さようなら、ギャングたち

さようなら、ギャングたち

1,463円 (税込)

7pt

詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。

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さようなら、ギャングたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月29日

    言葉の価値、意味を超え、味わいを与え、“言葉”の地位を見事に向上せしめる。

    その言葉で‘’世界”を拓き、アップデートするダイナミズムを表現する物書きの凄みに震えた。

    ちゃんと日本にもいるやん。
    って。

    個人的には教科書に載せてほしいほど。

    先生は困るだろうけど。 

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    Posted by ブクログ 2021年02月14日

    大学2年の時に友人宅で薦められて読み、冒頭数ページで心をガッツリ持って行かれ、帰り道に書店に寄り「文庫なのに高いなぁ…」と思いながら購入した記憶がある。
    とにかく勢いのある小説なので読み進めるスピードのコントロールが不可能。特に授業シーンのスピード感リズム感はハイフェッツの演奏並。逆に立ち止まると内...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月17日

    映像的でしばらく眼窩に留まっていて、一度読んだら癖になってしまいました。もう何度も読んでいます。唯一無二の小説。

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

     再読。
     再読、とはいっても今までは単行本、及び講談社文庫で発売されていたものを読んでいた。
     今回は講談社文芸文庫として出版された版で読んでいる。
     うちには三種類の「さようなら、ギャングたち」があるということだ。
     
     もっとも多く読み返した作品がこの「さようなら、ギャングたち」だろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月12日

    最初はなかなか入り込めなかったけど、読み進めて行くうちにどんどん世界観に引き込まれていった。読み終わった後も何度も好きなページを読み返す。

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    Posted by ブクログ 2014年10月18日

    詩のような小説。言葉が自由に跳ね回っていて、今まで読んだ小説と全く違う、不思議な体験をした。異世界に住む人々(+動物、その他)をユーモラスな文体で描いていて、コメディと思って読んでいると、思いがけない角度から寂しさや悲しさを引き出される。不思議で魅力的な作品。

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    Posted by ブクログ 2013年11月30日

    言葉で言い表すことが難しい作品。
    言葉を与えることで、何かに分類されてしまうのは、何かもったいない気がする。
    この作品がいいと思える人には、わかってもらえると思う。
    あえて言うなら、「チェストーッ!」くらいか。
    この作品が、チンプンカンプン、なんじゃこりゃ?という人も多いと思う。
    高橋源一郎が言葉の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月31日

    不思議な話だ。
    小説というより詩。
    なんの脈略もなく、突飛な文章が400ページ近く進む。
    しっかりとしたストーリーも、ロジックもなくただ言葉だけがダラダラと。

    なのにすらすら一気に読めてしまう。
    きっと言葉の選び方がすごいんだな。

    文章の流れを無視した言葉が入る事により、
    独特のリズムをつくる。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月24日

    ことばの持つ意味、名前のもつ機能が突風のようなグラデーションにさらされている。この小説そのものも、あらゆる意味でグラデーションの渦中にあるように思える。スリリング、しかし時折のぞく叙情は赤面するほど青い。これが詩的ということ?いや、暴力的なのだろうな、やはり、ギャングだけに。
    もちろん読む方も、たえ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月11日

    14.09.20 再読

    やはり圧倒的。詩の様で詩ではない。
    一章でキャラウェイの死、3章でS・B、ヘンリー4世。決して激しい描写じゃないのに、押し迫ってくるような悲しみがある。
    私は大切な人がどっかいっちゃう話が大好きなようです。

    09.05.19 再読


    小説である事を逸脱。分かった気にさせ...続きを読む

    0

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