高橋源一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
599ページの新書。
ヘプバーンと同じ身長体重を誇っていた著者が、
それより体重が増えたことに気づき、
食事とスクワットでダイエットを始めた。
その際?多くの食事に関する本を読んだ。
それを紹介しつつ、自分の状況をつらつらと、、
集英社のウェブサイトに連載されていたものがもとらしい。
そういう意味でとっちらかってる。
いろんな本のいろんなうんちくが載ってる。
まあ、しかし、食は大事だ。
食べたもので体は作られる。
それは間違いない。
私は何でもたくさん食べ、
それを原動力にマラソンである程度の結果を出してきたが、
消化器系に問題が生じてからは、
満足した走りができなくなってしまった。
加齢なのか遺伝なのか不摂生なのか、、飲みすぎ?
いずれにしても食は大事。
本で学んで食べる。
今日も昔の会社の同期と神楽坂で飲む。
これはこれで大事。
酒は減らそうかね。飲み放題じゃないし。
はじめに 本は「読む」ものではない。「食べる」ものだ
第一回 食べなくっても大丈夫
第二回 明智光秀と忍者ダイエット
第三回 コロナと『養生訓』と『論語』
第四回 科学的か、愛か、それが問題だ……
第五回 「料理」という物語
第六回 グルメ小説家の悲劇
第七回 肉か、野菜か、それが問題だ……
第八回 メシ喰うな
第九回 この世界の片隅に
第十回 食事はどこから来たのか、食事とはなにか、食事はどこへ行くのか
第十一回 筋肉ってなんだ
第十二回 なんでも食べてやろう……かな
第十三回 最後の晩餐
第十四回 ひとりで食べる、誰かと食べる
第十五回 戦争と味噌汁
第十六回 失われた「食べる」を求めて
第十七回 食べる本
第十八回 世界の果てで食べる
おわりに -
Posted by ブクログ
高橋源一郎氏の作家としての才には昔からよく親しんできて敬服する一方で時事問題への過度のナイーブさとそのナイーブさを誇示して恥じないかのような厭らしい扱い方には気になるところも多かった。果たして本書はその悪い部分が強く出た厳しい読後感となった。
高橋源一郎による超訳論語、というか小説化という試み自体は悪くなく、正確さよりリズムとノリを重視する砕けまくった文体もそこはいいのだが、あまりにメッセージ性が素朴かつ空疎すぎる。
論語という書物の性質上、現代政治や時事とある程度絡める超訳は翻案として悪いものではないですが、隙あらばどこからでも現代政治批判、現代政権批判に持ち込むのは優れた現代意識ではなくただの政治的スケベ根性というべきです。
加えてあまりに皮肉を言いたい、皮肉を指し示したいという著者の精神が本来古典の持つ多義性を貧困化しているところも感じられるし、また自分の超訳に自分で感心して合いの手を入れるのはあまりに滑り散らしており、またそれを滑っていることに気付けない、恥ずかしいのでは?という自己懐疑の欠片も見られないのはこの優れた作家にして政治的党派意識に染まるとなんと情けない姿を見せるものかと戦慄する。
孔子に現代政治への当てこすりを言わせて(さすがセンセイ、目のつけどころが違いますねえ)って高橋センセイ、その目のつけどころは今数行前にあなたが超訳して創造したものですよ……
この作家ならばある程度自己へのメタ的な視点も取り込めばもっと面白くできたはずだと思います。実に残念でした。