高橋源一郎のレビュー一覧

  • 一億三千万人のための『論語』教室

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    ■ひとことで言うと?
    論語は「人」としての生きる道を指し示すコンパス

    ■キーポイント
    ・仁:私 < 公の精神
    - 「仁者」に至るのは困難だが、日々の生活で実践することはできる
    - 恭・寛・信・敏・恵の実践
    - 人を愛する
    ・礼:人間としての在り方
    - 社会を成立させる基盤(すべての基本)
    - 「己れに克ち、礼に復えるを仁と為す。」
    ・「剛毅木訥なるは仁に近し」
    - 強い意志があり かつ 素朴であること
    - 反対「巧言令色には、鮮いかな仁」
    ・「子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ

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    2022年10月25日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    【感想】
    非常に示唆に富む本だったと思う。本としては厚いが、文章が読みやすいため、すらすらと読める。様々な本や詩集等から引用がなされ、戦争というものを多角的な視点から見ることができる。戦争とは、こういうものだと広く一般化されている見方だけではなく、他国からの視点、教科書、詩集、大きな言葉ではなく、ぼくらの世界の中の小さな言葉で語られた戦争等多くの立場からの戦争の語られ方があった。
    この本で筆者は、こうこう語られてるけど、これはこういう立場で語られていて、こっちはこういう立場で語られているからこっちが正しいと主張しきる訳ではなく、読者に考えさせる、もしくは著者も考えている道中であり、経過なの

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    2022年10月18日
  • 失われたTOKIOを求めて(インターナショナル新書)

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    自分も行きたくなった。
    いつでも行けると思っていたら、突然行けなくなる(行きにくくなる)のだから、行ける時に行っておかなければ。

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    2022年10月03日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

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    中村文則さんのエッセイを最近読んだので、その繋がりで読みました。

    太宰治の人となりについてはほとんど何も知らないので、読む前の勝手なイメージでは「気難しく人嫌い」な人かと思っていましたが、作品を読むと「ユーモアの感覚もあって、実際に話せばあんがい話好きな人だったんじゃないか」という印象を受けました。

    個人的に良かったのは富嶽百景の一場面で、天下茶屋の2階に寄宿している主人公が店の人間とも親しくなってきた頃、店の若い女性店員が1人で客の相手をしている時に、わざわざ1階に降りて隅でお茶を飲みながら遠巻きに見守ってあげているところです。

    そんなにあからさまな優しさを出す感じの主人公じゃないんで

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    2022年10月02日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    銀河鉄道の夜の冒頭部分が引用されていた箇所がよかった。
    ジョバンニのように、他の人達と同じように世界を見ることができない「バカ」こそ、小説を書く資格を持っている。

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    2022年09月20日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    不安定な世相にこそ、氏の言葉に耳を傾けたくなる。そして氏も、本書の中では戦争前後にものされた作品に耳を傾けているから、二重に耳が傾けられとる訳やね。それはさておき、大きい声ならば、特に耳を傾けなくても否が応でも聞こえてくる。でもそんなではなく、自分事として考えて、積極的に耳を澄ましてみないと、なかなか聞こえてこない声もある。そしてそういう声にこそ、本当に聞く価値のある言葉が込められている。こういった氏の論旨は、今回も当然、変わることはない。それを求め紐解き、読み終えて少し安心する。

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    2022年09月09日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    よく見る想像しやすく触れやすいのは1章まで。

    それ以降は、慎重に慎重に、小さな声から思考を深める。

    じっくり読むことが要求される書であった。

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    2022年09月05日
  • 失われたTOKIOを求めて(インターナショナル新書)

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    現在の東京とは別に人それぞれの東京の思い出がある。作家が回想する私的東京探訪記。

    御茶ノ水文化学院、国立競技場、東京都庁、上野動物園、明治神宮、トキワ荘、ジブリ美術館、渋谷、皇居。

    それぞれ単発のエッセイでありどこからでも楽しめる。

    文体としては関川夏央に似ているがもう少しあっさりした文体。

    サラッと書かれているが、筆者の夜逃げ、少年鑑別所経験などプロフィールで述べられていない詳細が気になる。

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    2022年09月03日
  • 居場所がないのがつらいです みんなのなやみ ぼくのこたえ

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    2022/08/28予約 11

    7ヶ月以上待って読む本。

    「両親はわたしを信じたのではありません。嘘であるとこも知っていました。けれども、彼らはわたしを追い込みませんでした。彼らは「信じるという決断」をしたのです。誰かを信じるのは、その人が信じられるからではありません。その人を信じたいから、あるいは、信じる決断をしたからだとわたしは思っています。そして、その決断が、いつかその人に通ずると信じたいからです。見返りがなくても、裏切られても。「信じる」ことは「愛する」ことと同じなんですよ」

    これを自分の子どもには心がけなければ。

    家族は一過性の集合体。
    子どもが巣立つときには執着しない。

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    2023年04月10日
  • 「ことば」に殺される前に

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    「限りなく、弱々しいかもしれないが、わたしは「自分の考え」で判断したかったのだ。仮に、その判断が間違っていたとしても。」
    「(批判は、愛の成就のような繊細さを持って、行うべし」

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    2022年08月24日
  • 居場所がないのがつらいです みんなのなやみ ぼくのこたえ

