うまくできすぎている印象。

0
2025年01月28日

Posted by ブクログ

罪を犯した人々が集まり、社会復帰を目指すシェアハウス“プラージュ”を舞台にした物語。
住人たちはそれぞれ問題を抱えており、罪を償った後も普通の生活を送ることの難しさが描かれていた。

周囲の偏見や色眼鏡の視線も理解できる一方で、社会復帰には協力してくれる人の存在が不可欠であることが伝わった。
物語の終盤で発覚する真相に驚きつつも、ラストは爽やかな読後感を得られた。

0
2025年01月23日

Posted by ブクログ

真実が徐々に明らかになっていく
繊細な伏線と回収
登場人物たちが背負う罪の十字架が語られ
じわじわと右肩上がりで盛り上がりをみせる
衝撃的なラスト!!

罪を犯した者たちの生きづらさを描いた作品_



プラージュという前科がある者たちが
集まるシェアハウスで
登場人物たちの人柄や心の機微が
繊細に描かれている…

罪を犯したことへの後悔と
世間の厳しい現実の狭間で
なんとかやり直そうと揺れ動く姿に
胸を打たれました



お互いに助け合い 過去と向き合いながら
未来を模索していくため…
ラストは小さな希望の光があり
読む側も救われた気持ちになりました


私の中で誉田哲也さんは
姫川玲子シリーズの印象だったので
今回の作品の繊細な描写に
新たな一面を見せてもらえた気がしました♡

0
2025年01月21日

Posted by ブクログ

過去に傷がある人達のシェアハウス
ある殺人事件の真犯人が判明した時の驚き!
世間との溝って、なかなか一人では埋めることできないだろうし、周りの目や偏見が社会復帰のハードルを高くしてしまって、その境遇に考えさせられました。這い上がりたくても這い上がれなくて、腐ってしまうとこ、、、更生保護って難しい
みやすく面白いし、映像化になっているのも分かる

0
2025年01月14日

Posted by ブクログ

覚醒剤使用で仕事も人も失い、執行猶予中の若い男が火事で住む場所すらも失うことから物語は始まる
行き着いた先は、仕切りがカーテンのみのシェアハウス
でも一階のカフェで住人はタダで飲み食いできちゃう(しかもとっても美味しい!)
住人は皆脛に傷持つ身だということが明らかになっていくが、元犯罪者と言う遠い存在ではなく、どこにでもいそうな身近さを感じる
運が悪かった、周りが悪かったとも言えるが、各々が悔い苦しみ、逃げずに自分と向き合っている
そんな中で読み進めていくと、実は住人の中に記者が潜入取材として暮らしていることが読者には知らされる
この記者とは誰なのか?なぜそのネタに固執しているのか?住人の日々とともに謎も描かれており、読む手が止まらなかった
各章で語り部が変わり、登場人物が名字になったり下の名前になったり、はたまた仮名になったりで行きつ戻りつしながら読んでいたが、最後はそう来たかと思わされた

0
2024年01月18日

ネタバレ 購入済み

うーん

誉田さんの作品は元々好きだったのですが、ドラマを先に観てから読みました。
……源さんも仰ってたけど、私も貴生は好きじゃないです。
弱くても屁っ放り腰でもかっこ悪くて良いから、せめて美羽を助けに行って欲しかったなー。
っていうか、そうなると原作の貴生の存在感薄すぎる。むしろ居なくても全然ありだな、と。
ドラマの貴生、めちゃくちゃ好きです!

0
2019年02月24日

「小説」ランキング