高橋源一郎のレビュー一覧

  • 読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ

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    岩波新書はとても難しいイメージで手にする機会がなかった。とても軽いお誘いを受けるかのような題名だったので、読んでみようと思いレジに向かったのがこの本との巡り合いだ。
    感想としては、岩波新書の本で自分が興味ある分野の本をもっと読んでみたいなという気にさせてくれる本だった。
    この本は大学の講義の一貫として3人の著者を招いて哲学、憲法、人生相談について明治学院大学の学生さんが、それぞの著者の作品を読んで自分たちが感じた事を赤裸々に話し合う場を記録に収めたものであった。また、各学生さんが他の岩波新書の本を読んでの感想が掲載されていた。堅苦しくなくざっくばらんな感想なので、岩波新書のな堅苦しさを崩してく

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    2023年09月05日
  • この30年の小説、ぜんぶ 読んでしゃべって社会が見えた

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    ロッキング・オン社長、渋谷陽一責任編集の雑誌『SIGHT』(1991年〜2014年)の年末恒例特集として組まれていた高橋源一郎・斎藤美奈子対談の再録(2011年〜14年)、19年の『すばる』誌での対談、21年の語り下ろしを収録。
    『サイト』誌上の書評対談といえば大森望と北上二郎の「読むのが怖い!」が名物企画であったが、当時の編集者曰く「取り上げられている本を一切読まなくてもおもしろい」つまり、「読み物を論評する」を超えて、「これ自体がおもしろい読み物である」というわけだが、この本にも十分当てはまる。副題にある「読んでしゃべって社会が見えた」気分にさせてくれる。
    【蛇足】高橋「2009年に民

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    2023年08月20日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    戦争について考えさせる。

    母親が満州からの引き揚げ者だったこと、大阪で祖母が父を連れて飛行機からの射撃の玉から命がらがら逃れたこと、広島原爆当時福山にいて被害者を見ていること。
    断片的にしか聞いていなかったが、今は聞くことが出来ない。
    人間の長い歴史にすれば、ほんの少し前のことだ。
    そして残念ながら、歴史は繰り返されるものだ。

    教訓を得る、学習する。
    賢いホモサピエンスの頭脳であれば、容易いことのはずなのに。

    本書では、戦時中の作家の活動も伺えるが、基本は大きな流れに抗う人は少なかったようだ。
    そして現在。教科書の近現代の歴史の記述だが、日本と中国や韓国との内容対比が、心をざわつかせる。

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    2023年08月17日
  • ジョン・レノン対火星人

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    なんとも自由な小説。哀しい物語。
    何が何だか分かりませんでしたが、スラスラと読めてしまう面白さがありました。

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    2023年08月16日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    「ことば」の持つ大きな力。
    強い、人を支配する、人々を大きな目標に駆り立てるために使われる「ことば」。個人的な経験や記憶から導き出された「ことば」。「ことば」は人の心や体を動かしていく。

     ニッポンの人たちは、どんなふうに「ことば」を使ったのだろう、とりわけ、「戦争」というような特別の期間には。
    そのことがわかれば、ぼくたちは、いま自分がどんな「ことば」を使っているのか、あるいは、使うべきなのか、あるいは、使わされているのかを知ることができる。

     髙橋さんはまず、たくさんの教科書を読む。戦時下の日本の教科書では、かたき討ちの話や良い日本人の定義や、国民としての覚悟など、どの教科書も、戦争に

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    2023年08月12日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    ネタバレ

    雑多な本。
    問いかけと投げ出しと思索の途中段階とが乱れている。
    だが、考えようとするとごたまぜにならざるを得ない事柄があるので、むしろ誠実な作りだと感じた。

    @ 以下コピペだが、【 】はメモを挿入。

    ◯戦場なんか知らなくても、ぼくたちはほんとうの「戦争」にふれられる。そう思って、この本を書いた。
    ◯教科書を読む。「戦争小説」を読む。戦争詩を読む。すると、考えたこともなかった景色が見えてくる。人びとを戦争に駆り立てることばの正体が見えてくる。
    ◯古いニッポンの教科書、世界の教科書を読み、戦争文学の極北『野火』、林芙美子の従軍記を読む。 太宰治が作品に埋めこんだ、秘密のサインを読む。戦意高揚の

