あらすじ
東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。警察組織vs悪魔と呼ばれる男vsカルト教団vs元キックボクサー。囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇。疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな最新長編。
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匿名
心優しい男が好きになった女の子がサラダという名の宗教施設に住んでいた。そこから事件に巻き込まれてゆく。かなりドロドロな話しでしたが、純平の優しさで心は救われました。
Posted by ブクログ
とても良い!あっという間に読んだ
鵜飼さんと、サダナのつながり。
身の回りのお世話と称してのセックス
そこに、参事官も絡んでた。
キックボクサーの潤平、ブサイクとの描写だが、優しくて心の強い人だった。
誉田哲也さんの次の新作が楽しみだ
Posted by ブクログ
主役のキックボクサーの潤平がいい奴で良かった。新興宗教ものは興味のあるジャンルなのは自分もすがりたくなる潜在意識があるからなのだろうか?物語は展開もスピード感があって刑事物の要素もあり盛りだくさん。伏線もたくさん散りばめられていてとても好みの小説だった。
Posted by ブクログ
登場人物多いし、場面もコロコロ変わるので、序盤は読むのに苦戦するかと思いきや、中盤から一気に読んでしまった。
宗教絡みのストーリーは好きだ。触れてはいけない組織……、消される、、といったハラハラするようなストーリーが面白い。
純平が思ったよりあっさり殺害されてしまったのは残念だった。生き残って欲しかった。。
Posted by ブクログ
初めは登場人物も覚えれんし、難しいかなと思ったけど、途中からスルスル読めた。
宗教の裏にある残酷さや、残された遺族や関係者の憤り、無念が書かれたいた。
ここまで残酷な内容のものが今も尚あるのかは分からないけど…のめり込む人が多くいるのは事実。
人の心や生活を奪うことはダメだね。
鵜飼も潤平も、どこか頼りなく感じたけど、かっこよかった。
五郎ちゃん…
世津子、美折含めて幸せになってー!
Posted by ブクログ
亡くなる方(良い人も悪人も含め)が多い
被害に遭った人も多い
辛い部分もたくさんだがラストは
明るい未来に繋がる終わり方
私は無宗教だから…理解しがたいことも
たくさん、たくさん
Posted by ブクログ
初っ端から衝撃的な事件
こんな始まり方が好き
ダラダラと事件まで引っ張るのはじれったい
宗教絡みのお話とちょっと心配だったけど
誉田さんの手にかかると
苦手なジャンルも問題なくガンガン読める
血みどろの中で芽生えた恋の行方も
見逃せない
読み終わるのが勿体無くて
でも先も知りたい
面白かった
Posted by ブクログ
ノワールかと思いきや、最後はほっこり。殺人鬼にすら感情移入してしまう人物造形、教団の悪事はもっと突っ込んでほしいところ。後半に乗り込む潤平、成子らの行動、鵜飼の最期の活躍が貴子のまで繋がり、大団円。と言いたいが、首無し死体が多すぎる。初読ですが、楽しめました。
フェイクフィクションの意味も、大きな物語でもあり、小さいな話でもあって、思いを巡らす読後感でした。
ひとりで生きてきた人が、つながりを求めた物語なのかも。天英も小牧も唐津も、みんなみんな。
Posted by ブクログ
首なし死体が発見された。
捜査が進むと弁護士と判明。
新興宗教と対立していたことが分かり、一挙に宗教との対立に発展する。
捜査陣の中に被害者と繋がっている刑事がいたり、教団内部と繋がっている警官がいたり、ヤクザが登場したり殺人鬼が登場したり、逃げ出した元信者がいたりと複雑だか、ストーリーは明確で面白い。
Posted by ブクログ
首なし遺体となにか隠していそうな刑事
気のいい兄ちゃんと訳あり風の女の子
謎の男と謎の女
やくざとピントのずれた舎弟
首なし遺体や悪徳宗教団体、
敵は大きいし謎も深まるけれど
誉田作品らしい愛嬌キャラがいて
事態はかなり深刻だけど、ちょっと笑えたり
だけどやっぱり誉田作品、悲しいが深い
#誉田哲也
#フェイクフィクション
Posted by ブクログ
とある新興宗教の問題を追いかけていた弁護士が殺されるところから物語が始まる。
教団に関わるヤクザと、教団に対する復讐を誓う男の対立の構図が見えたかと思えば、展開とともに、登場人物の立ち位置が少しずつ変わり、予想外の結末を迎える。
グロテスクな描写と、登場人物のキャラクターの魅力と、展開のスピードの早さは、流石誉田作品だと感じた。
フェイクフィクションって面白いタイトルだなと思ったけど、そもそもフィクションはフェイク(非事実)なんだよね。嘘を嘘で上塗りするってことかな。
Posted by ブクログ
カルト組織、暴力団。警察と元キックボクサー、
誉田さんお得意のパラレルストーリーがだんだん収斂していくあたりの面白さは相変わらずでしたが、
なんでこういうタイトルがついたのか、いまだ良くわからない。
Posted by ブクログ
なかなか読みやすかった。
カルト宗教のお話。
時系列が一緒で、刑事、ヤクザ、じゅんぺいの視点で物語が進む。
最近、平日も寝る前はスマホをやめて本を読むようにしてるから、読むペースが早くて良いね
Posted by ブクログ
おもしろかった。フィクションとは思えない感じ。
