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Posted by ブクログ
日本文学を巡る破天荒な長篇小説として話題を集め、伊藤整文学賞を受賞した「日本文学盛衰史」の続篇。
前作で度肝を抜かれ(こんなのアリ? という意味で)、本作も面白く読みました。
内田裕也が登場するわ、ラップやパンクが出て来るわ、ツイッターで小林秀雄や大岡昇平、石川啄木、中原中也が出てきてつぶやき出すわ、終盤は東日本大震災についての論考、さらに震災と原発事故に材を取った短編と、相変わらず自由奔放。
次は何が飛び出すかのかとワクワクしながら読みました。
ところで、ぼくは著者の文学観が好きです。
本作には、こんな記述があります。
□□□
なになに?
文学者はそんなつまらないことはしないって?
その代わりに、もっと高尚なことをするって?
たとえば、小説を書くこととか?
そんな「常識的」なことをいってるからダメなんだ。
そんな「健全」なことをいってるからダメなんだ。
なぜなら、おれの考えでは、文学というものは、なにより、
真面目な人間(読者)を困らせるもの、
そんなものと付き合ってることが知られると恥ずかしいもの、
消費も消化も理解もできないもの、
見て見ぬふりをしておきたいもの、
であるべきなんだ。
いままでもそうだったし、いまも、これからも、そのことに変わりはない。
それが、文学というものの、いちばんわかりやすい「あり方」なんだ。
そして、それは、要するに、
内田裕也みたいなもの、
ってことなのだ。
わかりやすい説明でしょ。
□□□
文学とは、内田裕也みたいなもの。
胸を撃ち抜かれました。
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