高橋源一郎のレビュー一覧

  • 国民のコトバ

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    今年最初に読んだ本だが、最初から大当たりとは幸先がいい。さすが天才詩人だと思う。正月から笑わせてもらった。とても幸せな気分になった。
    言葉にに対する「感度」がとても高いのだ。これはどういうことなんだろうと自分なりに考えてみたのだが、どうやら「書いた人の気持ちを考える」という、およそ小学校の国語の時間がら教えられていることなのだろうという結論に至った。そして、如何に自分はそれができていないか思い知るのである。
    コミュニケーションが何故難しいのか。それはお互いの思いが伝えられないからだと思う。その対策として、言葉にどれだけ向き合えるか、が重要なのだろうと改めて感じた。

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    2014年01月01日
  • さようなら、ギャングたち

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    言葉で言い表すことが難しい作品。
    言葉を与えることで、何かに分類されてしまうのは、何かもったいない気がする。
    この作品がいいと思える人には、わかってもらえると思う。
    あえて言うなら、「チェストーッ!」くらいか。
    この作品が、チンプンカンプン、なんじゃこりゃ?という人も多いと思う。
    高橋源一郎が言葉の裏側に見えるよい作品と思う。

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    2013年11月30日
  • 国民のコトバ

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    コトバも、その使われかたがグループ分けできる!として、いろいろな場面に見かけるコトバの数々から、、、いたい何が見えるのか?
    非常に興味深くもあり、思わず声に出して笑ってしまうユーモアたっぷりの文章。本を読んで、真木蔵人に注目したり、キリスト教の教義よりも、こころにぐっとくる相田みつをに再びカンドウしたり。はたまた心の病を持つ人々の妄想的コトバ。シュールなコトバ達は、文字に起こして読んでみると面白い。人気のある一冊、納得!

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    2013年10月03日
  • ぼくらの文章教室

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    高橋源一郎の文章教室。といっても美しい文章を書くための教室ではない。高橋サンの文芸評論ではいつも取上げられた文章が全然別のものに見えてくる。

    例えば、この本で取上げられている印象的な文章は、小島信夫のボケ老人小説や木村センという遺書を書くためだけに文章を習って初めて書かれた文章。
    どちらも高橋さんに取り上げられなけが出会ったとしても何じゃこれで終わる文章だ。

    特に小島信夫の小説に対してはある種の希少性に対するレスペクトがある。「直し」が入っていない文章。これを「直接的」、子どもの言葉のように「直接的」だと言う。

    高橋サンは死者およびいまだ生まれていない者への視線について言葉を重ねてきた。

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    2013年09月23日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    アメリカの本家のプロジェクトが会って、これはその本案版。とっても面白い企画だと思う。今でも原稿を募集中。

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    2013年09月09日
  • ぼくらの文章教室

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    この本はすごい本だと思う。
    『文章教室』というもの(本も含めて)に今まで縁がなかったし、今回もなんとなく教室を覗いてみただけ。そんな出会いだった。
    なのに、片足を廊下に残してちょっと覗いた人間を教室の中に引っ張りこみ、座らせ、テキストに釘付けにし、講義にのめり込ませてしまった。
    難しいし、「分かった?」と聞かれたら「なんとなく…」とぼそっと返すしかないけれど、引用されている文章も、それに対する高橋源一郎さんの文章も、私を揺さぶって何かを決定的に変えてしまったのではないかと思う。
    いや、思いたい。

    『文章教室』という教室のすごさ。
    もっと言えば、文章のすごさということになるのかもしれないけど、

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    2013年08月13日
  • ぼくらの文章教室

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    この人の文章読本は、
    何冊目なのだろう。
    たくさん出している。
    でも、
    これは今までのものより、
    ちょっと違う。
    何が違うか。
    生きる、ということが、
    言葉とどう関係しているかが、
    中心に書かれてある。
    初級向けの文章引用はない。

    老年になって、
    はじめて読み書きを覚えた言葉で、
    書く、「遺書」。

    鶴見俊輔の少年時代の、
    「校長先生」の短い言葉の意味。

    何度、書くの? と思わせる、
    小島信夫著「残光」の、
    文章のこと。
    「小島さんは判っていたのじゃないか、ぼけて<やっと書ける文>のことを」
    と新たな、小島信夫論の進展。

    高橋源一郎がずっと思考している証拠が、
    この本にある。
    持続して考

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    2013年07月21日
  • 「悪」と戦う

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    「悪」ってなんなのか。絶対的な「悪」ってなんなんだろうか。
    そこまで言えるものってもう個人を超えて「世界」でしかないのだろうか。

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    2013年06月28日
  • 「悪」と戦う

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    心が洗われていく様な言葉、文、文章。現代思想的な観点から、語る事が出来る作品なのだと思うし、そういった具合に読んでみるとまた違った面白さがある作品なのだと思う。ただ、純粋に一つの作品として素敵だなぁと思いました。イッツ・ショー・タイム!

