高橋源一郎のレビュー一覧

  • さよならクリストファー・ロビン

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    ネタバレ

    泣いた。
    パパとぼくの会話もとても素敵だった。

    「ききたいかい?」
    「ききたくない」
    「わかった。では、今晩は、お話はなし。おやすみ」
    パパはぼくに背中を向けて、寝たふりをする。ぐうぐう。
    ぼくも、パパと反対の方を向いて、寝たふりをする。ぐうぐう。

    ここの二人の会話が特に好き。

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    2015年07月12日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    これは夢なの?

    微睡の中、夢と現実が行き来するとき、物事のストーリーは曖昧になりつかまえたはずのつながりも、ゆるゆると解けてばらばらになっていく。思考は繰り返し、時間の流れも行きつ戻りつ。

    夢の世界も心の奥底で流れる思いが反映しているはず?作品で描かれる世界のモチーフは何だろうと考えるのだけれど、つかみどころがなく、幻想的な世界が広がっていく。現代版「不思議の国のアリス」のような雰囲気。

    表現の試みが多様で、こんなに自由な文章表現、構成もあるんだと感心することしきり。うまいなあ。

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    2015年06月17日
  • 国民のコトバ

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    文体の使い分けによる表現の違いを吟味するエッセイ。
    著者のコトバに対する感性が窺えてオモシロイ。
    「萌えな」ことば、「洋次郎な」ことばには大爆笑。「人工頭脳な」ことばは、恐ろしいことに早くも時代遅れだ。そも人工頭脳の概念が変わってきているしね。
    なにより「VERYな」ことば、「ゼクシイな」ことばには参った。およそ空疎な言葉の羅列なんだなぁ。ポジれば直感だけに訴えている表現と言えなくもないけど。中身は何にもないよね。

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    2015年06月14日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    くまのプーさんが「虚無」と戦ったり、鉄腕アトムが銀河鉄道の旅に出たり。読んだ後には不思議な喪失感が残る、楽しい、けれども切ない読書体験だった。
    佐伯一麦「日和山」と並んで、震災後の世界を反映させた名作。まだ発表されていないが、新潮文庫の「日本文学100年の名作」第10巻にはぜひ両方とも収録されるべきと思う。

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    2015年09月10日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    第48回谷崎潤一郎賞受賞作ということで予約してみた作品。表題作は「くまのプーさん」をモチーフにした作品。いくつか「アトム」が出てきたり、現実世界の作品と結びついた作品が出てくる。わかりにくいものも少々あったけれども、全体的に優しく温かな雰囲気が漂っている作品。2012/651

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    2015年04月13日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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     ほんまかいなという話もあるけど、こんなこともあるかなあ。人って不思議と思わせてくれることもあり、元気が少しわいてきて、頑張るかという気になれる本。

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    2015年03月30日
  • さようなら、ギャングたち

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    言葉の使い方、表現においては詩小説だけど、言葉を喪失し、懸命なリハビリの過程そのものという意味で私小説なんだと思う。本当の悲劇は悲劇そのものを言葉で表すことができないから、言葉は自然と迂回する。しかし、痛みや悲しみから決して目を逸らさずに紡いだ言葉は優しさと結び付き、泡となって一緒に弾け飛ぶ。だからこそ、どれだけ遠回りを重ねても、こんなにもまっすぐに届いてくる。これからも悲しみと出会うだろう。またやらかしてしまうんだろう。それでも別に構わない。少しだけ上手く失敗すればいい。そんなことを教えてくれる作品だ。

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    2015年03月30日
  • 日本文学盛衰史

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    ネタバレ

    明治文学にそれほど明るくない自分でも充分楽しめた。背伸びして、二葉亭四迷や国木田独歩を読んでみたくなった。 特に「WHO IS K ?」の章、夏目漱石『こころ』に登場するKは石川啄木であるとの作者の推論には、妙に納得させられた。

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    2015年02月27日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    以前某牛丼屋でバイトしてた時にお客さんとしていらした方の本です。
    それはともかく小説教室です。
    まぁほんとに小説家になるような人はハウツー本なんて読まないんでしょうけど、形から入るの好きなので読みました。しかも何度かw
    2004年に重版されたものを買ったのでもう11年も前に手元に置いてたのでした。
    さて、そろそろ書ける年頃になったかな。

