高橋源一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きな『くまのプーさん』の関連本?と下調べもなしに読んだ。
短編集の構成で、表題の話はプーさん関連で間違いはないのだけれど…
『さよならクリストファー・ロビン』
最後、ポロポロ泣いちゃった。
「みんな、誰かが書いたお話の中に住んでいて、ほんとうは存在しない」という”うわさ”に物語の住人達は翻弄され、しまいには”虚無”が彼らの世界をも飲み込んでいく。
『はてしない物語』にも同一の危機が迫っていたが、あの時は何とか免れた。自分がラストで泣いたということは…。
著者よ、物語の創作者でありながらこれは酷い仕打ちですぞ!(泣)
『峠の我が家』
またもや目頭がジーン…(泣)
イマジナリーフレンド(空想の遊び友達)達を保護する”家”(通称「ハウス」)の話。彼ら「お友だち」は自分達を生み出した「ご主人さま」に忘れ去られてしまうと、「ハウス」を訪れる仕組みになっている。そして、どの「お友だち」も子供のように無垢でどこまでもはかない…よくこんな設定を思いつけたもんだ。
彼らを思い出すことが出来たら、「ハウス」から心に戻ってきてくれるのかな。
『星降る夜に』
前半は現実味が、後半にかけてはファンタジー色が強くなる。しがない小説家の男が、ある時「本を読む仕事」を紹介される。
思えば、そこから男にとっての本当の人生が始まった気がする。読むことで、聞き手の人生が開けることは以前読んだ『本を読むひと』で実感したが、今回も果たしてそれに当てはまるのか、次に移る前に考え込んでしまった。
『お伽草子』
『アトム』
何故かこの2作品の間に下記の『ダウンタウン…』が収められていた。
恐らく両作品とも話が繋がっている。しかしどちらのメッセージも認識できた自信がないから、ここでは自身が感じた事だけを書き、その後で他の方のレビューや考察を覗いていこうと思う…汗
ディストピア系になるのかな。『お伽草子』から『アトム』へと、時系列で話が続いているのは確かだろう。
「考える」という行為を不安がる子供、成長どころか退化する人間たち、気づいた時には別の人間になっている現象。どれも異常事態なのに殆どの人は平気でいる様子。
本来は読者としてメッセージ性を汲み取らなきゃ…だろうけど、考えるほど気がおかしくなりそうだったので、そのまま流してしまった。ここらでは、あまり楽しめなかったのが残念。
『ダウンタウンへ繰り出そう』
「死んだひと」が現世に生きる人達の前に現れ、共生していた時期があった…という話。「お盆のこと?」と勘違いしかけたが、「死んだひと」の中には議員になった者までいたと言うから、まず只事ではない笑
天国・地獄・輪廻転生とは違う死後の世界は、現世の延長線だったりして。
トータルで見ても、超フィクション。
泣いたり首を傾げたり…、アップダウン差に御用心! -
Posted by ブクログ
「サンデー毎日」連載の46回文のエッセイ。
軽妙な語り口で思わずクスッと笑えて共感できるのもある。
おじさんは、いずこに?の中でもやはりすべての始まりは、『おっさんずラブ』というのもそうだった〜。
最初から目が釘付けになったなぁ…と。
『おじさんはカワイイものがお好き』も『私の家政婦ナギサさん』も観たなぁと懐かしむ。
鬼滅の刃・無声慟哭篇の書き出しに最終巻を読み終えたばかりなので、原稿なんか書かずに、静かに泣かしてほしい……。とそうだろうと状況が目に浮かぶようだ。
この頃が、コロナ禍中だったな。
ネットフリックスを家族で見る。とあると自分は遅れているんだろうなと思う。
「hulu」「NETFLIX」「U-NEXT」「Abema TV」「Youtube」などあたりまえになっているのは、わかっているのだが。
これらを観てるとドップリとはまりそうなのである。
そうなると読書の時間が無くなってくるからなぁ。
まぁ、なるべく世の中の流れについていくようにはしたいとは思っている。
それは、このエッセイで感じたことである。
サクッと書評もあり、読んだことのない本も出てたので、読んでみたいと思った。
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Posted by ブクログ
東日本大震災前後の時事対談たが、あまりにも状況が変わってなくて驚く。
震災後は日本は変わる、変わらねばと言っていたが、その後の安倍政権の下、そのままの状況が続き、深化しただけだったのか。
この本で評価されているシールズなど影も形もなく、ローンウルフ型犯罪ばかりが目につく。父がいなくなったと盛んに言っているが、安倍氏はとても父というタイプではなかったが、その戯画化または代用だったのか。
維新の会も伸びは止まったが、維新と安倍は同根だし、トランプ型の大きなうねりの一つの流れ。明らかにグローバル化にストップはかかり、ローカルになってきたが、内田や高橋の予想や希望とは異なる方向と思う。 -
Posted by ブクログ
例えば「カレンの台所」を読んで、この本に似たものをどこかで読んだことがあるぞ、と感じ、谷崎潤一郎の「美食倶楽部」だと発見する。
そして「これ」は「アレ」だ、という理由を述べるという本。
なのですが、私にとっては読んだことのない本が多くて、「これ」も「アレ」も両方知らないものばかりであまり楽しめなかった。
「鬼滅の刃」はグリム童話の「兄と妹」だ、と言われてもピンとこなくて脳内 ??? ですから。
「これ」とか「アレ」とかの作品の説明に、少しだけ興味を引かれたのは、吉本ばななのデビュー作「キッチン」で、
文中では「キッチン」でなく「台所」が使われ、最後に1回だけ唐突に「夢のキッチン」と出てくるらしい。
台所とキッチンの違いをいろいろと考えたりしている。
「これはアレ」という類似性には全く関係なく読みたいと思ったのは「将棋の渡辺くん」。
この本は最近気になっていたのだが、作者(伊奈めぐみ)が渡辺名人の奥様と知って読むことに決めた。 -
Posted by ブクログ
年取ってくると、何か新しいものを見ても「これはあれに似てるな」と思うことはよくあり、そしてこれとあれをつい比べてしまう。若い人は全く新しいと感動するけど、本当に斬新であることはほとんどないんだよなあ。こういうのが長生きのつまらなさかもしれない。
しかし、それを逆手に取って面白い文章にできるというのが素人とプロの違いですね。
「飛ぶ教室」聴いてるので既に知っていたり読んだりした本も多かったのだけど、同じ本の紹介でも切り口が違えばまた違った魅力を感じる。一粒で二度美味しいってやつ。高橋さんがヘビーな読書家を長年続けているので比較対象する作品にも事欠かないね。
ご本人は書くのは大変とおっしゃっていたが、読者は読むのが楽しいので、ぜひ第二弾もお願いしたい。