高橋源一郎のレビュー一覧

  • 民主主義ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    SEALDsのおかげで、初めてデモに行けた。集会に行けた。この1点だけで、個人的にものすごく感謝している。
    特定秘密保護法が可決される前後、私は自分にイライラしていた。せいぜい家族やごく身近な友達に話すことはしていたが、それ以上のことができない。「デモ?集会?いやいや、そんなところにはよう行かん」と行動できない自分にいらだっていた。
    自分は何もしていないくせに、「どうして日本の学生は反対運動をしないのか」と思っていた。実際はその頃から彼らは活動を始めていたのだが、そのことを知らなかった。
    「どうして日本の学生は」などと思える自分では全くなかった。自分が学生の頃、政治には全く関心がなく、ただただ

    0
    2015年11月15日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

    Posted by ブクログ

    民主主義は、最終的には多数決だけど、ちゃんと他の意見にも耳を傾けることなんだよな。今の自民党はそうじゃないよな。
    立憲主義もよく理解していないようだし。

    0
    2015年11月12日
  • 民主主義ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    初めの半分はSEALDsってなんだ?と言うことで
    立ち上がりから今に至る過程の話で
    第二部が本命の《民主主義って何だ?》となる
    言葉の定義に始まり70年安保の経験者である先生である高橋さんから
    叩き台が提示され学生である奥田愛基(あき)さんと牛田悦正(よしまさ)さんと
    柴田万奈(まな)が参加してそれぞれの生い立ちから自己紹介となって
    民主主義についての思いを語り討論へと向う

    鶴見俊輔と小田実が言い出しっぺのベ平連を立ち上げ社会運動を始める
    議会制民主主義という西欧風のデモクラシーに対して
    一歩前に進んだ直接民主主義の実践的運動として
    組織立たない出入り自在で全員が対等観を持つ環境へと民主主義

    0
    2015年11月10日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

    Posted by ブクログ

    20151107 考え方の違いは視点の違いでもある。固まってしまった考えを変えるのに良い本。少しずつでも理解するまで考える癖を付けたいと思った。

    0
    2015年11月07日
  • 民主主義ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    この本で語っている人たちは、誠実に、自分で考えていると感じた。感情的になるのではなく、正直に自分に向き合い、考えなければならない。考えたこと、思ったことを話せない社会はいやだ。

    0
    2015年11月04日
  • 民主主義ってなんだ?

    Posted by ブクログ

    等身大の学生が、政府のやり方、政府がおかしいと声をあげた。SEALDs結成のきっかけ、初期メンバーの生い立ちなどを高橋源一郎氏が話しを進め、対話記述のため、読みやすく、各人のそのままの言葉、飾らない人柄が垣間見れてとても親近感が湧いた。民主主義って何か?とこれまで真面目に考えたこともなかったが、このことをきっかけに改めて考える機会となった。現在声をあげている人達のように、自らも決して諦めることなく、それは簡単なことではないが、民主主義の声をあげていきたいと強く思った。

    0
    2015年10月08日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

    Posted by ブクログ

    「人間は考える葦である」
    を 改めて 思った

    その場に立ち止まって ん? をしてみたい
    車に乗る生活が当たり前になってしまうと
    気になることを見かけても
    車を停めて、降りて
    ちょっと そこに足をとめて
    立ち止まって考えてみる
    そんな「仕組み」と 
    遠ざかってしまう

    常日頃 できれば
    「歩く速度」で考える生活でありたい

    「本」を読むこと は
    立ち止まって「考える」
    でもある

    こんな今(2015.9.17)だからこそ
    じっくり考えたい
    わたしたちは まだ間に合う
    そうありたいために
    今こそ 考えたい

    0
    2015年09月19日
  • ぼくらの文章教室

    Posted by ブクログ

     「ぼくら」すなわち「素人」が書くべき文章とは何か、また人と文章の関係とは何かを、様々な文章を通じて考えていく本。文章「講座」ではなく文章「教室」であることが良く分かる、著者と共に考えていくような作りとなっている。
     この本の根底にある考えは、等身大の自分(自分の生き方や生きる場所)を見つめて考える手段が、文章を書くという行為であり、「玄人」の文章、すなわち優れた文章を書くことは、その延長線上にあるということである。
     この本は、1章および2章が「はじめに」に当たるイントロダクションの部分である。それから、天→地と降りていくように、死者の文章、プロの(上手な)文章、普通の人の(身近な)文章と、

    0
    2015年08月31日
  • 沈む日本を愛せますか?

    Posted by ブクログ

    少し前の本だけど、内容は今の日本に通じるところが多いと思った。
    ・日本語はロジカルになれない
    ・日本の政党には理念がない
    ・自民党は頑迷な夫、国民は妻
    ・国民は本来内閣を作っているはずなのに、傍観者と化している
    ・日本の真の主権はアメリカ

    0
    2015年07月26日
  • ジョン・レノン対火星人

    Posted by ブクログ

    面白かったのは間違いない。

    でも何が何のメタファーだとか、何に対するメッセージであるとかは正直わからなかったし、わからなくてもそれでよかったんじゃないか、と思う。
    悪趣味なはずの描写に潜むリリシズムにやられっぱなしで、ところどころ読み返しながらわからないまま面白く読み終えました。

    さようなら、ギャングたちももういちど読みたい

    0
    2015年07月26日
  • さよならクリストファー・ロビン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    泣いた。
    パパとぼくの会話もとても素敵だった。

    「ききたいかい?」
    「ききたくない」
    「わかった。では、今晩は、お話はなし。おやすみ」
    パパはぼくに背中を向けて、寝たふりをする。ぐうぐう。
    ぼくも、パパと反対の方を向いて、寝たふりをする。ぐうぐう。

    ここの二人の会話が特に好き。

    0
    2015年07月12日
  • さよならクリストファー・ロビン

    Posted by ブクログ

    これは夢なの?

