高橋源一郎のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
単行本の設定になっていますが、文庫本で読みました。
この本には題名から推測されるとおりあの宮沢賢治の同名の作品と同じ題名の作品が24編載っています。賢治の作品はジャンルが分類できないような独特の世界が展開されますが、この本の作品もそういう意味では賢治の作品のエキスを注入してできあがった感がします。
そうはいっても、賢治の作品を全部読んだわけではないので一部しか比べることはできないのですが、内容はほとんど似ても似つかない現代の世相を風刺する場面が登場します。ですから宮沢賢治の童話がお好きといった方にはええ!なにこれって!と呆れられそうなのでご注意なさるようあらかじめ申し添えます。 -
Posted by ブクログ
内田センセイがいっていたように、「本文を読んでいる限り、性別も、年齢も、職業も、居住地も、よくわからない。」「共感を呼ぶ物語」が多かった。にナットク。短歌を読んでいるような、シンパシーとワンダーが同居します。アメリカ版(未読ですが)は私の人生に起こったことという印象が残るそうですが、日本版は誰にでも起こりうることと思わせる、みんな同じだねという話を投稿する傾向にあるということを読後に感じます。源一郎さんからは本当のお話をテクニカルに書くことをたしなめるようなコメントに受け取りました。活字にしても本当のお話自体にあるパワーをそのまま伝える!ことの難しさが読後に残ります。
-
Posted by ブクログ
この作者が私の大学に特別講義に来ていた時、私は食堂でパイタンラーメンを食べていた。
パイタンラーメンを食べながら「なぜにパイタンラーメンは夏の間はお休みなのであろうか、こんなに旨いのに」と考えていた。
パイタンラーメンのスープは豚骨ベースなので別メニューの「豚骨醤油ラーメン」に似通った味ではあるのだが、パイタンラーメンにはそれとは異なる謎のこってり感があり、ラー油をたらした時にはもうとても旨いんです。その謎のこってり感の正体が夏には向かない素材なのだろうか、一体何なんだろうかと考えていた。私はその頃高橋源一郎は名前しか知らなかったので、講義よりもパイタンラーメンの謎に夢中であった。後日講義に集 -
Posted by ブクログ
初高橋源一郎。おお、これがポストモダン文学ってヤツか。面白いけど、どうすりゃいいんだこれ?・・・ま、なんかたぶんこういう小説書く人なんだろうな、と予想はついてたんだけど、ここまでむちゃくちゃやっていいんだ。それが俺の中で衝撃的だった。ブローティガン読んでこういうのやっていいんだと知ったんだけど(ブローティガン以上に比較されるバーセルミは読んだこと無い)、あれとはまた一段階むちゃくちゃだ。面白いけど、これやってどうするんだろう?ポストモダンはやっぱり元気出ない方向性のような気がする。あと思ったけど、舞城王太郎とかって、こっちから攻めてるって理解すればいいのかな?
-