あらすじ
尽きることない悩みあれど、人生は続く——。
みんなの108の悩みに作家・タカハシさんが答える「毎日新聞」人生相談、書籍化第2弾!
続編を望む声に応えて「生きているのがむなしいです」「パパ活する女性が許せません」など、著者渾身の回答満載!!
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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Posted by ブクログ
高橋源一郎さんの人生相談回答本第ニ弾。
前作の「誰にも相談できません」よりも泣きました。
前書きでもう泣いた。
【また別のとき、誰かが泣きながらずっと話をしている。もう誰もとめることができない。ただわたしは話を聞くだけ。それでもいい。いや、それがいいのだ。やがて、時が過ぎ、その誰かは泣き止んで、わたしにこういう。
「話を聞いてくれてありがとう。もう、わたしは大丈夫」】
離婚4回、結婚5回、子供が5人、父親はギャンブル依存症で離婚家庭、本人も昔ギャンブル依存症だったことがあり現在も借金返済中。大学は中退しニート経験もあり。20代の頃は日雇い労働者。不眠不休での育児経験あり……筆者の経歴が濃過ぎます。
でもエリートコースを進んで挫折を知らない人じゃ心に響く回答なんて出来ませんよね。
相談を見ていると、相手の立場で考えられない人、自分の頭で考えられない人がすごくたくさんいて、それに苦しむ人が多いなと。
人との距離感って難しい。
……私も人生相談投稿しちゃおうかな。
Posted by ブクログ
SNSで流れてきた新聞掲載の人生相談の切り取り。きちんと読みたいと調べたらこの本が出てました。「生きるのが億劫です」という相談者に「残念ながら、この問題に解決策はありません。だってそれはあらゆる人間がかかる病なんですから」と。そして「ひとついいことを教えてさしあげます。人間がみんな突然かかるもうひとつの病があります。希望という病です…」 回答者の高橋氏は決して上からでもなく寄り添うわけでもなく誰も想像できない答えを提案してくれます。時にバッサリと切り捨てる時もありスカッとします。自分の悩みなんてたいしたことはないなと思える本です。
Posted by ブクログ
心に響く言葉がたくさんあります
ちょっとウルっとしてしまったり、ニヤリと笑ったり、目から鱗状態になったり
ページをめくるとよく知っているけど気づいていない現実に出会う
Posted by ブクログ
読売新聞の人生相談のコーナーが好きでしたが、毎日新聞のこちらのほうが、はるかに的を射た回答だと思いました。
家族の自殺に傷ついていたり、高齢ゆえの悩みがある人や、家族との関係に悩む人に、ありきたりではないアドバイスが出来るのは高橋源一郎氏だからなのだろうと感じさせる一冊です。
Posted by ブクログ
夫婦や家族関係の悩み、恋愛に関する相談を中心に、高橋さんが様々な形でアドバイスやヒントを示した「人生相談」の本。毎日新聞に今も連載されています。
人生相談って、相談者が満足したり、励ましたりする回答ばかりというイメージでした。しかし、高橋さんの回答は、時には相談者の非を指摘したり、相談者に怒ったりしていて、信頼を持てる回答者だと思いました。
自分にはそんな悩みはなくても、高橋さんの回答を読むのはとても楽しいです。
大人も子供も、皆様々な悩みを抱えているんだなと、気づける本でした。
Posted by ブクログ
高橋源一郎さんの文章を初めて読んだ。
へええ、こういう方なのか。
なんと面白いこと!見ず知らずの人の悩みも、回答も。
思わず吹き出してしまう回答あり、人生経験豊富なんだなあと思わせる回答あり、自分の人生を自分のために生きるぞ!自分を取り戻せ!と悩みと無関係の私が応援されている気になる回答あり。
小中学生のとき、読売新聞の人生相談のコーナーが好きで毎日読んでいたことを思い出した。
Posted by ブクログ
小説家高橋源一郎さんが、朝日新聞読者から寄せられた悩みに答える。
酸いも甘いも(噛み分けた、じゃなくて)噛みつづけている高橋さんだからこそできうる回答だと思う。
ときに厳しい回答もある、というか多い。
ライオンが我が子を崖から落とす的な感じがある。
相談者が気づいてない、相談者自身の傲慢さを、あえてはっきり指摘することで、気付かせる優しさ。
こういう厳しい優しさって地獄を見てはい上がってきた人でないと示せない気がする。
常に虐げられた立場の方を慮る姿勢に感銘を受けた。
Posted by ブクログ
毎週毎日新聞で楽しく読んでいます。
人様の「悩み」を楽しむのも悪趣味ですが……
著者の回答が絶妙で、ただ同情したりせず、きっぱりと非は非と怒っているところが好きです。
それにしてもたくさんの相談者さん!
