高橋源一郎のレビュー一覧

  • さよならクリストファー・ロビン

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    大好きな『くまのプーさん』の関連本?と下調べもなしに読んだ。
    短編集の構成で、表題の話はプーさん関連で間違いはないのだけれど…

    『さよならクリストファー・ロビン』
    最後、ポロポロ泣いちゃった。
    「みんな、誰かが書いたお話の中に住んでいて、ほんとうは存在しない」という”うわさ”に物語の住人達は翻弄され、しまいには”虚無”が彼らの世界をも飲み込んでいく。
    『はてしない物語』にも同一の危機が迫っていたが、あの時は何とか免れた。自分がラストで泣いたということは…。
    著者よ、物語の創作者でありながらこれは酷い仕打ちですぞ!(泣)

    『峠の我が家』
    またもや目頭がジーン…(泣)
    イマジナリーフレンド(

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    2022年11月08日
  • さようなら、ギャングたち

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    「え?1ページに1行だけ?」と思われた方は、加藤典洋氏による解説を読めば、どうしてそんな記述になったのかということがよくわかる。

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    2022年11月05日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    「みんなのせかい」 
     あたらしいこくご 1年生用の最初の言葉

    教科書 「公」「国家」の「声」
     ドイツ 現代史教科書
     19世紀以降までの690ページのうち130ページがナチスドイツについて:対決
     フランス 近現代史教科書 
     2年間で700ページ 世界史と自国史の区別なし 第二次大戦の二重人格:懐疑

    大きなことば:強く支配する 小さなことば:地に足がついた現実

    「野火」 「変身」「うわさのベーコン」
     生きるとは ことばを用いて、そのことばの法を知って、
     自分以外の誰かとコミュニケーションすること
     

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    2022年09月23日
  • これは、アレだな

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    「サンデー毎日」連載の46回文のエッセイ。

    軽妙な語り口で思わずクスッと笑えて共感できるのもある。
    おじさんは、いずこに?の中でもやはりすべての始まりは、『おっさんずラブ』というのもそうだった〜。
    最初から目が釘付けになったなぁ…と。
    『おじさんはカワイイものがお好き』も『私の家政婦ナギサさん』も観たなぁと懐かしむ。

    鬼滅の刃・無声慟哭篇の書き出しに最終巻を読み終えたばかりなので、原稿なんか書かずに、静かに泣かしてほしい……。とそうだろうと状況が目に浮かぶようだ。
    この頃が、コロナ禍中だったな。

    ネットフリックスを家族で見る。とあると自分は遅れているんだろうなと思う。
    「hulu」「NE

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    2022年09月19日
  • ぼくたち日本の味方です

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    東日本大震災前後の時事対談たが、あまりにも状況が変わってなくて驚く。
    震災後は日本は変わる、変わらねばと言っていたが、その後の安倍政権の下、そのままの状況が続き、深化しただけだったのか。
    この本で評価されているシールズなど影も形もなく、ローンウルフ型犯罪ばかりが目につく。父がいなくなったと盛んに言っているが、安倍氏はとても父というタイプではなかったが、その戯画化または代用だったのか。
    維新の会も伸びは止まったが、維新と安倍は同根だし、トランプ型の大きなうねりの一つの流れ。明らかにグローバル化にストップはかかり、ローカルになってきたが、内田や高橋の予想や希望とは異なる方向と思う。

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    2022年09月11日
  • 誰にも相談できません

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    見開きごと、一問一答。恋愛から家庭、仕事関係まで、ドロドロした内容もさっくり答えてくれている。
    やったことに対して責任が取れるか否か。自分自身の気持ちが幸せか否か。これが基準なんだな。

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    2022年08月07日
  • この30年の小説、ぜんぶ 読んでしゃべって社会が見えた

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    その年に、発表された小説を語ることで社会が分かる、ここで取り上げられた小説は、読んだことがない作品がほとんどでしたが、大変興味深く読みました。

    感動した、面白かった、意味不明だった、不快で受け付けられなかった…など、小説を読むと、色々な思いが去来しますが、こんな読み方もあるんだと新たな視点を得ることができました。

    今は、この企画、毎年なされていないようですが、今後も機会があれば、お二人の対談を是非読みたいです。

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    2022年06月18日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    ネタバレ

    2022/05/22
    途中から面白くなってきた。ケストナーの小説が引用されていてうれしかった。小説だけじゃなくて色んな分野で考え方を応用できそうだなと思った

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    2022年05月22日
  • 5と3/4時間目の授業

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    読まれることを前提に書かなければ文章は上達しない。
    自分以外のの何かについて書いた文章が、図らずも自分の隠された一面を表現する。

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    2022年05月14日
  • これは、アレだな

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    NHKラジオ飛ぶ教室で、伊藤比呂美さんが本のタイトルを
    「これは、ソレだな」「あれは、ソレだな」とかいちども正しく言わないのに対して、いちいち訂正していた源一郎さんがかわいかった(笑)

    ラジオ繋がりの話も多く、いつものノリで楽しく読ませてもらったのでした。

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    2022年05月13日
  • これは、アレだな

