【感想・ネタバレ】もう、聞こえないのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月09日

 単純に警察ミステリーかなと思い手をつけたのだが。物語が進むにつれ段々とこの作品の正体に気がついていき。圧倒的な読み易さとスピード感で結末迄進んでしまう。
 シリアスとユーモアのバランスもよく(個人的にはもっと重くても良かったが)世界観が魅力的だ。       
 この設定においてどの様に物語を結ぶ...続きを読むのかは疑問だったが、最後はきちんと大団円を迎えた様だ。

 主人公を明確にしていない事も魅力の一つで、刑事である武脇が男性を殺害してしまったと通報してきた中西雪美の取調べに駆り出されるところから話は進行していくが、武脇が来る前の強面の捜査官では引き出せなかった供述を武脇が徐々に引き出していく訳だが、中西は供述の中で女性の声が聞こえると話始め、武脇を混乱させる。
 一方でとある未解決事件と被害者の友人であった寺田真由の視点から話が語られ、彼女が雑誌記者になり親友の未解決事件を取材する様子も描かれていく。刑事武脇の視点、記者である真由の視点を中心に雪美の視点も混ざりながら物語は進んでいく。
 そして、とある部分からこの作品の印象は一変してしまう。巻末背表紙に二つの事件を繋げる「他界した一人の女性」の意味を理解した事で世界が更に開かれて、全く違った作品になってしまった。

 それぞれ登場人物達も毒があったり、チャーミングだったり。土堂さんについては衝撃的な事実を後半で明かされたり。とても癖のある人物が多い。それぞれの関わり方も面白く、ちょっとした伏線みたいなものが随所に散りばめられている。読者として「言葉」「言霊」についての概念は魅力的な設定だし、とある人物が同じ様な捉え方をしている事にユーモアを感じてしまった。(何故彼が笑)

 終章でその後の話が語られるのだが、とある登場人物の結末については疑問が残る結果だ。物語の登場人物達にはハッピーエンドにしろバッドエンドにしろそれぞれ相応しい結末があると思うのだが、とある人物の結末には余り納得が出来なかった。もう少し謎解き要素が有れば更に深い物語になっていただろうと思った。ユーモアの使い方で少し重厚感が削がれてしまった。

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購入済み

面白い

2024年02月02日

誉田先生の作品で、登場人物の心の声を各章の最後くらいによく書かれていると思うのですが、これがシリアスなストーリーだけど、クスッと笑えてしまうんですよね。

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Posted by ブクログ 2023年11月10日

1ページ目から引き込まれて、一気読みでした。
読み進めると、驚きの展開に。
新しい世界を見せてもらいました。
楽しめました!

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

面白い!
ホラー?になるのか?ってくらい怖くないのでおすすめ。
新しい感じで楽しめた。
どういう結末が待ってるのか気になって一気読み!

まさかの人物が出てきてちょっと笑えたりもして良かった。
結末も良かった〜
ガッツリミステリーとかガッツリホラーじゃないけど、個人的にはオススメの1冊

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

心霊現象モノのホラーではなく、『言葉』がメインテーマの作品。なので登場するのは「言霊」。

読み始めて、まず惹きつけられたのは、ストロベリーナイトの菊田の奥さんが登場した事。脇役としていい仕事してる。

半分ぐらい読むとストーリーが急旋回し出して、「ん?ここまで誰の話だったの?」と序盤のほうを読み返...続きを読むしたりと誉田哲也さんのミスリードにまんまと嵌められたー。

あと歴史上の有名な人物が出てきた辺りが面白かった。私も出会ってみたい(笑)

終盤は、土堂課長のカミングアウトに笑わされ、締め括りもほっこりで、とても面白かった。

この作品を読んで、『言葉』の大切さ、重み、不思議、奥深さを味わえた。読書が趣味で良かったなと思えた。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

警視庁本部所属の竹脇元は、上司からイレギュラーながら高井戸署での取り調べを命じられる。
被疑者は、傷害致死容疑の週刊誌編集者中西雪実。彼女は、「声が、聞こえるんです」と、供述を始める。
一方で、モノローグ的な「私」視点で綴られるのは、過去の話の様。
「私」とは誰なのか、現代の事件とどのように関連する...続きを読むのか、戸惑いながら読み続けることになる。
やがて、ある頁でそれが明らかになり、思わずそれまでの頁を読み返すことになった。
著者の巧みな仕掛けとミスリードに唸らざるを得ない。
一般的な警察小説に「言霊」を組み合わせ、特異なミステリーとなっている。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

