高橋源一郎のレビュー一覧

  • 優雅で感傷的な日本野球

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    高橋源一郎が、野球について書くことで日本人の心のありようを描こうとした作品。

    野球が消えてしまった世界で、野球に関して書かれた文章を探す者、野球選手になるため野球について知ろうとする少年、元野球の監督、そして1985年に優勝したとされている阪神タイガースの元選手たち……。

    以前、友人の一人が檀一雄について書かれたエッセイや評論を読んでいて、でも檀一雄の作品はひとつも読んだことがなくて、それで檀一雄についてやたらと詳しく語っていた。

    友人曰く「俺は堀を見て城を想像するのが好きなんだ」。

    この作品で高橋源一郎がやろうとしたのも同じようなことなんじゃないだろうか。

    高橋源一郎「いや、むしろ

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    2013年01月25日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    高橋源一郎の連作短編集。バラバラに書かれているように見えるが、実はつながっている。
    タイトルになっている『さようならクリストファー・ロビンソン』は3.11の前に書かれたものでもあるのだが、他は3.11以降に書かれている。『恋する原発』と並行して書かれたであろうこれらの連作に3.11の影響を見るべきなのだろうか。「アトム」がモチーフとして取上げられているのは関係があると見るべきなのだろうか。一方そこに余計な関係性や時間性を見ることは避けるべきなのかもしれない。いずれにせよ高橋さんの小説について上手く説明する自信はないのだけれど。

    いずれにしても、どれもこれも実在と喪失について書かれているように

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    2013年01月04日
  • さようなら、ギャングたち

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    「小説家は小説を書くことで考えるんですよ」

    高橋源一郎がニコ生思想地図において東浩紀に言った言葉だ。

    聞いた瞬間、ずっと前から持っていた宝箱が開いたような気がした。

    そうか、てっきり僕は考えてから書くんだと思ってた。

    細胞が分裂するように言葉を生み出し、突然変異を待つ。

    とにかく一所懸命、分裂、分裂、なのだ。

    高橋源一郎は真面目な人だと思う。

    室井佑月にとってはどうだか知らないが。

    最初に読んだ高橋源一郎作品は「ジョン・レノン対火星人」で詩のような印象を受けた。

    あとがきに、本作を最初に読んだとき詩のようだと思ったと書かれたいたが、僕は「ジョン・レノン対火星人」を読んでいたせ

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    2012年10月27日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    ずっと感じてた後ろめたさの中身を教えてもらえたようですごく嬉しい(というのは違うけど他にことばを思いつけない)。石牟礼道子に泣きそうになるのは想定内だけど,古市憲寿に「このかっこいい文章は誰」と思わず頁をめくってしまったのは意外というか何というか,読んでみたくなった。

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    2012年10月26日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    震災後の今だからこそどんなことばが大切でどのような文章が必要なのか語っている本。探っているのは実はことばだけではなくあのあとにどんな変化が起きてそれはどういう意味なのかを問うている。
    秀逸な文章に私も直に触れたいと思った。

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    2012年10月01日
  • 日本文学盛衰史

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    章ごとのバラツキが大きいというか、面白いなーと思う場面があったかと思えば、全然面白くない場面があったりする。田山花袋がAV監督に挑戦するところとかはページを捲る手が止まらないほどだった。けど、終盤は読んでて寝てしまいそうなほど退屈だった。なんだかんだ言っても結局は、高橋源一郎はブンガクの人なんだなぁ、と思わせた作品でした。

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    2012年07月25日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    ネタバレ

    題名の良さに惹かれて読みました。
    「幼い頃に心の中だけにいた友達」のその後を描いた『峠の我が家』が一番好きでした。
    自分にはそういう友達の記憶はないけれど、この話を読むとひょっとして自分にもそういう友達がいたのではないかと思わされます。
    もしいたのなら、今度は忘れないから戻ってきてほしい。

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    2012年08月31日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    好きな作品でした。
    帯に「虚無」とあったので、腰が引けていましたが
    無イコール零ではない、と感じられるような
    心が温まる、大人のための絵のない絵本のような作品だと思いました。
    「さよなら クリストファーロビン」という題名も好き。

