NHK「100分de名著」ブックス 太宰治 斜陽 名もなき「声」の物語

NHK「100分de名著」ブックス 太宰治 斜陽 名もなき「声」の物語

1,100円 (税込)

5pt

4.8

隠され続けたのは、私たちの「声」なんだ――。

「一億玉砕」から「民主主義」へ――。言葉は変われどその本質は変わらなかった戦後の日本。そんな中、それを言われると世間が困るような「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原を愛するかず子、麻薬とアルコール中毒で苦しむ弟・直治。1947年に発表され爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に描かれる、生きるのが下手な彼らの「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。彼らが追い求めた「自分の言葉で」「真に人間らしく」生きるとはどういうことなのか。太宰が「どうしても書きたかったこと」に作家・高橋源一郎が迫る。秀作『散華』に焦点をあてた書下ろし特別章「太宰治の十五年戦争」収載。

*電子版では、権利上の理由により一部収録しない写真がございます。ご了承ください。

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NHK「100分de名著」ブックス 太宰治 斜陽 名もなき「声」の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月20日

    高橋さんの、話し言葉による文章が、とても良かった。
    読みやすい。
    言いたいことが伝わりやすい。
    そして私は太宰治の作品が好きだ。

    私は『津軽』を読んで太宰治のイメージが変わった。
    そして『斜陽』を読んでまたも太宰治のイメージが変わった。
    さらに本作を読んで、太宰治という人の印象がまたまた変わって...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月25日

    太宰治、高橋源一郎、という作家の素晴らしさがヒシヒシと伝わってきた。
    太宰が「散華」等戦時中に作品に込めた思いを思うと胸が苦しくなってくる。
    源一郎さんの解説によって、新たな太宰が、見えてきた。
    私も、恥ずかしがらず、太宰が好きと声を高らかに言おうと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月18日

    書き下ろしの「15年戦争」も良かった。
    太宰は何度も読んでいる作家で、分かったようになっている自分の浅はかさに気づけた。違う視点でもう一度太宰を読んでみようと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月15日

    太宰治の本を読まなきゃと思った。恥ずかしながら、何となく、きちんと読んでいなかった。この解釈をもとに読んでみたい。

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