過去と現在が繋がる瞬間にワクワクした。そして、想定外のストーリーが待ち受けていてどうオチがつくのかと思ったが、納得の終わり方でよかった。

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

最初は普通のミステリーかなと思いきや、中盤でストーリーをガラッと変えられた。
180°まではいかなくても、120°は回されて、「おいおい、こんな話なんかよ」と引き込まれていく。

色々な人の目線で解説されてる感じで非常に読みやすかったし、読み応えもあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月20日

ガッツリミステリーかと思いきやガッツリファンタジーだった。という感じ。
最初はえぇ!?幽霊?読むの辞める?
ってなったけど意思疎通しだしてからは
ファンタジーとして読めた。
本の装丁はめっちゃシリアスぽいからシリアス読むぞ。って人には肩透かしかも。笑
ファンタジー読むぞ。って時にはどうぞ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月12日

ネタバレです。

こんなふうに亡くなった人が全部全部教えてくれたらいいのに。。と思わずにはいられない。
だからなんだかスッキリはできなかったけど、ラストの凱斗の胸の内や、雪実のしたたかさは面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月28日

最初は、普通に事件の解決をしていく話なのかなと思ってたらいきなり幽霊が出る展開になったからびっくりした。現実離れした話はどうも受けつけない……と、思いつつ読み進めたけど、章ごとに視点が変わったりしてすごい読みやすかった

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

なんか、誉田小説のエッセンスがてんこ盛り。
解説を先に読んでたら、本の帯にあった「作者とあなた 腹の探り合いがいま始まる。」はなかっただろうな。

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Posted by ブクログ 2023年12月30日

警察ものではあるがこれ迄に読んだ事のない設定でとても面白かった。身体から魂が離れる場面もとてもリアルで興味深く感じた。死者と現世の人間が殺人犯と対峙する場面もスリリングだったが刑事課長も霊が見えると特殊能力を持っていた事もストーリーに深みがましているように思う。姫川玲子シリーズとは一味違った魅力が詰...続きを読むまった一冊でした。

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Posted by ブクログ 2023年12月12日

浜辺友介を殺害してしまった中谷雪実は記者。
取り調べを受けてた。

話は過去に戻り、ゆったんと呼ばれる女の子の語りで進む。ゆったんにはみんみという親友がいた。
みんみはバスケを頑張ってたが、大学に入れずグレてしまう
その後みんみとゆったんはあまり関わりを持たずしたまま、みんみが殺害される

その真相...続きを読むを記者になったゆったんが
改めて探っていく話

美人局恐喝をみんみがしていたことを知り
そこからツテを辿って美人局をしていた相手
「菅谷」にたどり着くが犯人ではない。
過去事件を担当していた刑事を尋ねた際、
「寺田真由」と名乗る。
そこでゆったん=中谷雪実でないことに気づいて
めっちゃハッとする。
まゆがゆったんとは思わないやん

その息子が犯人であると見込んだ矢先、
息子は寺田を嗅ぎつけて誘拐し殺害、埋める。
がゆったんは霊、言霊となってすり抜け
後任の中谷雪実と出会い、彼女には言葉が届くことに気づく。

そこからまとめていたみんみの記事を読ませたことで中谷が動きはじめる
寺田を殺害したものの、自分に関する情報が編集社内に知れ渡っていないか気にした菅谷息子が雪実と接触する。
雪実はあえて近づくことを選んだ
あえて自宅を伝え、襲われそうになったところを返り討ちにした。正当防衛が認められて不起訴に。

みんみは菅谷息子が好きだったけど振られた
菅谷と息子ができていた。
それを離すために菅谷を狙って美人局をした結果、息子に殺された。

みんみに別れを告げて遺体を掘り起こされた後も、寺田は言霊として雪実のそばで仕事を手伝う。

それぞれに思いがあり、
言っていないこともある。
言わなければわからないことがある、のがよくわかった

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ネタバレ購入済み

もう、聞こえない

2023年11月30日

刑事ものと思って読み始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。架空の物語りですが、やり取り等、それならできるかと違和感なく、現実の物語りの様に読み進みました。最後どう落とすのかと一気に読んでしまいましたが、なるほどでした。菊田の奥さんが登場していたのと、ラストまだ一緒に居れたのが嬉しかったです。...続きを読む続編も期待しています!

