高橋源一郎のレビュー一覧

  • 国民のコトバ

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    都築響一さんの夜露死苦現代詩を思い出しました。ことばをクローズアップ。面白がるが勝ち、という気がしました。ケセンなことばは源一郎さんのすっぴんでも取り上げられて気になっていました。源一郎ゼミ楽しそうです。

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    2013年05月03日
  • ぼくらの文章教室

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    よい文章とは何かという問いに、この本ははじめから答えを言っている。綺語を弄した文章ではなくて、誰かに伝えたいと思って腹の底から出た言葉だ。

    技術論というよりも心構えの書。「文章教室」と銘打っているが文章読本にありがちな必読リストは無く、あまり美文という訳ではない文章が範として引かれる。文字を知らなかった老婆が必死に学んで残した文章であったり、はちゃめちゃなパロディ小説であったり、労働の中で書く文章であったり、ぼけつつある人が書き残した文章であったり、美しいと言うよりも、どちらかといえば重点が置かれているのはもの凄い文章の方だ。中にはジョブスのスピーチもある。
    書き口は語り口調で馴染みやすく、

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    2013年04月17日
  • ぼくらの文章教室

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    これを読んでも、名文は書けないだろうなあ。
    というか、そもそも「名文」を書く必要があるのか?とすら思えてくる。
    無学なおばあちゃんが生涯でただ一度書いた手紙(遺書)、「自由」な文章、「素人」の書いた文章。
    それらを賛美するなら、なにも文章教室なんて必要ない。みんな好きなように書けばいいのだ。
    ただ、それが「他人が読むに耐えるものかどうか」という基準だけは、やっぱり忘れないでほしいなあと思う。

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    2013年04月13日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    ひらがなほどなんかいで、ちっともあたまにはいってこない…
    そんな体験をした。
    不思議だけれど、「お伽草紙」のようなことを、子どもの頃考えていた。
    布団の中でただただ天井の節目を凝視しながら、考えもて決して答えの見つからない疑問がぐるぐると私の体を廻っていた。成長とともに、煙のように消えていったあの感覚を久しぶりに思い出しぶるっと震えた。
    ちゃんと読んだのに、すでに題名を見てもぼんやりとしか浮かんでこない…でも突然襲いかかってきたりする。魔法にかかった気分だ。

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    2013年01月07日
  • 虹の彼方に

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    この小説は どのような成り立ちでできているのか
    よくわからないが ふしぎに味がある。

    個人の名前が 記号として うまく使われる。
    記号から その人が 見えてくる・・・
    カールマルクスなる人物が 主人公のようにも見えるが
    その周りにいる 女も娘も 口を出しながら 話が進む。

    アメリカ大陸を発見する方法
    谷川俊太郎を 年利73%で貸してくれる アコム元町店。

    奇想天外な 物語の運びに ただただ 苦笑するしかない。
    苦笑小説というジャンルがあった。

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    2012年10月28日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    苦海浄土が祈祷・朗誦・音楽に似た…神様と神様2011の重ねて読んでみて…ことばのない赤ん坊なずなの味わい…読んで感じたことをなかなかことばにすることは難しいのですが、源一郎さんは、そうだそうだそうだった、そういうことだと、みんなが共感できる文章を書くことに、とてもすぐれていると感じます。

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    2012年09月27日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    前半すごく引き込まれ,この人の本をもっと読んでみたいと思った。後半やっぱり私には難しかった。でも読んでみたいというのは変わらないかも。表題先はてっきり震災後に書かれた話だと思った。

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    2012年09月12日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    書店でみかけて、その場で買った本はひさしぶりだ。あの災害のあとにのぞいたものを、圧倒的な新しい日常の力に流されてしまう前に、考えておきたという気持ちが私にもあったからだ。
     その意味ではたしかに役にたった。加藤典洋の「死神に突き飛ばされる」や、ジュネの「シャティーラの4時間」など、貴重なテキストを知ることができたし、それらをつなぐ著者の言葉が、読者にいろんな脱線を許す感じなのもいい。
     しかし、最後まで読み終えて、何かが足りないという感じがする。最後の章で著者が語っていること、「自分」から出発しないこと、言葉をもたない存在を起点において語ることは、とても大事なことだと私も思う。しかしこの結論に

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    2012年09月05日
  • さよならクリストファー・ロビン

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     「虚無」と戦うものたちの物語、と帯にあるが、そのとおり物語を紡ぐことで虚無に抗おうとするプーさんたちを描いた表題作の読後感がじんわりと哀しくて好いなぁ。
     しかしまぁ、児童文学風に軽易な文体に反し、世界観が重くって読みにくいなぁ。
     読んでいると虚無に打ちひしがれそうになるのがまた好いのだけど、ラストに近付くにつれて失速していく感がやや残念。

