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Posted by ブクログ 2014年01月02日
タイトルの「非常時」であるが、直接的には大震災のことを指している。そして、非常時には「空気」に抗い、借りものでない自分自身のことばを必要とされると説く。その自分自身のことばを得るためには、そのことばの内容がどうであれ「考える」ことが必要になる。そこで、それまで「考え」てなどいなかったことに気が付くの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月18日
周りに誉められる答え、一般的に正しいとされる答えを言葉にすることは、日常の余裕のあるときにはとても良く響く。だが、非常時には何一つ響かない虚しい言葉になってしまう。なぜか。正しいとされる答えは、「その時その人たちに」必要なものを何も宿していないから。
自分を決して裏切らない、自分の中にある正しい答...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月13日
これこそ賢い思考というのだろう。3.11の前後の世界の変容を言葉を手掛かりにして読み解いていく。「ことばを探して」の章から抜粋します。「自由のない文章、想像力に欠けた文章、考えるということを嫌悪し、ただいいたいことだけを連ねた文章・・・。(中略)ぼくたちは、ぼくたちを囲んでいる文章の正体を知っておく...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月02日
誰が書いていたのか
思い出せないけれど
2001年のアメリカでの同時多発テロ事件の
後では「言葉」と「世界の見方」が
変わったと書いていた文章を思い出していた
まして
髙橋源一郎さんがこの一冊のタイトルになっている
2011年の3/11の時は
この日本という国で起きた出来事
まさしく「非常時のこと...続きを読む
自主規制。空気を読む。考えることを放棄する。それが楽。でも。
イスラエルの戦闘地域で、ジュネが夥しい数の死体を、艶めかしく書いた。その意味。
考え続けること。答えは出ないけど。
Posted by ブクログ 2013年03月20日
3.11以降、多くの文章が読めなくなったと著者は言う。
それは、「死者たち」の存在を知ったからだと。
それから著者は、ひたすら「下」へ、「大地」へ、「根」のある方へ向かう文章、「こだま」のように「小さな」声で届けられるものを聴き取ろうとする。
今わたしたちに必要な言葉とは何か、ということを深く考えさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月22日
ことばについて書かれた本。
『非常時のことば』というタイトルだけど、もうこの状況から完全に抜け出すことは叶わない気がする。
だからこの本に書かれた話は限定されたシチュエーションの話に思えないところもある。
「あの、頭の中が「真っ白」になって、なにもことばが考えられない時のことを、大切にするべきでは...続きを読む
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