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    相談相手の年齢層は高め。人生は悩みに尽きないのだと、これからの人生にちょっとがっかりさせられる。笑
    悩みへの回答はとっぴなものもあるけど、筋が通っていて、おもしろい。

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    2022年08月19日
  • 5と3/4時間目の授業

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    きのくに国際高等専修学校で行われた二日間の特別授業。問いの答えに問いで返すことにより、思考が深掘りされる。高橋さんの授業スタイルは今でこそ興味深く思えるが、10代の自分なら苦手意識を持ったかもしれない。つい「わかりません」と答えてしまう気持ちが痛いほどわかる。それにしても、学生たちの書くセンスには目を瞠るものがあった。課題レポートというより短いテーマ小説のようで、その想像力が素晴らしかった。

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    2022年06月23日
  • 失われたTOKIOを求めて(インターナショナル新書)

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    コロナ禍に東京を巡り、時代を遡り考察する。

    コロナ禍の東京、ちょっと前に東京、昔の東京、TOKIO日本を知ることができる。

    著者の生い立ちをあらためて知ることにもなる。

    失われたもの、知っているものもあれば全く知らないものも。

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    2022年06月06日
  • 小説の読み方、書き方、訳し方

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    翻訳家・柴田元幸さんと作家・高橋源一郎さんの対談本です。

    柴田元幸さんの翻訳のお仕事に触れたのは、オースターのニューヨーク三部作とミルハウザーをひとつ、といったくらいです。印象としては、「透明な触媒」としての翻訳、です。翻訳者の癖というか、翻訳者自体の声や匂い色、もっというと人となりって、どうしても翻訳された作品からかすかにではあっても感じられがちだと僕は思っていて。それが柴田さんの翻訳だと、翻訳者は薄いフィルターとしてだけあって、外国人の作者のほうを大きく、そして近く感じるんです。翻訳者の存在が、無色無臭っぽい。

    柴田さんは翻訳を、原文が自分の中を通り抜けていく通過時間がゼロに近ければ近

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    2022年05月17日
  • 失われたTOKIOを求めて(インターナショナル新書)

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    筆者がTOKIOを歩くことで過去の郷愁を超えて現在のTOKIOを見つめる。著者独特の行間を味わえる文章。図らずもコロナ前からコロナ最中にかかり、お茶の水から始まり、新国立競技場、都知事選最中の都庁、上野動物園、はとバス、トキワ荘、ジブリ美術館、渋谷、さいごは皇居で終わる。郷愁がありながら改めて現在のことを考えさせられる都会の紀行文なのだろうか。

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    2022年05月13日
  • ジョン・レノン対火星人

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    ナンセンス小説と言えばいいのか。
    形容し難い。作者独自の文体と固有名詞の洪水に酔うしかない。
    これが、60年代なのか、60年代とは。30年代とは。90年代とは。終末思想。死体。
    30年代、60年代、90年大門の30年周期、と考えると、2020年代は終末思想が蔓延するかもしれない、とか思った。テスラ、Twitter、ロシア、温暖化、プラスチック。
    オチから逆算すると、なぜ我々は死体が見えないのか、という疑問に突き当たる。死体は本来そこら中に転がっているはずだ。ただ、それは見えないように巧妙に隠されている。もしくは、我々が見えないふりをしているだけだ。死体がなければこれだけの物質は生産されていない

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    2022年05月07日
  • これは、アレだな

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    世の中で起こっていること、話題の事件などについて、過去の書籍や名言などとの共通点を見出し、解釈するという新たな理解手法。「鬼滅の刃」は「ヘンゼルとグレーテル」、日本の作品で言うなら「安寿と厨子王」、「YOUは何しに日本へ」は、黒船的なことも、日本の良さも外国人からいろいろなことを学ぶという点で「明治のお雇い外国人」。滝沢カレンのネーミング、文章、発言のセンスは谷崎潤一郎によく似ている、などなど。とても面白い。こういう解釈をするためには過去の作品の本質的なことを理解していなければならず、ある種の教養がいる。また、中で紹介される過去の名著など、読んでみたいものがたくさんあって良かった。

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    2022年05月05日
  • 5と3/4時間目の授業

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    氏の文学評論は好きなんで、本書も期待通りの内容。といいながら、出される課題は大変だと思うし、軒並み順番に当てられるのも負荷が大きいし、学生時代だったら好きになれんかったかもしれん授業内容だけど、高みの見物には問題なし。それにしても、氏も自身の子供を通わせているというこの学校、なかなかに気になる存在ですね。

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    2022年04月21日
  • これは、アレだな

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    高橋さんご出演のNHKラジオ「飛ぶ教室」を聞いているので、そこで紹介されている本と割とかぶっていて良かった。耳で聞くのは聞き損ねたり、熟語(漢字)が浮かんでこず、意味が取れなかったりすることもある。本だとそれはないし、また2回同じようなことに触れてるので、ますます頭に残る。
    この本を読んで高橋さんが紹介されている本をずいぶん読んできたなとしみじみ感じたし、読みたい本リストの中にもたくさん残っている。なかなか追いつかない。

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    2022年04月17日
  • これは、アレだな

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    予備知識無く読み始める。大好きな書評集の類いのようだ。「これ」は「アレ」だな、と言葉を綴る。決して断じることはありませんが、時空を超えた繋がりに思える。

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    2022年04月17日