純粋さゆえに引っ張られたりするんだろうな
フェイクフィクションっていうタイトルはどんな意味がこめられてるのか
いまの時点ではわかんないけど
Posted by ブクログ
首なし死体がすべての始まりだった。
警察組織vs.悪魔と呼ばれる男vs.カルト教団vs.元キックボクサー。
囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。
疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな長編小説。
東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。
Posted by ブクログ
3.9
信仰宗教の怖さ、悪徳感の書き方が惹きつけられた。
話の展開も良くてどんどん読み進むが、何故か途中から深みが足りない気がしてしまった。
一つ前にテスカトリポカを読んでしまったからかも
Posted by ブクログ
登場人物の描写がしっかりとしていて動いてくれるので、
のめり込んで読めました。
参考文献がなかなか恐ろしい…
カルトはフィクションではないのだと気付かされますね。
それまで不穏すぎるストーリーだったのに最後は納まったな、と思ってしまった。
これで良かったんですけどね。
Posted by ブクログ
誉田さんの描く緊迫感を久々に堪能しました。いきなり首から上がスッパリとない遺棄の仕方は猟奇の域の幕開けでした。凶悪な人達なのに何故か正義感を感じる雰囲気も著者の特徴でしょうか。
常軌とはかけ離れた教団は、弁護士を襲ったり、薬を使って××したり、色々で癒着をしたり。狂気の沙汰のオンパレードだった。信じる者がすくわれるとは、金銭や頭脳や平穏な生活を根こそぎ失うことだ。一握りの幹部の私利私欲のために洗脳された信者は悪行を善と誤解し多くの命を犠牲にする。
格闘の場面はつい顔を逸らしてしまう程の残虐さがあった。弱くても強かな女子は勇敢な戦士として大活躍。大陸の戦地ではそんな状況が増えていると聞く。短絡的な悪人を手懐けて最後に勝つのは弱き勇者なのは読後感が良い。
Posted by ブクログ
本書は、カルト宗教による異様で凶暴な事件を、警察、一般人、信者(宗教二世含む)、元信者などの視点を切り替えながら、真相、救出、復讐に軸を置き描くミステリーです。
かつての「オウム真理教」や「統一教会」を想起させる狂った教義と信仰、そして洗脳と呪縛は恐ろしい限りですが、著者の誉田さんは物語の中に、救いと癒しをしっかり残してくれます。
『フェイクフィクション』というタイトル、ちょっとわかりにくい‥? 最近は「フェイク」なる言葉が蔓延し、「嘘」が溢れる時代になってしまいましたが、「フィクション=虚構」が単なる「嘘」にすぎない、というわけではないでしょう。
物語は「虚構」でも、その中にはたくさんの美しいものや醜いものの「本当」が埋もれています。この「本当」の部分が人に刺さり、人の心を動かすんですよね‥。そう思います。
作中にある通り、悩む人を救うのが宗教のあるべき姿のはずなのに、教義を勝手に作り変えるのは言語道断ですね。誉田さんは、神を説く人の「本当」と「嘘」を追及したのでしょうね。
世の中の「嘘」を見抜き、安易に流されず、「本当」を見極める観察力・思考力・判断力をもちたいものです。
Posted by ブクログ
面白かったです!
テンポが良くてするする読めました。
グロいシーンも多く、読むのがきつかったので予想が出来る範囲で飛ばしました。それでも先が気になる内容でした。
誉田さんの作品は読みやすくて好きです。
Posted by ブクログ
描写や言葉がキツくて少々読み飛ばす箇所もあった。
「薄っぺらな信者体質の人間」
この似非宗教の信者に対する容赦ない指摘は、今まで皆口を閉ざしてきたことなので、ある意味そうだよなと思った。
潤平があまりにもいい人で、ほっとする反面、ちょっとリアリティがとも感じたけど、唐津の人間性と同様この怖い物語のそれが救いなのかも
Posted by ブクログ
首無し死体が発見され現場所轄刑事の鵜飼が現場へ向かう。捜査本部が立ち上がり昔一緒に働いていた同僚とペアになるが、昔とどこか違う鵜飼に同僚は違和感をもち…
一方で新興宗教に絡んだ案件に巻き込まれていく元キックボクサーの河野は、信仰宗教の抱える裏を知り驚愕する。
これらが徐々に交わっていく。残酷な描写もあるが誉田哲也らしい作品でワクワクが止まらず一気読みした。3.8
Posted by ブクログ
カルト集団の実態てこんなものなのだろう。結局は私利私欲の塊。そこにはまってしまう人々。それに振り回される周りの人たち。この本ではそんな集団に囲われてしまった者を体を張って救う話。誉田先生らしいタッチで痛快に物語が進みます。
Posted by ブクログ
表紙買い。駆け抜けた〜〜〜。
読み始めとクライマックスの美祈ちゃんの変わりようにジーンと来てしまった。
礼拝堂からの話がハイスピードで駆け抜けて、たくさんの人が命を落とす重い話だったけど、最後まで読み切ることができて良かった。
Posted by ブクログ
疾走感ある作品で結構一気読みしてしまいました。
ただやはり誉田さん。グロい描写は相変わらず…。
ストーリー的には結構ハラハラ感もあり楽しませてもらいましたが結末はどうなんだろう…。幸せになる人、死んだ人…そりゃフィクションですから色々なストーリーはあるだろうけど、終盤までの「どうなっていくんだ?」的な高揚感が尻すぼみになっていったような。
終盤近くまでは☆5でしたけどトータルだとこんな感じ(どの目線?)