高橋源一郎のレビュー一覧

  • ジョン・レノン対火星人

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    高橋源一郎幻の処女作。顰蹙を買うような作品にしようと思って書いたら本当に顰蹙を買ったそうな。
    確かに下品で猥雑でふざけた小説だと思う。なぜ引き込まれてしまうのだろうか。
    後半、悲しいままに終わる。後味は悪くない。

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    2011年02月14日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    「夢」

    それはいつも激しいもの 現実を社会を今自分がいる世界を直視することができるなら「夢」もまたその人の中では極めてリアルな質感として感じることができるのだろうか だけれどもそれはとても重くて哀しいものであり 辛くて辛くて皆所々で目をそらしながら生きていく でないとその重いものを絶えず抱えて生きるのはとても大変なことだから この本にはそうした時に意識的にまた無意識のうちに目をそらしていた辛く重く哀しいことがむき出しになって書き表されている 現実社会における救いとは何か 夢はその中でどのようなものとして機能しているのか 賢治さんはイーハトヴを見つけた そこは誰もが心を通わすことのできるとても緩やかなトポス 痛みも苦しみも抱きとめてくれる 現代社会におけるイーハトヴを源ちゃんはどのように描いたのだろう 源ちゃんは簡単につかませてはくれなかった それは簡単に言い表すことができないから当然なのだが 賢治さんの作品から感じたもの 源ちゃんの作品から感じられなかったもの それは歴然としてある 音 リズム ヴァイブレーション 言葉に寄り添うそれがもたらす心の共振こそイーハトヴに繋がる夢の喚起なのだと考えたよ

    いくら時代が変わろうともずっと信じ続けたいものがある それが現代に生きる信仰の形なのかもしれない ねっ賢治さん

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    2011年01月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    宮澤賢治の有名な作品たちを題材に生み出された短編集。

    死を強く感じさせる作品群。直接的にそう描くものもあったからの印象かもしれないけど。
    しかし宮澤賢治のオリジナルに描かれている、どこかぼやけた感じの死に比べれば、強い印象を持たずにはいられなかった。

    大半の作品の背景にあるSF的設定や時間・時代・人物の不明瞭さは、結果として読者に寄る辺のなさを与える。それに由来する不安が、「死のにおい」の導入として効果的なように思える。
    物語世界への不安は消えず、そのまま突如直面することになる死の恐怖。寂寥感をかみしめるような、落ち着いた自分を保つ余裕はなかった。


    作家の作為に操られる面が多い作品であると思う。
    もちろんこれが作家の意図したものかはわからないのだが、不安や恐怖、そしてしてやられた感さえも感じることができる素敵な作品だと思います。

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    2010年08月26日
  • 日本文学盛衰史

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     文壇なんてのは偉そうなふりをしちゃいるが、どーしょーもなく俗っぽい一面もまた併せ持っている。西洋で生まれた文学を日本に移し替えようと悪戦苦闘する明治初期の「文学者」達や漱石を筆頭とする明治の文豪達を、現代の性風俗と明治が混じり合う不思議な世界観で映し出すことで、普通じゃ堅苦しくてつまらない「文学史」が実に面白いものに仕上がった。田山花袋がAV監督になり、石川啄木が援助交際にはまり込む。しまいにゃ最後はブルセラ店の店長で副業とは大爆笑間違いなし。

     かといって著者は別に悪意を持ってちゃかしているわけではなく、むしろ若き日には文学青年だった著者の言文一致運動をはじめとする日本近代文学のパイオニア達への尊敬の念は痛いほど感じられるし、かれらの苦悩も一部の悪ふざけが嘘のような深刻さを伴って描かれる。さらには漱石などへはユニークながら鋭い文学批評を試みていたりもしているのだ。なのでまったく不快感はないし、むしろ一度でもじゅんぶんがくに嵌っていた人をターゲットとしたならば、これ以上の確信犯的娯楽小説はないだろう。

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    2010年08月23日
  • ゴーストバスターズ 冒険小説

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    高橋源一郎氏の初期の作品(といっても、僕が読んだのはその一部でしかないが)を読むと何だかセンチメンタルな気分になるのは、虚構(空想?想像?)を捕まえられそうで捕まえられない感じがするからだろうか。

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    2010年05月09日
  • ジョン・レノン対火星人

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    怒りと憎しみに満ちた過去の葬送。ほとんど詩の詰め合わせといった感じだった『さようなら、ギャングたち』と比べると、ストーリー性は高い。しかし、これほど説明するのが難しい小説ってそうはない気がする。

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    2009年10月04日
  • 虹の彼方に

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    私には1970年代の意味がわからない。なぜならそれはわたしが生まれる前に終わったからだ。ぐだぐだ。
    渋谷の雑踏に彗星みたいにあらわれた人の記憶と一緒にしまいこむのさ。
    高橋まりさんがうらやましい。もしくは。

    考えるために読書し続けること。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    現代のネガティブを死とか虚無感という言葉で語れるようなものが詰まっている短編集

    表紙に惹かれて読んだらギャッとなりますね(笑
    僕も宮沢賢治には少し廃頽的なものを感じていたんで意外とすんなり読めました。

    「飢餓陣営」「ガドルフの百合」「水仙月の四日」
    が秀作かなぁ。
    けっこうSFチックなのもけっこうありますが・・・

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    2009年10月04日
  • 優雅で感傷的な日本野球