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    2023年08月12日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    これから小説を書こうとする人に向けた指南書。ただ、「書き方」を教えるというよりも、一小説の書き手として、小説を書くとはどういうことかを伝えようとした本、という印象で、とても好きな本だった。
    著者は、「私の知っている限り、『小説教室』や『小説の書き方』を読んで小説家になった人はひとりもいません」と言い切った上で、その理由を、「小説家は、小説の書き方を、ひとりで見つけるしかないから」だとする。それぞれの章では、自分の小説の書き方を見つけるコツとなる習慣や考え方を説明していく。

    「小説に書けるのは、ほんとうに知っていること、だけ」「自分について書きなさい、ただし、ほんの少しだけ、楽しいウソをついて

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    2024年03月27日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    多くの引用と作者の意見とが交互に出てくる構成。原文を読んでおきたくなる。少し細切れに読みすぎたので、再読したい。

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    2023年07月15日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    小説の書き方というより、執筆に向けた準備をさせてくれる一冊。
    技法ではなく、そもそも小説とは何なのか、何が必要なのかを子どもを諭すように教えてくれる。

    抽象的すぎていたり、納得のいかない部分もあった。しかし、長い目で見れば、読んでおくべき一冊だと思う。殊に、レッスン6と7は非常に有意義ではないか。

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    2023年06月27日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    新書のわりに分厚い。480ページもある。
    余談・独り言(!)・引用箇所の量もさることながら、やたらと著者の「問いかけ」にぶつかるのだ。
    それらに対してたまに自答されることはあっても(それがまたごもっともな回答だから正直自分には入る余地がなかった笑)、基本的には読者参加型の形式を取っていた。

    昨年のウクライナ侵攻を受け、各地で反対の声が上がった。
    しかし、正直なところ当時の自分はモヤっていた。胸はザワついたが、現地に知り合いが、身近に避難民がいるわけでもない自分が気軽に「戦争反対!」を叫んで良いものなのか。安全地帯の自分が反対を表明しても結局他人事みたいに虚しく響くだけでは…?それ以前に自分は

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    2023年06月03日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    あの時代の戦争について、教科書、小説、詩から見えてくるものを著者と共に一緒に考える。読みやすく書かれているが内容は濃い。ふわっと生きていると気づかないことに気づかせてくれる。特に教科書が「国家の声」であることに改めて怖さを感じている。

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    2023年05月27日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    やはり、どんなことがあっても戦時中という日常はあって欲しくない。
    これまでの五十数年、折々に思ったことはあっても、言葉を選ばなければいけない本しか読めないことまであまり深く考えたことはなかったと、この本を読んで身につまされたように思う。
    小学生の頃、あれは学校の映画鑑賞会だったか、はだしのゲンの実写版を観て、三國連太郎が演じたゲンの父親?が非国民と罵られる一幕が何故かそれだけ脳裏に残ってるのだけれど、その映画を観た帰り、家の近所まで来た時に強く風が吹き、何故なんだか小さい秋の歌がずっと頭に流れてる、そんな風景がやたら残ってるんだよな。

    とにかもかくにも、戦争はやられてもいけないしやってもいけ

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    2023年04月13日
  • これは、アレだな

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    ■ Before(本の選定理由)
    気になるタイトル、と思いなんの先入観もなく読み始めた。

    ■ 気づき
    物事の抽象化が上手く、例えが秀逸な名人芸という印象。(つまり、こうだね。これは、アレだな。)
    全く接点の無い物が繋がって見える。とても贅沢で、本という形でこんなに安く触れられるのラッキーと感じた。

    ■ Todo
    滝沢カレンのレシピ本に谷崎潤一郎を見出したり、鬼滅の刃に宮沢賢治を見出したり。具体と抽象の宝箱。私もこうなりたい。

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    2023年04月13日
  • 高橋源一郎の飛ぶ教室 はじまりのことば

