高橋源一郎のレビュー一覧
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なんと言っても本書は、小説が書きたくなる本。
小説を書くためのネタ探しの方法とか、文章の書き方とかいう技術論には触れずに、小説をはじめるまえにすることは何か、小説を「つかまえる」ために何をするのかにページを割いています。
著者は作家の高橋源一郎さん。本書は小学生に小説を書かせるシーンで始まりますが、つかみが良く、ほぼ一気に読めました。
基礎篇・実践篇と段階を踏んでいく本書では、20個の「鍵」が示されます。
例えば「何にもはじまっていないこと、小説がまだ書かれていないことをじっくり楽しもう」という鍵。
そして、著者は『エミールと探偵たち』(ケストナー)の「話はまだぜんぜんはじまらない」という -
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試し読み
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本を永く読んでいると
「ああ、この本の感覚は、あの本を思い出す」
ということになります。
このエッセイはそんな感覚を本だけに限らず、マンガ、映画、ドラマなどのジャンルに踏み込んでいて、なかなかにユーモアセンスのよろしく、よみごたえありました。
というか私がマンガ、映画、ドラマをまり観ていないなあ、と気づかされ今年はそれもやってみようと。
私が読んだ本もあるし「そうそう、それだ!」と、読みたい本も見つかりました。
最後のChatGTPの章はちょっと泣けましたね、こういう感想やブログを頑張らないと、わたしが私であることを忘れそう~と。間違っても「代わりに書いて」とは言いたくありませんよ。 -
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親鸞が現代にいたらこう話すのだろうと思うくらいわかりやすく書かれている。
ただ平易な言葉だからこそやっぱり解釈が人によって変わってしまうのは当時も今も同じかと思う。
作者があとがきで解説したくなってしまう気持ちがすごく理解できる。
悪人正機の私の理解。
世の中には良いことを言う人、良いことをする人がいてみんなから尊敬されている。
そして多くの人がそうなりたいと願い、そうしようと努力する。
それではダメだ、むしろ害になると喝破したのが親鸞。
良い事悪いことなんて人間にわかるわけがないし、仮にわかったとしてもみんなに対して良いことなんてできるはずがない。人間なんて弱い存在=悪人だと認める事こそ -
- カート
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試し読み
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岩波新書はとても難しいイメージで手にする機会がなかった。とても軽いお誘いを受けるかのような題名だったので、読んでみようと思いレジに向かったのがこの本との巡り合いだ。
感想としては、岩波新書の本で自分が興味ある分野の本をもっと読んでみたいなという気にさせてくれる本だった。
この本は大学の講義の一貫として3人の著者を招いて哲学、憲法、人生相談について明治学院大学の学生さんが、それぞの著者の作品を読んで自分たちが感じた事を赤裸々に話し合う場を記録に収めたものであった。また、各学生さんが他の岩波新書の本を読んでの感想が掲載されていた。堅苦しくなくざっくばらんな感想なので、岩波新書のな堅苦しさを崩してく -
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ロッキング・オン社長、渋谷陽一責任編集の雑誌『SIGHT』(1991年〜2014年)の年末恒例特集として組まれていた高橋源一郎・斎藤美奈子対談の再録(2011年〜14年)、19年の『すばる』誌での対談、21年の語り下ろしを収録。
『サイト』誌上の書評対談といえば大森望と北上二郎の「読むのが怖い!」が名物企画であったが、当時の編集者曰く「取り上げられている本を一切読まなくてもおもしろい」つまり、「読み物を論評する」を超えて、「これ自体がおもしろい読み物である」というわけだが、この本にも十分当てはまる。副題にある「読んでしゃべって社会が見えた」気分にさせてくれる。
【蛇足】高橋「2009年に民 -
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戦争について考えさせる。
母親が満州からの引き揚げ者だったこと、大阪で祖母が父を連れて飛行機からの射撃の玉から命がらがら逃れたこと、広島原爆当時福山にいて被害者を見ていること。
断片的にしか聞いていなかったが、今は聞くことが出来ない。
人間の長い歴史にすれば、ほんの少し前のことだ。
そして残念ながら、歴史は繰り返されるものだ。
教訓を得る、学習する。
賢いホモサピエンスの頭脳であれば、容易いことのはずなのに。
本書では、戦時中の作家の活動も伺えるが、基本は大きな流れに抗う人は少なかったようだ。
そして現在。教科書の近現代の歴史の記述だが、日本と中国や韓国との内容対比が、心をざわつかせる。 -
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「ことば」の持つ大きな力。
強い、人を支配する、人々を大きな目標に駆り立てるために使われる「ことば」。個人的な経験や記憶から導き出された「ことば」。「ことば」は人の心や体を動かしていく。
ニッポンの人たちは、どんなふうに「ことば」を使ったのだろう、とりわけ、「戦争」というような特別の期間には。
そのことがわかれば、ぼくたちは、いま自分がどんな「ことば」を使っているのか、あるいは、使うべきなのか、あるいは、使わされているのかを知ることができる。
髙橋さんはまず、たくさんの教科書を読む。戦時下の日本の教科書では、かたき討ちの話や良い日本人の定義や、国民としての覚悟など、どの教科書も、戦争に -
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ネタバレ雑多な本。
問いかけと投げ出しと思索の途中段階とが乱れている。
だが、考えようとするとごたまぜにならざるを得ない事柄があるので、むしろ誠実な作りだと感じた。
@ 以下コピペだが、【 】はメモを挿入。
◯戦場なんか知らなくても、ぼくたちはほんとうの「戦争」にふれられる。そう思って、この本を書いた。
◯教科書を読む。「戦争小説」を読む。戦争詩を読む。すると、考えたこともなかった景色が見えてくる。人びとを戦争に駆り立てることばの正体が見えてくる。
◯古いニッポンの教科書、世界の教科書を読み、戦争文学の極北『野火』、林芙美子の従軍記を読む。 太宰治が作品に埋めこんだ、秘密のサインを読む。戦意高揚の -
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これから小説を書こうとする人に向けた指南書。ただ、「書き方」を教えるというよりも、一小説の書き手として、小説を書くとはどういうことかを伝えようとした本、という印象で、とても好きな本だった。
著者は、「私の知っている限り、『小説教室』や『小説の書き方』を読んで小説家になった人はひとりもいません」と言い切った上で、その理由を、「小説家は、小説の書き方を、ひとりで見つけるしかないから」だとする。それぞれの章では、自分の小説の書き方を見つけるコツとなる習慣や考え方を説明していく。
「小説に書けるのは、ほんとうに知っていること、だけ」「自分について書きなさい、ただし、ほんの少しだけ、楽しいウソをついて