高橋源一郎のレビュー一覧

  • さようなら、ギャングたち

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    14.09.20 再読

    やはり圧倒的。詩の様で詩ではない。
    一章でキャラウェイの死、3章でS・B、ヘンリー4世。決して激しい描写じゃないのに、押し迫ってくるような悲しみがある。
    私は大切な人がどっかいっちゃう話が大好きなようです。

    09.05.19 再読


    小説である事を逸脱。分かった気にさせるくせに、自分の無知を露呈させたくなくて、迂闊に批評なんて出来ない。

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    2014年10月11日
  • ジョン・レノン対火星人

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    作者の若い頃の過激的感情が描かれております。
    こちらの作品にも「時代性」を感じます。
    何だか面白かったです。

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    2009年10月07日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    すっごい読み返したい。いくつかあれ?と思うヤツもあったけどそれ以上におお!と思わせる話が多くてよい。
    カーヴァーの短編に雰囲気が似てた。私あっちは去年読んで挫折したんだよね・・・!!また読んでみよう。

    読めば読むほどよくなる本ってかんじがした。もうちょっと安かったらなー。買うのになー。高橋さんほかのも読みたい。

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    2009年10月04日
  • 官能小説家

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    高校生の頃、朝日で連載されていたのを読んでびっくりしたのを今でも忘れられない。ちょうど半井先生が夏子さんの書いた小説を読んだ場面でした。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    20080311
    一月もたってしまった。。それもこれもオースターの原書のせい。しかも読み終わってないし。
    やっと読破!このひとの日本語のつよさはなんなんだろうか?詩?わたしの名前は「リボンの騎士」初版本です。それにしても内田樹の解説がキレがよすぎて感心した。あたまいいなー。しょうせつってこうやってよむんですね。
    色々考えないうちに解説よんでしまった。読み返したい。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    高橋源一郎の幻のデビュー作らすぃ。描写から鼻のつく強い腐臭を感じるのはこのひとか村上龍ですな。若さがあふれてなんかイテテテテってなります。ポストモダンっていわれてるけど、彼の描くテーマは普遍的な気がするし、哀愁を感じる文体は19世紀のレトロな印象も。。。とにかくすごい。「すばらしい日本の戦争」を癒す?話なのだが、すべてがばかばかしくって支離滅裂。でもそれがいいたいことなのかもって思ったらうまく術中にはめられた気がして気持ちよかったです。

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    2009年10月04日
  • 虹の彼方に

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    伝説の初期3部作読破しました。


    やっぱり高橋源一郎はすごいです。

    この小説は相変わらずすさまじいアレゴリーが展開され、正直意味わかりません。たぶん書いている本人もわからせよう、面白いストーリを書こうって気がありません。

    でもとても強く、熱い、『言葉』そして『小説』への思いを感じます。

    じゃないとこんな小説を数百ページに渡って書けません。


    言葉は力だ。


    そんなメッセージを一行一行からヒシヒシと感じることが出来ます。

    あなたも感じてみてください。

    そこに意味や面白さは必要ないのです。

    でもよーく読むと彼の小説には「意味」があるのです。

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    最近はまっている高橋源一郎。
    そんな彼の代表作と言っても過言ではない2002年伊藤整文学賞受賞作。

    全編日本文学に対するパロディ。超パロディ。
    高橋源一郎にしか出来ない芸当。

    なぜか森鴎外に「たまごっち」をねだる夏目漱石。

    伝言ダイヤルにはまり、ブルセラの店長になってしまう石川啄木。

    啄木が超貧乏だったのは、女子高生と援助交際しすぎだからって設定になってたり。

    私小説の極みに自著『蒲団』をAV映画として監督してしまう田山花袋。



    花袋はカメラマンにこう言われる。

    カメラマン「でも先生は『露骨なる描写』をやりたいとおっしゃった。先生がほんとにやりたかったのは『露

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    高橋源一郎、幻のデビュー作。

    第一作として群像新人文学賞に応募して落選した『すばらしい日本の戦争』を少し書きかえて発表したもの。


    僕個人的には『さようなら、ギャングたち』の方が完成度が高い気がするが、この作品も充分に素晴らしい。

    『さようなら、ギャングたち』に劣るとは言えど、これは彼のデビュー作だ。

    それを考えると、こんな作品をデビュー作でかける高橋源一郎はやっぱり天才だと思う。

    『ギャングたち』にせよ、この作品にせよ、一度読んだだけでは完全に理解することは出来ないし、味わうことも出来ない。

    『ギャングたち』の場合は、読み進めながら、加藤典洋の解説を読んで、読み進めて

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    理解不能な「ジョン・レノン対火星人」というブロックサイン。相手チームにそのサインが読まれることは無い。だけど仲間にもそのサインは解読することができない。サインが読めないうちに対戦相手の左ピッチャーは苦手な「肩口から入ってくるカーブ」を投げ込んでくる。僕らはどうすればいいのか?同じように死体を描写した手紙ばかりよこす「すばらしい日本の戦争」と僕らはどう向き合えばいいのか。義人は自らの受難をもって救済をなす。

