高橋源一郎のレビュー一覧
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日本文学を巡る破天荒な長篇小説として話題を集め、伊藤整文学賞を受賞した「日本文学盛衰史」の続篇。
前作で度肝を抜かれ(こんなのアリ? という意味で)、本作も面白く読みました。
内田裕也が登場するわ、ラップやパンクが出て来るわ、ツイッターで小林秀雄や大岡昇平、石川啄木、中原中也が出てきてつぶやき出すわ、終盤は東日本大震災についての論考、さらに震災と原発事故に材を取った短編と、相変わらず自由奔放。
次は何が飛び出すかのかとワクワクしながら読みました。
ところで、ぼくは著者の文学観が好きです。
本作には、こんな記述があります。
□□□
なになに?
文学者はそんなつまらないことはしないって?
その代 -
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高橋源一郎さんの小説。相変わらず不思議な小説。こどもたちが主人公で、ある学校にいる生徒たちが、不思議な先生たちとインタラクションをして夏休みの宿題で『くに』を作っていくお話。『くに』だって作ることができるのだと。小説によって、『くに』というものの形をゆるめて、そして、たぶん民主主義というものについて、なにかを湧き出させようとしている。『くに』については明白に意識的だけれども、ひらがなが多いのもあきらかに意識的で、それはこの小説のもつ特性のひとつになっている。本がすきなにんげんは、もっている本をぜんぶ読むようなことはしない、というおとうさんは、自分が書いている小説を『くに』だ、という。『くに』も
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古典の代表的な作品の3作品。
これをこのようにならべてみると、日本の古典で
誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
知っているけれど、内容として全部読んだのは
あまりいないのではないかと思われる随筆。
清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
行っているという非常にわくわくするような内容です。
読みましたが。
枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
くすっと笑えないというか感情 -
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柴田元幸と高橋源一郎が小説について対談している一冊。
柴田元幸の名に惹かれてこの本を買ったワタシのような人間からすると、喋りたくて仕方がない高橋が柴田という最高の聞き手を迎えて思う存分喋っているという印象。もう少し柴田に語らせて欲しいところだ。翻訳という行為を視覚化すると「ここに壁があってそこに一人しか乗れない踏み台がある。壁の向こうの庭で何か面白いことが起きていて、一人が登って下の子どもたちに向かって壁の向こうで何が起きているかを報告する」というイメージだ、という柴田の名言も飛び出しているのだから、もっと引き出してくれたらさらに面白い対談になったと思う。とは言え、対談の中身はなかなか濃い。日 -
- カート
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試し読み
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・覆る新書の概念
「新書って固くて難しくて眠いもの」と思いつつも、ふらりと立ち寄った新書棚。たまたま見つけて読んでみたら……なんと面白いこと!!新書が一気に好きになった。
・どんな分野もわかりやすい
登場する先生は 哲学・憲法・文学(詩歌)と、異なる分野かつ取っつきにくい(と思われる)分野。だがこねくり回された完璧な言葉ではなく、先生の生の言葉が綴られているこの本は、そんな取っつきにくさが解消され、楽にそれぞれの世界に没入できる。
・知りたいこと の幅が広がる
高橋ゼミの学生が書いた新書の紹介文が載っていることも、本書の大きな特徴の一つ。ここでも色々な新書に出会うことができる。いくつか読ん -
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「性の深淵について君と語り合いたいのだが」
「ええ。七十分で二万円頂くことになっているわ」
「もちろん、語り合うだけではすまないかも知れない。それが深淵の深淵たるゆえんなのだが」
「その場合には三万円頂きます」
『「ねえ、ヘンゼル」
グレーテルはお兄ちゃんのベンゼンの躰の上に乗っかって、フェラチオをしながら言いました。』
『わたしのママは日本で一番古い私立女子校フェリス女学院を戦争中に卒業し、現在は「エホバの証人」のパンフレット販売人、つまり、例の「魂のヤクルトおばさん」なのだ。』
『わたしたちの手の中で勃起した陰茎は、志村けんがずっこけ、わたしたちが吹きだす度にしぼんでしまうのだ。おそ -
- カート
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試し読み
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高橋源一郎が、「岩波新書に関する岩波新書を作る」というテーマで岩波新書に持ち込んだ企画本。
実際には、明示大学院大学の高橋ゼミで企画を練った結果、一冊の本を読み込み、その著者を招いて白熱教室をやるというものになった。
その三冊は次の通り。
鷲田清一 哲学教室 『哲学の使い方』
長谷部恭男 憲法教室『憲法とは何か』
伊藤比呂美 人生相談教室 『女の一生』
鷲田さんは、哲学は全部わからないところがいいと。当人がわかってなくて、読者もわからない中で読者が先に気付くくらいがちょうどよいとまで。そして学ぶとは何かを失うことだと。村上春樹の小説や、最近はやりの千葉雅也の『勉強の哲学』を思い出す。
長 -
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主人公は、本を書く才能に苦悩するご本人?高橋源一郎。
彼が憧れる明治時代からタイムスリップしてきた夏目漱石や森鴎外との語りを通して、文学とはなんぞや、そしてタイトル通り文学史についても学べる。誰もが知っている明治時代の文壇のスキャンダルで本当のところが謎の樋口一葉とその師の半井桃水の不倫関係についても、パラレルワールドの様に話が展開する。
鴎外がとっても自由すぎて、髪を金髪にして、終いにはAV男優にもなってしまうというはっちゃけぶり。それでも、結局、鴎外は鴎外で現代に復活しても本業は作家だし、文学には真摯に向かっている。作品がどれほどの苦労でこの世に生み出されるのかということに、自然と思いを