高橋源一郎のレビュー一覧

  • 銀河鉄道の彼方に

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    ネタバレ

    帯と巻末エッセイで最果タヒが全て代弁してくれているような気もするが
    「宇宙の果てには何があるのか?」
    「言葉ってなに?」
    「自分は本当は存在してないんじゃないか?」
    「この世界は全部誰かの見てる夢なのかも」
    「パラレルワールドがすぐ近くにある」
    「自分と全く同じ記憶を移植された自分のクローンは、自分なのか?」
    「小説のキャラクターは、本当に作者が操っているだけなの?」
    宇宙から身の周りのことまで、こういう誰もがした覚えのあるような想像が全て詰めこまれている。第二章までの種播き感、小道具のチョイス、文章全てに対して、こんなにワクワクしたの小学校以来では?というくらいワクワクした

    「あまのがわの

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    2020年03月28日
  • 誰にも相談できません

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    人生相談を読むのが好きだ。
    回答者の回答にいつも感心する。自分と比較するのもおかしな話だが、こんな素晴らしい回答、私は人に相談されてもできないと。回答の素晴らしさに感動してファンになることが多い。高橋さんは元からファンだけど。
    1章の「恋をしたことがありません」から感動しっぱなし。自分と全く関係のない相談の回答にまで、いちいち感動。もうなんで泣くのかわからないが、泣きながら一気に最後まで読んだ。大丈夫か、私。

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    2020年03月07日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    誰が書いていたのか
    思い出せないけれど
    2001年のアメリカでの同時多発テロ事件の
    後では「言葉」と「世界の見方」が
    変わったと書いていた文章を思い出していた

    まして
    髙橋源一郎さんがこの一冊のタイトルになっている
    2011年の3/11の時は
    この日本という国で起きた出来事
    まさしく「非常時のことば」である

    この一冊の中で
    紹介されていく
    石牟礼道子さん
    ジャン・ジュネさん
    加藤典洋さん
    川上弘美さん
    内田裕也さん
    ナオミ・クラインさん
    太宰治さん
    山之口獏さん
    リンカーンさん
    堀江敏幸さん
    鶴見俊介さん
    まどみちおさん


    その言葉、文章の数々が
    「絶句」してしまった人の心に
    波紋が広

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    2020年02月02日
  • 一億三千万人のための『論語』教室

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    「学んで時に之を習う。亦た悦ばしからずや。朋あり、遠方より来る。亦た楽しからずや。人知らずして憤らず。亦た君子ならずや」、「巧言令色には、鮮いかな仁」、「十有五にして額に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず」など有名な言葉はあるが、全体を読んだことがある人は少ないだろう。

    高橋源一郎が『論語』に出会うきっかけは、二十年ほど前に世界の古典を色々な人に翻訳してもらおうという企画があり、『聖書』や『コーラン』に並び選択された『論語』の担当として割り当てられたというものだという。その企画は立ち消えになったそうだが、それ以来『論語』についての翻訳作業を続けていたという。

    翻訳とはいうものの、かなり

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    2019年12月09日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    現在活躍している作家による現代語訳。
    正誤についてはわからないが
    読み物として親近感を持って、大いに楽しめた。
    古典文学を楽しいと感じられたのは初めてで
    貴重な体験になった。

    清少納言はインフルエンサーで
    フォロワーが何万人もいそう
    鴨長明はみうらじゅんみたいだし
    吉田兼好は筑紫哲也のイメージ。
    それぞれの人柄、教養の深さ、観察眼
    考察力が魅力的であり
    その時代の紀行文のような趣もあった。

    冗長な文章は読みづらくもあったが
    訳書感を味わえた。

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    2019年09月05日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    結構難しい本。これを読む中高生はすごい。
    いじめはあるけど、いじめはない。
    本当に何でもそうなんだ。ちゃんと見ないと、
    何にも見えない。

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    2019年07月19日
  • ジョン・レノン対火星人

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    最初のとっつきにくさを呑み込んでしまえば、ある瞬間に強烈なドライブがかかる。
    エグさやグロさ、良識や善悪も越えて描かれる世界。
    クセになる。

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    2019年06月23日
  • 今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇

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    著者の身辺の出来事、中でもそれらのものから自らの感性の琴線に触れるものを抽出しつつ「文学の現在」を問うおもしろさ。
    宮崎駿監督と会った際の「サイタマの光る海④」での「音」の下りには、行間から立ち上ってくるイメージに、えも言われぬ懐かしさを覚えた。
    「タカハシさん戦災に遭う」では、東日本大震災に際して、どう言葉を紡いでいけばいいのかと煩悶する著者の真摯な姿に、心を打たれる。

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    2019年05月22日
  • 間違いだらけの文章教室

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    ネタバレ

    目からうろこがはらはらと。
    吉里吉里国憲法前文が特に良かった。
    それにしてもインテリゲンちゃん、保坂和志をまさか読んでないことない?