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    2012年08月12日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    初めて読んだ高橋源一郎。
    いろんな喪失の話。
    と思ったけど、どうなんだろう。
    あたまぐーるぐーる。
    これなら読めそうかなぁと思ったのだけど。
    読み切りはしたけども。
    とりあえず、アトムが読みたくなった。

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    2012年07月12日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    1000字規定のショートストーリーならば誰でも書けそうだ。

    でも聞き手の心を掴むような体験が簡単にできるとは限らないね。
    だから生きるっておもしろいんだよと、そう囁かれてさわやかな気持ちになれる一冊。


    もともとアメリカで行われた「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版だそう。

    日本人に作品の応募をかけると、没個性で平均的な情景描写が多いんだって。


    本は厚めだけど、見かけ倒し。
    30分くらいでざざざーっとおいしいところを頂いて満足としましょ。

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    2012年06月27日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    読んでいて心地の良いものではない、でも心に残る作品だった。「星降る夜に」に出てくる、飛ぶ教室の引用にしびれた。

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    2012年06月17日
  • さようなら、ギャングたち

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    62点。読み終わってみてまったく面白くなかったので、半ば言い訳的に「読んだ時代が悪かったな」と時代のせいにした。
    リオタール的に言えば、ポストモダンとは近代を支える「大きな物語」や「深さ」が消え、「小さな物語」や「表層の戯れ」が優位になるモダン後期だ。
    まさにこの本が出た80年代の日本はポストモダンや現代思想ブーム。しかし、そもそもモダンがなかったのもあって90年代後半からどんどん廃れて今や「現代思想ってなんだったの?」みたいな。ただのフランス趣味かよ、みたいな。
    この作品を支持してた人ってまさに新左翼からポストモダンへ的な知識人層じゃないかと思う。近代的な人間観の終焉とかデカルト的な理性中

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    2012年03月25日
  • ジョン・レノン対火星人

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    いかにもあの時代にあのカテゴリーにいた人が書いた文章って感じ。

    あの時代にこういう作品が発表されたっていうこと自体に価値があるんだろうけれど、時を経ても読み継がれていくべき普遍的なテーマを持つ作品かというと甚だ疑問。

    節々に垣間見える才気の断片から、生まれた瞬間に放った輝きはものすごいものだったんだろうと想像できるけど、今読んでも当時放っていたんであろう輝きを本当の意味で感じることはできない。んだと思う。

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    2012年02月24日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ネタバレ

    新聞の投稿小話系の話が好きなので、楽しめた。かといって残るか、といえば残っていない、まるで狐に騙されたかのような。これが日本人均質性の賜物なのか。

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    2012年02月14日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    実話の投稿作品集。
    一話が短いので、アッという間に読み終わった。
    不思議な偶然って、本当にあるんだなぁと思う。

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    2012年02月03日
  • 日本文学盛衰史

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    「小説とは」、「文学とは」ということを明治の文豪達とともに高橋さん共々読者も考える作品。作家たちが時代の条件の中で、何を感じ、行動したのか、資料と高橋さんの想像を交えながら描かれる。斬新な手法に最初はびっくりだったが、現代に置き換えることで、当時の彼らの立ち位置がよりわかりやすく理解できたように思う。大逆事件に対するそれぞれの反応、「こころ」のKを啄木とする説は特に興味を惹かれた。

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    2012年01月01日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    タイトル通り、オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版。

    当然様々な人が寄せた体験談が集まっているので、それぞれが短く、細切れの時間にパラパラっと読むのにピッタリ。
    ハラを抱えて笑えるものあり、背筋がスーッと寒くなるものあり、ほのぼのとさせられるものあり、短い中に人間の本質が現れているような深い話あり、正直、どこかで聞いたような…という話もありですが、肩ひじ張らずに楽しめる。

    最後の柴田氏と内田氏の対談の日本人論みたいなのが面白かった。
    アメリカ人との精神性の違い、っていうのよくわかるな~。国民性というか、環境や文化が違う中で生きるってこういうことだよね。

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    2011年11月24日
  • ジョン・レノン対火星人

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    これもある意味不条理文学なのか。誰一人まともな登場人物がいない。その一人一人の個性がとても楽しい。特に好きなのは素晴らしい日本の戦争

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    2011年11月22日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    書店で内田樹、高橋源一郎、という名前と題名をみて、「おお、オースターの日本版だね!」と思って購入。

    読んだ感想としては、ううん、面白いんだけど、なんだかどこかで読んだことがあるような感触。よくある読者の体験談を集めた本の一つみたいな感じ?もちろんそこに、内田センセイの解説(?)や、柴田元幸との対談があったりするのはいいんだけど、、、

    日本人の文章はとても均質だ、ということを内田先生はおっしゃっていて、その通りだろうとは思います。社会階級や地域による話し方の違いは、日本では例えばイギリスなどに比べるとすごく小さいし、とくに書き言葉になるとその差はさらに縮まるでしょう。でも、Web雑誌ではなく

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    2011年10月25日