【感想・ネタバレ】官能小説家のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年12月24日

なぜ、この本が絶版なのだろうか。書くというのはどういうことなのか、考えてゆくと、あまりにも哀しい情景がそこにはあった。なにもない。書いていくということはこんなに残酷なことか。どんなに書いたって、書かなくたって、暴力なのだ。書かないのは、書くのをやめたのは、じぶんの内なる検閲ではないのか。書くことは、...続きを読む規定してしまうことではないのか。なにも書けないのに、なぜひとは書けるふりをするのだろう。なにもできないのに、できるふりを。それは、じぶんの中の、奥底には、ほんとうはなにもないことを、わざわざ知るためだ。そこから、人間がはじまることを、この作者はよく知っているからだ。

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Posted by ブクログ 2010年02月09日

森鴎外・樋口一葉・夏目漱石が現代によみがえった?
そんな不思議な設定で書かれる、近代文学者パロディ小説。「日本文学盛衰史」が面白ければ、こちらも面白い。むしろ「盛衰史」よりストーリー性はっきりしているぶん、近代文学者目当てで読まないならば、こちらの本のほうが面白いような気がする。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

高校生の頃、朝日で連載されていたのを読んでびっくりしたのを今でも忘れられない。ちょうど半井先生が夏子さんの書いた小説を読んだ場面でした。

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Posted by ブクログ 2017年10月15日

主人公は、本を書く才能に苦悩するご本人?高橋源一郎。
彼が憧れる明治時代からタイムスリップしてきた夏目漱石や森鴎外との語りを通して、文学とはなんぞや、そしてタイトル通り文学史についても学べる。誰もが知っている明治時代の文壇のスキャンダルで本当のところが謎の樋口一葉とその師の半井桃水の不倫関係について...続きを読むも、パラレルワールドの様に話が展開する。

鴎外がとっても自由すぎて、髪を金髪にして、終いにはAV男優にもなってしまうというはっちゃけぶり。それでも、結局、鴎外は鴎外で現代に復活しても本業は作家だし、文学には真摯に向かっている。作品がどれほどの苦労でこの世に生み出されるのかということに、自然と思いを馳せてしまう。

高橋さんは彼の妻に偏見を持っており、避けてきたが、どうしてなかなかおもしろかった。
樋口一葉と半井桃水だけが主人公と同じ時代なのか、過去に存在するのかがグレーゾーン。高橋さんの物語の中?樋口一葉がホスト上がりで、あけすけな文を書き、浮気を繰り返す。元妻で、同じく水商売上りの室井をモデルにしているのではないかとどうしても想像してします。作中の高橋さんにも、よく元妻から電話がかかってくるしね。

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Posted by ブクログ 2010年03月18日

ここに出てくる夏目漱石がとてもタイプでなんだか嫌な感じにはまってしまった本。こんな文豪超素敵!って思う。
これを高橋源一郎はどういう気持ちで書いたのか、全然知らないんだけど全体的に不思議なお話だよなあ。
こういう気だるくテンポの良い話を書くのは流石です。私、話がどうこうっていうか高橋先生が好きなんだ...続きを読むと思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

昔朝日新聞に連載されていたのを思い出して買う。夏子が書く切迫した文章が出てくるところが印象的だった。

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