高橋源一郎のレビュー一覧
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【収録作品】「男」 角田光代 絵/網中いづる/「ガラスの便器」 石田衣良 絵/松尾たいこ/「さよなら、猫」 島本理生 絵/鯰江光二/「水の恵み」 阿川弘之 絵/木内達朗/「タイムリミット」 辻村深月 絵/吉田尚令/「ヘビ」 西加奈子 絵/西加奈子/「ふたり流れる」 市川拓司 絵/いとう瞳/「ハントヘン」 堀江敏幸 絵/中村純司/「雲の下の街」 柴崎友香 絵/田雜芳一/「衣がえ」 長野まゆみ 絵/望月道陽/「おしっこを夢から出すな」 穂村弘 絵/ささめやゆき/「さらば、ゴヂラ」 高橋源一郎 絵/しりあがり寿
夢だけにシュールな感じを引きずる。続き…はないのかな。 -
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雑誌『SIGHT』の年末定例企画「ブック・オブ・ザ・イヤー」に掲載された高橋源一郎と斎藤美奈子の対談を収録した本です。
高橋はいつものように、同時代の文学や社会状況に対して批評的なことばをさしはさみつつも、やわらかい態度でつい彼自身の気に入った小説にかんしてはわたくしなどはいくぶん好意的にすぎないかと感じてしまうような語り口で、作品の魅力を解き明かしています。そしてあいかわらず、中原昌也に対しては、手放しといっていいほどの賞賛ぶりです。
単著では舌鋒の鋭さを見せる斎藤も、基本的にはそうした高橋の調子にあわせているようですが、赤坂真理の『東京プリズン』については、「主人公が女の子なのにすごい」という趣旨の発言を高橋がしていたことに切り込んでおり、予定調和ではないおもしろさをあじわえました。高橋は斎藤の切り込みに対して、受け太刀ながらも着陸点をさぐっていますが、高橋の示した回答にも「あまりにもそっちに行くと「女は世界を救えるか」という話になりますけど」ときっちり釘を刺していて、そのあたりもたのしんで読むことができたように思います。
上の問題にも多少かかわるところではあるのですが、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の作品評では、「最後の家父長制」という指摘がなされており、また千葉雅也の『オーバーヒート』の作品評では、斎藤が「ある種のマチズモから解放されきっていない」と述べています。しかしこうした批判は、けっきょくのところ宇野常寛のサブカルチャー批評と軌を一にするほかなく、おそらく千葉はそのことを理解しているからこそ、身体と意識がたがいに切れあうような場所でことばをつづったのではないかと、わたくしには思えます。そういえば、本書で斎藤は高見広春の『バトル・ロワイヤル』や白岩玄の『野ブタ。をプロデュース』などの作品をえらんでおり、宇野のいう「決断主義」的なリアリズムにずいぶん無防備に肩入れしてしまうものだなあ、と慨嘆せずにいられません。高橋が「身体性」に無防備なのは、内田樹の影響なのでしょうか。 -
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・自分は人生相談物が結構好きで良く読んでいる。(最高の人生相談物は橋本治の一連の奴だと思っている)自分が今迄読んだ相談物の中からの印象でこの本を語ると、極めて真っ当、という感じだった。
・真っ当過ぎて、全然関係ない他人である読者の自分にとってはあまり面白味にかける…と思ってしまった。今の自分には新しい発見がなかったかな、と思った。
・でもまた次に面白そうな人が人生相談本出したら、手を伸ばすだろう。
・しかし、何故こんなに自分は人生相談に興味があるんだろう。他人の人生への野次馬根性?否定できない。自分の人生も惑いまくっているから、それもあるだろうな。アドバイス欲しいと思っている。 -
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作家を本業としている著者によるエッセイ。
今起こっていることや流行っているコンテンツ(本、映画、漫画、ドラマなど)と似た過去のコンテンツを比較しながら紹介する形式。
或る雑誌で連載していたコラムをまとめた本なので、形式やパターンが同じでそこに冗長さは感じた。
とはいえ、知らない作品も多く、興味深いものもあった。紹介されていた中から幾つかは確認してみたい。
なにか事件や出来事が起こる。すると、その事件について「それは〇〇だ」という意見が一斉に押し寄せる。その一方で、「まったく違う!」という意見も反対方向に現れる。そして、人々の意見は、「これか、アレか」に分かれ、「これ」派と「アレ」派の間で終わりなき対立が起きる。
しかし、ほんとうにこの世界は、「これか、アレか」で分けられるものなのだろうか。「これ」と「アレ」の間には、無限のグラデーションがあるのではないか。これが本書における著者の主張である。
楽しいことや面白いもの、反対に直視するに耐え難い辛いことや苦しいことも、過去になんども起こったことの繰り返しだと気が楽になる。
そしてその過去の「アレ」が今のものとは微妙に異なっているグラデーションを楽しむ姿勢が重要なことだと思う。 -
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作品紹介・あらすじ
【誰かの夢はときに美しく、ときに恐ろしく、どこか優しさに満ちている――】
5分で読めて心が癒やされる!
文:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西 加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎
絵:網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう 瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
豪華作家陣が文章と絵で綴るショート・ショートアンソロジー!
