高橋源一郎のレビュー一覧

  • 非常時のことば 震災の後で

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    苦海浄土が祈祷・朗誦・音楽に似た…神様と神様2011の重ねて読んでみて…ことばのない赤ん坊なずなの味わい…読んで感じたことをなかなかことばにすることは難しいのですが、源一郎さんは、そうだそうだそうだった、そういうことだと、みんなが共感できる文章を書くことに、とてもすぐれていると感じます。

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    2012年09月27日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    前半すごく引き込まれ,この人の本をもっと読んでみたいと思った。後半やっぱり私には難しかった。でも読んでみたいというのは変わらないかも。表題先はてっきり震災後に書かれた話だと思った。

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    2012年09月12日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    書店でみかけて、その場で買った本はひさしぶりだ。あの災害のあとにのぞいたものを、圧倒的な新しい日常の力に流されてしまう前に、考えておきたという気持ちが私にもあったからだ。
     その意味ではたしかに役にたった。加藤典洋の「死神に突き飛ばされる」や、ジュネの「シャティーラの4時間」など、貴重なテキストを知ることができたし、それらをつなぐ著者の言葉が、読者にいろんな脱線を許す感じなのもいい。
     しかし、最後まで読み終えて、何かが足りないという感じがする。最後の章で著者が語っていること、「自分」から出発しないこと、言葉をもたない存在を起点において語ることは、とても大事なことだと私も思う。しかしこの結論に

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    2012年09月05日
  • さよならクリストファー・ロビン

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     「虚無」と戦うものたちの物語、と帯にあるが、そのとおり物語を紡ぐことで虚無に抗おうとするプーさんたちを描いた表題作の読後感がじんわりと哀しくて好いなぁ。
     しかしまぁ、児童文学風に軽易な文体に反し、世界観が重くって読みにくいなぁ。
     読んでいると虚無に打ちひしがれそうになるのがまた好いのだけど、ラストに近付くにつれて失速していく感がやや残念。

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    2012年08月12日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    初めて読んだ高橋源一郎。
    いろんな喪失の話。
    と思ったけど、どうなんだろう。
    あたまぐーるぐーる。
    これなら読めそうかなぁと思ったのだけど。
    読み切りはしたけども。
    とりあえず、アトムが読みたくなった。

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    2012年07月12日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    1000字規定のショートストーリーならば誰でも書けそうだ。

    でも聞き手の心を掴むような体験が簡単にできるとは限らないね。
    だから生きるっておもしろいんだよと、そう囁かれてさわやかな気持ちになれる一冊。


    もともとアメリカで行われた「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版だそう。

    日本人に作品の応募をかけると、没個性で平均的な情景描写が多いんだって。


    本は厚めだけど、見かけ倒し。
    30分くらいでざざざーっとおいしいところを頂いて満足としましょ。

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    2012年06月27日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    読んでいて心地の良いものではない、でも心に残る作品だった。「星降る夜に」に出てくる、飛ぶ教室の引用にしびれた。

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    2012年06月17日
  • さようなら、ギャングたち

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    62点。読み終わってみてまったく面白くなかったので、半ば言い訳的に「読んだ時代が悪かったな」と時代のせいにした。
    リオタール的に言えば、ポストモダンとは近代を支える「大きな物語」や「深さ」が消え、「小さな物語」や「表層の戯れ」が優位になるモダン後期だ。
    まさにこの本が出た80年代の日本はポストモダンや現代思想ブーム。しかし、そもそもモダンがなかったのもあって90年代後半からどんどん廃れて今や「現代思想ってなんだったの?」みたいな。ただのフランス趣味かよ、みたいな。
    この作品を支持してた人ってまさに新左翼からポストモダンへ的な知識人層じゃないかと思う。近代的な人間観の終焉とかデカルト的な理性中

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    2012年03月25日
  • ジョン・レノン対火星人

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    いかにもあの時代にあのカテゴリーにいた人が書いた文章って感じ。

    あの時代にこういう作品が発表されたっていうこと自体に価値があるんだろうけれど、時を経ても読み継がれていくべき普遍的なテーマを持つ作品かというと甚だ疑問。

    節々に垣間見える才気の断片から、生まれた瞬間に放った輝きはものすごいものだったんだろうと想像できるけど、今読んでも当時放っていたんであろう輝きを本当の意味で感じることはできない。んだと思う。

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    2012年02月24日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ネタバレ

    新聞の投稿小話系の話が好きなので、楽しめた。かといって残るか、といえば残っていない、まるで狐に騙されたかのような。これが日本人均質性の賜物なのか。

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    2012年02月14日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    実話の投稿作品集。
    一話が短いので、アッという間に読み終わった。
    不思議な偶然って、本当にあるんだなぁと思う。

