誉田哲也のレビュー一覧

  • シンメトリー

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     <姫川玲子>シリーズの短編集。表題作を含め7編からなる。その中にはTVシリーズでドラマ化されたものもある。TVドラマでは尺の関係もあってか、原作にないエピソードや描写があった。原作の方が簡潔でいいと思った。それから目次に注目。表題作を真ん中に左右対称に配置されている。文字数もほぼ合わせてある。「遊び」として面白い。

     それから姫川玲子のイメージは、やはり竹内結子さんだな。身長は170㎝もないけど。作者がモデルにしたのは、松嶋菜々子さんらしい。

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    2025年09月24日
  • ソウルケイジ

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     警察小説の姫川シリーズの第2弾。前作と同様にそんなに堅苦しい物ではなく、本格的でないわけではないが、軽いコメディのノリのある小説。いかにも映像化を意識しているような描写についてはあまり好きではないが、ストーリーはなかなか良かった。動機や展開等等は納得がいくものだった。

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    2025年09月21日
  • ジウX

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    いやー面白かった。
    グロくて容赦なくて不穏な空気が漂う中で、ひさびさにNWOががっつり登場。
    新たにでてきたCATと呼ばれるNWOの実行部隊と歌舞伎町セブンとの抗争。
    そこからラストの東の孤独と切なさ。
    次作も絶対に読む。

    気になった点としては少し話を広げすぎちゃったんじゃないかと。NWOのトップだと思ってたミヤジが下っ端みたいな言い方されてて、今さらそれはないでしょと。

    あと、姫川玲子シリーズもジウシリーズもそうだけど、最近の本は著者の思想をモロにだしてて、それに対して反抗心などはないんだけれど、ちょっと突き抜けすぎじゃないかとは、やっぱり思った。

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    2025年09月19日
  • ヒトリシズカ

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    今月の誉田哲也さん。毎月1冊ペースで読ませていただいてます。

    悪女を追う連作短編でした。
    エログロな表現が盛りだくさんというわけでは決してないのですが、怖い。
    特に私は3つ目の腐屍蝶が怖かった。

    解説でも触れらているのですが、誉田哲也さんの作品にはとにかく魅力的なヒロインがたくさん登場して、姫川玲子・門倉美咲・紅鈴・柏木夏美…どの作品も楽しませてもらっています。

    本作のヒロイン…彼女が玲子と出会っていたらもう少し救われていたのでしょうか…

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    2025年09月19日
  • Jミステリー2024~FALL~

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    ネタバレ

    2025/9/12
    アンソロジー。
    お目当ては川瀬七緒。
    めちゃくちゃ後味悪いの書いてきた。
    がんばれよ、それひっくり返せよ、とも思うけど主人公も愛すべき人ではないので「うん、まあ…」みたいな読後感。
    実際にとんでもない暴言書いてる人ってこういう人なのかもな。
    正義の味方ヅラして憂さ晴らししてるだけ。
    怖いなぁ、気をつけよ。
    我こそが正義だと思っても1回立ち止まろ。
    とは言え、物語には救いが欲しいのですよ。
    なのでこの中では『神通力』とかちょっとは救いがあってよかったよね。と思いました。

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    2025年09月18日
  • 黒い羽

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    面白かったです。思ったより評価が低くてびっくりしました。
    想像力を掻き立てられる話でした。

    典子の上司が変態というか、そんな奴おるか?って感じのバカでそこは気になりました。

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    2025年09月19日
  • ストロベリーナイト

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    以前、竹内結子さん主演の映画?見たことがあったが少しストーリーが違いこちらが先にあったのだなと思える内容、だが登場人物が目に浮かぶように読むことができた。内容的にはかなり猟奇的なものなの。前を向いて生きていけばいいんだ、とのガンテツの言葉が残った。

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    2025年09月18日
  • ノーマンズランド

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    姫川玲子シリーズ第9作。
    女子大生殺人事件から北朝鮮の拉致問題、さらには警察内部の闇へとつながっていく展開はスケールの大きさに圧倒された。姫川の突き進む性格には危うさも感じられるが、その一方で彼女を支える仲間が増えているかと思う。結末はさらに続きが気になる余韻を残し、次作への期待を高めてくれる一冊。

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    2025年09月17日
  • ブルーマーダー

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    今回も少しの笑いを交えつつも、ハラハラドキドキな展開であっという間に読み終わってしまいました。
    やっぱり姫川玲子シリーズは長編の方が圧倒的に面白いし、一本の長編映画を見たような満足感があります。
    菊田が結婚してしまったのはちょっと残念でしたが、今後の展開がまた楽しみになりました。
    あと参考文献の中に竹内さんの本があり、マンゴープリンはほんとに玲子(竹内さん)のお気に入りなんだと知り、誉田さん、ニクいことするなぁと思いました。

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    2025年09月15日
  • ルージュ~硝子の太陽~

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    姫川玲子シリーズもついに第8作目。ここまで読み進めてきた達成感。
    犯人は、あまりにもサイコパスすぎる。そして、取調室で姫川が思わず叫んだあの場面は、強く心に響いた。

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    2025年09月14日
  • 武士道セブンティーン

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    すごく面白いです!香織も早苗も周りの人達もすごくいい。話もすごくいい。ただ私が剣道のこと何もわからないので試合のシーンはまったく想像つかない
    でもエイティーンも読みたい!!