#泣ける #切ない

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Posted by ブクログ 2023年11月26日

とても読みやすくて すぐに読み終えた。シリアスなのか コミカルなのか、なんとも言えないけれど、私は好きだな、こういう感じは。
えー、マジかー。と何回か思いつつ、最後まで飽きなく読めた。

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

途中で、「あ、こういう感じ?それはちょっと…」ってなりましたが、そこから2回は盛り上がりました!こういうタイプもいいですね!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月09日

始めは逮捕された雪美さんイコールゆったんかと思わせておいて、途中から真由イコールゆったんで、しかも真由は死んでいたなんて!
それでタイトルの聞こえてきた声が言霊になった真由だったと。聞こえなくなったと思いきや、ちゃっかり一緒に仕事しててなんかほっこりで終われて良かったな。

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Posted by ブクログ 2023年11月05日

誉田哲也の長編ミステリ。
傷害致死容疑で逮捕された雑誌編集者の女性容疑者と、その取り調べを担当する警視庁捜査一課の刑事の視点を中心に、過去と未解決事件との時間軸も交えながら、ストーリーを展開しています。
誉田哲也氏デビュー時の趣もあり、警察小説でもあり・・・前半は少しもたつく感もありましたが、後半は...続きを読む一気読みの展開でした。さすがの手腕!
ファンとしては、菊田梓巡査部長がサポート役で活躍するのが楽しくて・・・(^_^;)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月05日

ミステリー、ホラー
この展開には驚いた
解説にあったように、映画ゴースト/ニューヨークの幻みたい
最初はなんだと思ったけど、事件が見えて行くのは面白くて一気に読んでしまった
無理な設定の理由づけは、いっそのことなくてもいいかと思った

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月27日

予想外の展開で話に引き込まれ、夢中になって読んでいた。浜辺友介を殺害した中西雪美が取り調べで「声が聞こえる」と言い始めた時は、武脇と同様に私も「声が聞こえるなんて、そんな馬鹿な」と思ったが、後半では雪美と殺害された寺田真由がお互い見えていないのに、"会話"を行い、寺田真由が追って...続きを読むいた幼馴染の殺害事件を解明していくため、展開を楽しみながら読んでいた。
ただ菅谷カイト(浜辺友介)が寺田真由の幼馴染である美波を殺害した動機に物足りなさを感じた。正直、「それで菅谷カイトは美波を殺害したの?」と思ってしまった。

あと、この作品を読んでいて”言葉"や"生死"の定義について考えさせられた。
所々に書かれている表現がとても好きで、読んでいて学びにもなった。
良い作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

ホラー要素強めかと思ったけど、これは苦手な方も読めるのではないかと思う。
当初の想像とは違う展開に驚きつつ、これはこれで個人的には楽しめた!
ある意味バディものの雰囲気もあり、読後感は悪くない。

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

えっと、タイトルは聞こえてないけれど、ゴリゴリ聞こえているのだね。
残念ながらこっちは必死に祈っても聞こえないのね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月27日

傷害致死容疑で逮捕された週刊誌の編集者・中西雪実。罪を認め聴取に応じるも、動機や被害者との関係については多くを語らない。さらに、突然「声が、聞こえるんです」と言い始め……。これは要精神鑑定案件か。一向にわからぬ被害者男性の身元。そこに浮上した十四年前の未解決殺人事件。ふたつの事件を繫げたのは、〝他界...続きを読むした一人の女性〟だった。




サスペンスと思って読み進んでいったら あれ?これホラーなのかな?霊ではなく言霊なのだそうな…
読んでいてずっと気になっていたのが 旦那さんも警察官っていう菊田梓巡査部長って出て来るんですけど これって『ストロベリーナイト』のあの西島秀俊さんがドラマで演じていた菊田の奥さんなのかな?読み終えてもそれらしき文章はなかったような気がするんだけど…
それと、私だけなのかな?まんまと引っかかったのは…ゆったんは中西雪美だとばっかり思って読んでたんだけど…違ってた…
幽霊とか霊とかって 見たことがないから信じてはいないんだけど 引っかかった事に気がついた時はやられたぁーって思いました
それより すごく楽しみに観ていたドラマの菊田が気になり過ぎました

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Posted by ブクログ 2023年12月24日

誉田哲也さんと言えば、姫川玲子シリーズですが、趣きが違う不思議な作品です。とにかく先入観なしで読み進めていただきたい。解説から読まないように(笑) それにしても中西幸実という女性は精神的に強くて頼もしいなぁと思います。あの状況2対応できて一区切りついた時の立ち直りの早さも見事。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

こんな感じだとは思ってなかった。
面白いとは思うけど、やっぱり好きなジャンルとはちょっと違うな…そっち系はあまり好きじゃない。

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