高橋源一郎のレビュー一覧

  • ジョン・レノン対火星人

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    高橋源一郎、幻のデビュー作。

    第一作として群像新人文学賞に応募して落選した『すばらしい日本の戦争』を少し書きかえて発表したもの。


    僕個人的には『さようなら、ギャングたち』の方が完成度が高い気がするが、この作品も充分に素晴らしい。

    『さようなら、ギャングたち』に劣るとは言えど、これは彼のデビュー作だ。

    それを考えると、こんな作品をデビュー作でかける高橋源一郎はやっぱり天才だと思う。

    『ギャングたち』にせよ、この作品にせよ、一度読んだだけでは完全に理解することは出来ないし、味わうことも出来ない。

    『ギャングたち』の場合は、読み進めながら、加藤典洋の解説を読んで、読み進めて

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    理解不能な「ジョン・レノン対火星人」というブロックサイン。相手チームにそのサインが読まれることは無い。だけど仲間にもそのサインは解読することができない。サインが読めないうちに対戦相手の左ピッチャーは苦手な「肩口から入ってくるカーブ」を投げ込んでくる。僕らはどうすればいいのか?同じように死体を描写した手紙ばかりよこす「すばらしい日本の戦争」と僕らはどう向き合えばいいのか。義人は自らの受難をもって救済をなす。

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    ☆10個付けてもいいと思う。
    明治の文学者達の小説でありながら作者自身が倒れた話(何故か胃カメラの写真付き)、テレクラに嵌りブルセラショップ店長になる石川啄木、チャットで話題になる斉藤緑雨、AVを撮る田山花袋、バブリーな北村透谷や島村藤村に樋口一葉、作者と育児談義を交わす森鴎外、「こころ」のKは誰だったのかなど縦横無尽で前代未聞の内容である。
    しかしその根底には、二葉亭四迷や山田美妙らによって作られた「言文一致」を使って文学を生み出そう、生み出せるのか、いやもしかしたらそもそも文学など不可能ではないのかと苦しむ文学者達の群像が描かれている。「読み手」としては楽しめたが、素人ながら「書き手」であ

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    2009年10月04日
  • 虹の彼方に

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    入手方法:池袋のJUNKU堂。

    わたしともっとも縁の深い本です。
    げんぶんで勉強会を催しました。

    60年代への、愛情とルサンチマン。
    9歳離れた父と母の違いはいろいろあるのだけれど、学生運動の時まさに学生だった父が覗かせる「お前は何もわかっていない」という視線はもしかしたらここに原因があるのかも知れません。

    「ジョン・レノン対火星人」と合わせてどうぞ。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    入手方法:池袋のJUNNKU堂。「虹の彼方に」勉強会に備えて。

    露悪趣味、で片付けてしまう人は多いでしょう。
    しかしではなぜわざわざ露悪をするのか。
    数々の名前を持つ「手淫」をわざわざ「手淫」と表記する作者は、まさに独房の前の住人に死体の描写を送りつけ続ける「すばらしい日本の戦争」そのものです。
    そのものは、悲しみでできています。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。
    もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話?
    壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。
    「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!

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    2009年10月04日
  • 優雅で感傷的な日本野球

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    某球団の選手たちを神々に見立てて、日本野球という神話を創生しているようです。大変アクロバティックで、刺激に満ちた作品だと思います。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    何度読んでも泣けます。

    ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」と読後感が似てるけど、
    こっちの方が更にせつない。。。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    高橋さん、ひさしぶりの秀作。
    どんぐりと山猫なんか重層的でこりゃまたよろしい。
    宮沢賢治からの冒険と、高橋さん独特の「書くべきこと」の融合は、ほんとすばらしいです。
    ガンバレ!生きろ!

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    ネット恋愛にはまる横瀬夜雨。黒いミニのスリップから、ピンヒールをはいた形のいい脚をのぞかせタバコをふかす樋口一葉。現代文化を背景にすることで、文豪たちの人物像がより身近になる。理想の文学を追い求めた、彼らの時代は確かに在ったのだ。そして現在、「僕らの時代」もここに在る! 

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    2009年10月04日
  • 誰にも相談できません

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    高橋さんの回答が私によく染み込みます。
    笑ってしまったり、そうだそうだと合いの手を入れながら読んでいます。

    高橋さんの回答のなかで特に好きなもの2つ

    『家族は永遠に続くものでも、何があっても守られるべきものでもないと思います。それに参加する者が、互いに誠実であるときだけ持続できるものです。そうでなければ、家族もまた存立の意味を失います。』

    事故に巻き込まれ妻子を失い、自らも大きな障害が残ると医師から宣告された知人の方を紹介し、
    『そのとき、彼がどう感じたと思われますか?あまりに悲惨な運命を呪い、希望を完全になくしたと?
    自分でも驚いたことに、彼にやって来たのは、凄まじい怒りでした。彼は、

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    2026年07月12日
  • 「書く」って、どんなこと?