「悩み」のなんと多いこと、
そして、高齢の方が多いのに驚きです。
≪家族なんてちょっと一緒の船に乗り合わせただけ
いつかは下船しなければならない≫
≪この世で一番残酷なことは忘れ去られること≫
ふむふむ
≪ 生きていく 悩みの中から ほの灯り ≫
Posted by ブクログ
2022/08/28予約 11
7ヶ月以上待って読む本。
「両親はわたしを信じたのではありません。嘘であるとこも知っていました。けれども、彼らはわたしを追い込みませんでした。彼らは「信じるという決断」をしたのです。誰かを信じるのは、その人が信じられるからではありません。その人を信じたいから、あるいは、信じる決断をしたからだとわたしは思っています。そして、その決断が、いつかその人に通ずると信じたいからです。見返りがなくても、裏切られても。「信じる」ことは「愛する」ことと同じなんですよ」
これを自分の子どもには心がけなければ。
家族は一過性の集合体。
子どもが巣立つときには執着しない。
嫁にいった娘を、いつまでも自分の家族だと思わないこと。
息子が自死した母親に「彼を二度死なせてはならない。あなたの記憶の光の中で、生き続けさせてください。そしてあなた自身もまた、光の中で生きてくださるように」
逆説的な
あなたがその人のことを忘れない限り、その人は記憶の中で生き続けることができる
と同じだが、とても大切なこと。
身近な人が亡くなると、元気だして、時間が解決してくれるよ、などと言われるが、忘れなくていい、あなたの記憶の中で生き続けてるから、と言われる方が嬉しい。
著者の一貫した意見が伝わる本。
Posted by ブクログ
相談相手の年齢層は高め。人生は悩みに尽きないのだと、これからの人生にちょっとがっかりさせられる。笑
悩みへの回答はとっぴなものもあるけど、筋が通っていて、おもしろい。
Posted by ブクログ
100以上のお悩みとそれに対する回答が記されています。
「え?こんなことある!?」とびっくりするような内容だったり、「うちと一緒だ…」と共感できるような内容まで様々で、読んでいて興味深いです。
高橋さんの回答は基本的に優しさを帯びているけれど、時々スパッと鋭く相談者を斬る回答をすることもあり、秀逸で、その潔さは気持ちよく思えることがあります。
Posted by ブクログ
・自分は人生相談物が結構好きで良く読んでいる。(最高の人生相談物は橋本治の一連の奴だと思っている)自分が今迄読んだ相談物の中からの印象でこの本を語ると、極めて真っ当、という感じだった。
・真っ当過ぎて、全然関係ない他人である読者の自分にとってはあまり面白味にかける…と思ってしまった。今の自分には新しい発見がなかったかな、と思った。
・でもまた次に面白そうな人が人生相談本出したら、手を伸ばすだろう。
・しかし、何故こんなに自分は人生相談に興味があるんだろう。他人の人生への野次馬根性?否定できない。自分の人生も惑いまくっているから、それもあるだろうな。アドバイス欲しいと思っている。