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    例えば「カレンの台所」を読んで、この本に似たものをどこかで読んだことがあるぞ、と感じ、谷崎潤一郎の「美食倶楽部」だと発見する。
    そして「これ」は「アレ」だ、という理由を述べるという本。

    なのですが、私にとっては読んだことのない本が多くて、「これ」も「アレ」も両方知らないものばかりであまり楽しめなかった。

    「鬼滅の刃」はグリム童話の「兄と妹」だ、と言われてもピンとこなくて脳内 ??? ですから。

    「これ」とか「アレ」とかの作品の説明に、少しだけ興味を引かれたのは、吉本ばななのデビュー作「キッチン」で、
    文中では「キッチン」でなく「台所」が使われ、最後に1回だけ唐突に「夢のキッチン」と出てく

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    2022年05月08日
  • 誰にも相談できません

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    質問は老若男女から、さまざまなテーマで寄せられており、似たような状況で苦しんでいる/いた人の中には、高橋源一郎さんの経験に基づいた他人へのほどよい距離感と具体的な回答に救われる人もいるのではないかな(私もそのひとり)。誰もが「誰にもに相談できないなやみ」のひとつやふたつ…ありますよね!

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    2022年05月04日
  • 誰にも相談できません

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    毎日新聞に掲載された「人生相談」。

    恋愛について、夫について、家族のことや容姿のこと、会社でのことや自身の性格など…

    さまざまな悩みについて、なるほど…と的確な回答。

    悩みがあるのか、ないのか、いい加減に暮らしている私でもこれって似ているなぁと思ったりするってことは、悩みを抱えているってこと⁇と思えて回答をしみじみと読んだ。

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    2022年04月27日
  • これは、アレだな

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    年取ってくると、何か新しいものを見ても「これはあれに似てるな」と思うことはよくあり、そしてこれとあれをつい比べてしまう。若い人は全く新しいと感動するけど、本当に斬新であることはほとんどないんだよなあ。こういうのが長生きのつまらなさかもしれない。
    しかし、それを逆手に取って面白い文章にできるというのが素人とプロの違いですね。
    「飛ぶ教室」聴いてるので既に知っていたり読んだりした本も多かったのだけど、同じ本の紹介でも切り口が違えばまた違った魅力を感じる。一粒で二度美味しいってやつ。高橋さんがヘビーな読書家を長年続けているので比較対象する作品にも事欠かないね。
    ご本人は書くのは大変とおっしゃっていた

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    2022年04月24日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

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    読みやすいところもあれば、どういうことと言えるところもある。

    インプットする情報がものすごく多く、そこから思考していることが分かる、、

    10年前、自分は24歳で、この本を読もうとは思わなかっただろう。

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    2022年04月05日
  • 誰にも相談できません

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    ネタバレ

    新聞だからか、家族間の悩みが多い。
    血縁関係でない家族は、双方の言い分を聞いてみないと
    わからないよね。
    不倫絡みはおっしゃる通りだと思う。
    でも1番印象に残ったのは、恋人がどんどん若くなって不安がる爺さんでした。

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    2022年03月08日
  • 一億三千万人のための『論語』教室

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    単純な対訳だとあまりに簡素になってしまうのに対して、非常に工夫されて訳されており感心した。ただ、あまりに分かりやすく訳されていて、論語を読んでいるということを忘れてしまうほど軽妙であるとも言える。これはどちらかと言うと著者ではなく自分の問題で、論語を噛みしめて血肉に通すような経験のためには、それこそ著者のように何十年もかけて味わい尽くす、何度も本文を行ったり来たりする必要があるということを痛感させられた。

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    2022年03月08日
  • この30年の小説、ぜんぶ 読んでしゃべって社会が見えた

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    2011年からの時代も映す書評対談。
    さすがに文章のスペシャリストは対談も興味深く、所々は高等過ぎてついていけないところもあり(笑)

    その年に話題になった小説を時代が違う今、改めて読んでみようと思う本がちらほら。

    暇を見つけて、新刊ばかり読んでいないで、遡って自分独自の時代の検証をしてみよう

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    2022年03月08日
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか

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    堤未果他、4人の論客が、各自テーマに沿って一冊の本を持ち寄り、考察を述べ、意見交換、対談するという形式。濃淡あるが、私が興味を持ったのは、堤未果による ハルバースタムの『メディアの権力』高橋源一郎の『華氏451度』。

    ペンタゴンペーパーズとスノーデンを比較して、時代の暴露者による扱いの違いを指摘。インターネットや最近の浄化傾向をフーコーの監視システムパノプティコンに例える内容など、なるほどなと思った。

    読んでいない本ばかりであり、興味を持ったが、この4人のお陰で先入観を持ったので、少し時期をおいてからにしようかな。

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    2022年02月03日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

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    趣味を人に合わせてコミュニケーションの手段にしてしまう、ご飯の為に適当に合わせる…つまり〇〇を見れば〇〇は興味を持てない人生を上手く生きるためのものかもしれません
    自分の個性について考えさせられる作品でした。人が冷たくなるってこんな感じなんだと思いマス。

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    2021年11月21日