高橋源一郎のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    世論調査に関わっていたこともあり、「世論」、「空気の研究」は読んだことがあったが、表現が難解で最後まで読み切ることができなかった。
    今回、大澤真幸さんらの解説を通じて、ようやく内容を理解することができ、爽快であった。

    それと同時に、国単位での集団心理の特性は、今も昔も大きくは変わらないのだなと改めて感じた。

    昔と比べると我々が接するメディアの種類は増え、かつ、メインに接するメディアも新聞TVから移り変わり始めている。
    そのため、皆が同じメディアから情報を得て、同じように意見を形成していく形ではなく、それぞれがそれぞれのメディアから情報を得て、それぞれの意見を形成していくようになってきたと思

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    2020年08月30日
  • 誰にも相談できません

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    毎日新聞に連載されている人生相談を筆者が抜粋して加筆、修正されたもの。表題のごとく誰にも相談できない内容に真摯に向き合い応えられ、非常識と一般的には思われる物にも優しく毅然と答えられ、最後に落ちまで用意。筆者ほどにはなれないが、返し技を学ばせてもらった。

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    2020年08月19日
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか

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    推薦者による解説から4人の対談形式で本を色々な切り口で語るのは古典のブックガイドとしては新鮮で面白かった。

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    2020年04月23日
  • ぼくらの民主主義なんだぜ

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    「そこには常にそれ以上のことがある」このスーザン・ソンタグのことばに集約されているように思う。右だ左だリベラルだ保守ださらには善と悪、愛と憎しみなど、およそすべての単純な二元論で結論してはいけないということだ。かといってニヒリズムや相対主義、その他思考停止は、決して許さないという立場。
    一見飄々とした高踏に見えるかもしれないが、実は静かにここまでできての知性主義と迫ってくるのを随所に感じる。どこまでも広げる想像力と深い思考、これらに瞬時の行動とコミットメントを要求されているのだ。あとがきを読めばそれは著者自身があえて踏み込んでいった姿勢というのがわかる。
    知的であること、肝要であることのこれほ

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    2020年04月19日
  • 誰にも相談できません

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    新聞紙上で交わされた、読者と高橋源一郎さんの悩み相談。
    ひょうひょうとだったり、スッと真に迫ったりしながら続く問いと答え。
    悩み相談はすごく難しい。
    受け取って、解釈して、寄り添いつつ、解や違った目線を示す。毎回それが鮮やか。
    色々学んだ。

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    2020年03月08日
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか

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     なかなか骨太の内容の本なんだが、とても読みやすい。
     4名の論客が、マスコミとメディアと世論の関係について、実に刺激的に論理を進めてくれている。しかも、その論理を進める際に引用しているのが、ちょいと昔の本なのだから、おもしろい。
    ・ハルバースタム著『メディアの権力』
    ・トクヴィル著『アメリカのデモクラシー』
    ・ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』
    ・ブラッドベリ『華氏451』
     それぞれの方の文章の後には、その内容に関する座談会の様子も収録されていて、これもまた私たちの理解を助けてくれる。
     ここにあげられている本も読みたくなったなあ。

     まったく本書の内容の紹介にはなっていないな

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    2019年10月12日
  • ジョン・レノン対火星人

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    混沌の沼に沈み込められ惹き付けられた、グイグイ読める文章で気が違えている、クレイジーで勢いが在って良かった!

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    2019年07月26日
  • 民主主義ってなんだ?

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    これは、読みやすく、且つ大切な話。
    子供たちにも、お勧めしました。
    SEALDsメンバーの個人的背景から話してもらう源一郎さんの手法はとってもいい!話がすんなり入ってくるようになる。

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    2019年04月13日
  • 日本文学盛衰史

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    日本語の新しい表現形式を求めて悪戦苦闘する明治の文人たちを現代に蘇らせることで、彼らが何を思い、何に悩み、どう生きたかという実像に迫ろうとする著者の姿勢は、そのまま現代の小説という形式をどう捉えるかという著者の姿そのものである。

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    2019年03月29日
  • ゆっくりおやすみ、樹の下で

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    「あたしたちが生きている世界そのものが、一冊のとびきり大きい本で、しかも、どの頁をめくってもかまわないんだ」(本文より)

