ぼくらの戦争なんだぜ

ぼくらの戦争なんだぜ

1,300円 (税込)

6pt

教科書の戦争記述に国家の「声」を聞き、戦時下の太宰治が作品に込めた秘密のサインを読み解く。ぼくたちが仮に「戦場」に行ったとして、正気にとどまるには。「ぼくらの戦争」とは、どういうことか。膨大な小説や詩などの深い読みを通して、当事者としての戦争体験に限りなく近づく。著者の最良の1作。

...続きを読む

ぼくらの戦争なんだぜ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月02日

    分かりやすい文体で読み手に問いかける。戦争は、穏やかな顔をしてやってくる。気がつかねばならない。大きい言葉、大きい声に、と。印象的だったのは太宰治の作品に隠された反戦の文意。恥ずかしながら知識不足で今回初めて知ったのが詩集「大東亜」。高村光太郎や室生犀星などが詠んだ国策の詩。「正しさ」に向かって人々...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月01日

    「誰も戦争を教えられない」
    は?何言ってるの「ぼくらの戦争なんだぜ」。

    先の言葉は古市憲寿氏による著者のタイトルだ。まるでヒップホップのディスやビーフの応酬だが、高橋源一郎氏は、この古市氏の本を授業に用い絶賛したのだという。しかし、心中は、軽蔑している。戦争を自分ごととして捉えられず、戦争なんて知...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月17日

    海上自衛隊の訪問をきっかけに、積読を解消。高橋源一郎さんが「戦争を語ること」について感じている違和感や勘違い、思い直しを記述したもの。戦争は悪いこととは分かっているが、それとどう向き合うかについては実は全く分かっていない。もちろん、戦争に関する本はたくさん読んだし、8月になればTVなどでみることもあ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月16日

    著者の言葉の扱いは巧みである、題名からして、そうである。読みながら、お前はどう考えるかを迫ってくる。戦時が聞こえてくる中、様々な文章から戦争の本質に迫ろうとする。最終章の太宰治の小説についての論考は目が覚まされた。著者の言葉と太宰の言葉か、重なり合って響いてくる。戦時を語らず、戦争の本質を語る。著者...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月08日

    厚めの本だったが、読み始めると興味深い内容だったので、どんどん読み進めることができた。
    文学者と彼らが紡ぎ出す文学が、戦争という背景の中でどう順応し、あるいはどう抵抗したのか、その足跡が丁寧に考察されていた。
    しかし、これは戦争の時代だけの問題ではない。文学はいつの時代でもその時代に順応したり、抗っ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月13日

    スポーツうるぐすで,初めて知った高橋源一郎さんは,飄々としてて,誰の悪口も言わない,でもすごく鋭い人,という風に僕には映っていた.それから時々新聞や雑誌のコラムなんかで文章を読む機会があったり,試験問題で出逢ったり,その度ごとに「気になる」存在でありながら,きちんと本を読んだことがなかった.
    その気...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月13日

    強く強く心を揺さぶるものがありました。
    それは必ずしも本書で語られた内容によるものではなく(だってたぶん僕はこの本で語られたことの1/3も分かっていないと思いますから)、高橋源一郎という人が、背伸びをせずに、かといって自身を矮小化することもないまま、できるだけ等身大で、それはつまり戦争体験者でもなく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    鶴見俊輔、いろんな国の教科書、「この世界の片隅に」「野戦詩集」、「野火」、「うわさのベーコン」、後藤明生、向田邦子、太宰治などを俎上に載せて戦争にアプローチする。古市某のことは忘れよう

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月29日

    単なる戦争批判の本では無い。詩、小説、文学、ことばに関する作家の深い深い考察だ。そして、ふだん、世の中の大きな声に流されて、考えていない、感じていない私たちへの警鐘に思う。帯に書いてある通り「こわい本」だし、丁寧で優しく書いてあるが「渾身のことば」だ。この本で、太宰治に対する見方が180度変わってし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月25日

    好きな作家の高橋源一郎が書いた本ということで読んでみた。平和を世界中の人々が望んでいるのに、何故愚かな戦争へと突き進むのか?
    ヒントを作家としての目線で書き綴ってくれている。
    平易な言葉で書いてあり、若い人に是非読んで欲しい作品だと感じた。

    0

ぼくらの戦争なんだぜ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日新書 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

高橋源一郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す