【感想・ネタバレ】君が代は千代に八千代にのレビュー

あらすじ

20世紀末に連載が開始された2作の長篇小説『日本文学盛衰史』『官能小説化』とほぼ同時期、文芸誌「文學界」に毎回短距離走のように連載された短篇小説群。
明治の作家たちを登場人物とした先の2篇とは真逆の方向で、現代日本にあふれる空虚な賑やかさと残された希望の乏しさを、そして愛と日常を、どこまでも真正面から受けとめ表現しつづける短篇小説が13篇。
『さようなら、ギャングたち』で鮮烈なデビューを飾り、『日本文学盛衰史』で作家としての評価をさらに高めた高橋源一郎の、新たなる転換点としての傑作短篇集。

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Posted by ブクログ

ご本人があとがきに書かれているが、びっくりした。言葉は平易、テンポが良く無駄のない短文でとても読みやすい。が、登場人物はことごとくロクでもなく、エログロな描写が少なくない。でもそれは都市生活者のある面を強烈に照らしてもいて、読み進めながら果たして自分は「まとも」といえるのだろうかと揺さぶられる感じがした。
おもしろく、とても示唆的に読めたけど、他の人には積極的におすすめしにくいなあ。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

新書で高橋源一郎の小説として紹介していた本である。タイトルの君が代は千代に八千代にが唯一まともである小説で、あとは子供に聞かせられない小説ばかりである。自分のあとがきで、講読会に来た親子が子どもの耳を押さえていたというのはわかる気がする。

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2024年02月07日

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