高橋源一郎のレビュー一覧

  • 銀河鉄道の彼方に

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    ネタバレ

    【ネタバレも含みます】
    髙橋源一郎による、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のRemix(extended version)。源ちゃん好きな人はぜひ読んでみて。

    源ちゃんに免疫のない人は、「日本文学盛衰史」「ペンギン村に陽は落ちて」あたりを読んで、自分に合うかどうか試してみるのもいいかも?
    とにかく深く読み込まず文章の流れに身をまかせれば、どれも面白く読めると思います。
    ←というくらいしか書けないな。最果タヒによる解説(巻末エッセイ)が腑に落ちた。

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    2018年01月05日
  • 虹の彼方に

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     高橋源一郎の三作目。
     巻末に掲載されている「著者から読者へ」を読むと、著者は「全世界について書いてみたかった」とのこと。
     最終的には、とある理由で編集者から急かされ、急遽完成させたのが、当作品とのこと。
     うーん、実際に読んでみても「全世界」が書かれているのか、あるいは「全世界」を書こうとしたのか、まぬけな僕には良く判らなかった。
     読んでいて感じたのは「著者は小説を信じていないのではないか」「著者は言葉を信じていないのではないか」「著者は言葉の無意味性を無意味な言葉を使って描こうと無意味な行為を繰り返しているのではないか」「そんな無意味な行為を行っている著者自身を描こうとしたの

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    2018年01月05日
  • ジョン・レノン対火星人

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     面白かった。
     面白かったのだが、大きな声で「面白かった」とは叫べない。
     なぜなら「何が書かれているのか」が理解できなかったからだ。
     遠慮がちに「面白かった」とつぶやく程度が関の山なのだ。
     たくさんの暴力にたくさんの死躰(死体ではない)で溢れている作品であり、たくさんの肉体的苦痛にたくさんの精神的苦痛に溢れている作品である。
     そして、たまらなく悲しい作品である。
     全共闘世代の人が読んだら、もっと理解できるのかもしれない。
     まぁ、理解できなくても、感じることはできる。
     だから「面白かった」とつぶやいても、許してもらえると思う。

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    2018年01月05日
  • 「悪」と戦う

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     単行本ですでに読んでいたのだが、文庫化された際に、単行本未収録の「魔法学園のリリコ」が収録されていたので、購入。
     まぁ、この「魔法学園のリリコ」ってのが、20数頁の短編で、書きかけの作品の冒頭部分だけ、というか、次回作の予告編というか、いずれにしても中途半端に終わってしまっている。
     正直、収録されていなくても良かったような……。
    「『悪』と戦う」のほうは、単行本で読んだ時とほぼ同じ感想を抱いた。
     解説の中森明夫氏によれば、この作品が高橋源一郎の最高傑作だそうだ。
     僕としては最高傑作と思えるものは別にあるのだけれど、それでも傑作のひとつには違いないと思っている。
     ただ、こ

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    2018年01月04日
  • ゴーストバスターズ 冒険小説

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     何度目かの再読。
     色々な登場人物が(ブッチ・キャシディ、サンダンス・キッド、タカハシさん、ゴジラ、ぱーざん、はるばあさん、ドン・キホーテ、松尾芭蕉、女子高生などなど)が色々な場所で(アメリカ、俳句鉄道888、ペンギン村、東京近郊のデニーズなどなど)で、ゴーストを介して交錯しあう、といった感じだろうか。
     僕は高橋源一郎の作品を読むと、いつも切ない気持ちになってしまうのだが、今回も例外ではなく、とても切ない気持ちにさせられた。
     特にペンギン村の章は何度読んでも泣けてしまう。
     それはともかく、そもそも「ゴースト」は一体何だったのか、物語の中では白黒はっきりはされてない。
     だから

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    2018年01月04日
  • 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ(2)

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     副題が「ぼくらの民主主義なんだぜ2」となっている通り、昨年発売された「ぼくらの民主主義なんだぜ」の続編という体裁を取っている。
     前作が2011年4月28日から2015年3月26にかけて朝日新聞に掲載された「論壇時評」をまとめたものだったのに対し、本作はその続きである2015年4月30日から2016年3月31日までを第一部として、また2011年以降に政治・社会について書かれたものを第二部、第三部にまとめてある。
     前作同様に幅広いジャンルの書籍から様々な文章や言葉を引用し、引用するだけでなくそれらの文章や言葉を解説し、さらにそこに著者自身の考えや主張を加えている。
     第一部の「論壇時評

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    2018年01月04日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ウェブマガジン「マドグロッソ」に掲載された話をまとめたもの。一般の人たちが書いた、不思議で可笑しな話ばかりが所収されている。選者は、内田樹と高橋源一郎の二人。巻末には、有名人の「嘘みたいな本当の話」が載っている。どれも面白くて「サイコーサイコー」です。
    特に私が笑ったのは、「大事なのはそこじゃないんだ」と、「なんでいるの」です。