    一人の女の子の夏休みの物語で、大好きな『西の魔女が死んだ』に少し雰囲気が似ていてとても良かった。今日マチ子の絵も作品とピッタリ合ってた。将来子供が生まれたとき、特に女の子に読み聞かせてあげたい一冊。

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    2019年03月01日
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    ジャーナリズムについて各テキストによって論じているが、これが簡潔だが深い。放送時に説明が薄かった点も確実に補完されており、この四冊以上の内容だと思う。「世論」と「イスラム報道」は未読だが、他二冊は見事なようやくと解説だった。放送と併せるとより理解でき、記憶も固定される。まさに蒙を啓にうってつけであり、以降のスピノザ、オルテガも楽しみだ。

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    2019年02月09日
  • ゆっくりおやすみ、樹の下で

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    いい言葉を使う。楽しい言葉を使う。
    厳しいこと、辛いことがあっても、
    明るい言葉を選びたい。
    でももっと必要なのは時間か。
    もっと時間をつくらないとな。

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    2019年01月19日
  • 国民のコトバ

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    ネタバレ

    「ゼクシィなことば」
    ゼクシィの式場の広告の写真は、新婦は日本人で新郎が外国人(もちろん欧米系)、そして友人も全員外国人…率が高すぎる、ていうのに笑った

    でも1つの式場は、、上に加えて新婦の両親も外国人でどーいうこと!?っていうツッコミをしてて、そこを読んでる時は電車の中で口開けて笑ってしまった

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    2019年01月18日
  • ゆっくりおやすみ、樹の下で

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     一昨年(2017年)7月から9月にかけてちょうど三ヶ月、90回の連載として朝日小学生新聞に掲載された。その夏休み中のNHKラジオ第一「すっぴん」(著者の高橋源一郎がパーソナリティーをつとめるある月曜日の放送)で、毎日はなしの続きをとても楽しみにしている、という小学校四年生の女の子の投稿が読まれたのを聴いた。去年6月に単行本が出て、ぼくはその夏にゆっくりと読んだ。読んでいる間はずっと、連載の載っている朝日小学生新聞が配達されるのを心待ちにしていただろう小4女子の気持ちを考えていた。
     先行作品として、『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス)があります。この『トムは真夜中の庭で』は大江が、小説

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    2019年01月18日
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    座談会の「グーグルの機能で『シリ』という音声検索機能」と発言されている箇所は、あえてそのままなのかな。メディアを無条件に信じるな、と。

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    2018年12月31日
  • お釈迦さま以外はみんなバカ(インターナショナル新書)

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    NHKラジオ、スッピンのパーソナリティの高橋源一郎の著作。気楽に読めて読むと笑ったり、ふんわりした気持ちになって元気になる一冊。

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    2018年12月22日
  • ゆっくりおやすみ、樹の下で

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    ネタバレ

    すっぴんで紹介されてからずっと読みたいと思っていた。
    これを連載で読めた子は幸せですね。
    やさしくて、哀しくて、しあわせな温かいおはなしでした。だいすき。
    ラジオでの源一郎さんの語り口がとても好きなのだけれど、この本の語り口もなんだか源一郎さんっぽい。
    夏休みの楽しい思い出ってのはたしかにおばあちゃんちのイメージ。こどものころのそーゆー体験ってのはとても大切。ちょっと大げさかもだけど、人生でのお守りみたいなもんだ。
    作家のお父さんはどうしても源一郎さんをイメージしてしまいますが、そのへんは計算されてるのかしら?
    遠い昔の人の言葉が今の私を救ってくれることがあるように、今の私があのつらい時代の人

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    2018年12月19日
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    ネタバレ

    この本の元となった「100分deメディア論」が面白かったので読んだ本。本の中で紹介された本の話がどれも面白かった。マスコミ関係で働きたいと思っている人に薦めたい本。本の中で紹介された本の中で1番読みたくなった本は『一九八四年』。

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    2018年12月09日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    中高生に『ミライの授業』と併せ読んで欲しい。

    本書は、大人が読んでも考えさせらえるものである。
    「転換期を若い人が生き延びるための知恵と技術」について、親子で一緒に考えてみてはどうだろうか?

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    2018年10月12日
  • さようなら、ギャングたち

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    映像的でしばらく眼窩に留まっていて、一度読んだら癖になってしまいました。もう何度も読んでいます。唯一無二の小説。

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    2018年09月17日