誉田哲也のレビュー一覧

  • 首木の民

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    警察小説のスリルと社会派小説の深み。どちらも楽しめる本でした。

    特に財政に関する描写は、興味深かったです。国債と税金の関係、それらに影響力を持つ政府と財務省。それぞれの思惑が一国を動かしているのかと思うと、不勉強では済まされない問題なのかもと感じました。

    この本に書かれていることは、社会全体の動きのほんの一部です。ですが、本を読むことで、疑問に思ったり考える機会を与えてもらえるのは、ありがたいことだと思います。

    頭の良い人たちが動かしている社会や経済かもしれませんが、自分自身、少しでもそれに抗える力を持ちたいなと思いました。

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    2025年08月12日
  • ブルーマーダー

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    姫川玲子シリーズの中では今のところ一番良かった。ストロベリー、インビジブル、感染、シンメトリーまで読んだ。

    久しぶりにやばすぎる殺人鬼でてきてどうなるんだとハラハラして読んでましたがラストの姫川と犯人と菊田のシーンでそんなことある?そんなセリフこのタイミングで?ってなってなんかちょっとなぁともなったけど全体通して面白かった。

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    2025年08月08日
  • ストロベリーナイト

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    グロい描写も若干あったが、スピーディーな展開と登場人物のキャラが立っていたこともあり引き込まれました。

    姫川警部補が刑事を志したエピソードやチームの雰囲気がとても良かった。

    Fのあまりにも悲し過ぎる人生には目を背けたくなる。

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    2025年08月02日
  • ヒトリシズカ

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    男性が射殺される事件が起きる
    捜査を進めて行くとシズカという女性に行き当たる
    シズカとは一体何者なのか?
    暴力団を一掃したのは誰なのか?

    残酷な事件なのにせつない気持ちになる

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    2025年08月01日
  • 妖(あやかし)の華

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    古本屋の婆さんに勧められた本その2

    (買う前にあらすじ以上話さないでくれ)

    純粋に面白かったです。ヤクザ・吸血鬼・警察とぶっ飛んだ設定ではありますが、、。
    日を追う毎に相手への感情が変わりながら、最後は人間のように感情で体を突き動かし、想う気持ちが膨らみ、、

    これ以上はネタバレなので一旦、血吸ってきます。

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    2025年07月31日
  • ケモノの城

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    想像を超えるイヤミス!
    描写がリアルすぎて
    サイコパスがサイコ過ぎて、
    最後まで真意が分からなさすぎて、、
    とにかくつらい

    1人の少女が監禁されていたと警察に助けを求める
    その監禁場所にいたのは正気のない女性
    その近くのマンションで同棲をしている仲睦まじいカップル
    2つのストーリーが同時に進むカタチが好きな自分としてはどこでこの話が繋がるのか気になって止まらなくなった
    なんて最悪な設定なんだと思ったらこれは実話を元にしていると聞いて愕然とした
    もう一度読みたいとは思わないけど、きっと忘れられない作品だと思った

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    2025年07月31日
  • 妖(あやかし)の華

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    ネタバレ

    誉田哲也のSF小説大作らしい。現代吸血鬼がどのように生きていて、どのような事件を引き起こしてしまうのか。その心境や事件の描写が細かく描かれ、読者をワクワクさせる構成となっていた。誰もが一度は考える、「もし〜だったら」を再度考えさせられた。実際に自分が吸血鬼になったら何をするか、また迫られたら吸血鬼になる選択を取るのか。物語とは別に、そのようなことを考えさせられる作品だった。続編があるらしいので、後日読むつもりだが、映画などで悪役として登場する吸血鬼の心境や行動を、小説として見ることが出来て、大変面白いと感じた。

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    2025年07月29日
  • ブルーマーダー

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    読者には連続殺人犯が誰なのか分かってる状況で展開していくから、犯人と警察の攻防がスリル満点で面白い。誉田哲也は臨場感が素晴らしいので、余計にドキドキできる小説。

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    2025年07月29日
  • インビジブルレイン

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    さすがの面白さ!相変わらず魅力的なキャラばかりで、なんならヤクザですら良いキャラしてます。

    姫川の恋心というかなんというかあれですが、あんまそういうのはいいかなぁとは思っちゃいましたが、、、菊田でいいだろ!的な。笑

    まぁでも犯人も予想外でしたし最後まで楽しませてもらいました!

