ジャレド・ダイアモンドのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コロナ後の世界や日本について、各分野の6人の学者にインタビューした本。示唆に富んでいる部分もあるが・・・。気軽に読んだらちょうどよい本。 ジャレド・ダイアモンドやクルーグマン、ピンカーなど、日本でも有名な学者に「コロナ後の世界」と日本についてインタビューしている。
示唆に富んでいる部分もあるが、欧米人の日本に対する理解不足や偏見でしかない記述もあり玉石金剛だと思う。
個人的に面白かったのは、スコット・ギャロウェイによる「新型コロナで強力になったGAFA」だ。GAFAがもたらしたデメリットの一つに社会の分断があると彼は述べる。なぜなら、FacebookやGoogleのアルゴリズムは、多くのクリックをもたらす投稿が良い投稿であるという判断基準になっているそうだ。その多くのクリックをもたらす投稿は、「怒り」などの少数派の人が書き込むネガティブな内容なのだ。このようなビジネスモデルが、フェイクニュースを生み出し、社会を分断していると彼は言う。
確かに日本で有名な欧米の重鎮ばかりを集めて本にしたというのは価値があると思うが、話の展開が想像通りの内容が多かったことは否めない。 -
Posted by ブクログ
著者のニューギニアでの体験を通じて伝統的社会のあり方を振り返るとともに、現代社会との対比を説明した書籍。切り口は、戦争、子供、高齢者。(生活への余裕が生まれ)文明の成熟とともに司法が発達し、当事者間に委ねない仲裁手段が発達した。高齢者は経験、知識、技術が若年者より優れていたため重宝されていた。子供・高齢者ともに、集団にとって負担になる場合口減らしをすることもあった。
伝統的社会は、生きることが最重要課題であり、食糧に余裕が無い時代のことである。人間も生物として、種の存続に必至であった時代のことだ。意図的な口減らし、当事者による報復合戦など、現代社会と比較して、酷な一面もある。一方で、現代社会は、食糧供給安定、文明の発達、平均寿命向上・技術革新を経て、資産を持たない高齢者への社会の関与の仕方、環境汚染などの別の面で問題が発生している。総じて、社会は改善してきているが、何をするにも副次的な影響があり、そこから発生する課題を予見しながら対処することが望まれるのは、これまでも、これからも変わらないのであろう。この普遍的な考え方を理解出来た点はよかった。
現代の高齢者の価値が、保有資産に比例するのは些か寂しい面があり、著者提示の、孫世代の育児への参加、知識経験の若年層への提供、管理者監督者としての指導は高齢者とともにある有用な選択肢であろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ各叡智との対談形式の本。対談なので、各識者の主張根っことなる部分体系的に知ることはできない。なので、各識者の主張を別途よく理解したうえで読むのが良い本である。
ジャレッドダイアモンド
格差が現代の大問題。人同士の結び付きが異様に強いニューギニアなどの伝統社会に、教育や高齢者の取扱などについて学ぶことは多い。
日本の人口減少はむしろ良いこと(資源が少ないからとのこと。均等に減少するのではなく、少子化でかつ地方で特に減少するから社会の構造を大きく変えないと対応できない というのが問題の本質だと思うのだが、具体な解決策や、良いこととする根拠の詳しい説明はなし。ただ、高齢者をもっと有効活用すべきとの意見はそのとおりと思う。)
ユヴァルノアハラリ
人類の作り出した虚構と現実をしっかり区別して、虚構のために苦しむのではなく、虚構を利用して幸福になるべき。それが虚構かどうかの区別は、それ自体が苦しみを感じるか否かで判断すれば良い(日本という国家は苦しまない など)。
20世紀に最もうまく機能した民主主義は、テクノロジーの発展に伴う変化の激しさ、将来の不確かさの前に、現代の課題に対応できないという機能不全をもたらしているが、代替となる政治制度が出てきていないのが現状。
テクノロジーの発展により、役立たず階級が大量に発生する。
リンダグラットン
人生100年時代が来て、これからは有形の資産以外に、変化できる性質や活力、生産性といった無形資産が高齢者にも必要になり、共働きで学び続けられる環境を維持していくべきとする。
ニックボストロム
AI専門家。AIの進歩は想定より早く、人類が敵わないレベルのスーパーインテリジェンスの実現は間違いなくやってくる。そこに向けて、技術の向上とともに、AIが人類全体のために働くような方向付けや、人類滅亡などの恐れがないように方向付けるためのしくみの研究も同時並行しなければ取り返しのつかないことになる と警告する。
ダニエルコーエン
テクノロジーの進歩が格差を生み、トップが総取りする状態を生み出した看破する。
今後は、テクノロジーとの融合ではなく、テクノロジーを使いこなすことに力をいれるべきと主張する。
その他
北朝鮮問題や、アメリカの分断(基本はトランプ批判)など。