    微睡の中、夢と現実が行き来するとき、物事のストーリーは曖昧になりつかまえたはずのつながりも、ゆるゆると解けてばらばらになっていく。思考は繰り返し、時間の流れも行きつ戻りつ。

    夢の世界も心の奥底で流れる思いが反映しているはず?作品で描かれる世界のモチーフは何だろうと考えるのだけれど、つかみどころがなく、幻想的な世界が広がっていく。現代版「不思議の国のアリス」のような雰囲気。

    表現の試みが多様で、こんなに自由な文章表現、構成もあるんだと感心することしきり。うまいなあ。

    0
    2015年06月17日
  • 国民のコトバ

    Posted by ブクログ

    文体の使い分けによる表現の違いを吟味するエッセイ。
    著者のコトバに対する感性が窺えてオモシロイ。
    「萌えな」ことば、「洋次郎な」ことばには大爆笑。「人工頭脳な」ことばは、恐ろしいことに早くも時代遅れだ。そも人工頭脳の概念が変わってきているしね。
    なにより「VERYな」ことば、「ゼクシイな」ことばには参った。およそ空疎な言葉の羅列なんだなぁ。ポジれば直感だけに訴えている表現と言えなくもないけど。中身は何にもないよね。

    0
    2015年06月14日
  • さよならクリストファー・ロビン

    Posted by ブクログ

    くまのプーさんが「虚無」と戦ったり、鉄腕アトムが銀河鉄道の旅に出たり。読んだ後には不思議な喪失感が残る、楽しい、けれども切ない読書体験だった。
    佐伯一麦「日和山」と並んで、震災後の世界を反映させた名作。まだ発表されていないが、新潮文庫の「日本文学100年の名作」第10巻にはぜひ両方とも収録されるべきと思う。

    0
    2015年09月10日
  • さよならクリストファー・ロビン

    Posted by ブクログ

    第48回谷崎潤一郎賞受賞作ということで予約してみた作品。表題作は「くまのプーさん」をモチーフにした作品。いくつか「アトム」が出てきたり、現実世界の作品と結びついた作品が出てくる。わかりにくいものも少々あったけれども、全体的に優しく温かな雰囲気が漂っている作品。2012/651

    0
    2015年04月13日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

    Posted by ブクログ

     ほんまかいなという話もあるけど、こんなこともあるかなあ。人って不思議と思わせてくれることもあり、元気が少しわいてきて、頑張るかという気になれる本。

    0
    2015年03月30日
  • さようなら、ギャングたち

    Posted by ブクログ

    言葉の使い方、表現においては詩小説だけど、言葉を喪失し、懸命なリハビリの過程そのものという意味で私小説なんだと思う。本当の悲劇は悲劇そのものを言葉で表すことができないから、言葉は自然と迂回する。しかし、痛みや悲しみから決して目を逸らさずに紡いだ言葉は優しさと結び付き、泡となって一緒に弾け飛ぶ。だからこそ、どれだけ遠回りを重ねても、こんなにもまっすぐに届いてくる。これからも悲しみと出会うだろう。またやらかしてしまうんだろう。それでも別に構わない。少しだけ上手く失敗すればいい。そんなことを教えてくれる作品だ。

    0
    2015年03月30日
  • 日本文学盛衰史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治文学にそれほど明るくない自分でも充分楽しめた。背伸びして、二葉亭四迷や国木田独歩を読んでみたくなった。 特に「WHO IS K ?」の章、夏目漱石『こころ』に登場するKは石川啄木であるとの作者の推論には、妙に納得させられた。

    0
    2015年02月27日
  • 一億三千万人のための小説教室

    Posted by ブクログ

    以前某牛丼屋でバイトしてた時にお客さんとしていらした方の本です。
    それはともかく小説教室です。
    まぁほんとに小説家になるような人はハウツー本なんて読まないんでしょうけど、形から入るの好きなので読みました。しかも何度かw
    2004年に重版されたものを買ったのでもう11年も前に手元に置いてたのでした。
    さて、そろそろ書ける年頃になったかな。

    0
    2015年02月17日
  • 一億三千万人のための小説教室

    Posted by ブクログ

    あなただけの小説とは、あなたの人間を文字の羅列で曝け出すこと。しかし、曝け出そうと、息巻いてはいけない。それはあくまで自然体で、所謂小説と遊ぶこと。即ち、書くことを純粋に楽しむ。遊びとは元来そういうことだから。苦痛を伴ってはいけない。呻吟するのはあくまで書く前の思考の段階においてのみ。俺はそう理解した。俺から見てどう見えるか。つまるところ、それが至上命題だろう。それを突き詰めることは

    0
    2015年02月15日