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    NHKラジオ番組の「飛ぶ教室」は時々聴いている。興味深い本が紹介されたり、ゲストの話がとても良かったり(伊藤比呂美さんのお話は本当に面白かった)、落ち着いて聴ける番組だと思う。本書は、その放送の最初のおしゃべりをまとめたもの。やはりあれは、ちゃんとしっかり考えた原稿だったのだ。短くてもの足りない時もあるけれど、味わい深いものが多い。

    ・指揮者ベンジャミン・ザンダーがTEDカンファランスで行った講演で、アウシュビッツ収容所の生き残りの女性の言葉を伝えていた。彼女は15歳の時アウシュビッツに連れてこられた。その時一緒に来た8歳の弟が靴をなくしたのを見て「なんてバカなの!」と言ったが、これが彼女が

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    2023年04月08日
  • 高橋源一郎の飛ぶ教室 はじまりのことば

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    ネタバレ

    ノスタルジーとか郷愁を感じた。作者の昔話を読んでいるからかもしれない。過去の出来事と現在の出来事を自由に行き来して、自分なりに分類していて、人生経験の多さと、作者が若者ではないことを感じた。

    いくつも、面白いエピソードがあるけれど、心に残ったのは、家族の話。特に自分の父親や母親の話。

    もしかしたら、ぼくたちは、ある時期、たとえば十三や十四で「自分」というものになり、そこから先は、ほとんど変わらないのかもしれない。そして、いつかおとなになる、と思いながら日々を過ごし、ある日、突然、いた自分を見ておどろくことになるのかもしれません。

    実は、私もそう思っていた。自分の心の内が文章になっているよ

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    2023年03月13日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 高橋源一郎の飛ぶ教室 はじまりのことば

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    ラジオを聴いていて、楽しみにしているので買いました。文章はそんなに上手いと思わないが経験に基づく内容がとても面白い。途中まで読みましたが、病院の待合で読もうとあえてとってあります。まあ、何度も読んでも楽しいと思いますが。私には作家だった伯父(地方でささやかな創作活動をしていた)がいましたが、面白い本や、子供の知らないふしぎな世界を教えてもらった気がします。子供には、親以外にも人生の楽しみや滋味のようなものを教えてくれる大人が必要だと思います。源一郎さんはまさにそんな感じの大人。こんなおじさんがいたら楽しかったなぁという気持ちで読んでます。

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    2023年01月10日
  • 居場所がないのがつらいです みんなのなやみ ぼくのこたえ

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    小説家高橋源一郎さんが、朝日新聞読者から寄せられた悩みに答える。
    酸いも甘いも(噛み分けた、じゃなくて)噛みつづけている高橋さんだからこそできうる回答だと思う。
    ときに厳しい回答もある、というか多い。
    ライオンが我が子を崖から落とす的な感じがある。
    相談者が気づいてない、相談者自身の傲慢さを、あえてはっきり指摘することで、気付かせる優しさ。
    こういう厳しい優しさって地獄を見てはい上がってきた人でないと示せない気がする。
    常に虐げられた立場の方を慮る姿勢に感銘を受けた。

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    2022年12月16日
  • 「ことば」に殺される前に

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    振り返ってみると、自分がTwitter を始めたのが2010年1月。ブログやmixiやFacebookにウンザリしていた自分にとって、しがらみも無く、自分の興味の対象である作家やミュージシャンの生の(と当時は思ってた)言葉をキャッチできるTwitter に一番興奮していた。本書に収録されている「午前0時の小説ラジオ」が始まったのが、2010年5月。それから10年以上経ってSNSは大きく様変わりしたけど、Twitter で出会った最良のもの(の一部)がここに再録されている。当時リアルタイムで読んだ感覚が少しだけ蘇ってきた。本当に貴重なものだと思う。

    この『メイキングオブ「悪」と戦う』以来、作家

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    2022年12月05日
  • 一億三千万人のための『論語』教室

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    考えなさい。
    正しく生きなさい。
    正直に生きなさい。
    そして、行動しなさい。

    たくさんの格言の中から自分が感じたポイント。

    知るだけでもダメ、行動しなければ。

    面白かった。
    極端に現代風な意訳。著者の政治的スタンスが垣間見れるのも楽しい。

    知った僕。
    次は行動だよな。

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    2022年12月03日