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    2012年02月03日
  • 日本文学盛衰史

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    「小説とは」、「文学とは」ということを明治の文豪達とともに高橋さん共々読者も考える作品。作家たちが時代の条件の中で、何を感じ、行動したのか、資料と高橋さんの想像を交えながら描かれる。斬新な手法に最初はびっくりだったが、現代に置き換えることで、当時の彼らの立ち位置がよりわかりやすく理解できたように思う。大逆事件に対するそれぞれの反応、「こころ」のKを啄木とする説は特に興味を惹かれた。

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    2012年01月01日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    タイトル通り、オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版。

    当然様々な人が寄せた体験談が集まっているので、それぞれが短く、細切れの時間にパラパラっと読むのにピッタリ。
    ハラを抱えて笑えるものあり、背筋がスーッと寒くなるものあり、ほのぼのとさせられるものあり、短い中に人間の本質が現れているような深い話あり、正直、どこかで聞いたような…という話もありですが、肩ひじ張らずに楽しめる。

    最後の柴田氏と内田氏の対談の日本人論みたいなのが面白かった。
    アメリカ人との精神性の違い、っていうのよくわかるな~。国民性というか、環境や文化が違う中で生きるってこういうことだよね。

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    2011年11月24日
  • ジョン・レノン対火星人

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    これもある意味不条理文学なのか。誰一人まともな登場人物がいない。その一人一人の個性がとても楽しい。特に好きなのは素晴らしい日本の戦争

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    2011年11月22日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    書店で内田樹、高橋源一郎、という名前と題名をみて、「おお、オースターの日本版だね!」と思って購入。

    読んだ感想としては、ううん、面白いんだけど、なんだかどこかで読んだことがあるような感触。よくある読者の体験談を集めた本の一つみたいな感じ?もちろんそこに、内田センセイの解説(?)や、柴田元幸との対談があったりするのはいいんだけど、、、

    日本人の文章はとても均質だ、ということを内田先生はおっしゃっていて、その通りだろうとは思います。社会階級や地域による話し方の違いは、日本では例えばイギリスなどに比べるとすごく小さいし、とくに書き言葉になるとその差はさらに縮まるでしょう。でも、Web雑誌ではなく

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    2011年10月25日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    読者がテーマに沿って応募してきた実話集

    もちろん素人だから、文章の展開などは普通だけど
    タイトル通り、嘘みたいな話は実に面白い

    予想もつかなかった人やモノとの再会も良いが
    当事者だったら青ざめてしまうような展開の方が
    読者として面白いのが不思議だ

    一つひとつは、とても短い文章なんだけれど
    それが飾り気のない真実味があって面白い

    自分にも一つくらい・・・と思いだそうとしてみるが
    人に聞かせるような話はそうそう無いことに気付く

    もし、そんなことが自分の身の上に起こったとしたら
    その時はぜひこの本に応募することにしよう

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    2011年10月12日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    いろんな人の人生が垣間見えると言うか、ショートショートの集まりと見なすべきか。いずれにしても寝転んで読む価値あり。ちなみにあとがきは結構読み応えがありました。

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    2011年09月29日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    一般公募の『嘘みたいな本当の話』を集めたもの。超短編集。もともとアメリカであった企画の日本版。
    軽い。デザート的。短い文に制限されているので逆に内容が端的に核心をついている。粒ぞろい。
    公募を厳選したのは、高橋源一郎と内田樹という方。この二人の考察も興味深い。アメリカ人は投稿文章をみただけで、その人の環境(どの層か)がわかるが、日本人は分からないとか…いろいろ。ふーむなるほどと思った。

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    2011年09月05日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    単行本の設定になっていますが、文庫本で読みました。
    この本には題名から推測されるとおりあの宮沢賢治の同名の作品と同じ題名の作品が24編載っています。賢治の作品はジャンルが分類できないような独特の世界が展開されますが、この本の作品もそういう意味では賢治の作品のエキスを注入してできあがった感がします。

    そうはいっても、賢治の作品を全部読んだわけではないので一部しか比べることはできないのですが、内容はほとんど似ても似つかない現代の世相を風刺する場面が登場します。ですから宮沢賢治の童話がお好きといった方にはええ!なにこれって!と呆れられそうなのでご注意なさるようあらかじめ申し添えます。

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    2011年08月28日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    内田センセイがいっていたように、「本文を読んでいる限り、性別も、年齢も、職業も、居住地も、よくわからない。」「共感を呼ぶ物語」が多かった。にナットク。短歌を読んでいるような、シンパシーとワンダーが同居します。アメリカ版(未読ですが)は私の人生に起こったことという印象が残るそうですが、日本版は誰にでも起こりうることと思わせる、みんな同じだねという話を投稿する傾向にあるということを読後に感じます。源一郎さんからは本当のお話をテクニカルに書くことをたしなめるようなコメントに受け取りました。活字にしても本当のお話自体にあるパワーをそのまま伝える!ことの難しさが読後に残ります。

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    2011年07月29日