高橋源一郎のレビュー一覧
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1762年3月、ひとりの新教徒が冤罪によって処刑された。それを知ったヴォルテールは「人間をより憐れみ深く、より柔和にしたいとのみ念じ」不滅の『寛容論』を書いた。ヴォルテールが見た光景は、わたしたちがいま見ているそれに驚くほどよく似ている。
ヴォルテールは終わり近くにこう神に祈りを捧げた。「どれをとっても完全ではないわれわれの言語、すべて滑稽なわれわれの慣習、それぞれ不備なわれわれの法律、それぞれが馬鹿げているわれわれの見解、われわれの目には違いがあるように見えても、あなたの目から見ればなんら変わるところのない、われわれ各人の状態、それらのあいだにあるささやかな相違が、また『人間』と呼ばれる微小 -
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内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
小田嶋隆『13歳のハードワーク』
岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
以上11人の寄稿文
内田樹氏の以下の呼びかけに対応 -
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ネタバレ小説の書き方の指南書ではない。上手な文章を書く方法でもない。小説を書くということは学校でお勉強をするのとは真っ向対立するものなのだから。
小説を書きたいなら、まず小説を書くこと。
では、何を書くか? 自分がよく知っている事を書く、本当に知っていることを書く。いきなり書き出してはいけない。書く前の沈黙を味わう。
そして次に小説と遊ぶ・つかまえるレッスン。
どんな文・考え・ことば、が飛んできても受け止めるレッスン。
この著書の中にはとうてい受け入れがたい文章も例として出てくる。でも目を背けてはいけない。
ことばの直球、変化球も捕る。ただ一人が持つ一つの専用道路を走る小説を拒否しない。
そして遊 -
Posted by ブクログ
高橋源一郎、内田樹著。(編?)
一般の方から文字通り『嘘みたいな本当の話』を募集して、高橋先生内田先生がいいなと思ったものをピックアップするプロジェクトの第2弾。
巻末に何名かの著名人の話も掲載されていますが、一般の方々のお話の方がガゼン面白いです!
内田先生のまえがきにある、"採択の基準"は、ブログを書いたりするのに役に立ちそうです。『「奇妙な後味」を残すこと』と『「そういうことって、あるよね」』の2つ。
いま机の上に置いてあるこの本、忙しくて活字を読む時間がないと嘆く家人に勧めたいところだけど、「あなたがやりそうな話ばかりね」と突っ込まれそうで、ちょっと怖いです。