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隠され続けたのは、私たちの「声」なんだ――。
「一億玉砕」から「民主主義」へ――。言葉は変われどその本質は変わらなかった戦後の日本。そんな中、それを言われると世間が困るような「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原を愛するかず子、麻薬とアルコール中毒で苦しむ弟・直治。1947年に発表され爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に描かれる、生きるのが下手な彼らの「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。彼らが追い求めた「自分の言葉で」「真に人間らしく」生きるとはどういうことなのか。太宰が「どうしても書きたかったこと」に作家・高橋源一郎が迫る。秀作『散華』に焦点をあてた書下ろし特別章「太宰治の十五年戦争」収載。
*電子版では、権利上の理由により一部収録しない写真がございます。ご了承ください。
Posted by ブクログ 2023年09月20日
高橋さんの、話し言葉による文章が、とても良かった。
読みやすい。
言いたいことが伝わりやすい。
そして私は太宰治の作品が好きだ。
私は『津軽』を読んで太宰治のイメージが変わった。
そして『斜陽』を読んでまたも太宰治のイメージが変わった。
さらに本作を読んで、太宰治という人の印象がまたまた変わって...続きを読む
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