誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても不思議なファンタジーホラーでした。
ホラーだけど全く怖くないし読後感も最高に気持ちいい!
すごく良い話を読んだなぁと満足できる作品です。
ミステリ好きにもお勧めです。
登場人物たちそれぞれの物語が繋がった瞬間が気持ちよかったです。
幽霊と現世の人間が心を通わせて真犯人を追い詰めるストーリーは、名作映画の「ゴースト」を彷彿とさせました。
幽霊と親友になれるなんて素敵なことです。
お互いがお互いを心配し合う姿は、とても尊かったです。
もし続編があるならぜひ読みたいと思いました。
幽霊と現世の人間がコンビを組んで事件を解決していく姿をもっと見たいです。
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Posted by ブクログ
誉田哲也『妖の絆』文春文庫。
『妖シリーズ』第4作、エピソード・ゼロ。
まるで夢枕獏か菊地秀行が描く、エロスとバイオレンスの歴史伝奇小説のようであった。誉田哲也と言えば、『姫川玲子シリーズ』に代表される警察小説や青春小説が有名であるが、このような歴史伝奇小説やホラー小説なども書ける作家なのだ。
痛快無比にして凶暴な美貌のダークヒロイン、紅鈴のバイオレンス・アクションとエロスに最後まで飽きることはなかった。
このエピソード・ゼロでは、紅鈴と欣治の秘密が描かれる。
江戸時代。農家の倅の欣治と妹のたまは貧困に苦しみながら母親のおかつと3人で暮らしていたが、賭事で借金を作った父親が借金の形