誉田哲也のレビュー一覧
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誉田哲也『マリスアングル』光文社文庫。
姫川玲子シリーズの第10作。
警視庁捜査一課第十一係の主任である姫川玲子の元に『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』で主役を務めたベテラン刑事の魚住久江が配属されるという新たな展開を見せる。
久し振りに姫川玲子シリーズを読んでみると、登場人物の会話の後に挿し込まれる登場人物の独白が生々しく、ストーリーに臨場感を与えていることに気付かされる。
今泉警視からの強い要望で45歳の魚住久江は断り続けていた捜査一課への異動を承諾し、たまに壊れてしまう35歳の姫川玲子の精神的なサポートを任される。
そんな中、廃屋となった民家で男性の死体が発見される。奇妙なことに死体が発見された民家の部屋は防音工事と外部からの隔離処置の施された監禁部屋のようだった。指紋や凶器などの証拠は徹底的に隠滅され、捜査の糸口はなかった。
しかし、姫川玲子のひらめきにより、死体のベルトの裏からある人物の指紋が発見される。さらに指紋を残した人物を調べると、死体の男性が死亡した直後に交通事故で意識不明になり、入院していることが判明する。入院の時の状況を看護師に確認した姫川は、この男性こそ、あの部屋に監禁されていたのではないかと考える。
一方、魚住久江も人の心に寄り添う地道な聞き込みにより思いもよらぬ人物が浮かび上がって来た。
殺人事件の背後に隠されていたマスコミの捏造が招いたもう一つの不幸な事件……
本体価格1,000円
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誉田哲也『ジウ』シリーズ。
ひさしぶりの誉田哲也。
ひさしぶりの『ジウ』シリーズ。
生きている状態で子宮が取り出された身元不明の女性の変死体が発見された。東警部補らが捜査にあたるが、2ヶ月たっても手がかりはつかめかなかった。あらたに男女の身元不明の遺体が…
陣内の店『epo』には、フリーライター・土屋が現れ、『歌舞伎町セブン』に仕事を依頼する…
ひさしぶりの『歌舞伎町セブン』。
ジンもミサキもやっぱりハンパない。
『NWO』の『CAT』のメンバーもハンパないと思ってたが、あっという間に。
ジロウは大丈夫か…
『歌舞伎町セブン』と『NWO』、再び。
どうなっていくのか…
『NWO』の中もごちゃごちゃなんだろう。
東も『歌舞伎町セブン』に⁇
小川の代わり⁇
土屋は⁇
もう歌舞伎町だけじゃなくなってきている。
『ジウ The Next』が楽しみすぎる。
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第一章
「じゃあ、いくよ。今日のことは……いや、今までのことは全部、忘れろ。全部忘れて、お前は新しい人生を生きるんだ」
1. 姫川玲子は東京都監察医務院近くの日本蕎麦屋で、監察医の國奥定之助と昼食を共にしていた。
2. 遺体発見現場は都立水元公園のすぐ近くだと分かった。
幸い自分の班、捜査一課十係姫川班の部下とはうまくいっている。それは玲子を捜査一課に引っ張った直属の上司、今泉十係長警部の采配によるところも大きい。
日下守。十係の、もう一人の主任警部補。この世で二番目に嫌いな男。
勝俣健作。五係主任警部補。勝俣班は俗に「一課内公安」と呼ばれる情報戦のプロ集団だ。
玲子の部下、湯田巡査が声をかけてきた。
井岡博満。去年の暮れ、世田谷署管内で起こった殺人事件を共に捜査した巡査長刑事
3. 玲子はズッコけ、そのまま菊田の平らげた皿を、全て膳から払い落としたくなった。
4. 内溜沿いの、幅のせまい植え込み。細かい葉のびっしり詰まった、濃い緑の植え込み。
――なぜ、あの場所に置いたのかしら。
被害者
金原太一、三十四歳。事務機器リース会社、大倉商会社員。
「……親しいのも、長いのも、小沢でしょうか。彼は
「……東都銀行に、食い込もうとしてたんです」
5. 「……金原に対する周囲の印象は以上のように、真面目で一所懸命な人、というので一致しています。ですが、その中で小沢と貫井という直属の部下たちは、やや金原のペースについていけないと感じていたようです。
「お世話になってます。捜査一課の姫川です。あの、國奥先生、今そちらにいらっしゃいますか」
『……あーと、これか。えーと、死亡したのは、フカザワヤスユキ、二十一歳。足立区在住。これが、どうかしたか』
「はい。もしかしたら……金原以前の犠牲者が、内溜に沈んでいるかもしれません」
第二章
じゃあ、君は『エフ』ね」と、マコが僕の呼び名を決めた。
そんな頃、マコが殺された。
1. 頭は七つ。黒い頭が六つ、青いのが一つ。やがてその青い一つは、浮上した潜水艦のように、人長の体を水面に露わにした。
ガンテツ、こと勝俣健作。警視庁刑事部捜査第一課殺人犯捜査第五係主任。
日下守。十係の、もう一人の主任警部補。この世で二番目に嫌いな男。
暑い夏の夜、と。奴は確かに訊いた。今でも、暑い夏の夜は怖いのか、と。
2. 「深沢の遺体が発見されたのは、江北のアパートでしたね」
同居人の欄に「由香里」とあるのだ。
「ええ。深沢には、三つ年下の妹がおります」
そして、過去。あの忌まわしき夏。黒く塗り潰された、十七歳の夏。
3.