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    2012年06月30日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    日本人の「嘘みたいな本当の話」を集めることで、日本とは何かを見出そうとした、日本版ナショナル・ストーリープロジェクト。
    収録されているそれぞれのストーリーももちろん面白いのだけれども、それ以上に内田樹氏の解説と、最後の批評的対談が面白い。

    ポール・オースターのナショナル・ストーリー・プロジェクトでは、その人独自の社会・文化的背景を持つ個人が、それぞれのストーリーの中から浮かび上がってきたのに対し、本書の中で紹介されている日本人たちのストーリーは、ほとんど同じ形式を持ち、他の人にも共感してもらえること=「あるある!」と共感を持って読んでもらえるようなストーリー。
    このことは、本書に収録されてい

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    2012年05月21日
  • 日本文学盛衰史

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    当時の文壇を今日の世界で再現した秀逸な一作。
    パロディとして楽しめるのはもちろんだが、斬新な解釈や鋭い表現に驚かされる。
    そして、投げかけられる普遍的な視野……

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    2012年04月06日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    2012.03.19. 日本が物語る、とあとがきで語られているけど、まさにそうなのかもしれない。どれも淡々としていておもしろい。内田さんのまえがきで、ふむふむと思い、そういう視点で読んだから余計にそう感じるのかもしれない。日常の些細な一コマは、切り取ってみると意外とおもしろいのかもしれない。時々挟まれるほしさんのイラストも微笑を誘います。お気に入りは、「桐生ヶ峰」青春バンザイ。

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    2012年03月22日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    高橋源一郎の本をずっと読んでいたいなと思われせるような本でした。実際の事件は起こらない。物語を終わらす必要はない。アーヴィングと対極にあるような小説も好き。

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    2012年03月17日
  • さようなら、ギャングたち

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    これは2、3回読む本なのかな

    1回目はなんとなく読んで終わってしまった

    だけど解説で
    「ああ、そうだったのか」と考えさせられることが多々あり、、

    1回だけでは理解できなかった

    私の問題かな(笑)

    けど
    妙に悲しくなったり
    妙におかしくなったり

    不思議な本だと思った。

    とくにキャラウェイが死んでしまうところなんかは
    切なく、悲しくなった

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    2012年03月15日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ポール・オースターがアメリカでやったナショナル・ストーリー・プロジェクトの日本版。高橋源一郎と内田樹が選び出した短いお話のアンソロジー。
    正直、アメリカ版の方がかなり面白さは質も量も言わざるを得ないって感じ。

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    2012年02月19日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    気軽に読めて面白い。

    値段も手ごろ。

    タイトルどおり嘘みたいなホントはなし、一杯です。

    東京への新幹線の中で読みました。

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    2011年10月23日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    本家アメリカ版は、友達に薦められたもののあまり面白くなく、途中で放棄。 日本版はソレとは正反対で、実に愉快な話が多く十分楽しめた。 国民性の違いかなあ。

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    2011年10月03日
  • 優雅で感傷的な日本野球

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    もうなんか批評家めいたことはかきたくないしかくのめんどくさいんだけど、そしたら全部「おもしろかった」で終わっちゃうからなんかなー。とりあえず全体的によかった。日本野球創世綺譚の章はとくによかった。

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    2011年10月02日
  • ジョン・レノン対火星人

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    ネタバレ

    再読。すらすら読めておもしろおかしくもの悲しい。怒りというかなにかが伝わってくる。なんの理由もないのに出所したばかりのテータム・オニールの陰核が男たちによって切除されとこなんかすごく痛ましかった。でもそこがすごくいい。
    よかった。

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    2011年09月26日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ネタバレ

    内田さんと柴田さん!で、ポール・オースターのアレ。いいねいいね。

    鶏の話が怖かったなぁ。最後の部分がまた生理的な恐怖を。
    夢を本当だと思っちゃったか単なる嘘か、それとも実話なら本当にそういう風に見えたってこと?記憶の書き換えも起こってそう。どっちにしろ人の脳って怖い、ってかなり跳躍力のある結論ですかね。

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    2011年09月21日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    祖母と歌番組を見ていた。
    とあるロックバンドが演奏していた。当時、若者に人気のバンドだった。
    すると祖母がひとこと、
    「彼らは、ロックをわかっていない」
    と言った。
    そして祖母は無言で演奏を見続けた。

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    2013年04月13日