あらすじ
震災の時も酒のことしか頭にない落語家/ラブホスタッフによる文章指南/大阪おばちゃん語で憲法を表現すると/名作を2秒で読めるか?/偶然57577になった文章……。稀代の読書家である作家だからこそ見つけられた、思わず唸る表現や、クスッと笑えることばの数々。書いた本人さえも気付いていない、秘められた意味まで深掘りしていく。本書を開けば、新しい発見があること間違いなし!
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Posted by ブクログ
タカハシさんは、2012年から「源ちゃんのゲンダイ国語」というラジオのコーナーを担当し、十五分程度の枠で本を紹介し続けていた。本書はそこで紹介された本をまとめたものになる。タカハシさんは、紹介すべき本を見つけた後はぶっつけ本番でしゃべっていたと書いている。本当にそうなのかどうかはわからないけれど(周到に頭の中で準備をしているのかもしれないし、そうでもないかもしれない)、結果として比較的力の抜けた本になっている。それぞれのエピソードの質に少しムラがあるのも、ラジオのぶっつけ本番(らしい)コーナーであるということになるのかもしれない。
偶然短歌や大阪のおばちゃん語訳日本国憲法あたりは面白く、ここら辺りはさすがの目の付け所。
Posted by ブクログ
エッセイというか、ゆるいブックガイド。ならではの紹介が満載で、本書自体は楽しく読めたんだけど、反面、あまり読みたくなった本が見つからなかったのは不思議。そもそも、作者の思考に触れたくて入手したものだから、そういう意味では満足のいく一冊でした。
Posted by ブクログ
予期せず、ぶっ!と噴き出してしまうから、人前では読めない。
最初の「三十一文字のラヴレター」で、しんみりしたかと思えば、そこからは、くすりとか、ぷっとか、ぶっ!って笑っちゃう話題ばかり。
言葉って面白い。奥深さを感じる話ももちろんあるけれど、言葉って、きちんと捉え考えると、こんなに唯一で面白いんだと思えた。
毎日湯船に浸かりながら数話ずつ読んで、心もほぐれる、そんな本。
Posted by ブクログ
ふだん何気なく使っている言葉も、その語源を知ることで、その言葉のまた違った側面が見えてきたり、あまりにトリビアなため、まともに関心を寄せたり取り上げようとはしない事柄にも、人間の人間たる所以が表出していることに気づかされたり、高橋源一郎のアンテナの感度は抜群である。
Posted by ブクログ
何このタイトル?ひねった宗教もの?と思って「まえがき」を見たら、NHKラジオ「すっぴん!」金曜日「源ちゃんの現代国語」コーナーの書籍化だった。「すっぴん!」はよく聴く好きな番組で、このコーナーもお気に入りの一つ。面白そうな本がよく紹介されているし、自分も読んで良かった本が登場すると何だか嬉しい。
放送は、アンカーの藤井アナウンサーとの掛け合いで進むが(これが絶妙。藤井アナ大好き)、この本では高橋さんが一人で語るスタイルになっている。読みやすく楽しい紹介で、これは読みたい!と思う本がいくつもあった。
「ラブホの上野さん」
全然知らなかったマンガ。スピンオフ本「ラブホの上野さんの恋愛相談」と共に早速注文した。紹介されている相談への回答が、高橋さんの言うとおり「パーフェクト」で恐れ入りました。
「忙しい現代人のための2秒で読める世界クイック名作集」
名作を2秒で読む?どうやって? 答は「マンガでエッセンスを抽出する」。「かぐや姫」の例がのっていて、笑った。
「どらごん-道楽言」
これには大笑い。高橋さんも「書き写しながら、こんなに笑ったことは記憶にない」そうだ。ちょっと古い本なのでブック○フで注文。早く来ないかな。
そのほか、「偶然短歌」(いなにわ・せきしろ)、「日本国憲法 大阪おばちゃん語訳」(谷口真由美)、「RAINBOW IN YOUR HAND」(カワムラマサシ)などなど、どれも読むのが楽しみだ。