誉田哲也のレビュー一覧
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オーディブルで聴きました。
先日、テレビで見た、女子高校生セメント詰め事件のその後の話を思い出した。準主犯格だった男は刑期を終えて、すぐに別の犯罪で刑務所に戻り、その後精神を病んで亡くなっていた。刑期を終えた8割くらいが、また刑務所に戻って来るとのこと。軽犯罪ならまだしも、事件を知っている人にしたら、刑期を全うしても、それで罪を無かったことにすることは、やはりできない気持ちは分かる。
だから犯罪を犯した人が、気持ちを入れ替えて頑張ろうとしても、前科者として一生偏見の目を向けられて生きることになる。いくら静かにしていても、SNSで簡単に身元がバレてしまうだろうし。
死刑にするなら両腕を…とか -
Posted by ブクログ
プラージュ
著者:誉田 哲也
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### **あらすじ**
あるシェアハウスに住む厄介者たちの物語。
悪と正義、法と社会、加害者と被害者……。読む者の常識や既成概念を揺るがす、新たなエンターテイメント小説。
たった一度の過ちで仕事も住む場所も失ったサラリーマンの貴生。再起を誓い、見つけたシェアハウス「プラージュ」で、個性豊かな住人たちに驚かされる日々が始まる。一人の女性住人から耳打ちされた秘密、そして住人たちの過去が明らかになる中で、新たな事件が発生する……。
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### **感想**
誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」が大好きな私ですが、本作品も非常に楽し -
Posted by ブクログ
首なし死体がすべての始まりだった。
警察組織vs.悪魔と呼ばれる男vs.カルト教団vs.元キックボクサー。
囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。
疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな長編小説。
東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関 -
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ネタバレ最初は学園ものかよって思っていたけど、誉田さんの書く小説は相変わらずセリフとセリフの間に入る頭の中の声がキレッキレ過ぎてすぐに没頭モードになる。当然、きれいな学園ものになるわけではなくドロドロ夥しい嫌悪感極まりない展開になってくるけど、ここは我慢。誉田作品は前半でこれでもかーってくらいに超絶胸糞悪い事を重ねていくので心臓の弱い人はこれに耐え切れずリタイヤがちだが、一山超えると必ず光の戦士が現れる笑。闇が深いほど光がなんとやら、だ。読んでいて気持ちのいい話は、誉田さんの作品にはあまりない。ただし、結末が人の性を考えさせられるきれいな終わり方をするものも多く、(決してこの作品がきれいな終わり方とは