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    第1回三島由紀夫賞受賞作。

    日本野球を通して日本文学を思想し、語る。

    やっぱこの人天才。

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    2009年10月04日
  • 日本文学盛衰史

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    文学史・・・詳しくない・・・
    大学のゼミの先生が出演していてその部分は少し笑った。そんな感じで、知っていたらもっと楽しく読める部分もあったのだろうと、惜しく思った。いいものを見たときはいつもそうだけど、その制作姿勢に自分の甘さを痛感。

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    2009年10月04日
  • ジェイムス・ジョイスを読んだ猫

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    〜人がある「流行語」に到達する経路には二通りある。一つは、自らの意思と欲望でたまたまソコへ到りつくことであり、もう一つは、それが流行語であることを知って、わざわざやってくることである〜  紛れもなく本物は前者であるのだが、「流行語」という言葉自体は後者によって作られるという逆説が同時におこっている。

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    2009年10月04日
  • 虹の彼方に

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    ほんとうはクリストファー・コロンブスになりたかったのだった。クリストファー・コロンブスになるのだ。アメリカ大陸を発見するのだ。
    彼の初期ポップ三部作の終わりである。前二作と比べるとこの世界に慣れてしまったか普通な感はするが、それでもなんだろう、読んだ後何か真実をつかんだ気になるんだよ。

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    2009年10月04日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話?
    壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!

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    2009年10月07日
  • ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

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    宮沢賢治が好きかどうかは、この本を読むのにはあまり関係がない。でも、高橋源一郎を好きかどうかは(当然だが)関係ある。

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    2009年10月07日
  • 日本文学盛衰史

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    第13回伊藤整文学賞受賞作。

    明治の近代文學、ひいては現在われわれが使つてゐる日本語の黎明期をパロディで綴つてゐる。
    下手な文學史の書物を讀むよりも本書を讀んだはうが、近代文學への興味を喚起することが出來るだらう。
    さういふ意味で、中學校の國語教科書にでも掲載して貰ひたいものである。

    2004年7月18日讀了

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    2009年10月04日
  • 食べる本 読むダイエット

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    599ページの新書。

    ヘプバーンと同じ身長体重を誇っていた著者が、
    それより体重が増えたことに気づき、
    食事とスクワットでダイエットを始めた。
    その際?多くの食事に関する本を読んだ。
    それを紹介しつつ、自分の状況をつらつらと、、

    集英社のウェブサイトに連載されていたものがもとらしい。
    そういう意味でとっちらかってる。
    いろんな本のいろんなうんちくが載ってる。

    まあ、しかし、食は大事だ。
    食べたもので体は作られる。
    それは間違いない。
    私は何でもたくさん食べ、
    それを原動力にマラソンである程度の結果を出してきたが、
    消化器系に問題が生じてからは、
    満足した走りができなくなってしまった。
    加齢なのか遺伝なのか不摂生なのか、、飲みすぎ?

    いずれにしても食は大事。
    本で学んで食べる。

    今日も昔の会社の同期と神楽坂で飲む。
    これはこれで大事。
    酒は減らそうかね。飲み放題じゃないし。


    はじめに 本は「読む」ものではない。「食べる」ものだ
    第一回  食べなくっても大丈夫
    第二回  明智光秀と忍者ダイエット
    第三回  コロナと『養生訓』と『論語』
    第四回  科学的か、愛か、それが問題だ……
    第五回  「料理」という物語
    第六回  グルメ小説家の悲劇
    第七回  肉か、野菜か、それが問題だ……
    第八回  メシ喰うな
    第九回  この世界の片隅に
    第十回  食事はどこから来たのか、食事とはなにか、食事はどこへ行くのか
    第十一回 筋肉ってなんだ
    第十二回 なんでも食べてやろう……かな
    第十三回 最後の晩餐
    第十四回 ひとりで食べる、誰かと食べる
    第十五回 戦争と味噌汁
    第十六回 失われた「食べる」を求めて
    第十七回 食べる本
    第十八回 世界の果てで食べる
    おわりに

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    2026年10月08日
  • ジョン・レノン対火星人

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    この本を理解するためには新左翼の過激派として学生運動に身を投じ、逮捕されて東京拘置所に収監され、失語症になって10年間肉体労働をしないと…。

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    2026年09月30日
  • 食べる本 読むダイエット

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    高橋さんが、ひたすら食に関する本を読みまくって、解説している本でした
    高橋さんらしく面白いと言えば面白い

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    2026年09月29日
  • ぼくたちはどう老いるか

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    ネタバレ

    まずまず。
    私はまだその歳にはなっていないと感じた。分かりにくい感覚。そうなるんだろうけどまだ分かりたくないと思った。

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    2026年09月12日
  • ぼくたちはどう老いるか

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     超高齢化社会となって、葬式も簡素、都会では直葬が普通になり、70代と言えば、昔ならクタバリソコナイ、今でもよほどの人望がない限り組織では戦力とはみなされないだろう。高齢ドライバーの事故が増えているというのは、「働かないと年金だけでは生活していけない」「運転ぐらいしか雇ってもらえない」
     老後の資金を蝕む教育費負担の重さ。
    そんなことはどうでもいいが
    人生の最後にに何を残すか、死ぬか寝たきりか最悪なのは呆けて同居人や世間に迷惑をかけること。生け花なら「衰えが見えたら捨てる」ことになっているが、ニンゲンは…ことに長寿化している文明国では

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    2026年07月20日