高橋源一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4人の論客がそれぞれ一冊ずつ名著を引用しながら議論を展開する。内容はメディアと社会の関係性、その歴史、そして今後のメディアの展望。個人的には近代小説が近代国家の解説に加担したという部分が興味深い。文語から口語へ移ると同時に、文字が知識人階級から大衆へと解放されていく。魯迅の白話運動はその典型だろうか。そういう意味で近代国家は知識人階級と大衆を同等に扱うことによって成立している仕組みとも考えられる。メディアに影響されやすい性質を内在する大衆が中心を担っている社会であるからこそ、メディアによる煽動や忖度など、社会の中に存在する危険性には注視する必要がある。
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Posted by ブクログ
2015年4月27日~2019年12月22日に朝日新聞に掲載された「人生相談」から抜粋、加筆、再編集したもの。
なんか高橋源一郎と人生相談ってあまり結びつかなかったけど、読んでみると意外に面白い。
相談する人は必死なのだろうから「面白い」なんて表現は失礼かもしれないけれど。
時にユーモラスに、時に辛辣に相談にのっている
「あらあら、ここまで書いちゃったらケンカになるんじゃない?」と思わせるような厳しい言葉も随所に現れてきて、著者自身「真剣に相談にのった」とあるように、その真剣さが伝わってくる。
まぁ、人様の相談事なのだから、野次馬的に読み進めればいいのだけれど、時として「ああ、僕に言われている -
Posted by ブクログ
二十年、インテリ源ちゃんこと、高橋センセイは、論語に向き合ってきた。
その成果が本書だとのこと。
過去の注釈類を踏まえつつ、現代人に通じる表現に訳したのが本書だ。
例えば。こんな具合。
89 子曰く、約を以て之を失う者は鮮し。
「不思議なことに、人間っていうものは絶体絶命ってところまで追い詰められると、意外に失敗しないんですね。冷静になる、っていうより、アドレナリンが出て、脳がフル回転するからじゃないでしょうか。あなたたちも、たまには、そういう境遇になった方がいいのかもしれませんね。フフフッ」
こんな風なので、読み通せる。
というか、論語についていろいろ読んできたけれど、本文を最初から最後