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    ☆10個付けてもいいと思う。
    明治の文学者達の小説でありながら作者自身が倒れた話(何故か胃カメラの写真付き)、テレクラに嵌りブルセラショップ店長になる石川啄木、チャットで話題になる斉藤緑雨、AVを撮る田山花袋、バブリーな北村透谷や島村藤村に樋口一葉、作者と育児談義を交わす森鴎外、「こころ」のKは誰だったのかなど縦横無尽で前代未聞の内容である。
    しかしその根底には、二葉亭四迷や山田美妙らによって作られた「言文一致」を使って文学を生み出そう、生み出せるのか、いやもしかしたらそもそも文学など不可能ではないのかと苦しむ文学者達の群像が描かれている。「読み手」としては楽しめたが、素人ながら「書き手」であ

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    2009年10月04日
  • 虹の彼方に

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    入手方法:池袋のJUNKU堂。

    わたしともっとも縁の深い本です。
    げんぶんで勉強会を催しました。

    60年代への、愛情とルサンチマン。
    9歳離れた父と母の違いはいろいろあるのだけれど、学生運動の時まさに学生だった父が覗かせる「お前は何もわかっていない」という視線はもしかしたらここに原因があるのかも知れません。

    「ジョン・レノン対火星人」と合わせてどうぞ。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    入手方法:池袋のJUNNKU堂。「虹の彼方に」勉強会に備えて。

    露悪趣味、で片付けてしまう人は多いでしょう。
    しかしではなぜわざわざ露悪をするのか。
    数々の名前を持つ「手淫」をわざわざ「手淫」と表記する作者は、まさに独房の前の住人に死体の描写を送りつけ続ける「すばらしい日本の戦争」そのものです。
    そのものは、悲しみでできています。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。
    もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話?
    壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。
    「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!

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    2009年10月04日
  • 優雅で感傷的な日本野球

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    某球団の選手たちを神々に見立てて、日本野球という神話を創生しているようです。大変アクロバティックで、刺激に満ちた作品だと思います。

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    何度読んでも泣けます。

    ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」と読後感が似てるけど、
    こっちの方が更にせつない。。。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    高橋さん、ひさしぶりの秀作。
    どんぐりと山猫なんか重層的でこりゃまたよろしい。
    宮沢賢治からの冒険と、高橋さん独特の「書くべきこと」の融合は、ほんとすばらしいです。
    ガンバレ!生きろ!

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    2009年10月04日
  • ジョン・レノン対火星人

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    はじめて個人売買を利用して手に入れた本がこれ。購入したのは新潮社刊の文庫ですが、画像がなかったので現在の版元である講談社のをUP。

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    ネット恋愛にはまる横瀬夜雨。黒いミニのスリップから、ピンヒールをはいた形のいい脚をのぞかせタバコをふかす樋口一葉。現代文化を背景にすることで、文豪たちの人物像がより身近になる。理想の文学を追い求めた、彼らの時代は確かに在ったのだ。そして現在、「僕らの時代」もここに在る! 

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    2009年10月04日
  • 一億三千万人のための小説教室

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    ☆3.5 センスを高めよポエム
     インテリ源ちゃんの本なので、まあ一筋縄にはいかないよなと思ひつつ、読んだのですが、思ったとほりでした。

     さいしょから猫田道子のヘンな日本語の小説『うわさのベーコン』や、(これはたしかにヘンで面白いのですが)途中の、AV女優のウンコ・マムコ文章、北朝鮮=ディズニーランド説をぶちあげるヤクキメ人の文章を引用してるのです。
     もちろん村上春樹やケストナーなどの示唆的な文章も引用してゐるのですが、キョドってしまひますよね。常人には。

     すみません。私が代はりに謝っておきます。
     これが高橋源一郎です。
     それに目をつむれば、まあまあ示唆的な文章ですよ。書き手にと

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    2025年11月22日