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    2013年06月19日
  • ぼくらの文章教室

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    もちろん、有り体の文章作成指南書ではない。
    「文章」を書く前に、身体化された表現に数多く触れなければならないという、当たり前のことに気付かせてくれる。

    鶴見俊輔の本が読みたくなった…

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    2013年05月02日
  • ぼくらの文章教室

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    タカハシさんの書く「小説」ではない(と一応されている)文章は、それでも紛れもなく「小説」であると私は思う。

    いささか乱暴かもしれないけれど、「小説」が「読むひとそれぞれに何かを語りかけてくるもの」であり、一方たとえば「評論」が「読むひとに何かを教示するもの」であるとするならば、タカハシさんの書くものはすべて「小説」としか感じられないのである。

    タカハシさんの「小説」ではない(と一応括られる)文章を読むと、タカハシさんの声が聞こえてくるような気がする。


    語りかけられていることはひとつだけ。
    「なにも気にせずおもったように書けばいいと思うよ、それでじゅうぶん」。
    本文のことばを借りるなら、

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    2013年04月21日
  • さようなら、ギャングたち

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    不思議な話だ。
    小説というより詩。
    なんの脈略もなく、突飛な文章が400ページ近く進む。
    しっかりとしたストーリーも、ロジックもなくただ言葉だけがダラダラと。

    なのにすらすら一気に読めてしまう。
    きっと言葉の選び方がすごいんだな。

    文章の流れを無視した言葉が入る事により、
    独特のリズムをつくる。
    凄いの一言だ。

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    2013年03月31日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    タイトルの「非常時」であるが、直接的には大震災のことを指している。そして、非常時には「空気」に抗い、借りものでない自分自身のことばを必要とされると説く。その自分自身のことばを得るためには、そのことばの内容がどうであれ「考える」ことが必要になる。そこで、それまで「考え」てなどいなかったことに気が付くのだ。まずは非常時にあたって絶句してみるべきではないかというのだ。

    実際のところ津波被害にせよ原発の問題にせよ、多くの人は自分自身の明確なことばを持ち合わせていない。これまでに何も向かい合ってきていないからだ。

    そういうふうに言われるととてもレビューが書きづらいのである。

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    本書の構成は

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    2014年01月02日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    周りに誉められる答え、一般的に正しいとされる答えを言葉にすることは、日常の余裕のあるときにはとても良く響く。だが、非常時には何一つ響かない虚しい言葉になってしまう。なぜか。正しいとされる答えは、「その時その人たちに」必要なものを何も宿していないから。

    自分を決して裏切らない、自分の中にある正しい答えを見つけ出し、結果に拘らずそれを行動にすること。それが考えるということ。
    その行動に宿る心に懸けること。
    一般的な正しさに生きず、自分の偏った正しさに生きることができるか。難しい…

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    2012年11月18日
  • 非常時のことば 震災の後で

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    これこそ賢い思考というのだろう。3.11の前後の世界の変容を言葉を手掛かりにして読み解いていく。「ことばを探して」の章から抜粋します。「自由のない文章、想像力に欠けた文章、考えるということを嫌悪し、ただいいたいことだけを連ねた文章・・・。(中略)ぼくたちは、ぼくたちを囲んでいる文章の正体を知っておく必要があるのだ。」

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    2012年10月13日
  • さようなら、ギャングたち

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    ことばの持つ意味、名前のもつ機能が突風のようなグラデーションにさらされている。この小説そのものも、あらゆる意味でグラデーションの渦中にあるように思える。スリリング、しかし時折のぞく叙情は赤面するほど青い。これが詩的ということ?いや、暴力的なのだろうな、やはり、ギャングだけに。
    もちろん読む方も、たえず変化の渦に押し流されることになる。いま髪をさらっていった風は、はっとしたときにはもう彼方に吹き飛んでいてつかむことも再会することもできないのだ。

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    2012年07月24日
  • さよならクリストファー・ロビン

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    新しい文体や伝え方を読みたいという要求のほうが、ストーリーの先を知りたいというよりも優先してしまう。筒井康隆や安部公房が好きなのもこのような性向を持つからだろうと思う。テキストという歴史のある限られたメディアのなかでこのような実験を行い、成功しているのは高橋源一郎だろう。それは、一部音楽に対するROCKのスタンスとも似ている。渋谷陽一が高橋源一郎に接近する理由もそれだと思う。時代の気分として、理性や、意識といった、文学の主体と考えられてきたものがどんどんとあやふやになっていくなかでの小節のありかた。

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    2012年06月04日
  • さようなら、ギャングたち

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    ネタバレ

    詩人志望の男「さようなら、ギャングたち」と、「中島みゆきソング・ブック」と名付けられた女の、愛の物語。
    哀しくて狂ってる名作です。
    最初の数ページを読んで無理な人は無理かも。

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    2012年01月04日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    やーおもろかった。
    ザザザザとすぐに読めてしまいました。
    癒しでした。
    元気のない時に心にすうっと入ってきます。
    とかいう書き方をするとなんだか「良い話」のようですが、そういうわけではありません。
    面白い。
    人生って色々あるんだなああああああ。

    絵が良い。

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    2011年12月15日
  • 日本文学盛衰史

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    ネタバレ

    この本を読めば日本のいわゆる近代文学の成り立ちというものが、一通り学べるでしょう。……というのは嘘。ただし、かかわった人物たちの苦悩やら想いやらは感じる。笑いあり涙あり、日本文学盛衰史ここにあり。個人的には啄木のメールの所で腹抱えて笑いました。文学史に詳しければ詳しいほど楽しめるでしょう。

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    2011年07月25日