高橋源一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「そこには常にそれ以上のことがある」このスーザン・ソンタグのことばに集約されているように思う。右だ左だリベラルだ保守ださらには善と悪、愛と憎しみなど、およそすべての単純な二元論で結論してはいけないということだ。かといってニヒリズムや相対主義、その他思考停止は、決して許さないという立場。
一見飄々とした高踏に見えるかもしれないが、実は静かにここまでできての知性主義と迫ってくるのを随所に感じる。どこまでも広げる想像力と深い思考、これらに瞬時の行動とコミットメントを要求されているのだ。あとがきを読めばそれは著者自身があえて踏み込んでいった姿勢というのがわかる。
知的であること、肝要であることのこれほ -
Posted by ブクログ
なかなか骨太の内容の本なんだが、とても読みやすい。
4名の論客が、マスコミとメディアと世論の関係について、実に刺激的に論理を進めてくれている。しかも、その論理を進める際に引用しているのが、ちょいと昔の本なのだから、おもしろい。
・ハルバースタム著『メディアの権力』
・トクヴィル著『アメリカのデモクラシー』
・ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』
・ブラッドベリ『華氏451』
それぞれの方の文章の後には、その内容に関する座談会の様子も収録されていて、これもまた私たちの理解を助けてくれる。
ここにあげられている本も読みたくなったなあ。
まったく本書の内容の紹介にはなっていないな -
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Posted by ブクログ
ああ、これは高橋源一郎版、21世紀的『君たちはどう生きるか』だなあ、と思いながらわくわくして読み進めたら、最後のあとがきにそれを意図して書いたってあって、少し自分の読書経験に自信がついた次第(笑)。
もう少し違うタイトルにならなかったの?
文庫で出版できなかったの?
もっと多くの人に読まれる可能性の高い流通形態をとることができなかったの?
という疑問が出るくらいいい本だと思う。
もしかしたら怒るような人がいるのかもしれないけれど、こういう形でしか表現できないことも確かにあると思う。
それに著者自身がこの本の内容すべてに諸手を挙げて賛同してもらうことを期待はしていないと思うし。
この本を読んで -
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Posted by ブクログ
再読。
再読、とはいっても今までは単行本、及び講談社文庫で発売されていたものを読んでいた。
今回は講談社文芸文庫として出版された版で読んでいる。
うちには三種類の「さようなら、ギャングたち」があるということだ。
もっとも多く読み返した作品がこの「さようなら、ギャングたち」だろう。
二桁、までは到達していないだろうけど、七、八回は読み返したと思う。
それほどまでに読み返すほどの魅力がこの作品のどこにあるのだろう。
すでに内容を知っている状態で読み返すと、始終切ない気持ちで読み通すことになる。
本当に切ない気持ちになってしまう。
本当に哀しい気持ちになっ