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    同じNHK出版の「学びのきほん」シリーズで、『「読む」って、どんなこと?』を読んでいたので、姉妹編のこれも買って読んでみた。

    夏目漱石の『坊ちゃん』は「「考えずに」書いている」というところに、なるほど!と思った。

    「「手」が勝手にキイボードを叩いている。いや、「わたし」をすっ飛ばして、「脳」が直接、ディスプレイに「ことば」を送りこんでいる。「私」はただ、それを眺めているだけ。そんな感じです。」(p.63)

    少し不気味でもあるが、書くことの本質を言い当てていると思った。

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    2026年07月11日
  • ぼくたちはどう老いるか

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    老いることについて、さまざまな視点から考えさせられる一冊でした。

    私の祖父母もちょうど認知症を患っているため、家族としての大変さを身近で感じてきました。だからこそ、本書で語られる言葉の一つひとつが他人事ではなく、自分のこととして受け止めながら読み進めました。

    老いは誰にでも訪れるものですが、そのときにどう向き合うのか、そして今をどう生きるのかを改めて考えるきっかけになりました。さまざまな先人たちの言葉や考え方に触れられたことも、とても良かったです。

    今の自分だからこそ響く部分も多く、これから年齢を重ねるごとに、また違った受け取り方ができそうな気がします。人生の節目節目で読み返したいと思え

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    2026年06月30日
  • ぼくたちはどう老いるか

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    人生のくだり坂に差し掛かったけど
    くだり方は誰にも教えてもらってない
    確かに
    登るばかりだった今までとは違う
    何だか戸惑いがある

    人は老いて死ぬ
    でもいつまで生きるか死ぬのはいつか
    分からない
    谷川俊太郎の死の迎え方
    金子光晴の死に対する詩
    どちらも考えさせられる

    でも一番考えさせられたのは
    著者の弟 トシちゃんの死と生きてきた経緯
    私もそろそろ準備しないといけない
    京都の桜の下での散骨はいいな
    名前を残す必要もない
    消えて行くのだから

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    2026年06月26日
  • 人に言えない秘密があります みんなのなやみ ぼくのこたえ

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    悩み相談とその回答ですが、だんだん肩の力が抜けてきます。読んでいて気持ちが落ち着いてきます。

    孤独で寂しかったり、自分に自信が持てないことなど、それこそ人間と肯定してくれる回答が特に好きです。
    孤独や自信のなさを解消しようとするのではなく、味わいなさいとは言われたことがないので新鮮に感じます。
    渦中ではそんな風に思えないでしょうが、実は人間の醍醐味なのかもしれません。

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    2026年06月24日
  • 食べる本 読むダイエット

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    本に絶大的な信頼を置く知識人(私のイメージ)である高橋さんが、あらゆる「食べること」に関する本を読みまくった本。最初は、ダイエットのためだったのが、どんどん違う切り口の本にも手を伸ばしていき、興味の広がり方が流石。
    超少食(不食!)で健康に生きる人たちの話や、忍者ダイエットから始まり、ゲテモノ食いや、食べることの意味について考え、ついには戦争の話にまで。最後の章の締めくくりは辛かった…

    スクワット、ちゃんと続けてやってみようかな。

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    2026年06月05日
  • ぼくらの戦争なんだぜ

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    戦争の報道が毎日のように続く。「いくつの砲弾が飛ばなければならないのか あまりに多くの人々が死ぬ前に」。

    あの大国の大統領の顔が毎日のように画面に映し出される。いい加減にしろよ。お前はどれだけの人を殺せば気が済むのか。戦争の親玉よ。

    ・・・

    コロナ禍がようやく終息に向かおうとした頃、ロシアがウクライナに侵攻した。続いてガザでの泥沼の戦争にまた火が付いた。そして2026年、アメリカとイスラエルがイランを攻撃し始めた。日本では武器輸出を認める方針が出された。またもや世界は、戦争が日常になってしまった。

    かつて日本は戦争の反省に立ち、新しい出発を遂げたのではなかったか。憲法「改正」は、戦争を

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    2026年05月09日
  • 読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ

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    なんか卒業生の寄せ書きみたいなところが若干、本当に若干煩わしいのだが、高橋源一郎がセレクトしたということで取り上げられた三冊を全て読んでから読みはじめた。当然それは読書会に参加しているような楽しさはある。ただ参加者が大学生ということでどうにも若いので、その質問自体が青臭くて当然それは若い頃の自分が思っていたことでもあるから共感性羞恥でつらいこともあった。ただ普通の書評では得られない浅くも深くもある意見をに触れられることが独特でよかった。講演はやはり伊藤比呂美のそれがとにかくすさまじく「女の一生」に匹敵するショックを受けた。

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    2026年05月07日
  • これは、アレだな

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    話題のコンテンツ(主に書籍)に触れ、「これは、アレだな」と既視感を覚えること、確かにあるかも。そんな「これ」の「アレ(ルーツ)」を紐解く1冊です。
    初回が滝沢カレンの奔放なレシピ本「カレンの台所」のルーツを谷崎潤一郎に見たところからなんだか楽しい。
    ここまで掘り下げられる著者の知見にも脱帽です。ルーツ本も沢山紹介されていて読みたくなりました。

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    2026年04月29日
  • だいたい夫が先に死ぬ これも、アレだな

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    博識で多分野からの見識
    chatGTPまで網羅しており色々な分野に、これ一冊でとっかかりができる
    ブラックジョークのようなコメントもあり飽きさせない
    楽しいランチセットのようにデザート付き

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    2026年03月10日