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    2019年05月19日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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     中学生、あるいは高校生ぐらいの読者を対象にしているシリーズの一冊。ほかの出版社の、ぼくは気に入っている「よりみちパンセ」のシリーズより少し年上の読者が想定読者か?
     内容は、あれこれあるのだけれど、高橋源一郎の、アメリカの大統領だった、オバマの広島訪問演説に対する解説(?)が俊逸、さすが「ゲンちゃん」という内容で、記憶に残った。
     内田樹の編集方針も悪くない。学校の先生方も通勤電車で、一つずつお読みになればいいのではないでしょうか。ここで、さまざまに指摘されている社会の変化の中で、教育が、それはあかんやろ、という方向を支えていることに、ギョッとなさるかもしれない。

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    2019年04月22日
  • ジョン・レノン対火星人

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    はっきりと意味が分かったわけでないけどものすごいグルーヴ感で読むの止まらなくなる。パワフルなのに物哀しい。

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    2019年04月20日
  • お釈迦さま以外はみんなバカ(インターナショナル新書)

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    タカハシさんは、2012年から「源ちゃんのゲンダイ国語」というラジオのコーナーを担当し、十五分程度の枠で本を紹介し続けていた。本書はそこで紹介された本をまとめたものになる。タカハシさんは、紹介すべき本を見つけた後はぶっつけ本番でしゃべっていたと書いている。本当にそうなのかどうかはわからないけれど(周到に頭の中で準備をしているのかもしれないし、そうでもないかもしれない)、結果として比較的力の抜けた本になっている。それぞれのエピソードの質に少しムラがあるのも、ラジオのぶっつけ本番(らしい)コーナーであるということになるのかもしれない。

    偶然短歌や大阪のおばちゃん語訳日本国憲法あたりは面白く、ここ

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    2019年03月24日
  • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた

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    民主主義、象徴天皇制、憲法9条…平易でわかりやすい文章だから、押し付けがましいとまでは感じないけど、やはり小説として読むにはメッセージ性が強過ぎる気がする。あとがきで『君たちはどう生きるか』に触れ、その時代ゆえに『君たち』は物語の形式を”とらざるを得なかった”ときちんと書かれているだけに、よけいにモヤモヤする。

    小説なんだから国のために人がいるのではなく、人が望み選び集い、互いに関わる事で生まれるのがくにであると、シンプルにそれだけでよかったのでは。

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    2019年03月09日
  • 日本文学盛衰史

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     平田オリザの「青年団」がお芝居にしているそうで、見たいのだけれど、東京は遠い。町田康は読めないけど、高橋源一郎にはハマったという若い人の意見を聞いて、首を傾げたりしている。まあ、町田と高橋は違うけど。でも、そういう人は初めの頃の高橋君も読んでみるといいと思う。ひょっとしたら・・・・。
    考えていたら、なんか気分が変になってきた。この小説を面白く読みながら、つくづく、高橋君も年をとったんだと、ぼくは思ったけど。
     どこまで行っても、彼が書こうとしている「小説」とやらの正体がわからないのは、つづくのかな。そんなふうにも感じたりした。そりゃあ、胃潰瘍にもなるよな。

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    2019年02月15日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    高橋源一郎の「方丈記」改め、「モバイル・ハウス・ダイアリーズ」に全て持って行かれた。やっぱり源一郎はすごい人だった。

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    2019年02月03日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    著者の小説へのアプローチは、その作家の作品全てを読破することなんだろう。だから、その作家の文体を真似ることができるはず。できる自負もあるはずだ。その背景を知ると彼の真似をするのは大変困難に思われる。でも、自分の好きな作者ではなく、作品を真似てみようと思えば気が楽になるかなぁと思った。やってみるかなぁ、

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    2019年02月02日
  • 今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇

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    日本文学を巡る破天荒な長篇小説として話題を集め、伊藤整文学賞を受賞した「日本文学盛衰史」の続篇。
    前作で度肝を抜かれ(こんなのアリ? という意味で)、本作も面白く読みました。
    内田裕也が登場するわ、ラップやパンクが出て来るわ、ツイッターで小林秀雄や大岡昇平、石川啄木、中原中也が出てきてつぶやき出すわ、終盤は東日本大震災についての論考、さらに震災と原発事故に材を取った短編と、相変わらず自由奔放。
    次は何が飛び出すかのかとワクワクしながら読みました。
    ところで、ぼくは著者の文学観が好きです。
    本作には、こんな記述があります。
    □□□
    なになに? 
    文学者はそんなつまらないことはしないって?
    その代

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    2019年01月10日
  • ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた

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    高橋源一郎さんの小説。相変わらず不思議な小説。こどもたちが主人公で、ある学校にいる生徒たちが、不思議な先生たちとインタラクションをして夏休みの宿題で『くに』を作っていくお話。『くに』だって作ることができるのだと。小説によって、『くに』というものの形をゆるめて、そして、たぶん民主主義というものについて、なにかを湧き出させようとしている。『くに』については明白に意識的だけれども、ひらがなが多いのもあきらかに意識的で、それはこの小説のもつ特性のひとつになっている。本がすきなにんげんは、もっている本をぜんぶ読むようなことはしない、というおとうさんは、自分が書いている小説を『くに』だ、という。『くに』も

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    2019年01月01日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

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    2011年から2015年にかけて、『朝日新聞』の「論壇時評」に掲載されたエッセイ
    久しぶりに「核」のある本を読んだかな
    民主主義、なんか空気みたいになってしまって
    これではダメじゃん
    でもでもあまりにもいろんな問題が次々に
    自分の立ち位置がゆらゆらするの

    ≪ 耳すませ 小さな声に 目をひらけ ≫

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    2018年11月25日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    古典の代表的な作品の3作品。
    これをこのようにならべてみると、日本の古典で
    誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
    知っているけれど、内容として全部読んだのは
    あまりいないのではないかと思われる随筆。
    清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
    鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
    吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
    現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
    行っているという非常にわくわくするような内容です。

    読みましたが。
    枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
    ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
    くすっと笑えないというか感情

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    2018年11月24日