それも高校生の頃。姫川はある事件の被害者になっていた。その事件で埼玉県警本部の巡査刑事が殉職し、姫川は公判で証言台にも立っている。
「警視庁捜査一課の勝俣だッ。精神神経科の尾室医師にお会いしたいッ」
4. 被害者金原に続き、水元公園内溜の水中から発見された遺体、マル害は氏名、滑川幸男、三十八歳。 「姫川、勝俣は勤め先、白広堂で敷鑑」
事務機器リース会社の営業マンと広告代理店の売れっ子クリエイターでは、
――白鳥……あ、しまったッ。
白鳥香澄。滑川が社内で最も親しくしていた女性。長年の恋人。
「ええと……最初、私に、戦争にいった知り合いはいるか、って訊いたんです。
5. 「あったあった。北見さん、これですよ。アウトドアサークル、岳友会」
田代智彦。電器メーカーの営業をしている三十九歳。
『そうですか。じゃあ、ストロベリーナイトって、ご存じですか』
6. 玲子が金原太一の腹部の切創と、ネグレリアフォーレリで死亡した深沢康之とを結びつけ、水中に遺棄されたもう一人の被害者、滑川幸男の遺体を引き揚げたところまでは順調だった。
「お、お姉ちゃんッ」まさにその妹、珠希だった。
抵抗らしい抵抗もできないまま、玲子は下着を剥ぎ取られた。強引に足を広げられ、男を捻じ込まれた。
彼女の名は佐田倫子。埼玉県警刑事部捜査一課の巡査だった。
――あたしも、あの中に……入りたい。
このとき、玲子は警察官になる決心をした。
7. 《あ、大塚っす。お疲れさまです。お休みだったら無理にとはいえないんですけど、夕方、ちょっとお話できませんか。実は妙なネタ、仕入れちゃったもんで》
「ストロベリーナイト、ですよ」 「苺の騎士?」
「それがですね、どうやら、殺人ショーらしいんですよ」
「……殺人、ショー?」
第三章
「さあ、エフ。好きにやってこい」
奴の友達にいわれ、ステージに出た。
1. 金原と滑川は殺人ショー『ストロベリーナイト』に参加し、殺された。それはすでに、二人の間では確信に近いものになっている。
「管理官。現時点では『ストロベリーナイト』が、マル害の死と謎の行動を結びつけ、なおかつ合理的に解釈できる唯一の仮説です。
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溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された! 警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。超人気・姫川シリーズ第一作、待望の電子書籍化! -
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姫川シリーズの短編集。
やはり短編集は読みやすい。
姫川班の他のメンバー視点で事件を見るのは、見え方が違っておもしろかったです。
人から見る姫川さんって、姫川視点とはまた違いますよね。
前の姫川班の方がキャラが濃い印象でしたが、今のメンバーも良き。
「それが嫌なら無人島」は、「ノーマンズランド」から続けて読めば、もっと楽しめたんだろうなと思います。
読んだのがかなり前で、もはやうろ覚え。
読み始めて「ノーマンズランド」の事件だってことには気づきましたが、この名前は誰だっけ状態になってしまって。
短編としてもちろんおもしろかったんですが、より楽しむには「ノーマンズランド」の直後が良いですね。
「それって読唇術?」では、姫川さんの恋愛が出てきましたが、個人的に私は今も牧田を引きずっているので、複雑な思いです。
前に進む方がいいに決まってるんですけどね。
そして他シリーズからの登場。
誉田さんの作品は、シリーズのいくつかが同じ世界線で同じ時系列だってところがいいですよね。
姫川シリーズはここも重なるのかと思うと、続きが楽しみでなりません。 -
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姫川シリーズ第6弾。
前回のスピンオフを挟み、姫川班が解体してから本当に初めてのお話。各自、移動してバラバラになった中、菊田が結婚したのは驚きと寂しさを感じた。
そして姫川が追う事件の殺人の様子、相変わらずのエグさが出ています。骨をぐちゃぐちゃにすると人間は柔らかくなりカバンに丸め込まれる。確かにそうなんですが想像するとちょっと気分が悪くなってしまいます。
早い段階で事件解決?となりましたがここからがこの作品のクライマックス。姫川の活躍もいつもながらですが今回は菊田が過去にない位の活躍でした。
これで姫川と菊田の関係は一区切りついたという感じですかね。
後、犯人にも少し共感してしまうのもこのシリーズならではですかね^_^ -
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うっかり『感染遊戯』を読んでしまい、「倉田を知るにはこっちが先でしょ」と思い直して読み始めたシリーズ第3弾。やはりこっちが先だった。
短編集で全体的にあっさりしていて、いつもの猟奇的な部分も少ない。
前作で「姫川玲子にカリスマ性がない」と感じていたのが、本作ではガラッと変わって、まるで刑事コロンボのような執拗さ。狙った犯人は絶対に逃さないという、犯人側からしたら鬱陶しいほどの付き纏いを見せる。
洞察力も増したようで、その分「可愛げ」は無くなったかな。
しかし、今回は玲子が怒りをハッキリ表したり、罪を犯してしまった者に情を示したりと、人間くさい面が多数あった。
まさに「人間・姫川玲子」を堪能する作品だった。