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    2025年09月14日
  • あなたの本 新装版

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    著者らしさを残しつつ、新しい一面も、挑戦的な部分も読ませてくれた短編集。SF色強め。
    東と夏美の名前にニヤリ。

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    2025年09月12日
  • 武士道シックスティーン

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    なかなか仲良くならない2人に挫折しそうになったけど、最後の方はいきなりすごく面白くなった。次の話もすぐ読みます!

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    2025年09月11日
  • アクトレス

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    ネタバレ

    前作ボーダーレスの数年後を描いた作品、
    学生だった主人公(実際誰が主人公なんだろ)たちが、
    社会人になって、殺人事件に巻き込まれる話です。

    展開ほど、シリアスな感じがないのは主人公たちのキャラのせいでしょうか。

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    2025年09月10日
  • インデックス

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    姫川玲子シリーズ第7弾となる短編集。
    『ブルーマーダー』のその後を描いた緊迫感ある物語や、少しダークで重たいエピソードもあれば、「彼女のいたカフェ」「落としの玲子」のように落ち着いた雰囲気で玲子の人間味を感じられる話も。ハードな捜査の場面と柔らかな日常、どちらからも姫川玲子という人物の魅力が溢れてきた。
    捜査一課に復帰した彼女の姿に、ファンとして胸熱。

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    2025年09月09日
  • 新装版 国境事変 〈ジウ〉サーガ4

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    ジウシリーズと歌舞伎町シリーズを繋ぐスピンオフとしての位置付けになるのだろうか。

    警視庁捜査一課、警視庁公安外事二課、離島の刑事生安課、3人の刑事が登場するが、三者三様それぞれの職務に対する正義の矛盾と葛藤が描かれる。

    姫川玲子シリーズよりもハードボイルド色が強く個人的には非常に好ましい。

    大局の正義のためには、個人の犠牲はやむなし。
    国益の為には、死するもやむなし。

    長崎県対馬市が舞台となる本作では、警察のみならず陸自も登場し、大きなスケールとなる。

    公安警察の葛藤する心中が、実に胸を打つ。

    もう一度シリーズ一作目から読み直して一気読みしたくなりました。

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    2025年09月09日
  • ストロベリーナイト

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    ネタバレ

    おもしろかったーーーーー!!!!!!
    犯人側にも同情してしまうようなわけあり殺人を解くとかではなく、もうどろっどろグログロの犯罪思考の殺人ミステリーで、最近の疲弊しきった私はとてもきもちよく読めた(問題発言すぎますか)
    でもエフには同情の余地というか、最後の姫川さん助けるところに過去の何を見ていたのかなあという感じでした
    キャラクターがみんなおもしろかった

    WEST.のしげちゃんが大塚さん役やってたの知らなかったよ、林遣都の北見くん役もめちゃくちゃ良さそう
    いい男が狂った犯罪者の役やるのすごい好きなんだよねえ

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    2025年09月07日
  • 妖の絆

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    ネタバレ

    『妖シリーズ』エピソード・ゼロ。
    紅鈴と欣治の出会いのお話。
    色んな要素が詰まってる、エンターテイメントととして楽しめる。
    こういう時代小説も面白い。
    時代が江戸時代なので、もう少しこの二人の闇神の姿が見てみたい。
    二人の未来はもう完結してしまっているので、それまでに二人が経験してきた出来事を作品にして読みたいなぁ。

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    2025年09月07日
  • ケモノの城

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    あまりにもリアルで、想像できてしまうような文章だった。読んでいてとても辛かったが、実話をもとにしてるということなので忘れてはいけない酷い事件だと思う。洗脳や環境、人の怖さを感じた。

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    2025年09月03日
  • 首木の民

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    失われた30年を招いた信者8千万の巨大カルト。漸く始まった脱洗脳。様々な方法が試されるが、本書では警察小説という手段をとる。…内閣官房参与を目の前にして無実の罪で陥れられた元財務官。取調室で説いたのは緊縮財政という教義の過ち。末端信者を苦しめながら、教団幹部はどうやって甘い蜜を吸ってきたのか?さもありなんというからくりだが、これは創作である。かの省だけを悪いことにして終わりにしてはいけない。「思い込まされてきた国民も怠惰で愚か」という言葉を重く受け止める。信じてしまった一人ひとりも責任を感じねばならない。

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    2025年09月01日