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    2015年02月17日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    あなただけの小説とは、あなたの人間を文字の羅列で曝け出すこと。しかし、曝け出そうと、息巻いてはいけない。それはあくまで自然体で、所謂小説と遊ぶこと。即ち、書くことを純粋に楽しむ。遊びとは元来そういうことだから。苦痛を伴ってはいけない。呻吟するのはあくまで書く前の思考の段階においてのみ。俺はそう理解した。俺から見てどう見えるか。つまるところ、それが至上命題だろう。それを突き詰めることは

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    2015年02月15日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    一気読み
    ところどころはっとする話がある
    不倫しようとしたまさにそのとき
    奥さんから涙がでると電話がかかるはなし

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    2014年11月03日
  • 還暦からの電脳事始

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    おもしろかった!
    この本は、現在の私たちを取り巻くネットを巡る事情を、日常の何気ない一こまからから切り取って見せた、たいへんに読みやすい文化論である。

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    2014年10月20日
  • ゴーストバスターズ 冒険小説

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    完璧なまでに美しい冒頭から続く二人のギャングの冒険譚は、高橋源一郎らしからぬストーリーテリングでぐいぐい読ませる。途中で挿入される(お馴染みの)ペンギン村のパロディにしても、一個のSFミステリーとして抜群に面白い。

    ただ、如何せん批評意識が強すぎる。それが一般読者を遠ざけている。
    僕個人としても、「松尾芭蕉」と「売れない作家のタカハシさん」のパートがなければ星5つだったかも。

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    2014年10月17日
  • 小説の読み方、書き方、訳し方

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    対談形式なので、とても読みやすい。
    小説の書き方の指南書かと思ったが、そうではなく両者が思う小説のことについて書かれている。
    著名な作家、翻訳家のお二人の対談で、やはり高度な内容なんだけれども、もっと読んでいたかった。
    本書で紹介されている本は、ほとんど読んだことがないものばかりだったので、興味をそそられるとともに、それらの本を読んでから本書に出会っていたら、もっと違ったんだろうなと思った。

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    2014年07月18日
  • 沈む日本を愛せますか?

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    歴史的大敗となった自民党→民主党の政権交代について。渋谷陽一さんの雑誌SIGHTでの内田樹と高橋源一郎の対談。自民党について語ってくださいから始まり小沢一郎はナロードニキだとか「金で買えないものはない」とかいう絶頂期に出てきた言葉は田吾作だとか。政治について自分はどちらよりだからどちらが正しいと思うとかいうありきたりな対談ではなく(そんなもの苦痛で300ページも読めない)日本の政治、システムについてを「言葉」の側面から口語的に語られた対談。
    いや、かなり笑いました。笑い事じゃないんだろうけど。最初は笑い事でいいのかな。
    これ、ちょうど2011年の3月11日の直前までの対談。あの大地震で、それま

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    2014年05月19日
  • ゴーストバスターズ 冒険小説

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    異世界。夢と現実、時間、生と死といった、物事の前提になる概念も固まっていないため、何が起こるかわからない。予測不能な文章を読んでいると、徐々に高橋源一郎ワールドにはまりこみ、抜けだせなくなる。異世界を読ませてしまう文章力。すごい。

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    2016年08月15日
  • さようなら、ギャングたち

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    弟に勧められて読んだ。確か一年位前、熱海へ向かう東海道線の中一人黙々と読んでいたのだが、この本を読むのにその環境は異常にマッチしていた。

    私にとってははじめての高橋源一郎作品。もうちょっと小難しい文章を書く人だと勝手にイメージしていたのでこんなにとっつき易いと意外だった。しかし、内容は決してとっつき易いというものではない。難しい。
    斬新で奇妙な。
    斬新な小説なんて滅多にないからうれしい。
    今もう一度読みたいと思うし、何度読んでも分からないんだろうという気もする。

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    2014年03月25日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    3.11に対する回答としての小説。
    旨く言えないが、死者の思い出、とは何かを考えているのだと思う。

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    2014年03月06日
  • ぼくらの文章教室

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    文章を書くノウハウ本というより、こういうのも文章だ、という見本市のような本だった。おばあさんが生まれて初めてかいた、誤字だらけの文章が強烈に胸に残った。文章はテクニックじゃないと教えてくれる。

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    2014年02月08日
  • 「悪」と戦う

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    初の高橋源一郎。
    もっと読みにくいかと思ったが、すごく読みやすく、面白かった。
    悪とは何か、というテーマを読みやすい文体で重苦しく感じさせずに提起していて、教科書などに取り入れても良いんじゃないかな、と思った。

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    2014年01月29日