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    2025年07月25日
  • 暗黒戦鬼グランダイヴァー

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    過激な表現や移民問題の是非などはともかく、一気に読み終えた。「労働人口が足りないから、外国から誘致する。それ自体が欧米人の発想…大昔は他国に戦争を仕掛け、国土を奪い、原住民を奴隷として働かせ、巨万の富を築いてきた。だが近代になって戦争を否定し、人種差別を否定し多文化共生という綺麗事に酔いしれた欧米人が捻り出したのは、労働力として外国人を受け入れるという愚策だった。要は、外に奴隷を狩りに行くのではなく、おいでおいでと優しく言って招き入れ、働かせようと企んだだけの話だ」

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    2025年07月24日
  • フェイクフィクション

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    首なし死体が発見された。
    捜査が進むと弁護士と判明。
    新興宗教と対立していたことが分かり、一挙に宗教との対立に発展する。
    捜査陣の中に被害者と繋がっている刑事がいたり、教団内部と繋がっている警官がいたり、ヤクザが登場したり殺人鬼が登場したり、逃げ出した元信者がいたりと複雑だか、ストーリーは明確で面白い。

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    2025年07月20日
  • ソウルケイジ

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    ネタバレ

    序盤に出てきたホームレスらしき人物がまさかまさかのってラストは驚きましたし、バラバラの死体は落ちこぼれヤクザと思ってたのでこれまたやられました。

    さすが面白いですね!姫川と菊田、日下のキャラも立っていて凄く良かったですね。

    インビジブルレインも楽しみだ!

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    2025年07月17日
  • もう、聞こえない

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    とても不思議なファンタジーホラーでした。
    ホラーだけど全く怖くないし読後感も最高に気持ちいい!
    すごく良い話を読んだなぁと満足できる作品です。
    ミステリ好きにもお勧めです。
    登場人物たちそれぞれの物語が繋がった瞬間が気持ちよかったです。
    幽霊と現世の人間が心を通わせて真犯人を追い詰めるストーリーは、名作映画の「ゴースト」を彷彿とさせました。
    幽霊と親友になれるなんて素敵なことです。
    お互いがお互いを心配し合う姿は、とても尊かったです。
    もし続編があるならぜひ読みたいと思いました。
    幽霊と現世の人間がコンビを組んで事件を解決していく姿をもっと見たいです。

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    2025年07月16日
  • 妖の絆

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    誉田哲也『妖の絆』文春文庫。

    『妖シリーズ』第4作、エピソード・ゼロ。

    まるで夢枕獏か菊地秀行が描く、エロスとバイオレンスの歴史伝奇小説のようであった。誉田哲也と言えば、『姫川玲子シリーズ』に代表される警察小説や青春小説が有名であるが、このような歴史伝奇小説やホラー小説なども書ける作家なのだ。

    痛快無比にして凶暴な美貌のダークヒロイン、紅鈴のバイオレンス・アクションとエロスに最後まで飽きることはなかった。

    このエピソード・ゼロでは、紅鈴と欣治の秘密が描かれる。


    江戸時代。農家の倅の欣治と妹のたまは貧困に苦しみながら母親のおかつと3人で暮らしていたが、賭事で借金を作った父親が借金の形

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    2025年07月13日
  • 妖の絆

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    前2作を何度読み返したでしょうか?
    大好きな小説です。
    今作はハードカバーで読んだことがありましたが、文庫化で購入して、再読です。
    いいですね♪
    安定の面白さです。
    この後も現代までずっとシリーズ化していただきたいものですね。

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    2025年07月12日
  • 首木の民

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    大作。
    結末は若干チープだったが、国の構造と利権についてはよく実態が表現されているように感じる。国の舵取りを任せるのに構造を変えないと。

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    2025年07月10日
  • ルージュ~硝子の太陽~

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    久々の姫川玲子シリーズだったけど、今回はなかなか話が進まないまま、容疑者が見つかってからあっさり終わった感じがした。
    次回から日下が玲子の上司となるようでまた一悶着ありそうだ。

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    2025年07月07日
  • 背中の蜘蛛

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    アメリカが開発したサイバー環境下の情報収集システムを警視庁が非合法ながら秘密裏に技術提供を受けて犯罪捜査のために運用しているという舞台設定。映画や小説でたまに見かける設定であるものの、それらは魔法のような非現実性を感じることが多いのですが、本書はその能力のレベルや警察による運用実態にリアリティを感じさせるところが良い。ただ、警察関係のシーンと並行して語られる前原姉弟と田辺の交流の様子があまりに社会の底辺感が強すぎたので、こちらももっと普通のレベルにできなかったのかと思います。

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    2025年07月05日
  • ジウX

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    ジロウって、こんなに弱かったっけ!?他のメンバが敵と互角以上にやれてるのにバランス調整的な違和感あり。

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    2025年07月04日
  • フェイクフィクション

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    首なし遺体となにか隠していそうな刑事
    気のいい兄ちゃんと訳あり風の女の子
    謎の男と謎の女
    やくざとピントのずれた舎弟

    首なし遺体や悪徳宗教団体、
    敵は大きいし謎も深まるけれど
    誉田作品らしい愛嬌キャラがいて
    事態はかなり深刻だけど、ちょっと笑えたり
    だけどやっぱり誉田作品、悲しいが深い

    #誉田哲也
    #フェイクフィクション

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    2025年07月04日