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本の帯には「5分で読めて、暖かな気持ちに」とあるように、1作品は5分前後で読めてしまう。また「寝る前のひと時にぴったりなショートショートアンソロジー」とあるように、「面白過ぎて興奮して眠れなくなる」ような作品もなければ「退屈すぎて1作品読み終わる前に寝落ちしてしまう」ような作品もない。なんて書くと、ひどく皮肉っぽいけれど(汗)。
僕が最も面白いと思ったのは長野まゆみさんの「衣替え」、それから西加奈子さんの「ヘビ」、堀江敏幸さんの「ハントヘン」の3篇。特に「衣替え」は摩訶不思議でちょっとホラーなテイストが良かった。 -
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大好きな『くまのプーさん』の関連本?と下調べもなしに読んだ。
短編集の構成で、表題の話はプーさん関連で間違いはないのだけれど…
『さよならクリストファー・ロビン』
最後、ポロポロ泣いちゃった。
「みんな、誰かが書いたお話の中に住んでいて、ほんとうは存在しない」という”うわさ”に物語の住人達は翻弄され、しまいには”虚無”が彼らの世界をも飲み込んでいく。
『はてしない物語』にも同一の危機が迫っていたが、あの時は何とか免れた。自分がラストで泣いたということは…。
著者よ、物語の創作者でありながらこれは酷い仕打ちですぞ!(泣)
『峠の我が家』
またもや目頭がジーン…(泣)
イマジナリーフレンド(空想の遊び友達)達を保護する”家”(通称「ハウス」)の話。彼ら「お友だち」は自分達を生み出した「ご主人さま」に忘れ去られてしまうと、「ハウス」を訪れる仕組みになっている。そして、どの「お友だち」も子供のように無垢でどこまでもはかない…よくこんな設定を思いつけたもんだ。
彼らを思い出すことが出来たら、「ハウス」から心に戻ってきてくれるのかな。
『星降る夜に』
前半は現実味が、後半にかけてはファンタジー色が強くなる。しがない小説家の男が、ある時「本を読む仕事」を紹介される。
思えば、そこから男にとっての本当の人生が始まった気がする。読むことで、聞き手の人生が開けることは以前読んだ『本を読むひと』で実感したが、今回も果たしてそれに当てはまるのか、次に移る前に考え込んでしまった。
『お伽草子』
『アトム』
何故かこの2作品の間に下記の『ダウンタウン…』が収められていた。
恐らく両作品とも話が繋がっている。しかしどちらのメッセージも認識できた自信がないから、ここでは自身が感じた事だけを書き、その後で他の方のレビューや考察を覗いていこうと思う…汗
ディストピア系になるのかな。『お伽草子』から『アトム』へと、時系列で話が続いているのは確かだろう。
「考える」という行為を不安がる子供、成長どころか退化する人間たち、気づいた時には別の人間になっている現象。どれも異常事態なのに殆どの人は平気でいる様子。
本来は読者としてメッセージ性を汲み取らなきゃ…だろうけど、考えるほど気がおかしくなりそうだったので、そのまま流してしまった。ここらでは、あまり楽しめなかったのが残念。
『ダウンタウンへ繰り出そう』
「死んだひと」が現世に生きる人達の前に現れ、共生していた時期があった…という話。「お盆のこと?」と勘違いしかけたが、「死んだひと」の中には議員になった者までいたと言うから、まず只事ではない笑
天国・地獄・輪廻転生とは違う死後の世界は、現世の延長線だったりして。
トータルで見ても、超フィクション。
泣いたり首を傾げたり…、アップダウン差に御用心! -
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「サンデー毎日」連載の46回文のエッセイ。
軽妙な語り口で思わずクスッと笑えて共感できるのもある。
おじさんは、いずこに?の中でもやはりすべての始まりは、『おっさんずラブ』というのもそうだった〜。
最初から目が釘付けになったなぁ…と。
『おじさんはカワイイものがお好き』も『私の家政婦ナギサさん』も観たなぁと懐かしむ。
鬼滅の刃・無声慟哭篇の書き出しに最終巻を読み終えたばかりなので、原稿なんか書かずに、静かに泣かしてほしい……。とそうだろうと状況が目に浮かぶようだ。
この頃が、コロナ禍中だったな。
ネットフリックスを家族で見る。とあると自分は遅れているんだろうなと思う。
「hulu」「NETFLIX」「U-NEXT」「Abema TV」「Youtube」などあたりまえになっているのは、わかっているのだが。
これらを観てるとドップリとはまりそうなのである。
そうなると読書の時間が無くなってくるからなぁ。
まぁ、なるべく世の中の流れについていくようにはしたいとは思っている。
それは、このエッセイで感じたことである。
サクッと書評もあり、読んだことのない本も出てたので、読んでみたいと思った。
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東日本大震災前後の時事対談たが、あまりにも状況が変わってなくて驚く。
震災後は日本は変わる、変わらねばと言っていたが、その後の安倍政権の下、そのままの状況が続き、深化しただけだったのか。
この本で評価されているシールズなど影も形もなく、ローンウルフ型犯罪ばかりが目につく。父がいなくなったと盛んに言っているが、安倍氏はとても父というタイプではなかったが、その戯画化または代用だったのか。
維新の会も伸びは止まったが、維新と安倍は同根だし、トランプ型の大きなうねりの一つの流れ。明らかにグローバル化にストップはかかり、ローカルになってきたが、内田や高橋の予想や希望とは異なる方向と思う。