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    2017年11月22日
  • 銀河鉄道の彼方に

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    宮沢賢治「銀河鉄道の夜」をこんなにも長編に、こんなにもうまい具合に書き出す人がいることを知りませんでした。

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    2017年10月26日
  • 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ(2)

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    ネタバレ

    ぼくらの民主主義なんだぜ2
    私は考える事が大変苦手ですが、今後の日本の事を思うなら、考えることを止めてはいけないんだと思いました。声を出せるかどうかはわからないけれど、考える事は続けます。

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    2017年08月17日
  • 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ(2)

    復活希望

    朝日新聞の論壇時評をリアルタイムで読んでいたが、改めて読んでみて、高橋源一郎氏の論壇時評が今も続いていれば良かったと思えてならなかった。

    (降板の理由は『小説を書くため』だったと思うので、本人がこのコメントを読んでいたら『勘弁してくれ』と思うでしょうが)
    2016年3月で終了しているけど、その後に起こった英国のEU離脱やトランプ米国大統領誕生のことも論壇時評で扱って欲しかった。

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    2017年05月08日
  • 読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ

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    まるで、自分もゼミに参加しているかのような臨場感!
    三者三様のおもしろさでしたが、特に伊藤比呂美さんには脱帽でした!

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    2017年03月25日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    高橋源一郎のスーパー「方丈記」の凄さで星5つ。それにしても。人間って千年経っても考えることは余り変わらないんだねえ。
    枕草子はいわば殿上人の世界であり、わかりにくい。
    徒然草は教訓集として大変価値があるのではないかと感じた。

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    2017年03月20日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

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    1762年3月、ひとりの新教徒が冤罪によって処刑された。それを知ったヴォルテールは「人間をより憐れみ深く、より柔和にしたいとのみ念じ」不滅の『寛容論』を書いた。ヴォルテールが見た光景は、わたしたちがいま見ているそれに驚くほどよく似ている。
    ヴォルテールは終わり近くにこう神に祈りを捧げた。「どれをとっても完全ではないわれわれの言語、すべて滑稽なわれわれの慣習、それぞれ不備なわれわれの法律、それぞれが馬鹿げているわれわれの見解、われわれの目には違いがあるように見えても、あなたの目から見ればなんら変わるところのない、われわれ各人の状態、それらのあいだにあるささやかな相違が、また『人間』と呼ばれる微小

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    2017年01月31日
  • 枕草子/方丈記/徒然草

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    ネタバレ

    古典は原文の古語の美しさやリズムを味わえば良いのでしょうが、素養が無いものには理解できないので、このような現代語訳は非常にありがたい。原文と照らし合わせて読めば良かったと思いました。枕草子では雅な感じが伝わってきました。方丈記は堀田善衛の『方丈記私記』を面白く読んだことを想いだしました。徒然草は「教養のある人は物語りするとき、まわりに人がたくさんいてもひとりだけに向かって語りかけ、それに人々が自然に聞き耳を立てるようにするものである。」に、はたと膝を打ちました。

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    2017年01月22日
  • 読んじゃいなよ! 明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ

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    編者が大学で教えるようになり、試行錯誤しながらたどり着いた教授法で、一冊の岩波新書を徹底的に読み込み、そしてその著者に来てもらい、議論をする中で、その本の「先の先」まで読もうという企画。著者は三人。鷲田清一、長谷部恭男、伊藤比呂美。それぞれの著者の味も出ながら、その著書の内容も深く掘り下げた議論で、ライブ感のある読み応え。実際に挙げられた本を読んで再読すれば更に深まる可能性大。

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    2017年01月18日
  • 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ(2)

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    前作が素晴らしかったから、当然のごとく入手した続編。今回は、前回よりも引用が減っていて、その分、筆者の言葉が強く響いてくる。といっても、大声でただ主張している訳ではなく、どちらかというと控え目に、でも徹底的に思慮深く紡がれる言葉の数々は、いちいちが瞠目に値する。タイトルも、最初は”何のこっちゃ?”って思ったけど、民主主義の本質を表すものだったんですね。って、そういう一面的な理解を、恐らく筆者は望まないのでしょうけど。

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    2016年12月19日
  • 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ(2)

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    自分自身、丘の上のバカのひとりであること。
    呼び込むつもりがないものでも、ある環境が整えば産み出される。民主主義とは本当に生き物だ。しかも、最も質の悪い生き物と思える、人間が産み出した生き物だ。この先、どこに行き着くのだろうか。終焉へのスイッチ、もう押されてしまったような気がする。

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    2016年11月25日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。

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    2016年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    ネタバレ

    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

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    2016年09月27日
  • 日本文学盛衰史

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    明治文学の熱量が散りばめられている。
    啄木、漱石、四迷、藤村、鴎外、紅葉…それぞれのキャラクターが虚実原著過去現在織り交ぜて書かれていて引き込まれる。
    あと、「こころ」をめぐる考察は鳥肌もの。

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    2016年09月23日